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●争点は「壊憲」: 「投票しないということは『現状に不満はない』という『黙認』」「都合のいい無関心」

2016年07月02日 00時00分38秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見http://lite-ra.com/)の伊勢崎馨氏による記事【参院選を前に女性たちが安倍政権に危機感…ファッション誌「LEE」も「自民党に改憲を許す」危険性を警告】(http://lite-ra.com/2016/06/post-2366.html)。

 《7月最新号では、「『憲法』『育児・待機児童』問題 もしあなたが投票に行かなかったら……再び」という、参院選を見据えて11ページもの大ボリュームで政治特集を組んでいる》。

 何度も訴えます。
 「眠り猫」の皆さんは目覚めて、三度目のアベノサギの阻止をして頂かなければ、困ります。ニッポンは破滅です。創価学会の皆さんや、「積極的平和主義」を愛する公明党支持者の皆さんには、何を言っても無駄。何の期待も持っていません。「20XX年、再び戦争が始まった…」時、子や孫に《ごめんよ 憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね》とでも答えることでしょう。


 それを阻止するためには、50%近い「眠り猫」の皆さんの目覚めしかないのです。「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない。子や孫に《ごめんよ…》なんて言わなくて済むように、投票に行きませんか?
 《投票しないということは『現状に不満はない』という『黙認』を意味》し、アベ様や《政府にとっては都合のいい無関心”》。それで本当にいいのですか? 創価学会の皆さんや、「積極的平和主義」を愛する公明党支持者の皆さんの「騙されることの責任」に匹敵する、「眠り猫」の皆さんの「考えないことの罪」「無関心の罪」です。

   『●「騙されることの責任」とハンナ・アーレント氏「考えないことの罪」

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」:
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない
   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ
      憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」

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http://lite-ra.com/2016/06/post-2366.html

参院選を前に女性たちが安倍政権に危機感…ファッション誌「LEE」も「自民党に改憲を許す」危険性を警告
伊勢崎馨 選挙 雑誌 2016.06.27

     (「LEE」(集英社)2016年7月号)

 福島原発事故や安保法制議論をきっかけに、女性週刊誌や女性ファッション誌で頻繁に社会派記事が掲載されるようになったが、その流れは今でも健在なようだ。

 30代ママ層を主なターゲットにしたファッション誌「LEE」(集英社)の7月最新号では、「『憲法』『育児・待機児童』問題 もしあなたが投票に行かなかったら……再び」という、参院選を見据えて11ページもの大ボリュームで政治特集を組んでいる。

 「LEE」といえば、これまでも度々、憲法や政治関連の特集を組んでおり、今年2月号でも「もし、あなたが投票に行かなかったら……」という選挙関連特集を掲載し大きな話題となった。今回はその第二弾というわけだが、第一弾同様、その内容は安保法制、憲法改正、そして待機児童問題など政治に関する様々な問題に切り込んだものだ。

   「気軽に政治にかかわってほしい。そうした声をしっかり届ければ、
    社会を変えるパワーに必ずなります

 冒頭、「LEE」読者に選挙について“講義”するのは政治学者の岡田憲治氏だ。岡田氏はママ世代の政治や選挙について分かりやすく解説していく。例えば「自分が1票を投じただけでは何も変わらない、意味がない」と思っている読者の疑問に、こう答えている。

   「現在の小選挙区制度は、一票の価値ってとても大きいんです。
     例えば09年の衆院選。その前の選挙で圧倒的人気を誇った
    小泉内閣が獲得した多数の議席を民主党が奪い、政権交代が実現した。
    これって実は、いつも自民党に投票していた人のわずか10%前後の人が
    民主党に入れたから、政権がひっくり返ったと言われているんです。
    『最近の自民党は感心しないから、お灸を据えよう』と思ったのか、
    それくらいの人の支持が変わっただけです」

 その上で、投票にいかないことがどんな意味をもつかについても、丁寧に解説していく。

   「投票しないということは『現状に不満はない』という
    『黙認』を意味します。仮に現在の与党に対して不満があった
    としましょう。もし投票しなかったら、今の制度では
    『現状のままでよい』と見なされます。(略)不満を持っている党や
    依頼な(???)候補者を応援することになっちゃうわけです」

   「無投票は『ただ投票しなかった』だけでなく、まして『抗議』の効果
    なんてなく、『投票に行った人への賛成』を意味する。この点は
    知っておいてほしいです。前回の衆院選で与党第一党に投票した人は、
    比例で全有権者の17%小選挙区で約25%です。もし今の政治に
    不満があるならば、投票に行かないことは、この人たちに、
    いろんなことを丸投げするということなんです」

 また、一人では無力感があるという質問に対して、PTAやサッカーチームでもいい、意見をもち寄って調整し、仲間をつくり、増やすことが「政治」であり、またSNSを活用して政治の情報収集することも可能だと“身近な政治”を提案している。

 さらに、投票のために“知っておくべきこと”として「改憲」の問題が取り上げられているが、ここでは安保法制集団的自衛権の憲法解釈などについて、憲法学者の木村草太氏による具体的な危険性が提示される。

 例えば、昨年成立した安保法制で何が変わるかとの質問に、木村氏はこう答えている。

   「安保法制というより“自衛隊海外活動拡大法”と呼ぶべきでしょう。
    (略)自衛隊がこれまで以上に危険な状況に陥り、戦闘で死者が出る
    可能性が高くなるということです。この法律が通ってしまった背景には、
    日本人が外国の紛争解決に“貢献”しない点に対する後ろめたい気持ちが
    あると思います。その後ろめたさが安保法制について真正面から
    考えさせないでいる。それは自衛隊の活動を拡大した政府にとっては
    “都合のいい無関心”になります」

 また、緊急事態条項についてもこう説明する。

   「戦争や災害時に緊急事態を宣言して政府が一時“独裁”する
    との条項です。(略)自民党草案の緊急事態条項は、
    三権分立基本的人権を停止する効果まで定められています。
    とても危険な内容で、とうてい許容することはできません」

 他にも、少子化はそこに予算をかけない政府の政策ミスであり、自然発生ではなく人為的なもので、子育て世代は声を上げるべきだといった内容や、自民党・木村弥生議員と民主党の山尾志桜里議員のインタビューを並列して掲載するなど、力の入った特集となっている。

 「LEE」は2014年12月号でも「母親たちの初めての憲法特集」という企画を組んでいるが、実際にこうした硬派な記事は読者にも好評を得ているという。それは翻れば、現在の政治状況に多くの女性が危機感をもっていることの証明なのだろう。

 舛添要一都知事問題などのセコい話だけでなく、こうして幅広く政治的関心をもち、同時に権力に対する危機意識をもつ。それが政治に関わる第一歩だ。

伊勢崎馨
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●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ 憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」

2016年07月01日 00時00分54秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事『安倍政権に酷似と話題 28年前出版「憲法マンガ」の中身』(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/184595)。

 《安保法制に続き、9条改憲となれば「戦争」まっしぐらだが、そんな今の安倍暴政の姿とソックリのマンガが話題となっている。1988年に出版された「まんが・わたしたちの平和憲法」だ。創価学会婦人部平和委員会の編さんで「第三文明社」が出版。第6章「守ろう 憲法のこころ」は、高校の卒業旅行に出かけた少年2人が1年後に帰国すると、憲法9条が改正され、日本が戦争を始めていた、というストーリーだ。そこには平和憲法をなぜ変えてしまったんだーっと憤る少年に対し、母親がこう答える場面が出てくる。〈ごめんよ 憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね》。

 いまやアベ様提唱「積極的平和主義」を愛する公明党が、《そんな今の安倍暴政》を積極的にバックアップしているのだから、シュール過ぎな状況。創価学会婦人部平和委員会の編集委員・筆者は何を想う? 「子育ての党」なんて、これまた、あまりにシュール。

 nikkan-gendaiの記事【永田町の裏を読む/改憲派で3分の2議席をかすめとる作戦に暗雲】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/184600/2)によると、《野党支持者は危機感を持って、何とかして安倍政権にストップをかけようと奮い立つでしょう。無党派層も、安保法制に反対、ましてや改憲には反対という人が多いので、これはちょっと、投票に行かないとまずいなとムックリと起き上がってしまう》。

 「眠り猫」の皆さんは目覚めて、三度目のアベノサギの阻止をして頂かなければ、ニッポンは破滅です。「眠り猫」の皆さんが、《ムックリと起き上がって》いるようには思えません…、残念ながら。創価学会の皆さんや、「積極的平和主義」を愛する公明党支持者の皆さんには、ブログ主は既に絶望していますので、何を言っても無駄だと思っています。何の期待も持っていません。「20XX年、再び戦争が始まった…」時、子や孫に《ごめんよ 憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね》とでも答えることでしょう。
 それを阻止する焦点は、50%近い「眠り猫」の皆さんの目覚めです。「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない。子や孫に《ごめんよ…》なんて言わなくて済むように。

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
              (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

     アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
     参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
     周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
     言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

   『●争点は「壊憲」:
     「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/184595

安倍政権に酷似と話題 28年前出版「憲法マンガ」の中身
2016年6月30日

     (安保法制に続き9条改憲なら“戦争”まっしぐら(C)日刊ゲンダイ)

 参院選で与党が3分の2以上の議席を確保する可能性――との報道各社の序盤調査を受け、いよいよ改憲に対する“本音”を隠し切れなくなってきた安倍政権。安倍首相はネット番組で、秋の臨時国会で改正条文について議論する考えを表明。安保法制に続き、9条改憲となれば「戦争」まっしぐらだが、そんな今の安倍暴政の姿とソックリのマンガが話題となっている。1988年に出版された「まんが・わたしたちの平和憲法」だ。

 創価学会婦人部平和委員会の編さんで「第三文明社」が出版。第6章「守ろう 憲法のこころ」は、高校の卒業旅行に出かけた少年2人が1年後に帰国すると、憲法9条が改正され、日本が戦争を始めていた、というストーリーだ。そこには「平和憲法をなぜ変えてしまったんだーっ」と憤る少年に対し、母親がこう答える場面が出てくる。

   〈ごめんよ 憲法ぐらい変わっても生活はたいして変わらないと思ってね
   〈だって新聞やテレビですごく宣伝してたのよ〉
   〈そしてすぐに選挙があったの
    憲法改正の意味も分からないままに投票しちゃったのよ〉

 マンガでは改憲後、スパイ防止法や有事立法などが次々と可決。世界で孤立した日本は政府が非常事態を宣言。総理大臣が握り拳を挙げながら特別放送でこう訴える。

   〈強い軍隊を持って自分の国を守ることがなぜいけないのでしょうか!〉
   〈国民のみなさん! 自分の国を守るための戦争です! 正義の戦争です!〉

 最後は「夢」だったというオチがつくのだが、ストーリーは集団的自衛権行使容認の閣議決定から今に至る経緯とほぼ同じだ

 自民党の改憲草案では「緊急事態」の際に首相に権限を集中させ、その「緊急事態」には外部からの武力攻撃が明記されている。もし、この改憲案通りになったら最悪だ。正義の戦争を叫びながら、自衛隊を戦争に送り出す安倍首相の姿が容易に想像できるからだ。

 「第三文明社」は学会系の出版社だ。その学会が支持する公明党が安倍政権を支えているというのもデタラメな話だ「この道しかない」の先にどんな地獄が待っているか。公明党、学会員は今こそ、このマンガを熟読した方がいい。
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●争点は「壊憲」: 「若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう」…1票でしか変わらない

2016年06月27日 00時00分53秒 | Weblog


asahi.comの斎藤健一郎記者による記事『投票率85%の村で聞いてみた 「選挙行きますか?」』(http://www.asahi.com/articles/ASJ6R3Q66J6ROIPE00B.html?iref=comtop_list_pol_n03)。

 《世界遺産の白川郷で知られる岐阜県白川村に来て、会う人会う人に聞いて回った。選挙に行きますか? 

   行きます。
   必ず行きます。
   絶対行きます。
   行かなかったこと? ないです》

 羨ましい。《投票率85%》、《95%》! 「尊敬」するスウェーデンでは、常に80%を超えるそうです

   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」「これから4年間で
      この国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
    「「白紙委任状」を渡したに等しいのかな・・・・・・とはいえ、
     小選挙区制のなせる異常さですね。比例区での各党への投票率との
     ギャップの酷さ。そして、全体の投票率の低さスウェーデンでは、
     常に80%を超えるそうです。それに対して、
     我がニッポンでは50%そこそこでは、話にならない


 一方、今朝の『サンデーモーニング』(2016年6月26日)の《風をよむ》、街頭インタビューにて、『選挙に行きますか?』という問いに、

     「どこも一緒、差はないかな、と」
     「どこに投票したらいいのか分からない」
     「誰がいいのか分からない」
     「何も分からない」

……壊憲と平和憲法堅持では大違いだと思いますけれど? 18、19歳の皆さんにとっても、両者の差は大きく、、経済的徴兵制悪徳企業型徴兵制で「人殺し」に行かされるかどうか?、親御さんや祖父母世代にとっても、世界の軽蔑を浴びながら「死の商人」となり、子や孫に「人殺し」をさせに行かせるかどうか?、がかかっています。
 同じく、『選挙に行かない理由』を問われて、

     「何も世の中が変わらない
     「「自分の一票が何か世間に与える」そういうのを全く感じない」

……選挙に行かなければ「変わる」、「世間に与える」のでしょうか? 不思議な考え方です。

 

 壊憲勢力である自公お維大地が、いま、「2/3を越えるかどうかの境界線上」にある、と言われています。それを越えるかどうか、下回るかどうか、この差は非常に巨大です。投票に行き、1票を積み重ねて、判断するしかありません。1票でしか変わらない。

 50%の「眠り猫」が目覚めても、反壊憲派に投票してくれるとは限りません。壊憲を良しとし、そちらに1票を投じるかもしれません。でも、投票に行き意志表示をした結果ですから仕方のないこと。1%でも多くの方が投票所に足を運び、多数の方が意思表示をすることが重要。その結果……壊憲、「ト」な自民党改憲草案による立憲主義の否定や基本的人権の放棄、3.11東京電力核発電所人災の忘却と核発電の推進、「沖縄を差別」「住民分断」や辺野古破壊、「死の商人」国家化、格差社会、TPP推進、教育の破壊子供の貧困……という数々の滅茶苦茶なアベ様の「政」を多くの方が支持する結果ならば、仕方のないことと、諦めもつきます。でも、「絶対投票率」で2、3割ほどの票しか得ていない政党らが好き放題やることが許せないし、5割の「眠り猫」の皆さんが見て見ぬふりをするような投票状況が我慢できない。


 再度のCMLの記事【[CML 043851] 安保法制違憲訴訟お疲れ様でした・ 報道 東京新聞 6月20日(夕)】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html)からの引用:

   《私たちは若者を戦場に送らない、
    若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
    私たちは法治国家、立憲主義を守ります。》

 投票に行きましょう、お願いします。


   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
       自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ
   『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
      「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない
   『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
     「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ
    「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
     突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法安全保障関連法
     制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
     選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
     最後のチャンスでではないでしょうか? 
     「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」

   『●争点は「壊憲」: アベノサギを見逃し「眠り猫」となれば、
                    「未来に向けた道」を閉ざすことに
   『●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに
       書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」
    「自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。
     アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!
     と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。
     2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、
     三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。
     自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、
     後悔することに絶対になります。

       《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                (http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

      アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが
      参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して
      周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、
      言い続けましょう、争点は「壊憲」。」

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http://www.asahi.com/articles/ASJ6R3Q66J6ROIPE00B.html?iref=comtop_list_pol_n03

投票率85%の村で聞いてみた 「選挙行きますか?」
斎藤健一郎 2016年6月25日05時22分

     (「あれがウーンとなるんだ」。投票日は防災無線がサイレンを
       鳴らすと農作業の男性が教えてくれた=岐阜県白川村荻町)
     (白川村役場の場所を示す看板には「明るい選挙の村」とあった
                                =岐阜県白川村鳩谷)
     (候補者ポスターが出そろった。さっそく掲示場の隣に住むご夫婦が
                            選挙談議=岐阜県白川村荻町)
     (村役場では期日前投票が始まった。利用者は毎回増えているという
                                   =岐阜県白川村鳩谷)
     (投票を促す役場の選挙広報カーは、候補者のポスターに異常が
      ないかをチェックしながら、村内すべての集落を回る=岐阜県白川村鳩谷)
     (参院選での投票を呼びかけながら村内を走る役場の選挙広報カー
                                   =岐阜県白川村鳩谷)
     (選挙を知らせる選挙広報カーが役場を出発。庁舎には投票日を
                 知らせる垂れ幕がかかる=岐阜県白川村鳩谷)

 世界遺産の白川郷で知られる岐阜県白川村に来て、会う人会う人に聞いて回った。選挙に行きますか?

    行きます。
    必ず行きます。
    絶対行きます。
    行かなかったこと? ないです。

 6人続けて同じ答えだった。選挙に行かないと言う人はいないと思えた。

 人口1700の山村は、投票率の高さでも知られる。前回参院選は85・32%で、全国の52・61%を大きく上回る。村長選で95%を記録したこともある

 記録目当ての投票だろうか?

 疑問をぶつけてみると、答えた人はみな「ここ投票率高いの?」と、気にもかけていない様子だった。

 ………。
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●「捨て石」: 「安倍晋三さん。日本本土にお住まいのみなさん…「第二の加害者」は、あなたたちです。」

2016年06月26日 00時00分55秒 | Weblog


東京新聞の記事【慰霊の日「地位協定改定を」 沖縄知事、平和宣言で言及】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016062402000120.html)。
asahi.comの記事【翁長知事の平和宣言全文 沖縄全戦没者追悼式】(http://www.asahi.com/articles/ASJ6Q3TQYJ6QTIPE01D.html?iref=comtop_list_pol_n01)。
東京新聞の社説【沖縄慰霊の日 県民の苦難と向き合う】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016062402000135.html)。


 《翁長雄志知事は平和宣言で、米軍属が逮捕された女性暴行殺害事件に言及し、日米地位協定の抜本的な改定を要求した。恒久平和を誓う宣言で協定改定を求めるのは異例》。
 《しかしながら、戦後71年が経過しても、依然として広大な米軍基地が横たわり、国土面積の0・6%にすぎない本県に、米軍専用施設の約74%が集中しています》。

 《県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めている》…沖縄の人々は、一体何度民意を明確にすれば、アベ様や最低の官房長官らは理解してくれるのでしょうか?

   『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、
       アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?


 東京新聞の【安倍首相、翁長知事 日米地位協定の認識で溝】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016062402000129.html)という記事では、《安倍晋三首相は…女性暴行殺害事件に言及し、対策を巡って米国と「詰めの交渉を行っている」と強調した。だが、式典で日米地位協定の改定を求めた翁長雄志知事は首相発言を受けても「私たちの思いは伝わっていない」と…》、仰っています。沖縄市民の民意を何度明確にしても、アベ様や最低の官房長官らには全く伝わらない、ということのようです。


 《沖縄県民の基本的人権はいつまで踏みにじられるのか。凄惨(せいさん)な地上戦、過酷な米軍統治、今も残る広大な米軍基地。私たちは県民の苦難と向き合い、今すべきことを「慰霊の日」を機に自問したい》。

 「住民を分断」し、21世紀になっても、延々と「沖縄を差別」し続ける。《ばかにしし続ける。玉城愛さんのスピーチ、ブログ主を含む《日本本土にお住まいのみなさん》の「心」に突き刺さる。でも、アベ様や最低の官房長官ら、そして、自公お維大地支持者、耳を閉ざして選挙に行きもしない「眠り猫」の皆さんには、「心」が無いか、彼女の言葉が「心」の琴線に触れることもないらしい。一体どこが、「保守」で、「真の右翼」なのか?

   《安倍晋三さん。日本本土にお住まいのみなさん。今回の事件の
    第二の加害者は、あなたたちです。しっかり、沖縄に向き合って
    いただけませんか。いつまで私たち沖縄県民は、ばかにされるのでしょうか
    パトカーを増やして護身術を学べば、私たちの命は安全になるのか。
    ばかにしないでください》。
    (東京新聞【沖縄県民大会 玉城愛さんスピーチ全文 本土も「第二の加害者」
     (http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016062102000122.html)より、
      ⇒ コチラ

   『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの 
           言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に
                 沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない
   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ: 
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策
   『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
     本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201606/CK2016062402000120.html

慰霊の日「地位協定改定を」 沖縄知事、平和宣言で言及
2016年6月24日 朝刊

 太平洋戦争末期の沖縄戦の終結から七十一年を迎えた「慰霊の日」の二十三日、犠牲者を悼む「沖縄全戦没者追悼式」が沖縄県糸満市で営まれた。翁長雄志(おながたけし)知事は平和宣言で、米軍属が逮捕された女性暴行殺害事件に言及し、日米地位協定の抜本的な改定を要求した。恒久平和を誓う宣言で協定改定を求めるのは異例

 翁長氏は、安倍晋三首相やケネディ駐日米大使の面前で宣言を読み上げ日米両政府に改定を強く迫る形となった。式典後、記者団に「御霊(みたま)の前で首相に訴えさせていただいた。(協定を)変えなければ、戦後の占領時代は終わらない。それは日本全体だ」と強調した。

 首相は追悼式のあいさつで、米軍属が逮捕された事件に触れ「米国とは地位協定上の軍属の扱いの見直しを行うことで合意し、詰めの交渉を行っている」と説明。式典後、記者団に「安倍政権では環境補足協定のような事実上の地位協定改定を行うことができた」と述べた。

 日米環境補足協定は、日本政府や自治体による在日米軍基地への立ち入り調査を条件付きで認める内容で、地位協定に環境対策に関する規定がないため昨年、締結した。ただ、環境補足協定でも要請から締結まで六年かかっている
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http://www.asahi.com/articles/ASJ6Q3TQYJ6QTIPE01D.html?iref=comtop_list_pol_n01

翁長知事の平和宣言全文 沖縄全戦没者追悼式
2016年6月23日13時34分

     (追悼式で、平和宣言を読み上げる沖縄県の翁長知事
      =23日午後0時25分、沖縄県糸満市の平和祈念公園、
      上田幸一撮影)



■翁長雄志・沖縄県知事の平和宣言(全文)

 太平洋戦争最後の地上戦の行われた沖縄に、71年目の夏が巡ってまいりました。

 沖縄を襲った史上まれにみる熾烈(しれつ)な戦火は、島々の穏やかで緑豊かな風景を一変させ、貴重な文化遺産のほとんどを破壊し、二十数万人余りの尊い命を奪い去りました。

 私たち県民が身をもって体験した想像を絶する戦争の不条理と残酷さは、時を経た今でも忘れられるものではありません。

 この悲惨な戦争の体験こそが、平和を希求する沖縄の心の原点であります。

 戦後、私たちは、この沖縄の心をよりどころに、県民が安心して生活できる経済基盤を作り、復興と発展の道を懸命に歩んでまいりました。

 しかしながら、戦後71年が経過しても、依然として広大な米軍基地が横たわり、国土面積の0・6%にすぎない本県に、米軍専用施設の約74%が集中しています。

 広大な米軍基地があるがゆえに、長年にわたり事件・事故が繰り返されてまいりました。今回の非人間的で凶悪な事件に対し、県民は大きな衝撃を受け、不安と強い憤りを感じています。

 沖縄の米軍基地問題は、我が国の安全保障の問題であり、日米安全保障体制の負担は国民全体で負うべきであります。

 日米安全保障体制と日米地位協定の狭間(はざま)で生活せざるを得ない沖縄県民に、日本国憲法が国民に保障する自由、平等、人権、そして民主主義が等しく保障されているのでしょうか

 真の意味での平和の礎(いしずえ)を築くためにも、日米両政府に対し、日米地位協定の抜本的な見直しとともに、海兵隊の削減を含む米軍基地の整理縮小など、過重な基地負担の軽減を先送りすることなく、直ちに実現するよう強く求めます

 特に、普天間飛行場の辺野古移設については県民の理解は得られず、これを唯一の解決策とする考えは、到底許容できるものではありません

 一方、世界の国々では、貧困、飢餓、差別、抑圧など人命と基本的人権を脅かす、多くの深刻な課題が存在しています。

 このような課題を解決し、恒久平和を実現するためには、世界の国々、そして、そこに暮らす私たち一人一人が一層協調し、平和の創造と維持に取り組んでいくことが重要であります。

 私たちは、万国津梁(しんりょう)の鐘に刻まれているように、かつて、アジアや日本との交易で活躍した先人たちの精神を受け継ぎ、アジア・太平洋地域と日本の架け橋となり、人的、文化的、経済的交流を積極的に行うよう、今後とも一層努めてまいります。

 戦争の経験が息づく沖縄に暮らす私たちは、過去をしっかりと次の世代に継承し、平和の実現に向けて貢献を果たす上で大きな役割を担っているのです。

 本日、慰霊の日に当たり、犠牲になられた全ての方々に心から哀悼の誠を捧げるとともに、平和を希求してやまない沖縄の心を礎として、未来を担う子や孫のために、誇りある豊かさを作り上げ、恒久平和に取り組んでいく決意をここに宣言します。

 平成28年6月23日

  沖縄県知事 翁長雄志(おながたけし)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016062402000135.html

【社説】
沖縄慰霊の日 県民の苦難と向き合う
2016年6月24日

 沖縄県民の基本的人権はいつまで踏みにじられるのか。凄惨(せいさん)な地上戦、過酷な米軍統治、今も残る広大な米軍基地。私たちは県民の苦難と向き合い、今すべきことを「慰霊の日」を機に自問したい。

 太平洋戦争末期、国内で唯一、住民を巻き込んだ地上戦の戦場となった沖縄県。組織的戦闘が終わったとされる六月二十三日の慰霊の日に合わせて、きのう沖縄全戦没者追悼式が行われた。

 最後の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園。翁長雄志知事は読み上げた平和宣言で熾烈(しれつ)な戦火を振り返り、「悲惨な戦争の体験こそが、平和を希求する沖縄の心の原点だ」と語った。

 沖縄戦では二十万人以上が犠牲となり、日本の独立回復後も沖縄は本土と切り離されて苛烈な米軍統治下に置かれた。本土復帰後も在日米軍専用施設の約74%という広大な米軍基地が残ったままだ。

 訓練による事故や騒音、米兵らの事件・事故などの米軍基地負担が、日本国憲法で認められているはずの県民の基本的人権を今も踏みにじる。最近では元米海兵隊員の女性暴行殺害事件も起きた。

 知事は平和宣言で、米兵らに特権的な法的地位を認める日米地位協定の抜本見直し、海兵隊削減を含む米軍基地の整理縮小、普天間飛行場の県内移設反対を訴えた。

 「広大な米軍基地があるがゆえに長年にわたり事件・事故が繰り返されてきた」ことを理由とした日本政府への異議申し立てだ。

 追悼式には安倍晋三首相も出席して「国を挙げて基地負担の軽減に一つ一つ取り組む」「米国とは地位協定上の軍属の扱いの見直しを行うことで合意し、現在、詰めの交渉を行っている」とあいさつした。これでは沖縄県民の悲痛な叫びに耳を傾けたとは言えまい

 十九日に行われた女性暴行殺害事件に抗議する県民大会で、被害者と同年代の玉城愛さんは「『第二の加害者』はあなたたちですと本土の責任をも問うた

 沖縄県側からの相次ぐ異議申し立ては、政治に携わる者だけでなく、私たち自身も重く受け止める必要がある。

 沖縄は本土決戦を遅らせるための「捨て石」だった日本政府は今もなお沖縄を、本土を米軍基地負担から守る「捨て石」にしようとしているのではないか。

 沖縄を軍事的要衝ではなく、アジア・太平洋地域と日本を結ぶ交流の拠点とするために何をすべきか。政府だけでなく、本土に住む私たちも真剣に考えたい。
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●争点は「壊憲」: アベ様「マニフェストのなかに書いてあります」!…「いちばん最後、たったの10行」

2016年06月24日 00時00分13秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の水井多賀子氏による記事【『報ステ』党首討論で安倍首相が醜態! 終了1分遅れに逆ギレ、「改憲隠し」追及には唖然とする詭弁を連発】(http://lite-ra.com/2016/06/post-2359.html)。

 《これがこの国の総理大臣なのか……そう深い溜息をつかずにはいられなかった。…あれだけ「国民に丁寧に説明をする」と言っていたのに、この有り様見苦しいにも程があるが、…。…憲法改正こそが参院選における最大の争点》。

 自民党の支持率が急落しているとも言われている。今回の最後らしいが?、党首討論は相当に酷かったようだ。『朝日』憎しのアベ様の醜さも、再度、浮き彫りに。他の党首討論でも「司会者の問題」など、報道機関・マスコミにも大きな問題があったようです (例えば、【党首討論の司会で露骨な安倍首相贔屓をした古市憲寿読売・橋本五郎に非難殺到! 小沢、岡田攻撃もヒドすぎ】、http://lite-ra.com/2016/06/post-2358.html)。

 争点は「壊憲」です。三度目のアベノサギ、そんなものに騙される自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さん、マスコミがそれを助長しているのだから、救いようがない。記事にある通り、アベ様らは「争点隠し」に必死です。
 自民党の候補者で「壊憲」を第一声したのは、わずか一人だそうです。アベ様は、自信満々に《マニフェストのなかに書いてあります》!と述べたそうですが、……《いちばん最後、たったの10行》という有り様。2016年7月参院選後、あたかも白紙委任状が得られたかのごとく、三度目のアベノサギするための、姑息な「アリバイ作り」にしか過ぎません。自公お維大地支持者と「眠り猫」の皆さんは、参院選後、後悔することに絶対になります。

   《若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう
                http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html

 アベ様《が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して周知させていかなくてはならないだろう》。全く同感、何度でも、言い続けましょう、争点は「壊憲」

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http://lite-ra.com/2016/06/post-2359.html

『報ステ』党首討論で安倍首相が醜態! 終了1分遅れに逆ギレ、「改憲隠し」追及には唖然とする詭弁を連発
安倍晋三 憲法 水井多賀子 選挙 2016.06.22

     (自由民主党2016年特設サイトより)

 これがこの国の総理大臣なのか……そう深い溜息をつかずにはいられなかった。昨夜に放送された『報道ステーション』(テレビ朝日)の9党党首討論での出来事に、だ。

 討論は生放送ではなく当日に事前収録されたものが放送されたのだが、その中身は安倍首相の独演会状態。なぜなら他党代表が話している最中に「簡潔に申し上げます」と言って安倍首相が割って入り、長々と言いたいことをまくし立てたからだ

 しかも、番組の最後に民進党・岡田克也代表が、安倍首相の都合で党首討論が来週以降開かれないことに反発している最中に、安倍首相はイライラした様子で腕時計を指さし、こう声をあげた。

   「ちょっと6時に出なきゃいけないんだよ、飛行機の問題があるから!」

 あれだけ「国民に丁寧に説明をする」と言っていたのに、この有り様見苦しいにも程があるが、これにはさらに続きがある。時事通信によれば、安倍首相は収録後も「(収録は午後)6時までって言ったじゃないですか。びっしりなんですから、日程が」と司会者に詰め寄ったといい、朝日新聞も同様に〈首相は声を荒らげてさらに激しく抗議を続けた〉と報じている。しかも、収録が終わったのは当初の終了時刻である6時を1分過ぎただけだった。

 人の話も聞かずさんざん喋り倒して、たった1分遅れただけで激昂し、司会者に抗議するって……。喋って長引かせたのはお前だろう、というより、その時間があるならさっさと空港に向かえばいいのに……。

 いまに始まった話ではないにしろ、大人としてあまりにも恥ずかしすぎる醜態を晒した安倍首相。テレビの前でウンザリした視聴者も多かっただろうと思うが、昨夜はそうした残念感のさらに上をゆく、はっきり言って有権者をバカにしているとしか思えない問題があらためて浮かび上がった。

 それは、安倍首相が選挙の争点からなんとか外そうと躍起になっている、憲法改正の問題だ。

 それが、いざ参院選を目前にすると、憲法改正の話題を“封印”街頭演説では憲法改正に一言もふれないという“争点隠しを行っている。

 昨夜の『報ステ』では、この言行不一致の理由を富川悠太キャスターが安倍首相に質問。すると、安倍首相は、“演説時間は15分しかない”だの“経済政策も地域再生も一億総活躍社会も外交も訴えなきゃいけないだのと言い訳を並べ、このように述べた。

   「憲法改正しますって言ったって、それはあまりにもアバウトじゃ
    ないですか。ですから、そういうことには時間は割いていません」

   「しかし、マニフェストのなかに書いてあります

 アバウトだから時間は割かないと言うが、街頭演説ではたっぷりと時間を費やして野党批判に精を出しているではないか。しかも、自民党がマニフェストで憲法改正にふれているのは、いちばん最後たったの10行だ。討論中に生活の党と山本太郎となかまたちの共同代表である山本太郎氏は「思い出していただきたい。昨年夏の安保法制、どのような方法で行われたか。マニフェストの最後のほう271番目にちょこんと書かれていただけでも、いちばん国会で時間を使ってそれを達成した」と指摘したが、まさにその通り。安倍首相は、選挙前は改憲の話に口をつぐんでいても、いざ議席を確保すれば「憲法改正は国民の信任を得ている」などと言い出すのは目に見えている

 だが、安倍首相の屁理屈はまだまだつづいた。とくに失笑を禁じ得なかったのは、こんな詭弁だ。

   「これ、ヘンな話なんですがね、憲法改正反対してる人たちが
    『安倍さん(改憲の話を街頭演説で)言うべきだ』と言うね。
    なんともこれ、逆転している現象が(笑)。ヘンなんです。
    ヘンだと思いませんか?」

 いや、全然ヘンじゃないんですが、という話である。そもそも、そうした批判があがるのは安倍首相が国民を目くらまししようと意図的に改憲の話題を避けているからであって、自民党改憲草案が示している人権の制限や個人の個性を否定する内容を隠したまま選挙を行うのは、国民への背信行為にほかならない。やましいことがないならはっきり話せばいいだけなのに、それを「ヘンな話ですね」と混ぜ返すのは、安倍首相お得意の“論点のすり替え”だ

 さらに、である。安倍首相は憲法9条改正に手を付ける気でいるのかを問いただされると、「自民党は改正案をお示ししている」と言いながらも、つづけてこう話した。

   「これまだ賛成してるのは我が党の議員だけですから。
    (改憲発議に必要な議席数)3分の2、はるか遠いですね? 
    これはいまの段階では100%不可能ですし、我が党が
    参議院選挙で3分の2とるのも100%不可能ですし、
    自民党・公明で3分の2をとるのも、おそらくこれ100%不可能ですよ」

 憲法9条は変える気でいると言いながら、「はるか遠い」と言うのは、選挙に影響するのを恐れての、たんなるごまかしだ。その上、改憲への協力を公言するおおさか維新の存在をネグり、参院選で自公が3分の2の議席をとるのも「100%不可能」などと言うのは、憲法改正に不安をもっている人びとを油断させ、かつ支持者に危機感をもたせようという腹の内なのだろう。一体、どこまで国民を愚弄すれば気が済むのか。

 しかも、安倍首相は、改憲に向けて「次の国会から憲法審査会をぜひ動かしていきたい」と明言。「(憲法審査会という)委員会があるのに、動かさないほうがおかしいでしょ?」とさえ言ったが、これもとんだ暴言だ

 というのも、昨年、開かれた憲法審査会では、自民党推薦の長谷部恭男・早稲田大学教授を含む憲法学者3名が安保法制を「違憲」と断じたことで、自民党は真っ青になって憲法審査会での審議を事実上ストップさせた不都合な事態に陥ったことで審議をやめてしまったくせに「動かさないほうがおかしいでしょ?」とはよく言ったものである

 しかし、ここに参院選の結果次第では恐ろしい状況になりかねない可能性が秘められている。もし、おおさか維新など含めた改憲勢力が3分の2の議席を確保することになれば、当然、この憲法審査会でも与党が主導権をもって改憲への議論を押し進めていくことになる。そして、安保法制のときのように強行して国会で可決にもち込まれれば、改憲を問うための国民投票は発議から60日以後180日以内で行われる。つまり、国民が満足な議論を行うだけの時間もないまま、あっという間に国民投票に突入してしまうのだ。

 安倍首相がどれだけ憲法改正を「はるか遠い」と言っても、それは本心などでは断じてない本人が隠そうとするのなら選挙当日まで、憲法改正こそが参院選における最大の争点なのだということを、草の根ででも徹底して周知させていかなくてはならないだろう。

水井多賀子
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●吸「血税」氏引責と「不適切だが違法でない」…東京地検が認めなくとも「あっせん利得」は「違法」では?

2016年06月16日 00時00分50秒 | Weblog


東京新聞の社説【舛添氏不信任案 真相究明は済んでない】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016061502000133.html)と、
桐山桂一氏によるコラム【【私説・論説室から】「不適切だが違法でない」って】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016061502000132.html)。


 《が、それで政治資金問題の片が付くわけではない。真相究明をうやむやに終わらせては禍根を残す》。
 《「不適切だが違法でない」という台詞(せりふ)は、自民党の甘利明前経済再生担当相のコメントにも出てくる。あっせん利得処罰法違反の疑いで告発されたものの、東京地検が不起訴の判断をしたときだ》。

   『●「安倍首相の暴走と「妄想」」 
           『週刊金曜日』(2014年2月7日号、978号)について
   『●崩壊への第一歩は始まっている:
          6回目の失望下の祝当選、でも近々またしても都知事選がある予感
   『●「吸「血税」」・・・ 
       舛添新東京都知事の都政、その崩壊は案外早目かも?
   『●「吸「血税」」・・・舛添新東京都知事の都政、その崩壊は既に始まっている

 吸「血税」氏が辞任しました。2年4ヶ月、その崩壊まで要しました。就任当初より、《新党改革「不正流用」 舛添都知事デタラメ弁明で早くも墓穴… 税金で党の借金2億5000万円を返済したのではないか――》。吸「血税」氏と呼ばれる所以ですが、崩壊は案外早めかも?、と思っておりましたけれど。

 さて、都議も含めた自公の責任は重大です。アベ様や「積極的平和主義」を愛する山口党首は舛添要一氏を、初代・「空疎な小皇帝石原慎太郎氏、二代目・そのコバンザメ家来猪瀬直樹氏につづいて、トンデモシリーズ三代目・東京都知事として当選させたのは自公ですから。東京都の皆さんは、次は同様なミスの無いようにお考え頂きたいです。
 で、『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の記事【舛添が公私混同で辞任なら安倍首相も…政治資金でキャバクラ、ウニの爆買い、コスメにジュエリー、ガリガリ君】(http://lite-ra.com/2016/06/post-2337.html)によると、《一方で、舛添ひとりが集中砲火を浴びていることは、不思議でならない。…安倍政権の閣僚や自民党の政治家たちも同じように政治資金を使って私的な旅行を楽しみ、趣味の品や嗜好品、日用品を購入し、飲食店やクラブに通ってどんちゃん騒ぎを繰り広げている。なかでもセコくてひどいのが、誰あろう総理大臣、安倍晋三だ》、そうです。政治資金や税金で夜な夜な一体何をやっているのでしょうか? アベ様だけでなく、多くの自民党議員の滅茶苦茶さは、投票行動の参考にしなければいけないはずです。

   『●「S」で「D」なアベ様と麻生副首相は「政治資金」で 
       夜な夜な一体何をしているのか? それでも支持??
   『●政治献金という名の「賄賂」:
       アベ様達は原発産業と「ズブズブ」の関係

   『●「闇社会」との関係まで疑われるとは!? アベ様、ダークすぎます
   『●闇勢力問題だけでなく、アベ様はオカネ(マネー)にもダークだっという話
   『●「道徳」を説く文科相がソレってOKなの? 
        「道徳心とか愛国心とかがコドモたちにとって安全」??
   『●「不正文科相が子どもに「道徳心」を説き得る」
        「大臣を辞めながら反省どころか、威張る」・・・「珍芸」

   『●文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』・・・ 
      コドモタチの道徳教育のための好例として記載を可能か?
   『●素晴らしき道徳観:ドリルだろうが、 
     パンツ&ストーカーだろうが、「言論弾圧」だろうが、何でも許す!?
   『●アベ様や吸「血税」氏の「品性」の無さ:  
      政治資金や税金で夜な夜な何をやっているのか?

 吸「血税」氏の後始末をつけつつ、並行して、次は、来る日も来る日も、マスコミは甘~い利氏を追い掛け回す番です。

   『●「お零れ」=「甘い利」を大臣本人が直接受け取る!  
       さすが、秘書任せにせずに「責任感の強い人」!!
   『●「ホンモノの疑惑にメス」は入るか?…
     何でも許す倫理観無き「責任政党」と手控える批判精神無きマスコミ
   『●「美学」という名の「醜態」: 
     ドアホノミクスという難破船・泥船から下船する収賄大臣
   『●「美学」と「醜態」:「企業・団体献金(の禁止)うんぬんに 
            一直線に問題」を結び付けずにどうするのか?
   『●「甘い利」を得た「収賄=犯罪」の「構図は、単純だ」
   『●「甘利問題の核心は、政治家が口利きの
     見返りとして企業から献金を受け取ることが許されていること」
   『●もはや終わった事件? マスコミも与野党議員もお優しいこって
                           …小沢一郎氏「事件」と大違いだ
   『●なぜマスコミや与党・癒党、民進党はバカ騒ぎしないのか?  
                       口利きの御返し・甘い利はOK?
   『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
     本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」


 「不適切だが違法でない」? たとえ東京地検が認めなくとも、《政治家が口利きの見返りとして企業から献金を受け取ること》が「違法」ではない、なんてあり得るのか? 納得がいかない。「~いを得たことはらかに、あっせん利得処罰法違反罪の適用される国会議員・秘書の第一号ではないのでしょうか?」 これで御仕舞い? マスコミを含めて、皆さん随分とお優しい。小沢一郎氏の小「事件」の際の対応と随分と違うものです。《政治家が口利きの見返りとして企業から献金を受け取ることが許され》るのかという、大事件ではないの?

 最後に、彼らに投票した都民の皆さんの問題でもあるし、自公お維大地に平気で投票できる方々の問題でもあると思います。その投票行動は「不適切」じゃないのですか? 東京新聞の記事【舛添都知事が辞職 2代続け「政治とカネ」で引責】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016061590135907.html)によると、《政治資金の私的流用など公私混同問題の責任を取り、自ら辞職する意向を固め、川井重勇(しげお)議長に辞職願を提出…都知事の任期途中での辞職は前々任の石原慎太郎氏、前任の猪瀬直樹氏に続く異常事態…。舛添氏は、…問題などが、「不適切」とされた》。

 次の都知事として名前の挙がるセガレ・石原カネメノビテル氏や『X年後』を怖れない環境大臣・原子力防災担当相に投票することは「適切」、それとも「不適切」? 保坂展人世田谷区長のお名前も挙がっているようですよ。誰が最も「適切」?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016061502000133.html

【社説】
舛添氏不信任案 真相究明は済んでない
2016年6月15日

 もはや東京都民の信頼回復は微塵(みじん)も期待できず、舛添要一知事に引導を渡すのは当然のことだ。が、それで政治資金問題の片が付くわけではない。真相究明をうやむやに終わらせては禍根を残す。

 おとといの都議会総務委員会の集中審議を見た限り、自らの政治資金を巡る公私混同ぶりを追及された舛添氏は、得心のいく説明を尽くしたとは言い難い。これでは不信任決議案を突き付けられても仕方あるまい。

 とはいえ、いくつもの核心的な事実関係が判然としないままに、問題の幕引きをされては困る

 例えば、正月に家族と泊まった千葉県木更津市のホテルで、面談したという相手の身元は明らかにされていない。もし架空の話だったとすれば、少なくとも政治資金規正法違反の疑いが生じうる。

 政治資金で購入した多くの美術品を、解散した政治団体から現在の政治団体に引き継いだとしながら、その政治資金収支報告書には寄付としての記載がなかった。資産隠しの疑いも拭えない。

 舛添氏が辞職して、留飲を下げる人がいるかもしれない。

 けれども、政治とカネの問題については、真相を究明し、教訓を学ぶことが決定的に重要だと考える。さもなくば、いつまでも同様の事態が繰り返されかねない。

 一人の政治家の失敗として片付けてしまっては元も子もない。国と地方とを問わず、すべての政治家が襟を正して向き合うべき危機的な問題と捉えるべきだ。

 政治資金の使途に制限はないので、不適切な使い方だったとしても、違法性は生じない。舛添氏の疑惑を調べた弁護士の結論が物語るのは、そんな法律の不備だ。

 建設会社から六百万円を受け取るという不適切な行動をした甘利明前経済再生担当相側も、今のところおとがめなしである。

 政治とカネにまつわるザル法は、軒並み見直さねばならない。

 先の都知事選で舛添氏を担ぎ都政を支えた自民、公明の与党も知事の退場に賛成だという。ならば、トップとしての資質を欠く人物を売り込んだ政治的、道義的責任を明確にするべきだ

 間近に迫った参院選での打撃を最小化する。そんな打算を水面下で働かせているとすれば、ご都合主義とのそしりは免れまい。

 都議会は、舛添氏の去就に振り回されることなく、真相解明へ強力な手だてを講じてほしい。リオデジャネイロ五輪という対外的な体面ではなく、都民のために。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016061502000132.html

【私説・論説室から】
「不適切だが違法でない」って
2016年6月15日

 目に余る公私混同ぶりだ。家族旅行での高級ホテルの宿泊費、漫画「クレヨンしんちゃん」の購入費…。舛添要一東京都知事の政治資金の使い方にあきれ果てた人も多かろう。私的流用そのものではないか。

 これを調査した弁護士の口からは「不適切だが違法でない」-。つまり不適切な使途であっても、きちんと政治資金収支報告書に書いているから、虚偽記載ではないという意味だこんな言い分が通る現実なのだ。

 舛添知事が使った政治資金の多くは政党交付金が原資だった。もともとは国民が納めた税金である。政治資金規正法のザル法ぶりが指摘されて久しいが、そもそも不適切な使途を許さぬ仕組みが求められよう。

 「不適切だが違法でない」という台詞(せりふ)は、自民党の甘利明前経済再生担当相のコメントにも出てくる。あっせん利得処罰法違反の疑いで告発されたものの、東京地検が不起訴の判断をしたときだ。

 元秘書が建設会社から接待を受けたことなどについて「違法でないとしても不適切な面があったことも報じられています」と-。

 建設会社は都市再生機構(UR)との約二億二千万円の補償契約が決まると甘利氏側に六百万円を渡した。元秘書によるURへの働き掛けを示す音声データはある。不適切なら法の網にかかるよう改正すべきではないのか。 (桐山桂一
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●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい

2016年06月15日 00時00分26秒 | Weblog


asahi.comの記事【金をバラまくだけの日本 室井佑月「オバマ大統領を見習って欲しい」】(http://dot.asahi.com/wa/2016060700123.html)。

 《すべてにおいてオバマ大統領への贔屓(ひいき)(あたしにはそう見えた)。そりゃあもう、この国は米国の手下ですよ、という世界中へのアピールになったろう。…大金かけてこれかよ! …そういった金のかからんパフォーマンスですべてを曖昧にした。この国には、有能な振り付け師はいないのか。いつまでも金をバラまくだけなのか?》。

 室井佑月さんの云う《金をバラまくだけの日本》、全くその通り。その点でも、無意味な、裏切りのイセシマサミッです。また、《県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めている》「在日米軍特権」問題一つとっても、《金をバラまくだけの日本》、世界を呆れさせるニッポン、《性暴力に脅かされないで当たり前に生きる権利すら保障できないような政府はもはや政府とはいえない》ニッポン。どこを向いて「思いやって」いるのか?、「思いやら」されているのか?、《金をバラまくだけの日本》。 
 《金をバラまくだけの日本…米国の手下ですよ、という世界中へのアピール》だけが、今回のアベ様の「成果」ならば…とっても恥ずかしいし、いろ~んな意味で、世界に向けての恥さらし。アベ様信者の自公お維大地支持者・投票者の皆さん、ホントに大丈夫?

   『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?
   『●無意味な、裏切りのイセシマサミット:
      「ヒロシマ、ナガサキとフクシマは絶えず伝えている」というのに
   『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
          「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?

   『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの 
           言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に
                 沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない
   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ: 
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策
   『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
     本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」
   『●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、
      アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?

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http://dot.asahi.com/wa/2016060700123.html

金をバラまくだけの日本 室井佑月「オバマ大統領を見習って欲しい」
(更新 2016/6/ 9 07:00)

 大金をかけ、各国首脳をおもてなししたG7伊勢志摩サミット。「リーマン・ショック級の世界経済危機」発言で悪い印象が残った安倍首相に対して、作家の室井佑月氏は「オバマ大統領を見習って欲しい」と嘆く。

*  *  *

 G7伊勢志摩サミットと、米国のオバマ大統領の広島訪問がようやく終わった。祭りのような慌ただしさだった。

 てか、サミットってまさにそういうものなわけね。便利なテレビ電話がある昨今、サミットの重要さは今ひとつピンとこない。

 各国首脳が顔を合わせることが大事、そういっている人もいるけど、顔を合わせたからといって、深い話をするわけじゃない。だって、事前になにが話し合われるか調整しておる。目新しい話も出て来ない。

 結局、風習だけが残った祭りみたいなもんなのか。以前は、祭り会場の良いPRになったというが、今ではそんなこともない。洞爺湖も閑古鳥が鳴いておる

 なのに、ホスト国はものすごい金を使う

 オリンピックもそうだけど、サミットも一部の人間の利権の温床となっているのが見え見えだ。まるで、一部の人間の見栄を満たすために開かれているようだ。世界中で格差が問題とされている今、時代遅れなKY祭り。

 しかし、風習は守るものだと決められているなら、そこに逆らえるこの国ではないだろう。

 けど、あれでよかったんだろうか。もうちょっと、どうにかならなかったんだろうか。

 すべてにおいてオバマ大統領への贔屓(ひいき)(あたしにはそう見えた)。そりゃあもう、この国は米国の手下ですよという世界中へのアピールになったろう。

 ほかにも安倍さんは各国首脳に怪しい調査のペーパーまで配って、「リーマン・ショック級の世界経済危機をアピールしたかったみたいだが、もちろんみんなに鼻で笑われておった

 安倍さんは夏の選挙を考え、このサミットを利用し、アベノミクスは失敗していませんよという言い訳を作りたかったんだろうが。

 前の選挙のとき、「リーマン・ショック級の経済危機が起きない限り、もう消費税の延期はない」といってしまったから、「リーマン・ショック級の」という言葉を用いたのね。各国首脳の誰か一人でも良い、こんなにおもてなししたんだから俺の発言にお墨付きを与えておくれよといったところか

 もちろん、そんなくだらない企みなんて、相手にしてもらえない海外メディアは安倍さんに対しけちょんけちょんの書き方だ。

 仏ルモンド紙には「自国経済への不安を国民に訴える手段にG7を利用した」と、米経済メディアCNBCにはあまりに芝居がかっている」とまでいわれた。

 大金かけてこれかよ!

 オバマ大統領を見習って欲しい。あの方、広島できちんとした謝罪をしたわけじゃないし、自国保有の核に対して踏み込んだ発言もない。だが、子どもたちに自分で作った折り鶴を渡し、被爆者をハグし、そういった金のかからんパフォーマンスですべてを曖昧した。この国には、有能な振り付け師はいないのかいつまでも金をバラまくだけなのか?

週刊朝日  2016年6月17日号
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●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ

2016年06月13日 00時00分39秒 | Weblog


サンデーモーニング』(2016年6月12日)の《風をよむ》、テーマは「参院選の“争点”」。冒頭の「街の声」は、「経済でしょうね」「景気」…。自公お維大地の選挙戦略に騙された、あるいは、騙されたふりをしている市民の声。「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)がとっくに破綻し、「アベドアホノ丸」は座礁していることに気付いていないらしい。1本の藁にさえならない「アベドアホノ丸」アベ船長に、まだ縋ろうとしている…。そんなモノが争点たり得るか? 反政権派の報道機関や野党は争点を明言すべき。

   『●20XX年、再び戦争が始まった…: 
      立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ
   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては? 
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…
   『●2016年報道の自由度ランキング72位:
      「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪
   『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
        是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」


 《風をよむ》、テーマは「参院選の“争点”」によると…:

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■「民進党岡田克也代表 (与党が議席を)3分の2とれば 「憲法改正」はやってくる 前回は「アベノミクスこの道しかない」と 選挙が終われば「安全保障法制」の議論に熱中して経済の“け”の字もなかった

■「共産党志位和夫委員長 選挙戦を「アベノミクス」1本で戦い 選挙が終わると憲法破壊の政治を繰り返す これを2度やって来た 「3度目は通用しない」とはっきり言いたい」

■2013年7月参院選、アベ様「デフレ脱却 10年間で1人当たりの国民総所得を150万円増やしてまいります」。「経済再世」「デフレ脱却」を掲げ、自公で過半数。そしてその5カ月後、2013年12月、国会は、選挙の争点にもならず選挙公約集に記載が無かった特定秘密保護法をめぐる審議一色に。そして、成立

2014年11月衆院解散、アベ様「この解散はアベノミクス解散であります」。「消費税引き上げ先送りの是非」「景気回復」を重点に掲げ、経済をアピールして与党で3分の2の勢力を獲得。その5ヶ月後…

■2015年5月、アベ様は安保法制について、「先の総選挙に於いては、昨年7月1日の閣議決定に基づいて、平和安全法制を速やかに整備することを明確に公約として掲げ、国民のの審判を受けました」。確かに、2014年自民党政権公約集には短く安保法制は記載されていました

■2015年9月、安保関連法案を「衆参それぞれ100時間以上審議し 議論は尽くした」として、採決を強行、成立させました

■2016年6月、自民党のポスターに書かれた「この道を。力強く、前へ。 (政治は国民のもの 自民党)」の文字。「この道」とは一体どんな道なのでしょうか?

岸井成格さん、「カモフラージュという街の声…。2013年参院選と2014年総選挙の後は、特定秘密保護法と安保法制になったわけですよね。これが今回またやられると…宿願の憲法9条改正に着手する、そういうことがあり得るということ。…こう続いてくると、安倍政権のこういうやり方は一つの選挙戦略なのではないか、という気がしますね。つまり、一種の争点隠し。そういう政治そのものが問われなければならない…隠れ蓑にしている。…選挙に勝てば、信任されたと言うんですよね…」
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 「憲法」は生活に関わらず、票にならない?? 絶句。
 「壊憲」し、平和憲法・憲法9条を破壊し、戦争できる国・死の商人の国家になっても、市民の「生活」には何の影響もないのですか? 子や孫を「人殺し」に喜んで送り出す親の気持ちが分からない。「戦争の実態を伝えるために作家になった」城山三郎さんはきっと怒り心頭だと思う。《日本は先の戦争で、ほとんどすべてを失ってしまった。唯一、得られたのは、憲法九条だけだ》《平和憲法こそ生き残る者の夢であり、守ることが使命だ》と言い続けてきた城山三郎さんだから。

 「20XX年、再び戦争が始まった…。2016年、アベ様のあのトンデモ「壊憲」草案が現実のものになり、坂を転げるように、戦争できる国へ…。その時、ジャーナリズムは死に絶え、アベ様の広報機関となり、…。唯一引き返す最後のチャンスは2016年の参院選だった。救世主など必要なく、50%の「眠り猫」が目覚め、ネジレを取り返すことさえできていれば…」。

 「壊憲」という刃を隠すアベノサギに騙されてはいけないのです。三度も騙されてはいけない、「悪夢」から目覚めて下さい!!

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●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」

2016年06月12日 00時00分19秒 | Weblog


東京新聞の記事【くらし・アベノミクス、安保法制、原発、憲法 4つの争点を見極める】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016061002000126.html)と、
社説【参院選へ1カ月 中傷排して政策論争を】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016061002000140.html)。

 《二〇一四年十二月の衆院選から一年半あまり。日本は変わった。「アベノミクスは結果を出している」と、安倍晋三首相は言う》。
 《日本の岐路となる重大な選挙だ。中傷合戦を排した建設的な政策論争を期待したい。…安倍氏は、成長重視の経済政策「アベノミクス」の加速か否かを参院選最大の争点と位置付ける》

   『●20XX年、再び戦争が始まった…: 
      立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ
   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては?
      …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
   『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
       取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…

 座礁したアベドアホノ丸、「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)が失敗なのは明確であり、争点にしようもない。アベ様の脳内だけの争点。なのに、成功もしていない経済政策に期待して自公お維大地に投票すれば、2016年7月参院選後、前回同様、「白紙委任状」を得たとばかりに、アベ様は公約にも掲げない「壊憲」を推進するに決まっています。自公お維大地に投票しては危険、「眠り猫」となり棄権も危険。

 『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)に同感。そう、《安保法制の時と同じ詐欺的手口》。その記事【安倍首相の遊説でもごまかし…自民党が参院選で改憲隠し作戦を展開! 安保法制の時と同じ詐欺的手口】(http://lite-ra.com/2016/06/post-2320.html)によると、

   「ロケットが成層圏を脱するには、スピードが必要。我々もそのスピードを
    獲得して、成層圏から脱出するよう、力強い速度を得ていきたい」。
    …だいたい安倍首相は、前述した14年の総選挙が終わるなり
    「憲法改正は自民党の悲願であり、立党以来の目標だ」
    「憲法改正の必要性を訴えていく」と矢も盾もたまらない様子で宣言
    昨年、安保法制を強行採決した後も、早々に参院選で憲法改正を
    自民党の公約に掲げることを明言し、今年に入ってからも1月の
    年頭記者会見で「(憲法改正を)参院選でしっかりと訴えていく
    国民的な議論を深めていきたい」と息巻いていた」


 アベドアホノ丸の船長の認識は無茶苦茶。成層圏って…そんな無茶な。「宇宙戦艦ヤマト」か? こんなことを繰り返すアベ様を支持し、自公お維大地に投票し続ける人たちに何を期待できよう?
 アベ様の暴走を止めるポイントは、50%の「眠り猫」をどの程度目覚めさせることができるかどうか、そこにかかっている。

   『●衆院選の酷い結果: 本当に、
     「「眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている」のか?
    《東京新聞 【コラム】筆洗 …「負け犬」…「アンダードッグ効果
     …「バンドワゴン勝ち馬)効果」…▼戦後最低の投票率だった。
     馬よりも犬よりも強かったのは猫である。「眠り猫効果」というより
     ほかない。木枯らし時期の唐突な衆院解散で「大義」も見えにくかった
     かもしれないが、こたつで丸くなってしまった▼左甚五郎作といわれる
     日光東照宮の眠り猫」は眠っているように見えて実は起きている。
     敵が迫れば、敢然と戦う
そうだが、総選挙を見る限りでは、
     この国の猫はどうも怪しい。猫を起こした方がいい》


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016061002000126.html

くらし・アベノミクス、安保法制、原発、憲法 4つの争点を見極める
2016年6月10日 朝刊

 二〇一四年十二月の衆院選から一年半あまり。日本は変わった。「アベノミクスは結果を出している」と、安倍晋三首相は言う。確かに有効求人倍率は改善し、中小企業の倒産は減った。その一方、貧困にあえぐ子ども奨学金を返済できない若者低い賃金で働く非正規労働者貯蓄が底をつき頼る人もいない高齢者らアベノミクスの恩恵を受けない人たちの苦悩が全国から伝わってくる。

 昨年九月に成立した安全保障関連法は、他の国を守るために海外で武力を使う道を開いた。与党はこれで日米同盟が強化され、日本は安全になったと強調する。しかし本紙アンケートでも明らかなように、この法律は憲法学者の約九割が違憲と指摘し、今も国民の多くが反対している。野党が提出した廃止法案は、国会では一分の審議もされていない。廃止法案を提出した勢力である四野党は、参院選で三十二の一人区すべてに統一候補を擁立した。国会で不発だった論戦は参院選に引き継がれる。

 原発は、一年半の間に再稼働が続き、今は九州電力川内(せんだい)原発の二基が動いている。東日本大震災から五年以上たったが事故を風化させることは許されない。参院選は原点に返り原発の是非を問う機会となる。

 これらの問題を包含するのが憲法だ。憲法は国民のくらし、平和、安心を守る。そして権力の暴走を縛る立憲主義の精神が貫かれている。その憲法を安倍首相は一八年九月までの自民党総裁任期中に変えたいと考えている。改憲には衆参両院で三分の二以上の賛成で改憲原案を可決し、国民投票にかける必要がある。衆院に続き、参院で自民、公明、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の「改憲勢力」が三分の二を得るか大きな焦点となる

 今回からは十八、十九歳の若い二百四十万人が有権者に加わる。「くらし・アベノミクス」「安保法制」「原発」「憲法」の四争点を中心に皆で考え、見極め、明日を選ぶ一票を投じる日はちょうど一カ月後、七月十日に来る。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016061002000140.html

【社説】
参院選へ1カ月 中傷排して政策論争を
2016年6月10日

 参院選の投開票まであと一カ月と迫った。各党党首らは全国遊説を本格化させ、事実上の選挙戦に突入している。日本の岐路となる重大な選挙だ。中傷合戦を排した建設的な政策論争を期待したい。

 参院選は二十二日に公示され、来月十日に投開票が行われる。

 安倍晋三首相が、来年四月に予定されている消費税率10%への引き上げを二〇一九年十月まで二年半、再び延期する自らの判断について「国民の信を問う」と意気込む選挙である。

 自民党はすでに選挙公約を発表し、安倍氏自身も八日、山梨県を皮切りに、党総裁としての全国遊説を本格化させた。

 安倍氏は、成長重視の経済政策「アベノミクス」の加速か否かを参院選最大の争点と位置付ける。国民の暮らしに密接にかかわる経済政策は重要な争点ではある。

 増税再延期の判断は妥当としても、増税できる経済状況をつくれなかった自らの政策の失敗を、まずは認める必要があるだろう。

 安倍氏は増税再延期で「社会保障の充実のすべてを行うことはできない」ことを認めている。ならばどの分野の施策を優先的に実施するのか。それを明確にして国民の判断を仰ぐのが筋ではないか。

 これに対して、民進、共産、社民、生活の野党四党は、選挙結果を大きく左右する三十二すべての「改選一人区」で候補者一本化を実現した。市民団体とも政策協定を結び、集団的自衛権を行使するための安全保障関連法の廃止や立憲主義の回復などを目指す

 参院選では経済政策のみならず集団的自衛権の行使を憲法違反とする、歴代内閣が踏襲してきた政府解釈を一内閣の判断で変え、安保法の成立を強行した安倍氏の政治手法も問われる。「安倍政治」そのものが重要な争点だ。

 「与党対野党統一候補」の構図となった改選一人区を中心に、すでに党首らによる激しい舌戦が展開されている。

 安倍氏は「野党はまとまった政策はないから批判、批判、批判、批判ばかりだ」と声高に叫び、民進党の岡田克也代表は「安倍政治の暴走を止めて、新しい政治の流れをつくる選挙にしなければならない」と訴える。

 接戦になればなるほど舌鋒(ぜっぽう)は鋭くならざるを得ないのだろうが、相手陣営を激しく攻撃して留飲を下げるだけでは、建設的な政策論争にはなり得ない。

 中傷合戦に陥らぬよう与野党双方に注意を促しておきたい。
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●2016年報道の自由度ランキング72位: 「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪

2016年06月11日 00時00分28秒 | Weblog


LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の編集部による森達也さんのロングインタビュー『映画『FAKE』公開直前、森達也監督インタビュー/佐村河内の意外な「素顔」に迫った森達也監督が社会の二元化に警鐘!「安倍政権もメディアも途上国以下のレベル」』(http://lite-ra.com/2016/06/post-2302.html)。

   『●『王様は裸だと言った子供はその後どうなったか』読了
   『●『世界が完全に思考停止する前に』読了
   『●『悪役レスラーは笑う ―「卑劣なジャップ」グレート東郷―』読了
   『●『A2』読了
   『●『A3(エー・スリー)』読了
   『●『死刑』読了
   『●『ご臨終メディア ~質問しないマスコミと一人で考えない日本人~』読了 (1/3)
   『●『こころをさなき世界のために』読了
   『●『視点をずらす思考術』読了(1/2)
   『●『視点をずらす思考術』読了(2/2)
   『●『ドキュメント・森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』読了
   『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(1/2)
   『●『それでもドキュメンタリーは嘘をつく』読了(2/2)
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(1/2)
   『●『きみが選んだ死刑のスイッチ』読了(2/2)
   『●『下山事件〈シモヤマ・ケース〉』読了(1/6)
   『●『メメント』読了
   『●『東京番外地』読了
   『●蓮池透×森達也ロング対談
   『●『戦争の世紀を超えて』読了
   『●ビンラディン氏暗殺再び
   『●光市母子殺害事件最高裁判決: 森達也さんの〝目〟
   『●森達也さんのフェイク・ドキュメンタリー新刊、そして水俣病・・・
   『●森達也さん『「自分の子どもが殺されても同じことが言えるのか」
                               と叫ぶ人に訊きたい』書評

   『●「不安と闘いながら世界に理念を示し続けたこの国に生まれたことを
                                 僕は何よりも誇りに思う」
   『●原発推進のおバカ映画を見て、一体何の教訓を得ろと??
   『●森達也さん「組織全体の病理と民意の後押し」
   『●森達也さん『国民を騙し続けたこの国には秘密保護法など不要』
   『●秘密隠蔽法: 「もっと絶望した方がいい」・・・
        「絶望」させられたのは自公・翼賛野党非支持者ばかり

   『●戦争法案・壊憲法案に「対案」? 
      答えは「No!」、対案なんてクソくらえだ!
   『●森達也さん、「僕はもうあきらめた」「これから4年間で
          この国がどう変わるのか、とてもとても楽しみだ」
   『森達也さん、新刊『「テロに屈するな!」に屈するな』:
             アベ様らによる、そんな未来を子や孫に?


 《政治が一流だけど、メディアは三流なんて国はありませんメディアは二流ならば社会も二流なんです。相互作用ですから。「国境なき記者団」が発表する「報道の自由度ランキング」でも、上位に位置するノルウェーデンマークスウェーデンは、僕から見れば確かに政治も一流だし、社会も成熟していると感じます。2010年に自由度11だった日本のメディアが、2016年には72にまで下落しました。ならばメディアだけではなくて政治も国民も、同じように下落したということです。今のこの国のレベルは途上国以下》。

 ジャーナリズムは、《社会や大衆が望まなくとも…火中の栗を拾って報じなければならないときがある》。この国の報道機関は「闘って」いるでしょうか? 権力と「闘う」どころか、『読売』や『産経』、『アベ様のNHK』などはアベ様と同調し、社会を破壊していないか? 
 2016年「報道の自由度ランキング」、ニッポンは72位。「メディアは二流ならば社会も二流」、では、アベ政治も二流?、三流?、…最低流、最下流、粗悪? 自公お維大地支持者の皆さんの気が知れない。

   『●スガ殿曰く「報道が萎縮するような実態は全く生じていない」
                …「日本は今や世界の笑い者」、恥ずかしい…
   『●アホらしき税収不足! 日本の「報道の自由度」72位で、
              「パナマ文書を調査しない国は…と日本くらい」
   『●斎藤貴男さん、大新聞社は「自分たちだけは例外。
        権力にオネダリして、そうしていただいたのである」

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http://lite-ra.com/2016/06/post-2302.html

映画『FAKE』公開直前、森達也監督インタビュー
佐村河内の意外な「素顔」に迫った森達也監督が社会の二元化に警鐘!「安倍政権もメディアも途上国以下のレベル」
【この記事のキーワード】インタビュー, 編集部 2016.06.03

     (15年ぶりの単独監督作『FAKE』を
          6月4日に公開する森達也氏)

 “「現代のベートーベン」全聾の作曲家佐村河内守はペテン師だった!”──2014年2月の「週刊文春」(文藝春秋)のスクープを皮切りに、メディアを巻き込んだ大スキャンダルに発展した佐村河内守氏の“ゴースト騒動”。会見後、佐村河内氏は表舞台から姿を消したが、その佐村河内氏の「素顔」に迫ったドキュメンタリー映画が、6月4日より劇場公開される(公式サイト)。

 タイトルは『FAKE』。監督は、オウム真理教信者たちの日常を描いたドキュメンタリー『A』で物議を醸した森達也氏だ。

 騒動後、自宅に引きこもり状態となった佐村河内氏の日常を通して、“ゴースト騒動とは一体何だったのか、誰が誰を騙していたのか、真実とは虚偽とは何かをあぶり出そうとする『FAKE』は、現在の日本社会を投影する“問題作”でもある。

 佐村河内氏と二人だけの対話を試みる森監督。バラエティ番組の出演交渉に訪れるテレビ局関係者。容赦なく佐村河内氏に質問をぶつける海外メディア記者。騒動後も夫を支える続ける妻。そして、これまでの“佐村河内像”をひっくり返すであろう、衝撃的ラストシーン──。

 森氏の単独監督作としては『A2』以来15年ぶりとなる本作。なぜいま、佐村河内氏なのか。そこから浮かび上がる社会、メディアの病理とは何か。森監督に話を聞いた。

……………………………………

──なぜ、佐村河内氏を撮ろうと思ったのですか。

 もともと興味があったわけじゃない。2014年8月に書籍の企画を持ち込まれて、あまりその気はなかったのだけど彼と会って、2時間くらい話をしました。そのときに彼や、彼を取り巻く環境がフォトジェニックだなと強く感じたんです。特に美男というわけではないけれど、画になるなって。それは彼だけじゃなくて、傍に奥さんがいて、猫がいて。リビングはとても薄暗くて、窓を開けたらすぐ近くを電車が走っている。そういったものを全部含めて画になるなと。それで帰り際に、「あなたを映画に撮りたい」と伝えていました。……まあ無理やりに言葉にしたけれど、ほとんど直感です。


──ほとんどのシーンが佐村河内氏の自宅での撮影ですね。カメラを回しているときに「耳が聴こえているのでは」と感じたことは?

 アレ?って思ったことは何度もありました。でも、その次の瞬間、「ああ、やっぱり聴こえてないんだ」って思ったこともある。佐村河内さんの症状である感音性難聴は、聴こえる音と聴こえない音があり、「聴こえている音も曲がって聴こえる」と本人は言っています。これは体調によっても変わる。考えたら当たり前ですよね。あと、口話(口の形)を読んでいるときもある。佐村河内さんは奥さんの口話はかなりわかるんだけれども、初めて会った人の場合はほとんどわからない。人によって癖がありますから。つまりすべてグラデーションなんです。聴こえるか聴こえないかの二項対立じゃない。多くの聴覚障碍者はこの領域にいます。ところがメディアは、この端数をわかりやすく四捨五入して単純化してしまう。

──佐村河内氏を撮りながら、森監督自身の気持ちが変わっていったということは? あるいは佐村河内氏がメディアを使うことに長けているな、とは感じなかったですか。

 僕自身の気持ちですか? ……変化しなかったと思います。もうこの歳になると、ちょっとやそっとじゃ変わりません。佐村河内さん自身から「こう撮ってくれ」などの注文は、ほとんどなかったな。決してメディアに対して戦略的なタイプではないように思う。たしかに彼にはプロデューサー的な才覚はあったのかもしれないけれど、障害というある意味でエアポケットに入り込んでしまったこととか、偶然による部分も大きかったんじゃないかな。


──『FAKE』のパンフレットには「誰にも言わないでください。衝撃のラスト12分間」という文言がありますね。たしかに観劇後、思わず誰かに言いたくなる圧巻のラストでした。

 映画のラストに関わるシーンも含め、受け取り方は人それぞれです。そもそも人間の感覚なんて、第三者が共有できるものではない。僕にとっての緑は、あなたにとって黄色かもしれない。結局は脳内で感覚器が受けた刺激を神経信号に変換して再現しているわけですから、絶対という言葉は誰も使えない。でもメディアは、これもやっぱり安易に断言してしまう。そして二極化です。騒動前は「全聾の作曲家」と持ち上げて、騒動後は「実は聞こえていたペテン師」と叩く。狭間が見事に消えている。それは非常につまらないし、何よりももったいないです。

──「もったいない」とは?

 たとえば風景画を描こうと思って絵の具を買ってきたとします。でも葉っぱを描くときに、緑の絵の具だけを使う人はあまりいないでしょう。じっと景色を見つめながら、黄色や茶色や、いろいろと混ぜるはずです。地面の色もそうだし、人の肌もそう。白と黒の間にも様々な領域があるはずで、それが僕たちの世界です。だから豊かなんです。でもいまのメディアは、それらをあっさり単純化して、原色にしてしまっている。そのほうが分かり易いし、視聴率や部数もあがるから。

 メディアから受け取る情報で、僕たちは身の回り以外の世界観をつくっています。ところがメディアのこの作業によって、世界はとても単純で扁平でつまらないものに加工されてしまう。本当はもっと様々な要素があるのに、吐息や呻きやつぶやきが消えてしまい、残るのは大きな声と対極の沈黙だけ。それはあまりにもったいない。そんな平面的な世界観のまま、僕は人生を終えたくない。


──たしかに「全聾の天才作曲家」も「ペテン師」も両方ともメディアがつくり出した“佐村河内像”ですね。今回、森監督が佐村河内氏にカメラを向けたのも、この閉塞した社会とメディア状況のなかで一方的にバッシングされた人として、なにか琴線に触れるものがあったではと思ったのですが。

 まあ、後付けでそういうことを言ってはいますが(笑)。もともと日本は「世界一ベストセラーが生まれやすい国」なんです。みんなが買うから自分も同じものを買うという一極集中、付和雷同が極めて強い国。つまり集団として動くことが得意なんです。その傾向が急激に加速している。集団とは群れでもある。イワシでもカモでも、群れはひとつの生きもののように動きます。要するに同調圧力が強くなる。でも人の場合は、イワシやカモのように感覚は鋭くないから、言葉による短い指示を求めます。こうして二元化を進行させながら、集団は共通の敵を探し、その敵を撃退する強いリーダーを求め始める敵がいなければ強引に作り出して、これを攻撃する。歴史にはそんな過ちがいくらでもある。911後のアメリカはその典型です。

 こうした状況に対しての苛立ちは、確かにあります。その意思表明のメタファーとなる回路を見つけたいと思っているとき、たまたま佐村河内さんに出会った。要はそういうことですね。だからといって、その苛立ちや意思表明が作品と関係があるとは思いません。それはあくまでも、撮影を始めたころの僕の心象風景です。


──二元化と集団化というキーワードが出ましたが、日本社会のどのあたりから、あるいは何が原因で、これが深まっていったのでしょう。

 日本人はそもそも集団と相性が良い。でも1995年、オウム真理教による地下鉄サリン事件は不安と恐怖を強く刺激して、人々の集団化をさらにエスカレートさせる大きなトリガーになったと思います。しかもその動きが加速し続けた。『A2』を撮影していた2000年前後は、オウムに対する社会の憎悪が、『A』のときよりもさらに強く大きくなっていることを実感しました。例えば、行政が信者の住民票を不受理にするなど、明確な憲法違反なのに、誰も異議を唱えない悪に対しての徹底した制裁異物の排除高揚するセキュリティ意識。そして足並みそろえる同調圧力。こうしたことが一気に進みます。


──アレフ信者の子どもの就学を拒否するような住民運動も起こりました。

 地下鉄サリン事件は無差別テロと呼ばれている。ならば標的は、自分自身や自分の愛する者だったかもしれない。だからこそ被害者意識が一気に共有されました。日本社会に初めて誕生したパブリック・エネミーによって善悪二元化が激しく促進され、不安と恐怖はさらに連鎖して、集団化のギアがトップに入り続けた。


──集団化によって異論を唱える人たちを排除するような同調圧力が働き、同時に強く分かり易いリーダーを求めるようになった。では、その流れを食い止めるようなものはなかったのでしょうか。

 2011年の東日本大震災のとき、もしかしたらこの集団化の流れにブレーキがかかるのではないかと、少しだけ期待しました。震災、特に原発事故は、多くの日本人の「後ろめたさ」を覚醒したからです。正確に言えばサバイバーズ・ギルト。この後ろめたさは個の感情です。ならば集団の動きや同調圧力に水を差すかもしれない。しかし結果はそうはならなかった。という言葉がシンボリックに示すように、集団化はむしろ反動で加速し、被災地や原発の問題に関する報道も急激に減少した。たしかに後ろめたさを持続し続けることはつらい。みんなでまとまってひとつの方向に動いたほうが心強いし、ラクだということなんでしょうね。


──その「絆」あるいは「善意」のような言葉は、メディアが扇動した部分があると思います。メディアも震災当初は「原発だ!放射能だ!」と声を大にしていたのが、現在はそれがなかなか言えない状況がつくられている。これについてはどう考えていますか。

 最終的にメディアを動かすのは市場原理です。メディアも営利企業ですから視聴率や売り上げは重要だし、だからこそ数字に結びつく素材を求めていく。朝日新聞も産経新聞も、日本テレビもTBSも、リテラもそうじゃないですか。これを批判するつもりはありません。組織を存続させるために営利追及は当たり前のことです。

 部数や視聴率が取れないから原発問題を取り上げない。それだけです。それをよく「政権のバイアスがかかっているから」と見なす傾向があるけれど、僕はそうではないと思う。メディアは、そこまで考えていない。ならばなぜ、産経と朝日はこれほどに論調が違うのか。マーケットが違うからです。しかも日本の新聞は世界でも珍しい宅配制度でマーケットが固定されているから、市場原理がより剥きだしになります。

 ただし普通の企業なら、営利追及だけでいいかもしれない。でもメディア企業の場合は、ジャーナリズムというもうひとつの柱がある。これは市場原理と馴染まない。社会や大衆が望まなくとも、ときには火中の栗を拾って報じなければならないときがある。けれども日本のメディアは、特にオウム以降、組織のなかのコンプライアンスやリスクヘッジなどが前面に出て、現場の感覚が消えかけている。個が弱いからです。企業としては進化したとの見方もできるけれど、ジャーナリズムとしては衰退です。欧米メディアの場合は、組織は組織として、個は個として、いい意味での摩擦が存在します。『FAKE』では、日本とアメリカのメディアが、それぞれ佐村河内さんに取材するシーンがありますが、その報道に対する姿勢の違いを観て、いろいろ感じてもらえればいいなと思いますね。


──テレビや新聞だけでなく、雑誌メディアはどうでしょうか。

 うーん、雑誌ジャーナリズムって「あえて逆をいく」ところがありますよね。2004年のイラクで、武装勢力に高遠菜穂子さんら3人が人質として拘束されたとき、世に「自己責任」という言葉が溢れました。あれを最初に書いたのは「週刊新潮」だった。その後「新潮」の記者に会う機会があって、「あれはひどいよ」と言ったら、「自分たちは『世間と逆をいけ』と教えられてきた。あのときも、世間は拘束された人たち救え!と人道的なことを言うと予想して、逆張りの主張をした。ところが社会が追随してきたので面食らった。そしたら、みんなが『自己責任だ』となっちゃった」と説明してくれました。


──「新潮」が読み間違えたのか(笑)。

 座標の軸が明らかに動いています。それも一極集中、付和雷同がどんどん進行する形で。だからジャーナリズムも本当に立ちづらい状況になっている。さらにインターネットの出現もあった。エポックとなった1995年は、一連のオウム事件や阪神淡路大震災という日本を揺るがす大事件が続発しましたが、同時にWindows 95が発売された“ネット元年”でもあるんです。ネット社会がスタートし、一般の人々が簡単に情報を発信できるような社会となっていく。こうしたネット社会に対し、既成メディアは当然危機感を持っています。競争原理もより煽られて、さらに刺激的・扇情的になっていった。

──ただ、ここ数年は、逆にスキャンダラスな傾向を強めているのは「週刊文春」ぐらいで、他誌はスキャンダルもスクープも減っていると思います。

 そういえばそうですね。「週刊文春」の一人勝ち。「週刊朝日」や「サンデー毎日」はともかくとして、「週刊新潮」の元気がない。まあでも、ある意味で「文春あっぱれ」とは思います。ベッキーやショーンKもやるけれど、政権スキャンダルもやってしまうという見境のなさ。右も左も関係ない。雑誌ジャーナリズムの王道です。映画『エイリアン』(第1作)で、怯える乗組員が「あいつは強い。なぜならば善悪を超越して、見境やためらいがないからだ」というようなセリフを言っていたけれど、まさしくエイリアン的になっている(笑)。それはそれでいいんです。でもそれが世間の中道になるならば、やはり社会の傾斜がおかしいと言いたくなる。


──安倍政権はいまマスメディアに対して、「公平中立」にやれ!とプレッシャーをかけてきていますよね。

 もしも「公平中立」を本気で具現化するのであれば、絶対的な座標軸が必要になります。でもそんなものは存在しない。座標軸は時代や国によって変わります。情報は“解釈”です。つまり記者やディレクターやカメラの視点。絶対的な真実など存在しない。どこから見るかで情報は変わります。多様な視点や様々な主張が集積された公共的な言論空間を届けることが、本来のメディアの機能です。公正中立や客観などは幻想です。高市早苗総務相のいわゆる「電波停止」発言は、政治家が政治的公平性を判断するとのレトリックの段階ですでにアウトだけど、そもそも放送法の解釈を間違っているのに、メディアは反論できなくなっている。「公平中立」を自分たちのエクスキューズとしてきたからです。「両論併記」も同じです。両端の位置を誰かが決めなくてはならない。つまり主観です絶対的な中立などわからない。それは神の視点です。


──「公平中立」や「両論併記」などと言っているのは日本だけでは。

 アメリカだったら、例えば大統領選が近づくと、FOXは共和党を応援するし、ニューヨーク・タイムズは民主党支持とはっきり主張するでしょうね。読者もそれを認識した上でメディアを選びます。だからリテラシーも身につく。


──この傾向は、安倍政権になってから決定的になったと感じるのですが。

 加速している面はあるとは思います。社会とメディアと政治は、三位一体ですから。政治が一流だけど、メディアは三流なんて国はありませんメディアは二流ならば社会も二流なんです。相互作用ですから。「国境なき記者団」が発表する「報道の自由度ランキング」でも、上位に位置するノルウェーデンマークスウェーデンは、僕から見れば確かに政治も一流だし、社会も成熟していると感じます。

 2010年に自由度11だった日本のメディアが、2016年には72にまで下落しました。ならばメディアだけではなくて政治も国民も、同じように下落したということです。今のこの国のレベルは途上国以下。そう考えたほうがいいと思います。

……………………………………

 15年ぶりの森達也単独監督作品である『FAKE』は、大きな話題をさらうだろう。それは、これまでメディアが撮ることができなかった佐村河内守氏の「素顔」がスクリーンに映し出されるから、だけではない。この作品には、『A』から森監督が紡いできた「世界」の生々しい“歪さ”が潜んでいる。

『FAKE』に合わせて、代表作『A2』が、2002年の公開時にカットされたシーンを含む「完全版」として公開される。この15年で加速した日本社会の亀裂を、ぜひ劇場で確認してもらいたい。
(編集部)

■『FAKE』 監督・森達也
6月4日(土)より、渋谷・ユーロスペース、横浜シネマジャック&ベティにてロードショー、ほか全国順次公開。詳しくは公式ホームページ(http://www.fakemovie.jp/)にて。

■『A2 完全版』 監督・森達也
6月18日(土)〜24日(金)連日21:00、7月9日(土)〜15日(金)連日21:00より渋谷ユーロスペースにてレイトショー
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●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…

2016年06月09日 00時00分04秒 | Weblog


東京新聞の記事【4野党と市民連合 参院選へ政策協定 安保法廃止など柱】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016060702000239.html)。

 《民進、共産、社民、生活の野党四党は七日、参院選での野党共闘を呼び掛ける市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」との間で、七月の参院選に向けた政策協定を結んだ。安全保障関連法廃止や立憲主義の回復、改憲阻止などが柱》。

 ブログ主は、「誰の目にも明らかな「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)や辺野古破壊、狂気の核発電推進、明確な公約違反の消費税増税問題・「TPP断固反対」、「知る権利」や「報道の自由」の破壊、自民党議員の数々の不祥事などは、自公が認めるかどうかに関係なく、来る参院選の争点の「そ」の字にもならない」。こんなものを争点として争い、万一、2016年7月参院選で「ネジレ」を取り戻せない結果になれば、数々のアベ様の悪しき「政」は忘却され、アベ様らは「白紙委任状」を取りつけたとばかりに、自公お維大地が「公約」にも掲げない「壊憲」を違法にも行い、戦争できる国・「死の商人」の国へと舵を切ることになる。「20XX年、再び戦争が始まった…」の大きな岐路で、引き返す最後のチャンスかもしれない。自公お維大地支持者には何の期待も持てないので、ポイントは50%の「眠り猫」が目覚めて、投票率が大幅にアップすること。「眠り猫」を揺り起こす、そんな選挙戦略を野党サイドは考えるべき。与党・「癒」党の自公お維大地の支持者には何を言っても無駄、時間の浪費。

   『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては?
           …座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳
    「…自公が認めるかどうかに関係なく、来る参院選の争点の
     「そ」の字にもならない。明確な失敗した悪政、それらを
     認める論理などない。
      争点は明確。クーデターや違法な手法での壊憲こそが争点。
     平和憲法の破壊を認め、戦争国家・死の商人になること
     良しとするかどうか、親として子を「人殺し」に行かせることを是
     とするかどうか、それが明確な争点」

   『●20XX年、再び戦争が始まった…: 
      立憲主義を否定し、クーデターで壊憲しといて、そりゃぁないでしょ
    「唯一引き返す最後のチャンスは2016年の参院選だった
     救世主など必要なく、50%の「眠り猫」が目覚め、
     ネジレを取り返すことさえできていれば…」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016060702000239.html

4野党と市民連合 参院選へ政策協定 安保法廃止など柱
2016年6月7日 夕刊

     (政策合意の署名を終え、握手を交わす(左から)シールズの
      諏訪原健さん、社民党の又市幹事長、民進党の岡田代表、
      共産党の志位委員長、生活の党の小沢共同代表ら
      =7日午前、東京・永田町で)

 民進、共産、社民、生活の野党四党は七日、参院選での野党共闘を呼び掛ける市民団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」との間で、七月の参院選に向けた政策協定を結んだ。安全保障関連法廃止や立憲主義の回復、改憲阻止などが柱。参院選での四野党の共通政策の土台となる。市民との連携を進めることで、幅広く政権批判票を取り込む狙いもある。

 「市民連合」が政策要望を提出し、四党代表が署名。米軍普天間(ふてんま)飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)移設に伴う名護市辺野古(へのこ)への新基地建設反対環太平洋連携協定(TPP)合意への反対原発に依存しない社会の実現に向けた地域分散型エネルギーの推進なども盛り込まれた。

 参院議員会館での調印式には、民進党の岡田克也代表や共産党の志位和夫委員長、社民党の又市征治幹事長、生活の党の小沢一郎代表が出席した。市民連合側からは山口二郎法政大教授らが出席した。

 署名後、民進党の岡田氏は「いよいよ参院選。しっかり力を合わせたい。国民の生活をどうやって守るか。昨年の安保法制、その前の(集団的自衛権の行使容認の)閣議決定を白紙に戻す闘いだ。憲法改悪を絶対阻止すると、正面から掲げていきたい」と述べた。

 共産党の志位氏は「三十二の一人区全てで、野党統一候補が実現した。勝つために今後、四野党と市民が本気で取り組みたい」と語った。

 市民連合は昨年十二月、五つの市民団体が母体となって結成された。五団体は、「立憲デモクラシーの会」「安全保障関連法に反対する学者の会」「安保関連法に反対するママの会」「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動、シールズ)」「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会


◆市民連合と野党 4党の政策協定

  ・安全保障関連法の廃止と立憲主義の回復
  ・改憲の阻止
  ・公正で持続可能な社会と経済をつくるための機会の保障
  ・保育士の待遇の大幅改善
  ・最低賃金を(時給)1000円以上に引き上げ
  ・辺野古新基地建設の中止
  ・原発に依存しない社会の実現に向けた地域分散型エネルギーの推進
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●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては?…座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳

2016年06月08日 00時00分11秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060202000140.html)と、
社説【7月10日参院選へ 「安倍政治」こそ争点だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016060202000141.html)。

   『●『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』を
              持つ人達は反省してくれるでしょうか?

   『●「俺様王国」ニッポン、
      「俺様王国」大阪「ト」を造りたい強権的政治手法好きな二人

   『●大阪「ト」構想のその後……元「ト」知事がアベ様へ
        「”うそ”を駆使して「相手を丸め込」む方法」伝授?


 《絶対にやると言っていた約束を一方的に破る場合の対応である…講師によると、まずは絶対に「約束を破った」と認めてはならないという。約束を破るのではなく、新しい判断とか、異なる判断をすると言い換える。なるほど間違いを認めなければ、謝る必要もない》

 座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳…盟友・橋下徹元大阪「ト」知事とどこか似ている。やはり、2016年7月参議院選、自公お維大地に投票してはいけない。「ネジレ」を意地でも取り戻さないと。


 《第三次安倍内閣にとって初の国政選挙は「安倍政治」こそ争点だ》。

 誰の目にも明らかな「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)や辺野古破壊、狂気の核発電推進、明確な公約違反の消費税増税問題・「TPP断固反対」、「知る権利」や「報道の自由」の破壊、自民党議員の数々の不祥事などは、自公が認めるかどうかに関係なく、来る参院選の争点の「そ」の字にもならない。明確な失敗した悪政、それらを認める論理などない。
 争点は明確。クーデターや違法な手法での壊憲こそが争点。平和憲法の破壊を認め、戦争国家・死の商人になることを良しとするかどうか、親として子を「人殺し」に行かせることを是とするかどうか、それが明確な争点。せめて、参院選で投票すべきでない議員たちは明確なはず。

   『●「五五年…以降、一切の追加調査や補償を放置してきた
              国の不作為」…『ビキニ事件』は終わっていない
   『●ナトリウムを取り扱う技術を持つ日本原子力研究開発機構
                 …ナトリウムを使う原子炉の解体技術は?
   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策
   『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?
   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
   『●なぜマスコミや与党・癒党、民進党はバカ騒ぎしないのか?  
                       口利きの御返し・甘い利はOK?
   『●無意味な、裏切りのイセシマサミット:
     「ヒロシマ、ナガサキとフクシマは絶えず伝えている」というのに
   『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
         「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?
   『●「今、声を上げなければ」!: 「戦争の実態を
      伝えるために作家になった」城山三郎さんはきっと怒り心頭
   『●異常過ぎる非情な自己責任論者達…安田純平さんの
        「罪は、人々が『お上』と呼ぶ政府に反抗したこと」?

==================================================================================
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060202000140.html

【コラム】
筆洗
2016年6月2日

 昨日の夕方に<自分が悪い場合でも謝らなくても済む方法>というテレビ番組の放送があると聞いて、首を長くしてその時間を待った▼失敗しない人間はいない。それでも謝らなくてもよいとは何とも魅力的な番組ではないか。会社でつまらぬミスをしては上司に叱責(しっせき)される。家庭において生ごみを出し忘れ、妻にうんざりされる。この技術を覚えれば、謝る日々とはおさらばである▼こんな場合を例にその方法を教えていた。絶対にやると言っていた約束を一方的に破る場合の対応である。耳を疑った。そんな場合に謝らないで済む方法などあるはずがない▼ところがである。その方法はあった。講師によると、まずは絶対に「約束を破った」と認めてはならないという。約束を破るのではなく新しい判断とか、異なる判断をすると言い換える。なるほど間違いを認めなければ、謝る必要もない▼もし約束を守れば、世界の破滅が待っていると恐怖を煽(あお)るのも相手を納得させる効果があるそうだ。世界のリーダーや立派な学者も自分を支持していと加えることもお忘れなく。決めぜりふはどっちが正しいか、町の意見を聞いてみよう。これで、そもそも約束を破ったという事実を完全にけむに巻ける。謝らずに済む▼素晴らしい技術である。自信にあふれた講師の顔がわが国の首相に似ていた気がするが、見間違いであろう。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016060202000141.html

【社説】
7月10日参院選へ 「安倍政治」こそ争点だ
2016年6月2日

 消費税率の引き上げ再延期にばかり気を取られてはいられない。七月十日の参院選。第三次安倍内閣にとって初の国政選挙は「安倍政治」こそ争点だ。

 通常国会がきのう閉会し、安倍晋三首相は記者会見で、来年四月に予定されていた消費税率10%への引き上げを二〇一九年十月まで二年半、再び延期することを正式に表明した。

 逆進性が高い消費税の増税を見送ること自体は妥当ではある。

 しかし、首相は増税見送りの根拠を途上国経済の減速など世界経済のリスクに求めているが、無理があるのではないか。


経済「失政」を認めよ

 消費税率は一四年四月に5%から8%に引き上げられた後、一五年十月には10%に二段階で引き上げられることが決まっていたが、首相は予定通り10%に増税すればデフレ脱却が危うくなるとして、再増税の時期を一七年四月に一年半延期する方針を決め、衆院解散・総選挙で国民に信を問うた

 そのとき語っていたのは「(増税を)再び延期することはない。はっきりと断言する。一七年四月の引き上げは確実に実施する。三年間『三本の矢』をさらに前に進めることで、必ずやその(増税を実施する)経済状況をつくり出すことができる」との決意である。

 しかし、結果として、経済成長を重視する首相の経済政策「アベノミクス」では、増税に耐え得る経済状況をつくり出すことはできなかった格差を拡大し、個人消費を低迷させているからだ。

 首相が指摘した世界経済のリスクは、主要国首脳の共通認識とは言えまい。増税延期の根拠とするのは筋違いだろう。

 衆院解散にまで踏み切った「再び延期しない」との約束を違(たが)えるのなら、アベノミクスの誤りを認めることが先決ではないのか。


◆憲法改正の分水嶺に

 首相は会見で「アベノミクスを加速させるのか、後戻りさせるのか」と、経済政策を参院選の最大争点と位置付け、改選議席の過半数獲得を目指すと強調した。

 政権選択選挙とされる衆院選に対し、参院選は政権への中間評価を問う選挙と位置付けられる。

 七月の参院選は、一四年の衆院選を経て発足した第三次安倍内閣には補選を除けば初の国政選挙。失政と批判されるアベノミクスのみならず、他国同士の戦争に加わる集団的自衛権を行使するための安全保障関連法を成立させた強権的な政治手法など「安倍政治」全体の是非が問われるべきだ。

 加えて見過ごせないのは、七月の参院選が憲法改正に道を開くか否かの分水嶺(ぶんすいれい)となり得ることだ。

 衆参同日選挙が見送られたことで自民、公明の与党は衆院で引き続き三分の二以上の議席を維持。七月の参院選で自公両党と「改憲派」とされるおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党が三年前の前回参院選並みの議席を得れば参院でも三分の二以上の議席を確保し、衆参両院で憲法改正の発議に必要な議席に達する。

 首相は一八年九月までの自民党総裁の在任中に憲法改正を成し遂げたい、と明言したことがある。

 どの条文を改正するのか、各党の意見は一致してはいないが、自公両党と改憲派が参院でも三分の二以上に達すれば、現実的な政治課題に浮上するのは間違いない。

 参院選は、政権の中間評価以上に憲法改正に道を開いて「国のかたち」を変えるのか否かを国民に問い掛ける重要な選挙でもあることを、肝に銘じたい。

 民進、共産、社民、生活の野党四党は、選挙戦の行方を左右する三十二の「改選一人区」のすべてで候補者一本化を実現した。

 野党がバラバラに候補者を擁立して戦った前回参院選では、自民党は一人区で二十九勝二敗と圧勝した。批判票が割れて、自民党が「漁夫の利」を得たからだ。

 「自民一強」を変え、安倍首相の下での憲法改正を阻むには、野党の結束が重要だ。政権側は「理念も政策もバラバラ」と批判するが、憲法違反と指摘される安保関連法の廃止や立憲主義の回復は、共闘の大義としては十分だろう。


◆若者の声生かしたい

 七月の参院選は、十八、十九歳の約二百四十万人が有権者に加わる初の国政選挙となる。

 高齢者層は若年層よりも投票率が高く、政治に対する影響力は大きい。年金、介護、医療など高齢者向けの支出は増え、教育や子育てなど若年層に必要な予算は抑制される傾向にある。

 この状況を変えるには、全国民の代表たる国会議員が若者の声を政治に生かすのは当然だが、若者の側も積極的に意思表示することが必要だ。棄権せず、投票所に足を運んでほしい。若者の声が反映されるようになれば、政治はきっと変わるはずだ。
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●沖縄市民の民意: 民意を何度明確にすれば、アベ様や最低の官房長官らは理解しようとするのか?

2016年06月07日 00時00分51秒 | Weblog


東京新聞の記事【「辺野古ノー」沖縄の民意 県議選で知事支持派が勝利】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016060602000130.html)と、
琉球新報の社説【県議選与党大勝 辺野古移設を断念せよ 民意無視はもう許されない】(http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-292771.html)。

 《名護市辺野古(へのこ)移設に伴う新基地建設に反対する候補が過半数を維持…知事の支持派だけでも過半数を占めた》。
 《「方向音痴」の対策は、何の説得力も持たなかった県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めていることの重さ》。

 沖縄でさえ50%の「眠り猫」が居るほどの低投票率、また、お維の県議2人というのはいま一つの結果ですが…、でも、またしても沖縄市民の民意は明確に示されました。素晴らしい!! 「住民分断」「沖縄差別」に明確なNo!が示されたわけです。辺野古破壊にNo!、「在日米軍特権」問題(これこそまさに存在する、番犬様による「在日特権」でしょうに)にNo!、を突き付けました。
 一体、何度、沖縄市民の民意を明確にすればいいのでしょうか? ニッポンが《民主主義国である以上》というのが大変に怪しいけれど、アベ様や最低の官房長官らは、《民意はまたも明確になった。政府がこれ以上、沖縄の民意を無視し、踏みにじるのは許されない》はずだけれど…。やはり、引き続き、自公お維大地に投票しないこと、それに尽きる。

   『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの 
           言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に
                 沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明
   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない
   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ: 
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策
   『●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。
     本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201606/CK2016060602000130.html

辺野古ノー」沖縄の民意 県議選で知事支持派が勝利
2016年6月6日 朝刊

 任期満了に伴う沖縄県議選(定数四八)は五日投開票され、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)移設に伴う新基地建設に反対する候補が過半数を維持した。公明党などは、辺野古に反対する一方で翁長雄志(おながたけし)知事の県政運営には中立的な立場を取っているが、知事の支持派だけでも過半数を占めた。米軍属が逮捕された女性遺棄事件を受け、沖縄で高まる反基地の民意が示された。

 工事が中断されている移設計画の行方に影響を及ぼす可能性がある。

 十三選挙区に七十一人が立候補し、名護市選挙区(定数二)で無投票当選が決まった二人を除く六十九人が四十六議席を争った。辺野古反対が三十二議席、反対以外は十六議席を獲得。知事支持派は共産党六、社民党六、地域政党・沖縄社会大衆党三、無所属など十三の計二十八議席、非支持派は自民党十三、公明党四、おおさか維新の会二、無所属一の計二十議席。

 県選挙管理委員会によると、投票率は53・31%で、前回を0・82ポイント上回った。

 改選前勢力は知事支持派が二十三議席、非支持派が二十三議席で、二議席は欠員。辺野古反対の議員は、知事支持派に公明などが加わり、過半数を占めてきた
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http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-292771.html

<社説>県議選与党大勝 辺野古移設を断念せよ 民意無視はもう許されない
2016年6月6日 06:01

 民意はまたも明確になった。政府がこれ以上、沖縄の民意を無視し、踏みにじるのは許されない

 翁長県政1期目の県議会勢力図がどうなるか、全国的にも注目を集めた第12回県議選は、県政与党が地滑り的な大勝を収めた。安倍政権が強行しようとしている米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設についても、明確に反対する人が大多数を占めた。

 一昨年の知事選、衆院選、名護市長選、名護市議選でも辺野古反対派が全て勝利している。民主主義国である以上辺野古新基地建設を正当化できる根拠はもはや皆無だ。政府は新基地建設を断念し、対米交渉をやり直すべきだ。



説得力なき犯罪対策

 今回の県議選は定数48に対し、71人が立候補した。無投票となった定数2の名護市区を除き、12選挙区で激しい選挙戦を展開した。

 県政をめぐる課題はさまざまあるが、最も注目された論点はやはり米軍基地問題だった。米軍属女性遺棄事件に強い反発が上がる中、各候補はこぞって日米地位協定の改定を打ち出した。「運用改善」でよしとする意見はごく少数だった。

 投開票日の直前、政府は事件を受けた対策を打ち出したが、内容は防犯カメラ増設と警察官増員である。カメラを増やせば米軍関係の犯罪を抑止できると言わんばかりの「方向音痴」の対策は、何の説得力も持たなかった県議会当選者の96%が地位協定の改定を求めていることの重さを、政府は正面から受け止めるべきだ。

 在沖米軍基地全体について、立候補者全員が「基地の大幅な整理縮小」か「全面撤去」、「整理縮小」のいずれかを掲げた。基地の現状維持を求める人はただの一人もいない。在沖米海兵隊も大多数が「全面撤退」か「大幅削減」で、「現状維持」は皆無だ。辺野古新基地についても、明確な反対だけで新議席の7割弱に達する。

 政治的な立場は別として、こうした事前のアンケート結果と当落だけを純粋に受け止めれば、今県議選に込めた県民のメッセージは次のように総括できよう。米軍を今の規模で沖縄に押し付け続けるのは許さない。海兵隊の現状維持どころか、新基地まで沖縄に造ろうとする政府は論外だ

 菅義偉官房長官は記者会見で、この県議選の結果が辺野古新基地建設に与える影響はないとの認識を繰り返し示していた。いくら予防線を張りたいのだとしても程がある。沖縄の民意に対してあまりに不誠実だ


政策立案に期待

 県議には住民の多様な意見や要求をくみ取り、政策に集約する機能が求められる。

 沖縄には多くの問題がある。中でも子どもの貧困は喫緊の課題だ。その意識の反映か、前回の選挙と比べて今回は格段に多くの候補者が政策に掲げた。

 翁長県政与党は県の実態調査や対策推進基金を評価し、野党は内閣府の対策予算計上を評価する。そんな傾向が見られた。

 県議会は県と並ぶ「二元代表制」の一方である。行政を評価するのもいいが、自前の政策立案もぜひ実行してほしい

 内閣府の予算は現時点で期間は不透明だ。事業開始後に国の補助が打ち切られた場合、負担に耐えられない、と二の足を踏む市町村もある。貧困対策には時間がかかる。一時のブームに終わらせず、息の長い事業として行政の枠組みに組み込む必要がある。その知恵を新議員には期待したい。

 県民所得が全国平均の7割にとどまること、全雇用者の45%が非正規であることなど、経済分野の課題も大きい。単に抽象的な「経済振興」を訴えるだけではない、具体的な政策提案が求められる。

 直近の4年間、県議会は2本の議員提案条例を制定した。その前の40年通算で4本だったことを考えると、高く評価できる。今回、新たに県民代表となった48人にも政策立案機能を期待したい。
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●「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。本当に潰れた方がいい」…自民党には「ロクなヤツがいない」

2016年06月06日 00時00分27秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事『米軍基地反対派を“基地外” 神奈川県議のお寒い発言録』(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182082)。

   『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人が
     その嘘っぱちを信じている、というよりも、信じたいんでしょう」
   『●一体何をどれ程「思いやらされている」?…
      「われわれはカネを出さない。どうぞ米軍は撤退してください」
   『●翁長雄志知事、再度の決意表明: 
     「安倍晋三首相は「急がば回れだ」と言うが…政府の選択は誤りだった」
   『●「どうぞ米軍は撤退してください」:散々「思いやら」されて、
                   そしてまたしても「肝苦(ちむぐり)さ」…
   『●「落とした魂(マブイ)」を探しに、なんて悲し過ぎる
         …「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」
   『●「…は沖縄県民の耳には「期待するな」
      「何も改善しない」と冷たく翻訳」…中央政府の体をなしていない
   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策

 《安倍首相の“お友達”はホント、ロクなヤツがいない。…「…私は〈基地外の方〉と呼んでいる」と得意げに話し、「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。本当に潰れた方がいいと思う」などと持論を展開》。

   『●「百田氏や自民党議員からの圧力はすべてのメディアの
           言論の自由に対する挑戦・・・危機感を共有して」!
   『●沖縄差別は続く: 黙殺により、「『日本を取り戻す』の中に
                 沖縄は入っていない」ことをアベ様が表明

 前半の発言は下品さが漂うし、安倍首相の取り巻きの「品格」の無さが分かろうというものだが、はるかに大きな問題は後半の発言だと思う。アベ様の内心を体現していて、「メディアの言論の自由に対する挑戦」です。『琉球新報』『沖縄タイムス』以外で、《改憲積極派》《(相も変らぬ)押し付けられた憲法論者・《安倍政権を支える日本最大の右翼組織「日本会議」の地方議員連盟幹事長代行》の小島健一神奈川県議は「おかし」くはない報道機関としてどこを挙げるの? 『神奈川新聞』『東京新聞』は至極マトモだと思いますが、まさか『読売』『産経』『アベ様のNHK』は「オカシクハナイ」報道機関とでも思っているのかな?
 《神奈川の自民党議員はマトモな人材がいない》…神奈川だけじゃないと思いますよ。自公お維大地に投票してはいけません。

   『●脳内回路は大丈夫?? 自民党若手の脳内では、
         「憲法学者達<<百田尚樹氏」という訳だ!?

   『●戦争法案・壊憲法案の愚に気付かぬ「愚」、
      市民の多数の苛立ちに気付かぬ自公議員への「苛立ち」

   『●「カラスはやっぱり「黒い」」と報じることさえ出来なくしろ!、
                  と叫ぶ作家とそれに喝采する自民党議員

   『自民若手批判できないアベ様・・・「「報道がそれで抑圧される、
                   そんな例があったら私は辞める」と明言」

   『●呼ぶべき講師は野中広務氏だった・・・
      「憲法学者達<<百田尚樹氏」な自民党には無理というもの

   『●むき出しの「言論弾圧政党」:
    東京新聞社説「沖縄の二紙のみならず、報道機関全体で抗議すべきこと」

   『●翁長知事「がくぜんとしている、日本の将来に禍根を残す」
                ・・・深層心理に「沖縄だからいいや」の醜さ

   『●「権力を使って圧力・・・自民党はやったことはない」なんて、
                               白々し過ぎるアベ様

   『●芸術家との意見交換を通じて「心を打つ『政策芸術』を立案し、
                    実行する知恵と力を習得・・・だそうです


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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182082

米軍基地反対派を“基地外” 神奈川県議のお寒い発言録
2016年5月26日

     (問題発言が続く小島健一神奈川県議(本人事務所HPから))

 安倍首相の“お友達”はホント、ロクなヤツがいない。米軍属による女性死体遺棄事件で米軍基地反対運動が熱を帯びる中、自民党の神奈川県議が反対派市民を「キチガイ」呼ばわりし、物議を醸している。

 発言の主は、小島健一県議(53)だ。小島県議は今月8日に東京・靖国会館で開かれた沖縄復帰44周年を記念するイベントに参加。約6分間のあいさつで、「沖縄の基地の周りには基地反対やオスプレイ反対と毎日のように騒いでいる人がいる。基地の外にいる方ということで、私は〈基地外の方〉と呼んでいる」と得意げに話し、「沖縄には明らかにおかしな新聞がある。本当に潰れた方がいいと思う」などと持論を展開した。

 愛媛県生まれの小島県議は、一橋大社会学部卒。東海銀行(現三菱東京UFJ銀)やアメリカンエキスプレスを経て介護保険施設をオープン。県会議長を務めた義父の小島幸康氏の秘書を務めてから地盤を継ぎ、横浜市青葉区選出で2003年に初当選。現在4期目だ。世襲のたまものか、選挙は強いが評判は芳しくない

   「言いたい放題の性格が招いたことなのに、〈基地の外にいる方
    ということで『きちがい』と呼んでいる〉と書いた神奈川新聞の記事に
    ヘソを曲げています。もともと神奈川新聞を敵対視しているからか、
    言葉尻をとらえて〈基地外の方とは言ったが、“きちがい”とは
    言っていない〉と苦しい釈明をしているそうです」(議会関係者)

 改憲積極派の小島県議は、過去には5月3日の憲法記念日にも語呂合わせでイチャモン。「ゴミ(5・3)の日と言っていいかもしれない。押し付けられた憲法が施行された日だ」とも発言している。ちなみに、安倍政権を支える日本最大の右翼組織日本会議の地方議員連盟幹事長代行だ。

 国会をズル休みしている甘利前経再相(66)といい、国会で戦前のスローガンの「八紘一宇」を口にした三原じゅん子参院議員(51)といい、神奈川の自民党議員はマトモな人材がいない
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●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?

2016年06月03日 00時00分31秒 | Weblog


asahi.comの平山亜理記者による記事【米核実験の被害者「私たちの実態見て」 オバマ氏に訴え】(http://www.asahi.com/articles/ASJ5W4WN7J5WUHBI01V.html?iref=comtop_list_int_n01)。

 《「トリニティ・サイト」…オバマ大統領に「私たちの所にも来て、実態を見てほしい」と訴え》。

   『●広島・長崎の教訓を活かせない日本
   『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
      原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人
   『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?

 「核廃絶」「核なき世界」にはほど遠く、「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は? 「マンハッタン計画」の後始末、「ビキニ事件」の巨大な被害の放置、…プラハ演説以降の行動一つとってみても、オバマ大統領が広島訪問したからと言って、劇的に「核兵器のない世界」へとアメリカが変わるわけではないでしょうし、アベ王国・ニッポンを含む「世界」も「核廃絶」「核なき世界」へとは、残念ながら、向かわない。取りあえず、ニッポンでは、「ネジレ」を取り戻し、自公お維大地の議員を一人でも減らし、核発電を止め、「核廃絶」「核なき世界」を目指すところから始めないと。
 
   『●「マンハッタン計画」の核開発拠点となった
      ハンフォードと東京電力核発電人災、それぞれの『X年後』…
    「『X年後』…そして、烏賀陽弘道さん
     『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』。
      口にしたくは無いのだけれど、「棄民」という言葉が思い浮かびます。
      「マンハッタン計画」から『X年後』に何が起き、いま、ニッポンで
     何が起きているのか?」

   『●『放射線を浴びた『X年後』』: ビキニの海に居た
      元船員「行動しないと永遠に知る機会を失ってしまう」
   『●「太平洋核被災支援センター」事務局長
       山下正寿さん「『ビキニ事件』は終わっていないんです」
   『●核の軍事利用と原子力の平和利用
    「〝アメリカ定義の悪の枢軸国〟に対しての「開発」と「原子力開発」の
     使い分け。詭弁を弄しても、両方ともにやっていること、技術は同じこと。
      《米が臨界前核実験 2011年7月20日…オバマ政権下で
        明らかになった臨界前核実験は計三回。
        「核兵器なき世界」の追求を掲げつつ核兵器保有に執着する姿勢
        鮮明になった。…イランや北朝鮮の核開発を糾弾しながら自国の
        核戦力を保持する姿勢に非難が強まる可能性もある》」

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http://www.asahi.com/articles/ASJ5W4WN7J5WUHBI01V.html?iref=comtop_list_int_n01

米核実験の被害者「私たちの実態見て」 オバマ氏に訴え
トゥラローサ=平山亜理 2016年5月29日09時03分

     (世界初の核実験で、立ち上るキノコ雲を見たという
      ヘンリー・エレラさん。がんの治療に訪れたアルバカーキで、
      自分の写真を手にする=平山亜理撮影)

 広島への原爆投下の直前に、世界で最初の核実験が行われた米ニューメキシコ州の「トリニティ・サイト」。その周辺で健康被害を訴えている住民らが、オバマ大統領に「私たちの所にも来て、実態を見てほしい」と訴えている。

 トリニティ・サイトでは1945年7月16日、原爆を開発する「マンハッタン計画」の一環として、プルトニウム型原爆を使った実験が行われた。近くのトゥラローサに住むヘンリー・エレラさん(82)は、当時11歳。立ち上るキノコ雲自宅の庭から見たという

 核実験の実施を事前に知らされていなかった住民らは避難せず、その後も地元の農作物を食べ水を飲み続け。「トゥラローサ盆地風下住民組合」の共同創立者で、今は同州のアルバカーキに住むティナ・コルドバさん(58)は「サイト近くに住んでいた4万人は放射能の影響を受けた」と話す。実験から10年、20年と経つうちにがんで亡くなる人が増えたという。自ら始めた住民の健康調査のデータは約千人に上り、分析して公表する予定だ。………。
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