おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

海辺の絵を再び

2024-02-18 11:49:26 | イラスト
 この前描いた海辺の絵を描き直すことにした。前回は用紙を横に使ったのを、今回は縦に使うことにした。横画面だと海辺の広さを感じられるし、縦画面だとモデルを大きく扱うことができるので、どっちもどっちで何が正解というわけではない。

 ただ、縦画面にするに際して、空の部分に新たに雲を描き足すことにした。そうすることで奥行き感を出そうと思ったのだが、そのせいで少しドラマチックになったようだ。



「あちらを立てればこちらが立たず」という言葉があるように、なかなか思うような絵にはならない。もっともうまく行かないので次があり、それが面白いとも言える。

 今読んでいる「本阿弥行状記」によると、寛永の三筆のひとりと呼ばれた光悦が書を始めたのは遅く、それまでは商人が書くような普通の字を書いていたという。それを同じ字を繰り返し書き、太く細く、濃く薄く、さまざまな工夫を加え、誰のものでもない私流の字を会得した。何事も始めるのに、遅いということはないというひとつの代表的事例だ。こういう話は、ジジイに勇気を与えるのである。
コメント
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