九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

国連・ウイグル綱引きで、中国が対米圧勝  文科系

2019年10月31日 10時30分02秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 31日中日新聞に「ウイグル問題 国連委を二分」と見出しされた記事があって、目が吸い寄せられた。直前にまさにこの問題で「戦争に代えて「人権」革命輸出」をエントリーした後にこの記事を読んだから「やはり!」と。全文を転載する。

『国連総会で人権問題を扱う第三委員会は二十九日、中国の新疆ウイグル自治区で少数民族ウイグル族などを弾圧しているとされる問題で、欧米や日本など先進国を中心とした二十三か国が中国に人権尊重を求めた。一方、二倍以上の五十四か国が中国の人権に対する姿勢を称賛。国際社会で影響力を増す中国を巡る対立の構図が浮き彫りになった。
 二十三か国を代表して英国が声明を読み上げ、ウイグル族の大量拘束疑惑を引き合いに「私たちは中国政府に、中国全土で信教・信条の自由などの人権を尊重する国際的な義務と責任を守るよう求める」と主張した。
 一方、中国を称賛する五十四か国には、ロシア、パキスタン、エジプトなどが名を連ねた。ベラルーシが代表で二十三か国の声明は「人権問題の政治化だ」と反論し、「ウイグル自治区ではテロや分離主義、宗教的過激主義が人々に甚大な損害を与え、重大な人権問題になっている」と中国の対応を支持。国数で優位に立った中国の張軍国連大使は「世界の人々は真実を観て判断している」と自賛して見せた。
 ウイグル族の人権問題について、報道陣から米中貿易協議へ影響を問われたクラフト米国連大使は「私は人権侵害に苦しむ人々のためにここにいる。中国かどうかは関係ない」とかわした。一方、張氏はロイター通信などに「貿易協議で良い解決策を導くために有益とは思わない」と米国を牽制した』

 それにしても、アメリカ国際的権威の凋落ぶりが、凄まじい。サウジ、イスラエルに焚き付けられたやの「イラン戦争有志国募集」には、国際会議を重ねて呼びかけ続けたのにほとんど応募はなし。中南米諸国会議に持ちかけた「対ベネズエラ戦争」にも、メキシコ、ブラジルはおろかコロンビアにさえ反対された。さらには、最近の仇敵トルコ・エルドアンに大幅譲歩までしてクルド人を見捨てて、シリアからは撤退。21日エントリーに書いた「国連総会における人権理事国選出でベネズエラ当選。米の猛烈な反対工作を押しのけて」では、その面目は丸つぶれだ。
 
 これでもう、トランプ当選は、完全になくなったと確信する。「トランプが続けば、アメリカは国際的に孤立するばかり。これでは、明日の世界史的決戦場、米中衝突にも成算が立たず」。そう、米エスタブリッシュメントらは肝に銘じたに違いないのである。
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戦争に代えて「人権」革命輸出  文科系

2019年10月31日 08時20分33秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 2011年に始まった「アラブの春」以来、「『人権』を求める内乱」が世界中の国々に巻き起こっている。その全部とは言わないが、西欧諸国、特にアメリカが様々な工作などを通じて引き起こしている内乱も多いのではないか。つまり、昔なら戦争を仕掛けるところを、内乱工作という革命の輸出を通じて何らかの要求を通していくやり方。アラブの春以降でも、リビア、シリア、トルコ、ベネズエラ、イラン、イエメンなどなどだ。
 中国をめぐる香港、チベット、ウイグルなどにも、そんな動向が見える。香港騒乱では、その指導者の一部が米CIAと繋がっていることが写真付きで明らかにされたし、ウイグル問題では中東イスラム国との人員往来が実証されてきた(このブログ2018年12月2日「中国におけるウイグル問題」参照)。イスラム国の歴史的温床であり続けたアルカイダやタリバンと米CIAとの歴史的繋がりが、ウイグル騒乱の背景としても存在すると考えるのは極めて自然なことだろう。
 
 さて、1国の人権問題は本来、国連を中心とした多国間主義外交においてはその国の内政問題とされてきた。その人権問題が内乱に発展してさえ、これを他国はもちろん、国連でさえその一方に肩入れして何らか裁定を加えたり、まして武力介入をするなどは、そういう国連の法の範囲でしか出来ないはずのものであった。なのにアメリカは常に、こういう内乱側に強力に加担して、時には「この政府に対しては、近く武力介入もあり得る」という声明までを出す。この武力介入の前段階がいわゆる「制裁」である。ちなみに、その国への輸出禁止などの厳しい制裁は、戦前日本の中国侵略に対するアメリカの石油、鉄鋼輸出禁止のように、戦争と同じような意味を持つものだ。こうしてアメリカは、現在の国際法体系では国連を通してしか出来ないことを、勝手にどんどん実行しているのである。つまり、この世界に私刑を横行させている。そして、ある国への私刑が戦争という死刑にまで発展すると、アフガンやイラクのようにその国は地獄になる。

 近頃アメリカによるこうした「戦争に準ずる私刑」が多すぎるせいか、国連を尊重した「多国間主義外交」を無視する論議が多すぎるのではないか。右翼ポピュリズムなどは特に、国連を語らないから、なおさらのことだ。

「多国間で論じなければならぬ問題」、つまり国連規模の問題には、そういう特有の性格規定と手続きとがある。「単なる一国の人権問題」は基本的に内政問題なのだ。よってアメリカがよくやる「人権問題国」は要らんお節介、国連に諮らぬアメリカだけ独断の、自分勝手な「人権問題」とも言える。こういう「人権問題」を理由にある国にアメリカが課す「制裁」とはこうして、国連を無視した私刑と言うしかないものだ。つまり、裁判にかけずある権力者が勝手に「死刑」その他の刑罰をかすようなものである。
 親米サウジのあの酷すぎる人権問題でさえ国連では扱われていないのだから、アメリカが認める「人権問題国」をアメリカが制裁するということ自身が不当なことなのである。

 つまり、アメリカが言う人権問題はほとんど、国連規模の人権問題ではないわけだ。逆に、「アメリカのいちゃもん、武力介入、革命の輸出を裁くために国連があえて『人権問題』にする」ということは、例えばイラク戦争、ニカラグア内乱のように多く起こったものだ。
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五輪サッカー超有望、その理由     文科系

2019年10月30日 00時57分00秒 | スポーツ
 この6月13日、17日のこのブログに、22歳以下の日本代表によるトゥーロン国際大会準優勝の観戦記・戦評をエントリーした。 前年度優勝国イングランドとかメキシコなど強豪を倒して、決勝進出。ブラジル代表との決勝戦は1対1、PK戦による敗戦。同点1対1も、枠内シュート数では日本の2対3とほぼ互角の戦いであって、日本組織のコンパクト守備と、ブラジルの圧倒的個人技との対比が、見事なゲームだった。
 ところが、現在ブラジルで開催中のU17W杯で、日本がまた金星を挙げた。まだグループ予選段階ながら、このクラスの欧州王者オランダを3対0で圧倒したのである。

 このように、20歳前後以下の日本選手たちがブラジルや欧州トップ選手らと対等以上に戦えたというのは、今後の日本サッカーにとって、どれほど大きい意味があることか。
「個人技だけ、組織的観点が弱いブラジルには、組織で対すればシュートも打たれない」
「欧州チャンピオンって、この程度なんだ!」

 ちなみに、U17オランダ戦のあるサイト報告と、トゥーロン国際大会決勝戦、対ブラジル戦の僕の観戦記を再掲してみる。

『ブラジルで開催中のU-17ワールドカップに参加しているU-17日本代表は27日(日本時間28日朝)、グループステージ第1戦でオランダに3-0と快勝した。欧州王者であり優勝候補相手に苦戦するのでは、という戦前の予想を覆す結果に驚きの声が上がったが、勝利にはそれだけの理由がある。

 10月27日の夜、U-17日本代表が世界のサッカーシーンに与えた衝撃は決して小さなものではなかった。クレーベル・アンドラーデ・スタジアムにて実現されたのは、欧州王者オランダに対する3-0の勝利。その数字だけでも驚きだろうが、結果のみならず試合の内容面でも日本の完勝だった。

 FW若月大和(桐生第一高校)とFW西川潤(桐光学園高校)の2トップは間違いなく今大会で最も輝いた前線のデュオだった。若月が2得点1PK奪取、西川が1得点2アシストという結果を刻み、日本を大勝へと導いた。』


『五輪サッカーに希望が見えた!  文科系 2019年06月17日 | スポーツ

 五輪年代の若手で戦うフランスはトゥーロンの歴史ある国際大会で、日本代表が史上初めて決勝戦に進出した。準決勝戦では強豪メキシコを激闘の末のPK戦で破って。その決勝の相手は、ここまで圧倒的な得点差で勝ち上がってきたブラジル。誰もがブラジル圧勝と観たはずだが、どっこい日本の若者らがその「特技」を十二分以上に世界に見せつけたのである。1対1のPK戦敗退。
 日本は、本当によくやった。ブラジル相手に、1対1のPK戦。それも双方4人成功まで行って、最後の5人目の後蹴りの日本、旗手選手が失敗。

 誰が観ても攻守ともにブラジル優勢は確かだったが、そう叫び、「解説」「報道」しすぎるアナウンサーらが気になって、「サッカーが個人技だけでやるものならばね。馬鹿な解説だ!」と、テレビ音を消して観ていたもの。だって、最初から見えた次のような大切な点を見落としているのだから、「ど素人の目か!」というわけ。

 ブラジルが受ける時のDFラインが非常に低くて、なのに前、中盤は高目に構えているから、間が空いていると、最初から分かった。
「これで、どうやってボールを運ぶのか?」
 案の定ロングパスかドリブルになり、日本のDFラインを押し上げた中盤のコンパクトプレスに手こずっている。それをさらに、個の力で抜こうとするものだから、スムースに前へ運べない。そのかわり、攻め入った時のブラジルは明らかに今最先端の「高位コンパクトプレスでボール奪取得点」を狙っているのである。
 攻められた時の守備が軽い、これがブラジルの欠点である。事実、小川航基の1得点は、相手DFのクリアミスから生まれている。

「攻守ともに個人技が上手すぎて、相手を馬鹿にしてきたチーム」
 そういうようにしか見えなかった。だからこその、この結末。枠内シュートだって、これだけ個人技に差があって意外にも日本2に対してブラジル3にすぎず、よいシュートチャンスまで持って行けてないゲームだったことが明白。逆を言えば、個人技では負けていても、組織では日本が勝っていたということだろう。

 なお、「個人技が上手い選手が組織力を身につければ、すぐに・・・」という反論もあろうと思うが、それはそんなに簡単なことではない。組織力には周囲が遠くまで見えているということが必須だが、例えば「ドリブル名人は、周囲が見えない」ということも多いのだから。
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随筆紹介 文化庁って、なにもの?  文科系  

2019年10月29日 14時07分35秒 | 文芸作品
 文化庁って、なにもの?   I・Kさんの作品です

 愛知県が主催した「不自由展」にイヤガラセが殺到し、中断に追い込まれた。これに大村知事は大いに反発し、その非を力説して、再開を呼び掛けた。保守的な知事が、これ程までに自由の旗手として登場してきたことに違和感があった。なぜなら、この展示の目玉が韓国の従軍慰安婦像で、日本兵の慰みにされた少女像だったからだ。
 現在、日韓問題は熾烈である。その中で、韓国が世界に日本の戦時中の残酷さを訴える象徴的シンボルを愛知県が展示するわけだから、国や保守政党、右翼をこぞって敵に回した。

 なぜ大村知事は、いきなり反発し、自由を唱え始めたのか、このパズルを解かねばならない。それは、文化庁の補助金にあった。七千万円の補助金を当てにしていた。それが中断すれば、今までに出費した膨大な費用が払えない。だから再開し、いったん認可された補助金を得たいのである。

 この文化庁の補助金は、他人事でなくなっていた。私の主催する陶芸親子教室も四十万円弱の文化庁の補助金の認可を得て現在、教室をすすめている。

 文化庁は伝統文化を育成のため、毎年補助金を支給している。大半の人々はこれを知らない。約千の小さな団体に、申請させ認可して、四十万円弱を支給する。日本舞踊、茶華道、書道、琴、凧揚げ、着付け、相撲、さらに将棋などの伝統文化が対象である。毎年、総額で三億円を支給する。バラマキである。この制度を知っている団体が申請する。調べてみると、この制度を広くネットで公開し市民に公募しているのは、愛知県では瀬戸市だけである。私もこの制度に味をしめている町会議員からの強い勧めから、腰をあげた。

 名古屋市では、この制度を知る西川流の舞踊教室が二十二団体も認可を受け、各々四十万円弱を受給される。八百万円を愛知県の西川流は懐にする。

 文化庁のお金のバラマキは実に胡散臭い。このお金は税金だから、その還流ではあるが、極めて不公平で、粗っぽい支給ではなかろうか。これが国家の事業と言われている。
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狂気の沙汰、真夏東京マラソン   文科系

2019年10月28日 08時33分02秒 | スポーツ
 孫崎享がそのブログでこう書いていた。
『オリンピック・マラソン、世論調査。札幌市に移転を不支持47%で、支持35%。ドーハ での世界陸上夜のスタート。気温32・2度、途中棄権続出。完走は40人で、28人が途 中棄権、優勝2時間32分43秒、歴代最遅記録。これを考えれば札幌移転に理あり。』

 こんな正論が、世論も東京も分からぬはずがないのである。それが今なおぐずぐずして進まない理由は、党利党略と一緒。世界有数の大都市・東京が反対しているからだろう。「無理が通れば通りが引っ込む」の典型ではないか。
 ただただ、恥ずかしいことである。
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南米で「離米」再燃   文科系

2019年10月27日 10時21分42秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 今朝の新聞を見ると、ボリビアとアルゼンチンで、「離米」政権が再選、復活を遂げていて、嬉しい。これは、南米諸国民のためには良いことだと言いたい。この地域の近年の政治は、アメリカ金融に良いようにやられてきたと観てきたからである。ちなみに、このたびの国連人権理事会理事国選出のための国連総会選挙において、アメリカの猛烈なロビー活動を打ち破ってベネズエラが当選したのも、同じような流れなのだろう。

 先ずアルゼンチンだが、左派政権が4年ぶりで復活するようだ。今の親米保守政権は、12年ぶりに反米左派政権に終止符を打って4年前誕生した「国際金融市場への復帰政権」。それが去年、米金利上昇などで急激な通貨安、インフレに見舞われ、失業増の危機に陥っていた。市場経済重視型から保護経済重視に変わる左派の政策が、親米候補者に圧倒的な差を付けているようだ。
 
 次が、ボリビア・モラレス大統領の4選。ただしここでは、10%以上の大差で敗れた中道候補が「選挙に不正があった」と抗議行動を起こしている。

 
 そもそも、トランプ・アメリカがやっている「物貿易は保護主義、金融貿易は自由化」というやり方が、あまりにも手前勝手、大国の横暴、暴力とも言えるもの。IT、穀物、食肉など以外の物作りがだめになって、借金だけが多くなり、こんなやり口しかなくなったアメリカだから、これからも手前勝手が増えていくはずだ。こういう米への反発の流れがあるからこそ、アメリカ経営者団体「ビジネスラウンドテーブル」が、最近こんな声明を出すに至ったのである。
『株主資本主義は誤りだったから、今後改善していく。ステークホルダーの利益も考慮するように』
 ただ、こういう声明を、アメリカに歴代特に苦しめられてきた南米が心から信じるかどうかは、別問題である。今の「超格差社会」ブラジルに観えるように、中南米の親米政権にはろくな政治は望めないのである。
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米民主大統領候補、異色の二人   文科系

2019年10月26日 12時24分40秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 前回の大統領選挙民主党候補者では、左派のサンダースが急台頭するという大異変があった。今回はさらに、サンダース以外にも、「金融規制強化」「富裕層増税で皆保険制度を」を掲げる候補が世論調査トップになるとか、「シリア政策は政権転覆戦争だった」「戦争負債はやめにしよう」と訴える軍人候補も出てくるなど、民主党候補二人が話題を呼んでいる。世界各地の大きな紛争への原因になってきたやのアメリカ軍事介入が、格差社会告発と並べて批判される時代になってきたのだろうか。

エリザベス・ウオーレン
 元ハーバード大学教授の彼女は、民主党の重鎮。この10月8日の各種世論調査では初めて、民主党候補者のトップという支持率が寄せられることになった。10月10日の中日新聞報道によれば、そういう彼女の公約は以下の通りだ。
『金融規制強化を訴え、大企業や富裕層の優遇に反対し増税を主張。導入を目指す公的国民皆保険の財源に充てるとしている。学生ローンの帳消しや大学の無償化も打ち出している。環境政策では再生可能エネルギーに巨額投資し、温室効果ガス排出ゼロを目指す「グリーンニューディール」を支持する。
 市場や富を独占しているとしてフェイスブック、アマゾンなどの巨大IT企業の「解体」も提唱』

トゥルシー・ギャバード
 軍人で少佐であった下院議員、38歳。イラク派兵が経験あり。21歳で当選したハワイ州議員を経て,今は下院議員。前回は、バーニー・サンダースの応援をした。クリーンエネルギー支持者で、トランプ政権にも入閣を打診された民主党の実力者である。軍人である彼女が、米国のシリア介入を以下のように「政権転覆戦争」と呼んでいるのは、極めて重要な指摘だと思う。以下に、彼女の言動を「マスコミに載らない海外記事」のサイトから転載する。

『 (前略)
「ドナルド・トランプの手はクルド人の血で濡れていますが、2011年にシリアで始まって進行中の政権転覆戦争を擁護し、応援団になっている主流メディア内の多くの人々同様、この政権転覆戦争支援してきた両党の政治家の多くもそうなのです。」
 この38歳の退役軍人は、更に、ダマスカス政府を打倒する目的のため、アメリカがいかにして、アルカイダ・テロリストを支援したかを非難した。
(中略)
 今週のテレビ討論後、真実を語ったことで、ギャバードが一般投票で勝利したように思われる。ドラッジ・レポートによる主要オンライン投票で、彼女は他の全ての候補者を出し抜いて、投票者のほぼ40パーセントの支持を勝ち取った。トップ候補者のはずのエリザベス・ウォーレンやバーニー・サンダースやジョー・バイデンは、7パーセントかそれ以下で彼女の後に続いている。』
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敵将カンナバーロ絶賛、ACL決勝進出浦和を  文科系

2019年10月25日 10時06分58秒 | スポーツ
 浦和が、12月の世界クラブ・チャンピオン杯トーナメント出場まで、残り1ゲームの地点まで来た。このトーナメントへのアジア(大陸)代表クラブを決める決勝戦は、11月の9日と24日に西アジア代表サウジアラビヤのチームと戦うことになった。浦和はここまでの東アジア戦で、大金を使ってブラジル代表などを集めた中国勢を3つとも破って来たのだから、すごい。グループステージで北京国安、準々決勝で上海上港、そして準決勝で広州恒大と、中国で「ビッグ3」と呼ばれるクラブをすべて倒した。
さて、この浦和について、 準決勝の相手・広州恒大のイタリア人監督ファッビオ・カンナバーロが、とても興味深い敗戦(0対2と0対1とで、浦和に敗れた)の弁を出している。氏は、バロンドールを獲ったこともある、全盛期イタリアの名DFだが、彼の敗戦談話をゾーンWEBから転載させていただく。


「(浦和とは)正直、非常に大きな差がある。日本のサッカー協会が20年をかけていろいろな努力をして若い選手を育てていることなど、非常にリードしている。私が最初に知っていた日本と中国の差は、日本の選手はもっと技術の上でリードしていると思っていたが、この何年間を見てフィジカルの面でも日本の選手は、特にサッカーという試合のなかで、アドバンテージを感じることがあった」

 日本人選手は体格に勝る中国の選手に劣勢になるというのが定説だったが、現役時代にバロンドールやワールドカップ(W杯)優勝も経験したイタリア人指揮官は違った見解を示した。必ずしも体をぶつけ合う部分だけでない、瞬発的な動きや90分間を通してのスタミナなども含めてのフィジカル的な要素では、日本人選手のほうが優れていると語った。
「今日の差は選手の安定感にあると感じた」
 そして、浦和との差について「日本のチーム、浦和レッズのいいところは、集中力の強いところ。我々の選手たちに勉強してほしいところだ。昔は広州恒大と日本のチームにはそんなに大きな差がなかったので、場合によっては突破できるポジションにいると思っていたが、今日の差は選手の安定感にあると感じた」と言及。メンタル的な部分でも上回ることができなかったと胸中を明かした。

 2007年に浦和、翌年にガンバ大阪が優勝して以来、Jリーグのクラブは長くアジアを制することができなかった。しかし、17年に浦和、昨年に鹿島アントラーズが優勝したことで、その風向きは変わりつつある。カンナバーロ監督が語った言葉は、日本サッカー全体の強化について自信を持てる要素だと言っても良いのではないだろうか。
轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada 』


 談話中、最も重要なのはこの部分だろう。
『私が最初に知っていた日本と中国の差は、日本の選手はもっと技術の上でリードしていると思っていたが、この何年間を見てフィジカルの面でも日本の選手は、特にサッカーという試合のなかで、アドバンテージを感じることがあった』
 そうなのだ。この2年の東アジア代表戦で浦和、鹿島という日本勢が随分久しぶりに勝ち上がった原因こそ、まさにここにある。これは、例えば10月13日の当ブログ・エントリー「サッカー観点で一言」、17日「ここがダメ、日本サッカーマスコミ」のように、ここで大いに主張してきたところ。この点での急進歩こそ、川崎、横浜、広島などを中心にヨーロッパの攻撃的守備・ゲーゲンプレス(これに適したフィジカル強化)を取り入れてきた成果なのである。
 13日、17日にもここに書いたことだが、サッカーを、攻撃的守備で、高い位置や中盤に両チームが密集したボール争奪戦でも観ようではないかという僕の主張は、ここから来ている。現代サッカーは攻撃的・組織的守備のための潰し合いで負けていては勝利はおぼつかない。ちなみに、あれだけ小さな長友が世界に堂々と通用しているのは、早くから特別に体幹を鍛えてきたからである。ヘディングが要るDFは別として、球を奪い合う当たり合いは上背をさほど必要としないものなのだろう。判断の速さや技術スピード,腰の持って行き方などでもって、大男をぐらつかせ、翻弄することもできるとは、日本人なら相撲でよく見知ってきた光景である。
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随筆 年を取るということ   文科系

2019年10月24日 09時39分11秒 | 文芸作品
 年を取ると、今まで続けてきた「活動」でもこれを前進させようとすると、どんどん気力が要るようになる。そして、前進が見えにくくなると、その気力が出にくくなって来る。前進と気力とが相関関係にあり、これには悪循環と好循環とがあるとは、歳を積むごとに痛く感じるところ。そして、この両循環の間の行き来が潮の満ち引きのように誰にも常にあるようだが、悪循環の方が次第に増えていくものだ。この悪循環の増加というのが、つまるところ「本当に」年を取っていくということなのだろう。だからおそらく、やりたいことがなくなったというのが、自然に(何かの死病と言うことではなく)まもなく死んでいくということなのだ。

 身体も使わなければどんどん廃用ということになるが、何か本当にやりたいことを持ってそこで良循環を遂げている人というのは、僕の知る限り身体を巡る良循環をも大事にしているものだ。やりたいことでの良循環を維持するには、身体を巡る良循環が不可欠だとどこかの時点で知ることになるからだろう。もちろん、そう知ったのが遅かったという方も多いとは思うが、僕の周りにはそういう人はあんがい少ない。ま、ギターや楽器にせよ、文芸同人誌活動、ランニングなどの仲間にせよ、そんな良循環を生む価値がある活動だということなのだ。

 物を書く「活動」もまた当然、同じ事が言えると考えて来たが、悪循環が少ない、あるいは、これに気付きにくい活動だとこのごろ分かって来た。スポーツや和音楽器のような「瞬時反応」が要らない活動だからだ。作品のモチーフ、着想や、言葉を思い起こす力はどんどん小さくなっても時間をかければかなりカバーできるし、このカバーを日々重ねていれば思い起こす力自身も一定保つことも出来るもの。年寄りにはそういう時間だけはあるのだから。
 そんなことを言い聞かせながら同人誌の毎月冊子作品を書き、年一度の長編と格闘してきた。後者については、ちょっと今までにないピンチだとも、恐れつつのことだ。今年もはたして、書けるのか。
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米「制裁」は私刑である  文科系

2019年10月24日 09時26分05秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 イラン、ベネズエラ、北朝鮮、それに関連した国の企業や団体へと、アメリカが次々制裁、制裁強化を連発している。これって、国連との関係では私刑ということだろう。西部劇の未開拓地で力ある者が振るった暴力、私刑。

 世界で頭抜けた軍事大国、経済大国が「勝手に決める刑罰」は、国連にはかるよりもはるかに手っ取り早い。時には、イランやベネズエラに対してのように、「武力行使もありうる」と通告することもあったように、死刑宣告という私刑も含まれている。イラクのフセインの末路を見たら誰でもそう思うはずであって、嘘の理由イラク戦争は「アメリカの反対すると誰でもこうなる」という恐怖をばらまくためだったようだ。これらすべて、大国の横暴、暴力そのものではないか。まるで、大西部の有力者、ならず者、まさに無法者ということだろう。

 そしてさらに、こういう有力者ならず者の暴力こそが、この世界を弱肉強食のジャングルにしてしまうのである。ちょっと前の中米や、アフガニスタン、中東など、米軍が行くところ一時はみんなジャングルになっている。例えば,親米ホンジュラスが世界有数の殺人事件多発国であるように。同じく、南米のコロンビア,旧ユーゴ県内も米との関係が深い国だ。

 こんな状況を日本マスコミはすべて、制裁を加えられる国が悪いというような記事ばかりを書いていないか。本来なら、「どちら」が悪いかという仲裁や裁判も、警察権発動などのようなことも、国連でやることだろう。

 国連を無視した上に、その代わりをしているようなアメリカは,専横、横紙破りというだけである。これが、無法者ということだ。ちなみに、世界平和は、国連の発展の末にしかやってこないもの。日本でも、戦国大名を統一した末に徳川300年の平和が訪れた。そして、世界有数の庶民文化国家がこの東洋に生まれた。
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中東親米派の悲鳴が聞こえる  文科系

2019年10月22日 13時14分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 サウジがお隣のイエメンに侵攻して、そこのフーシ派のゲリラ戦に長年苦闘してきたのは、中東では有名な事実。そしてこの9月末、イエメンに派遣されていたサウジ三旅団が殲滅されるという大事件が起こった。これと平行して、サウジ最大の油田がドローン攻撃で破壊され、石油輸出の半分が止まった。
 こういうアメリカ最大の中東盟友サウジの危機が予期される近隣情勢があったからこそ、アメリカによる対イラン戦争有志国呼びかけが始まったのではなかったかと、そんな観測がある。何者かによる各国石油輸送船への攻撃も、そんな陰謀の布石、その一環だったのではないか、とも。

 さて何はともあれ、対イラン有志国戦争は幻だか、単なる脅迫だかに終わった。そして残ったのが、サウジの危機! アメリカのシェールガスに採算の目途が立った現在、米にとってサウジは不要になったのかも知れない。

 こうして現在のアメリカは、中東から東アジアへとその世界戦略的戦線を移動させつつある。可哀想なのは、中東に残った親米国サウジや使い捨てられたクルド人。ちなみに、これも親米国だったUAEの姿勢も極めて微妙になってきて、イランへの制裁を解除したようだ。国際経済都市ドバイでイランの両替商が業務を再開したと発表されたから。

 ただ日本だけが、ペルシャ湾ならぬ紅海の近くに自衛隊を派遣することになるのだろうか。何か滑稽に見えるのは、僕だけか。いっそのこと、「友好国」イランから石油を輸入したらよい。最安値になるのは、確実だから。
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続「国連総会、アメリカの失墜」  文科系

2019年10月21日 19時34分53秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 19日のここに標記「 」のエントリーをした。17日国連総会で、人権理事会理事国の一部、14か国の秘密投票選出が行われて、中南米枠でコスタリカが落選してベネズエラが選ばれた話だ。「ベネズエラの人権問題が許せない」として立候補したコスタリカが落選したことが、国連で大きな話題になっているという報告である。コスタリカを押して猛烈なロビー活動を展開したアメリカの大敗北、権威失墜なのである。アメリカ代表はこう述べたのだそうだが、負け惜しみもいいところと受け取られただろう。
『人権理事会が破綻している揺るがぬ証拠だ』
 このベネズエラとアメリカの問題を長年注視してここにも情勢を書き続けてきた僕から観れば、人権理事会が破綻しているのではなく、アメリカの国際民主主義的感覚、外交の良心が破綻していて、それが見破られていることの結果である。
 このエントリーを巡って、こんな討論があった。

Unknown (Unknown) 2019-10-20 18:35:15
マスコミは、文ちゃん論とか気にしないし、
アメリカが参加しないと無力な国連より、アメリカそのものを見るだろうね。

Unknown (文科系) 2019-10-20 23:47:38
 そのアメリカが,反ベネズエラで猛烈なロビー活動を演じてきて、大敗北を喫したのが、このニュースね。
 このことが示すようにう、ここ30年ほどのアメリカの国連無視は、長い目で見れば本当に高くつくはずだ。今後ますます重大なものになる中国との衝突でも、もうアメリカの言葉、やり口を信じ、従う国はごく少数になって行き、アメリカが背後に居ると言うだけで過半数が到底取れなくなったということだろう。今回アメリカ経営者団体が出した「株主資本主義は誤りでだったから大改革していく」も、彼らの国連における一つの敗北を示しているのだ。嘘でもこう言わなければ、アメリカ外交がもうどうしようもなくなっていると言うこと。
 そもそもこれを君はどうして考えないの? アメリカはなぜ国連を出て行かないか?


 国連の多数派工作を諦めて、暴力や戦争や戦争脅迫で要求を通そうという国は、昔は戦前の日独のように国連を出て行ったものだ。アメリカはなぜ国連を出て行かないのだろう? イラク戦争にせよ、ベネズエラ政権転覆行動や対イラン(戦争)有志国連合呼びかけにせよ、国連を全く無視した行動なのだが・・・・。世界は今,このことをこそ真剣に考えてみる必要があるのではないか。今は、いくら暴力的な国でももう国連を出て行けなくなった。その程度には、他国の支持、つまり国連レベルの大義名分、国際多数決(の場)を必要としている時代なのだということではないか。
コメント (3)
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米保護貿易転換が、中国・ブラジルの仲人になった話   文科系

2019年10月20日 09時31分11秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ここで、米保護貿易への転換が、「アメリカの大損、他の多国間を繋ぐだけ」という記事を再三書いてきた。ところで、今そのことが標記の両大国の間で起こっている。新しいブラジル大統領は、親米右翼ポピュリズム政権の典型と言われてきたのに,こんなことが起こるのである。英米などの金融が世界から金を奪い取ってきたとき、その上さらに、トランプ政権が保護貿易主義に転化して他国経済に大きな被害を与えている今、金と売れる物を持っている中国が、その隙間にどんどん進出してきた。南米随一の親米大国、ブラジルの今というのが、以下の報告文である。ちなみにこの南米の大国は、世界でも有数の超格差社会。国の財産を外国金融にさんざん搾取されてきた歴史を持っている。金がないだけに、自国産品の輸出先が喉から手が出るほど欲しいブラジルのような国々が、今は地球上にあふれかえっている。
 以下に観るブラジルの対中接接近によって、BRICSの結束も、急に固くなったと見ることができる。アメリカの孤立が、他国の繋がり、結束を招くということだろう。

 いつものように、「マスコミに載らない海外記事」のサイトから採った。


敵意から友好へ: ブラジル大統領はなぜ彼の攻撃的な反中国行動を変えたのか?
2019年10月8日火曜日 Multipolarity research centres所長 Paul Antonopoulos Infobrics

 DW Brasilとのインタビューで、マルコス・カラムル前駐中国ブラジル大使は、中国がブラジルでのインフラ事業の可能性に大いに関心を持っていることを明らかにした。ブラジルのヤイル・ボルソナーロ大統領は、2018年の選挙運動中、中国に対し、当初敵意を示していたが、両国関係に関わる莫大な金額や、苦闘する中南米大国の経済に、このアジアの国が提供できる支援の可能性を考えれば、彼の意見は変化したように思われる。
 ボルソナーロは、アメリカ大統領をおおやけに称賛し、考え方や信念を共有していることで「熱帯のトランプ」として良く知られている。だから選挙運動で、彼が「中国はブラジルで買い付けをしているのではなく、ブラジルを買っている」と言ったのは驚くには当たらなかった。

 環球時報は「ボルソナーロ新政権が中国市場に見切りをつけるとは考えがたい」と推測した。中国に対し、もう一つ重大な敵対心を示したブラジル大統領に警告メモも残した。「大統領選挙運動中の彼の台湾訪問は、北京を怒らせた。もし就任後、彼が台湾に対して基本原則を無視し続ければ、その代償は相当大きなものとなろう。この中国の島は、ブラジルにとって何の利益ももたらさず、これにボルソナーロと彼のチームが気付かなければならない」。

 中国、北京外交学院のマルカス・ヴィニシスス・フレータス客員教授はこう説明する。「中国がブラジルを見るとき、彼らは実際これから全て整備する必要がある遊園地として見ています。」 彼の評価は、ブラジルが、より広範な中南米地域に対して持っている支配的な地位にもかかわらず、多くの部門が低開発のままのブラジルの巨大な開発、インフラ機会に言及しているのだ。「中国が、ブラジルにとっての選択肢メニューを持っているのは疑いようがありません」と、ブラジルにとって興味がある、道路、地下鉄、鉄道、高架橋、空港建設での中国技術を彼は引き合いに出した。

 アグリビジネスから産物にいたるまで、更なる機会があるが、中国資本にとって最も魅力的な部門は、インフラと大規模事業、特にガス、石油とブラジル経済にとって、持続可能な成長と重要な基盤を保証する再生可能エネルギーだ。
 だが、両国間の重要な経済的関係や、中国がブラジルに提供できる機会にもかかわらず、ボルソナーロが北京をいらだたせるのを止めることはなかった。だから、アメリカ大統領の中国との貿易戦争のさなか、ボルソナーロは、トランプのあらゆる要求を受け入れるはずだと想定されよう。だが6月、ブラジルのアミルトン・モウロン副大統領は、ブラジルは、ファーウェイが、ブラジルで遠距離通信に5G装置を提供するのを禁止する計画はないと述べ、ボルソナーロが選挙運動中に言った、あることが、大統領となった後は違うのを示唆した。
 これはボルソナーロ政権が、当初予想されていたものと異なった道を進んでおり、ブラジル大統領が、彼を批判する人々が良く言っているような、アメリカの完全な傀儡ではないことを示唆するだろう。今年早々、トランプがホワイトハウスへのボルソナーロ訪問の際、彼にファーウェイは安全保障上の脅威だと言ったが、ブラジル副大統領は、ブラジルにはファーウェイを信用しない理由はなく、ブラジルはその継続的発展を進めるために中国の技術を必要とすることを強調した。

 トランプが始めた貿易戦争に対する解決を北京が要求する中、杨万明駐ブラジル中国大使は、取り引き相手をいじめ、圧力をかけて、世界経済全体に影響を与えたと言って、アメリカを非難した。彼はアメリカが、市場の信頼を損ない、世界景気後退のリスクを増し、ブラジルのような新興経済を危険にさらしたと主張している。
 このシナリオで、ブラジリアと北京が国際協力と多国主義を擁護するのは重要だ。中国GDPは、2019年第二四半期‘わずか’6.2%で、1992年からの記録上最低の経済成長だ。このいわゆる経済「減速」は欧米メディアを元気づける良い餌となった。
 結果的に、トランプは中国との関税戦争がうまくいっていると宣言し、彼の保護貿易政策が、アジア大国からの企業の大脱出をもたらしたと言った。だが、もし措置がそれほど成功していたら、トランプは、パートナーが中国と取り引きするのを脅迫し続けないはずだ。ボルソナーロ政権は、この状況において、アメリカを支持するのはブラジルの利益にならないと見たのだ。

 中南米問題、特にキューバとベネズエラに対して、ボルソナーロは、大いにトランプ擁護の姿勢を続けるだろうが、彼はこの国における、強力な福音主義キリスト教圧力団体の権益のために、イスラエルに関連するものや、他の国際問題にブラジルを巻き込むのをいやがっていることを行動で示している。
 実際、ブラジルは、二大国間で進行中の貿易戦争から利益を得ていると主張することが可能だ。中国はアメリカからの購入を止めた後、供給不足を満たすため、この南米の国を選び、ブラジル大豆を絶えず大量注文している。中国バイヤーは益々ブラジル大豆を求めている。
 北京とワシントン間の緊張が増大すると、中国はアメリカ大豆輸入を止め、ブラジルに変えた。今のところ、ブラジルは、中国の要求に対応することが可能だったが、その供給は不足しつつあり、北京はその需要を満たし損ねる危険がある。貿易戦争が、どんな終わり方をしようとも、中国が逆戻りして、アメリカを大豆の最大供給国にすることはありそうもなく、ブラジルがその立場を強固にする好機だ。

 突然のひらめきのせいか、それともブラジル国内の強力な農業や他の重要な顧問の圧力の結果なのかにかかわらず、ボルソナーロは彼の中国言説を確実に180度方向転換した。中国に対するボルソナーロの当初の敵意と、トランプに対する彼の鮮明な支持のおかげで、去年専門家たちに疑問視されていたBRICSにおけるブラジルの役割の点で、エルネスト・アラウージョ外務大臣は、この組織でのブラジル議長職を完全に受け入れた。動機の理由が何であれ、このアジアの国が、ブラジルの経済状態を劇的に改善することができるので、ボルソナーロが、彼の中国政策敵意から開放性と歓迎へと確実に変えたことを示している。
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またまた面白い,サッカー「長谷部誠」論争   文科系

2019年10月19日 16時51分43秒 | スポーツ
 17日のエントリー「ここがダメ、日本サッカーマスコミ」で、名無し君との間にとても面白い長谷部誠論争が起こった。これをご紹介したい。こんな論争が起こることさえ、僕には不思議で仕方ない「サッカーの目」と言いたい。応えが欲しいのか、嫌みを言いたいだけなのか、なんとも不思議な名無し君の非常識である。

 まーこれも、日本マスコミが悪いのだ。組織的攻撃ばかりに目を付けて、組織的守備を見えず書かずの上に、選手個人でも技術ばかりを見てそのほかを見ない。身方の(組織的)攻撃は、相手の(組織的)守備と相関的なものに過ぎぬということも、知ってか知らずか。「今日の代表は、ボールが繋がりません、そこが不調ですねー」と解説者が語るときとは、こんな事態も考えられるのである。相手の組織的ボール潰しが遙かに上回っていると。攻撃技術だけ見ていると、そんなことも見えず、分からずということにもなるのである。


Unknown (Unknown)2019-10-17 17:32:40
守備がグダグタだった、長谷部や、
現在進行形の柴崎を推す文ちゃんが言うと、
なかなか、面白いね。

フェイク情報 (文科系)2019-10-18 20:12:48
 皆さんへ
 上のコメントの「守備がグダグタだった、長谷部や」 これは、フェイク情報。
 ロシアでは柴崎と、以前の代表では遠藤と組んでいたのが、長谷部。いずれも2ボランチの守備型が長谷部。しかも、3大会連続キャプテン。自分が守備をするのもさりながら、「日本守備の組織者」に、「グダグダ」ねー??

 知ったかぶりの、偽情報。

Unknown (Unknown)2019-10-19 16:35:53
どう見ても、そして、クラブチームでの働きを見ても、
守備は、グダグダでしょうに。
見たくない事は見ない文ちゃん論の、末路。

何を見ているやら・・・ (文科系)2019-10-19 16:51:06
 何を見ているのか。
 今の長谷部は、守備で世界に名がとどろくドイツの、その名門フランクフルトのディフェンスの要。しかもキャプテン! 今年も、ドイツ代表でヨーロッパリーグ戦に出場して、準決勝まで行ったチームでキャプテンを務めているのだ。歴代の渡航日本人では、小野を超えて中田ヒデ並みの実績とさえ言える。それを「グタグタ」?
コメント (2)
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アメリカ不信を示した国連総会   文科系

2019年10月19日 13時01分12秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 17日国連総会の全加盟国投票によって、人権理事会理事国47国のうち14か国の選出が行われた。全加盟国193の秘密投票、過半数賛成で選ばれるものだから、大国の目や利害関係を気にせずにその国の自主的な判断に従っておこなわれた投票だが、現下の情勢柄注目すべき結果となって、国連,世界の大きな話題になっている。

 中南米理事枠2か国に対して3か国が立候補したのだが、ブラジルとベネズエラが選ばれ、コスタリカが落選したのである。それぞれの得票数は153、105、96票だったが、「ベネズエラの人権問題が許せない」として立候補したコスタリカが落選したことが、国連で大きな話題になったのである。ちなみに、コスタリカを押して猛烈なロビー活動を展開したアメリカの権威失墜というこの結果について、アメリカ代表はこう述べたのだそうだ。
『人権理事会が破綻している揺るがぬ証拠だ』


 このベネズエラとアメリカの問題を長年注視してここにも情勢を書き続けてきた僕から観れば、人権理事会が破綻しているのではなく、アメリカの国際民主主義的感覚、外交の良心が破綻しているのである。ちょうど、国連必死の制止を振り切って「『大量破壊兵器』という嘘の理由」で開戦したイラク戦争のように。このイラク戦争によって世界に今どれだけの被害、悲劇が巻き起こったことであったか! 中東に深い傷跡や恨みを残し、イスラム国を台頭させ、シリアにまで戦線を拡大した上に、世界に大量の難民をばらまいてしまった。

 天網恢々疎にして漏らさず。ベネズエラ問題でも、あえて言うが「双方の正邪」を世界はあんがいよく観ているのだろう。イラク戦争や、シリア問題、そして今現在の世界緊急課題シリアのクルド人問題のように。
コメント (7)
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