都市徘徊blog

徒然まちあるき日記

六本木1丁目・偏奇館跡そばの階段

2014-12-22 | 港区   

 六本木1丁目再開発により1999年に無くなった大谷石の階段。
 所在地:港区六本木1-4

最下部から  Photo 1995.5.27

 下部の階段を上ったあと、右方に曲がり、更に180度向きを変えて中段を上り、また右へ曲がって上段部分を上る。上写真では左上に上って行く中段部分の側面までは見えているが、上段部分は樹木に隠れて見えていない。

中段部分  Photo 1994.8.8

 下段部分を上り、テラス状になった踊り場を経て、中段部分(写真右手)を上る。中段部分は上るにつれて幅が狭くなる。テラス状の場所には昔は小さな家屋が建っていたようだが、90年代以前に無くなっていた模様。

 また、この写真には写っていないが、中段部分谷側の大谷石の擁壁は長年の土圧で、見た目にも分かるほどはっきりと膨らんでしまっており、地震や大雨などがあったり崩壊するのではないかとさえ思われる状況だった。

幅が狭く急な上段部分  Photo 1995.5.27

 上段部は幅が1m少ししかなく、かつかなり急で、大谷石の段は中央部が摩耗して凹んでおり、特に下る際にはやや危険を感じるものだった。また上段部には途中から脇の住居の2階へつながるブリッジがあった。

上段部分を上から  Photo 1998.5.23

 周辺の住居はこの頃既にほとんどが無人で、建物も老朽化がかなり進んでいた。住居2階へのブリッジも錆び付いていて今にも崩壊しそうな危うい状態だった。しかし周辺住民はこの頃まではこの階段を利用していた。

 階段を上りきってから右手、東の方へ行き、クランクした道を進むと永井荷風の偏奇館跡に至る。

東京の階段 DB > 偏奇館跡そばの階段
2009.1.12記

 この記事は「Site Y.M. 建築・都市徘徊」内から移設し、若干加筆しました。

#階段・坂 港区  #失われた建物 港区 
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