九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

今日の、最賃値上げ報道  文科系

2023年07月29日 11時54分56秒 | 国内政治・経済・社会問題
 これは、昨日の報道の続きだ。
 朝日新聞一面はこんな見出し。
『物価高を考慮 過去最大41円増』
 そして3面トップ、解説の見出しでも、先ずこうだ。
『最低賃金 生計費を重視』
 そうして初めてこういう見出しがやっと、上記に続いている。
『海外と比べ なお低水準』

 どうしてこうなのだろう。僕には日本政治の最大の恥部を使って、新たな善政を美化しているように思えて仕方ないのである。現に、上記3番目の最後の記事には、こんな文章があるのだから。
『物価の違いを調整した経済協力開発機構の2020年のデータでは、日本は8ドルで、豪州(12・9ドル)やフランス(12・7ドル)、韓国(8・9ドル)などを下回る』

 今こそ、日本に多い相対的貧困、格差、その世襲、少子化・小国化などなどの最大原因であり続けたこのことを大々的に国民に知らしめるべき時ではないのか。それを先ず、「賃上げ、史上最大の!」と騒いできたやり方では、政府を擁護しているとしか思えないのである。中小企業などの不景気に肩入れする論調もあり得るが、そういう要請も含めて「政治的イノベーションにおける世界有数の無能」をも示している問題でもあるのだから。一例を挙げれば、アジア通貨危機の時のアジア通貨基金構想が米中の抵抗に抗して通せていれば、日本は今頃世界有数の富裕国で左うちわのはずだった。あの時の日本はアジア諸国の希望の星、憧れの国だったのだから。
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「国際比較なら日本が最悪」政治を美化するやり口?  文科系

2023年07月28日 17時53分53秒 | 国内政治・経済・社会問題
 今朝の新聞を見てとにかく驚いたのが、このニュース。大見出しは、
『最低賃金1000円台 最終調整、全国平均 上げ幅最大』

 前世紀末頃には世界有数であった日本の平均賃金が、この20数年の間に国際比較でどんどん下がって来て、今や30数位。台湾にはとっくに、韓国にも3年前に抜かれたのは、知る人ぞ知る話。その最大原因が、21世紀になって株主資本主義が世界的に急増させてきた不安定労働者らの最低賃銀をこの日本ではちっとも上げなかったこと。とっくに1000円を超えた韓国などに対して、日本では微々たる上がり方を繰り返していたのである。これは、正規労働者組合・連合を含めた日本労使の長年の談合による政治産物なのだ。

 こうして守られてきた「日本の低すぎる最低賃金」を今日のニュースではこう描いて見せる。
『最低賃金(時給)を全国加重平均で一千円台に引き上げる方向で最終調整に入った。引き上げ額は39円(約4%)以上で、過去最高額となる。異例の物価高で家計が厳しくなっていることを重視した』
 こんなのは、長年の苛政結末を今やっと正し始めた段になって、国民に『恩に着せる』やり口と言うもの。正しい見出しを書けばこういう記事にしかならないのだから。
「先進国最低の最低賃金を、今になってとうとう、やっと正す『方向』?」

 この国際比較パート賃金の安さこそ、結婚対象に選ばれぬ男性の急増、望む相手が見つからず結婚を諦めていく女子、こうして孫の居ない老人も無数と、酷い少子化の最大原因になってきた世界有数の苛政の源なのである。それをやっと正すのを、「過去最高額」と逆に善政のように描いてみせるやり口である。

 失業者問題でも、「完全失業率」と名付けられた調査だけに努めて来て、「家事見習い」とか「ほぼ諦め老人」とかは調べもしない日本である。ちなみに、韓国では、潜在失業者までも調査して来た。
 自公政権のやってきたことはこんなのばかりとも言える「政治賛美」のやり口なのだろう。「原発事故はアンダーコントロール、東京五輪は安心して・・・」という、世界向けの大嘘。こんなだから「汚染水」が今も疑われているわけで、これは「狼少年」の罪と言える。長期保守党政権が成り立っているのは、こういう宣伝、特に選挙向け宣伝にだけは励んできたからじゃないか。逆に、だからこそ大嘘つきの長期政権首相の死を国葬にできたのだ。と言うこの「国葬」自身がもう、大嘘!
 

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随筆紹介  休耕田    文科系

2023年07月27日 11時05分55秒 | 文芸作品
 休耕田    K.Yさんの作品です

 東北を旅行すると休耕田の多さに驚く。さらに、テニスで東郷町から豊明市に向かうと、その途中にも休耕田が至るところにあり唖然とする。高齢化や労働力不足、農地所有者の非農化、米価の下落、米の需要減で、全国的に休耕田が拡大している。
 私は一か月半前に、近くの共同農園に入れてもらった。二千坪の農地を無償で借りている。税金の関係で農地として活用する条件で。一五年を経過し、一三人で運営していた。少しの個人農園が与えられ、土曜日には共同作業があり、里芋、サツマイモ、ごぼう、カボチャ、トウモロコシを育てている。
 この地の北の外れに休耕田があった。かつての湿田は荒廃し、イグサで覆われ、粘土質で、水はけ悪しと来ている。会長から、畑として開墾するなら個人農園として使っていいと言われた。一区画の十坪を開墾し始めた。
 問題点は繁殖するイグサ、粘土質、湿田の三つ。難問だから耕作放棄地となっている。
 日当たりのいい湿田だったからイグサが繁殖している。畳表に使用されるイグサは丈も、根っこも長く強靭である。これを除去しないと畑にならない。大規模湿田であれば、ユンボでイグサを剥ぎ取り、トラクターで開墾するが、細長いわずか十坪の湿田は手作業となる。共同農園の耕運機は草が絡み使えない。草刈り機は根っこが残る。スコップで掘り起こすしか手はない。そうしろ。大変だよ、とかつて開墾を試みた先輩は言う。
 まず、周囲の溝を掘り起こす。これで外形はイメージできた。次に、湿田の根深いイ草を掘り起こし、いったん外に放り投げる。そのままでは、畑とする土が足らない。イグサの根に絡む土を、こそげ落として、畑としたい場所に戻す。そして、粘土質の土壌の軟化も試みる。日進市農協から無料の籾殻ごみ袋十二袋を頂き、蒔く。粘土質の土壌改良のためのバーク堆肥六袋を入れる。周囲の溝を掘った土の雑草を取り去り、残りの土を入れる。先輩の枯草の堆肥も手押し車で入れる。そしてかさ上げした畑が崩れないように、四方に竹の杭を打ち込み、側面に長い竹で柵を作った。
 開墾した畑の手前には里芋、中央は黒豆を育てている。奥は枝豆の種を蒔いた。開墾には一か月を要した。

 休耕田の畑化は各地で行われているが、難儀している。なぜなら休耕田とするのは、奥地、湿田、低生産性の土地だから、それを畑化するには相当な作業を要し、採算が取れないからだ。
 竹の柵で囲まれた開墾地を見ると愛着が湧いてくる。今日もウグイスが鳴き、土蛙が彼女を呼び、オニヤンマが飛んでいる。
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ネットニュースは無法暴力  文科系

2023年07月26日 12時53分33秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 標記のことを深刻に考え込んでいる。ネット社会がとんでもないデマや虚偽に満ちあふれているのだ。関係知識のない人には誤りだと分からないものとか、関係法律を知らないと善悪を逆に判断してしまうような物も含めて。最近の典型例をいくつか挙げてみよう。

 まず、マイクロソフト・ビーイングのチャット画面にこんなのがあった。
『安倍晋三氏は、東京大学法学部を卒業されています。文科系の大学である東京大学法学部は、QS世界大学ランキング2022において、世界12位にランクインしています』
 これって「日本の総理なら間違いなくそうだろう」という思い込みなのか、何か政治による企みなのか。
   
 次いで、台湾海峡問題では近年、黒を白と、白を黒と言いくるめる記事ばかりが横行している。「中国は一つ、台湾は中国の一地方で、中央とは違う地方実効支配地域である」とは、アメリカでさえ先日国務長官が改めて訪中して認めてきたことなのに、それを否定してはばからぬこんなニュースが日本でも横行しているのだ。
 台湾に接近する中国船を問題化している。米軍艦が堂々と通るから中国艦船が近づくと「酷い異常接近!」。中国飛行機編隊が台湾に近づくとやはり「異常接近!」。
国連海洋法条約第38条「通過通航権」では、本土・領土島間の海峡について「他国は通るな」となっている。ただしアメリカは、この国際法を認めていない。つまり、国際法ではなく自国は勝手と押し出しているわけだが、そのアメリカを支持する日本の論調などは、国際的には論外のものだろう。

「中国、キューバに軍事訓練施設を計画」という記事もおかしい。沖縄基地に米大兵力を置き、中国近海で日本などと大演習までやっているのだ。キューバのこんな記事が問題になるのだったら、こういう大演習は大々問題となって、中国への戦争前夜行為にも等しいものにさえなるはずだ。そんな論理的正当判断からはほど遠い日本ネットニュース世界なのである。

 これも反米国間連だが、こんなものもあった。見出し『イラン軍艦艇、タンカー発砲 だ捕図るも・・・アメリカ海軍が阻止』。この記事は、米石油大手シェブロンのタンカーにイラン艦艇が訳もなく発砲してきたとしか書いてなかったので、別発信の同じ事件の記事を探したら、こんなのが見つかったのである。タンカーの方が7人が乗っていたイラン船にぶつかって、5人が負傷、浸水したので、こんな見出しの記事になったと。『イランの裁判所は、オマーン湾でイランの船舶と衝突した石油タンカーを拿捕するようイラン海軍に命じていた』。事実はこういうことなのだ。大きなタンカーが、小舟にぶつかってもそのまま通り過ぎ、訴えを受けたイラン政府がそのタンカーを止めようとして起こった事件であると。
 ここでは黒のタンカーを白と、白のイラン発砲を黒と描いているわけで、前者の記事ばかりが日本に横行し、後者はロイター発のたった一つだけとも確認できた。「イランが(ゆえなく無闇に)発砲」と何回も、何種類も報道した多くのネットが、「巨大アメリカタンカーがイラン船に衝突、無視して運航。イラン政府が停止を命じたが・・・」の方はほぼ報道されていないに等しかった。
 満州事変の発端のように無法発砲は戦争の理由にさえなるのだから、発砲理由を書かない記事などが重なっていけば「こんな国には『正義』の戦争を!」などと世論誘導できることになっていくもの。これがアメリカが敵視国にやるお得意の戦術なのかもしれない。

 と、こんなわけで、ネットニュースの世界には嘘、ごまかしによって、黒を白と、白を黒と言いくるめ、世論、人々の判断をねじ曲げていく記事で満ちあふれている。そんな記事はさらに、中国やイラン、キューバなどへのアメリカ開戦を世界に許容させるような役割さえ果たしていくのである。
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随筆  セイちゃん  文科系

2023年07月25日 00時08分50秒 | 文芸作品
 夜中の二時ごろだったか、目覚めた彼がベッド右手の下を見ると、やはり……。小学三年生になった男孫・セイちゃんが背中を丸めて寝息を立てている。急に長くなった脚を夏布団から大きくはみ出して。彼が寝る時に敷いておいた薄くて小っちゃな夏布団に予想通りセイちゃんが移って来ている。彼の家に来て「今日は泊まる」とママに電話をしてから、下のリビングに連れあいが敷いた布団で「ゲゲゲの鬼太郎」のDVDをみながら寝ていたはずが、この二階に上がって来て、彼の隣で寝入っているというわけだ。
〈背が急に伸びたんだなー。顔もちょっと大人びてきて、この子は六年生ころには大人の身体になるだろう、そんなタイプだ………〉

 孫なるものについて、昔の彼はこう豪語していた。「よくテレビなどにあるように、孫が我が子よりも可愛いなどと、俺はけっしてならんだろう」。男と女の二人の我が子とは、それだけ懸命に付き合ってきた彼だった。自転車や竹馬、水泳、キャッチボールに走り方まで、そして得意な音楽を活かしたピアノ練習にも長く付き合ってきたのである。それが今度は女と男の二人の孫には、母である娘の要請も多くなって、ほとんどをやってきた。今の彼には子育ての昔よりもずっと時間があるし、娘が彼の特技を知り抜いているから、注文も多くなる。やれ、運動会前の走り方訓練。水泳教室の昇級試験前調整。保育園や学童保育のキャンプにも付いて来いなどなどと。これらがさらに、二年ほど前に娘夫婦が離婚してからは急に増えてきた。このごろ特に付き合わされるのが、キャッチボール。つい先日も玄関のベルが鳴るので出てみたら、微笑みいっぱいのセイちゃんがグローブを持って立っている。最近よくあることだが、何か用事があると新居から一・五キロ程のこの暑い中を歩いてやって来るのだ。こんな熱意には、彼が応えない訳はない。今のセイちゃんが捕れる範囲で緩急高低二百球を投げ、それを投げ返させることになった。数字に強いセイちゃんは、球数にも時間などにも、厳しいのである。これで、今度の学校有志の休日ソフトの会練習日には、急に上手くなった姿を見せられることになった。

 また別の日、彼の家でビー玉転がし落とし用のロゴのお城を二人で作っていた時のこと。姉の中一女子が脇から「そんなの、どこが面白いの?」、野次を入れて来た。対してセイちゃん、「姉ちゃん、僕みたいに上手くできないんだよね! それに、男は男同士だもんねー」。この一瞬彼は緩やかに思い出した。先日セイちゃんがこう言った時のことを。「爺ちゃんは僕の父さんだよね」。その時の彼はちょっと考えて、こう応えたものだ。「セイちゃんの父さんは、ちゃんと居るんだよ。土曜日にはよく、一時間かけて父さんの実家に泊まりに行ってるでしょ?」。セイちゃんはきっと、母を姉にとられたように感じる時が多いのかも知れない。そしてそれは、女同士だから仕方ないとよく思って来た……?  
 そして先の日曜日、彼のギター教室発表会に連れあいと娘家族の四人が凄く少ない聴衆の中で目立っていたその夕方、彼の家に突然の電話、セイちゃんから初めての注文が入った。
「今日、僕の家に泊まってくれる? 明日は休日だからいいでしょ?」
 と、またこの夜も、彼のベッドの下に小っちゃな布団を持ってきて、身体を丸めて寝るのだろう。セイちゃんに大事な友だちができる年頃までしばしのこの幸せ、大事にしたい。
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日本選挙民が大バカと言い切る識者も現れたが・・・  文科系

2023年07月23日 09時06分27秒 | Weblog
 日本の選挙民って、どうして自公連合に票を入れて来たのだろう。若者が貧しくなって結婚もできないから少子化が深刻になり、子孫が途絶えていく老人も無数という国。貧富格差がアメリカと並んで世界有数にひどくて、貧困家庭の子どもは、教育も受けられないから、貧富の世襲でさらに貧しくなっていく国。そんな家庭も含めて消費税を一律に取り、高速料金やガソリンは世界有数の高さという、とんでもない「税」の不平等も存在する国。ちなみに、国土交通相はずっと公明党議員だったかな。

 白井聡のように、国民が「大バカなのだ」と言い切ってしまう人も現れて、それはそれで当たっていると思うけど、それにしても、どうして? 「マー、利権政治で統一教会狂信者をも選挙活動に使うなど、選挙のためだけに政治をやって来た保守政党と、それを支える既得権益者たち」ということなのだが、5割もの選挙に行かぬ人々はどうしてなのだろうか? 「どうせ諦めるなら、野党に入れてみろ! 懐に手を突っ込むようにして取っていった税を何に使われているのか、考えたこともないのだろう」と言いたいものだが。野党の無力なるものも最低10年ほど政治をやらせてみないと分からないのだし、それによってはじめて、長年日本を支配してきた自民党よりはマシということもわかるに違いなかろうに。

 いずれにしても、2世、3世政治家が続々と続く保守党政権がこれだけ長く続いてきた先進国は珍しいだろう。だからこそ、機会の平等において珍しいほど民主主義が利いていない日本が存在するわけだ。家柄で政治がやれれば、機会の不平等など、そんな政治家の誰が正そうとするものか!

  
 

 






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日本政治の国際比較評価  文科系

2023年07月20日 00時15分30秒 | 国内政治・経済・社会問題
 一国の政治評価って、観点が問題になって、難しい。が、日本国憲法が国民の三大義務とする三点の国際比較は相応しいものの一つだろう。つまり、教育、勤労、納税の国際比較である。教育については、一例「世界トップ論文数の国際比較」があるし、教育と勤労にまたがるものとして相対的貧困家庭数とか給料の比較、失業率比較などが思い浮かぶ。納税については一般的な税率の他に、高速道路料金、住宅建設費なども「税金問題」に含まれるはずだ。これら総ての善悪を左右する存在は国家しかありえないから、以上を見て、国家政治の善し悪しを探ってみようというわけだ。

 今年、文科省から自然科学22分野で18~20年度に引用されることが多かった世界トップ論文の国際比較が発表された。トップ10%本数で日本は1981年以来初めて世界10位内から脱落して12位、スペインや韓国にも追い抜かれたとのこと。トップ1%に限れば、1位の中国4,744本、2位アメリカ4,330本に対して、日本は10位で324本に過ぎない。
 なお、教育予算比較では、OECDのこんな国際比較もある。
『日本は、OECD加盟国の中で、GDPに占める教育支出の割合が最も低い下位25%の国に入る。2018年時点で、OECD加盟国では平均してGDPの4.9%が初等から高等教育段階の教育機関に充てられたのに対し、日本の場合、その割合は4%であった』

 教育(と貧富との世襲)にも勤労(報酬)にも結びつく相対的貧困家庭(率)はどうか。可処分所得の中央値の二分の一以下とされた家庭の率なのだが、23年に発表された20年の先進国順位数値で日本は12位、G20国順位を拾ってみると悪い順で日本は5位となり、これより悪いのは1位の南ア、2位ブラジル、7位メキシコ、9位のアメリカだけだった。G20国で韓国、トルコ、ロシアよりも貧困家庭率が多いのである。
 この点では、日本がアメリカと同じ格差が広がる、不安定雇用者依存の経済政策を採って来たことが第一の原因だろう。こういう政策が強められてきた結果、日本の平均給与国際順位はどんどん下がって、今や先進36カ国中21年度年収比較で、24位まで落ちてしまった。参考としてお隣の韓国は20位である。
 これら低所得を招いた経済政策の結果、結婚相手に選んでもらえない低所得男性が多くなって、男性の半数は子どもなしという国に向かっていると言われるようになった。これに呼応しているのが、望む相手に出会えぬままに結婚を諦める女性で、私たちの周囲にどんどん増えていると分かる。と、「この低収入こそ少子化原因」という点について、当ブログ拙稿で度々報告してきたところである。

 最後に、国民三大義務のうち、税金の政治結果を見てみよう。一般の税率は他国比較で決して高くないようだが、日本にはこんな「隠れた税金」が存在している。まず、高速道路料金。次いで、住宅取得の消費税である。
 まず高速道路料金だが、他の高い先進国に対しても先ず二倍と、ずば抜けて高い。日本がキロ当たり24.5円なのに、他国はこうである。原則無料が、米、英、独、カナダなどを筆頭に、世界80%の国々。高い国を拾ってみても、スペイン14.3円、フランス13.0円、韓国9.6円、イタリア9.1円、中国9.0円などである。都市高速などの使用機会は凄く多く、低所得者にとっては年間所得税を優に超える年間高速料金総額になる家も多いはずだ。高速道路料金とはこうして、低所得者から税を取り立てているという、累進課税とは正反対の酷い政治をやっているということである。
 次に住宅取得だが、すべての住宅購入で消費税を取っている日本のような国はとても少ない。住宅は「消費財」ではなく必要な「資産」という考え方が背景にあって、米英では無税、他も新築以外は税なしとかの国が多いのである。住宅取得時の消費税10%分は、その家の所得税に直したらその何年分になることだろう。これも低所得者にはとても重い税になる。

 こういう低所得者にはとても重い日本の税に対して、現在世界で大問題になっているのが金融所得税。日本を含めた世界有数の稼ぎ手たちが実質猛烈な脱税が出来る仕組が存在しているのである。


 さて、このような政治を行ってきた保守党政権が10年以上も易々と続いてきたという国もまた、先進国では希有なのではないか。民主主義の柱とも言うべき「弱者に優しい」から最も隔たった政治と言えて、それだけ民主主義が機能していないということになる。
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予告、日本政治の全面的悪さを描く  文科系

2023年07月19日 20時11分25秒 | 国内政治・経済・社会問題
 これは明日ここに描くことの予告文章である。かねてから僕の望みだった標記のこと、この仮説を証明すべく、この間いろいろと勉強してきた以下のことを明日描き出したい。

 一国の政治評価って、その観点が問題になって、難しい。が、日本国憲法が国民義務として要求する三点の国際比較はこれに相応しいものの一つになろう。憲法が義務として国民に要求している国の存立・盛衰基盤について、政治の結果がどうなっているかという観点である。つまり、教育、勤労、納税の国際状況比較である。

 教育については、一例「世界トップ論文数の国際比較」があるし、教育と勤労にまたがるものとして相対的貧困家庭数とか給料の比較、失業率比較などが思い浮かぶ。税の軽重については一般的な税率の他に、高速道路料金、住宅建設費なども「税金問題」に含まれるはずだ。

 これら総ての善し悪しを左右する存在は国家しかありえないからこそ、以上すべてを見て、国家政治の善し悪しを探ってみようという趣向だ。

 明日、よろしくここをごらん下さるようお願いしたい。


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改めて、「安倍晋三国葬」という陰謀  文科系

2023年07月15日 00時05分50秒 | Weblog
 安倍晋三氏が史上最長内閣だったことが国葬の根拠になった。が、彼は政治の正攻法で長く首相が務められるような実績も、能力もなかった。それで、どうして最長政権?と言うわけで以下を書く。

 第一次安倍内閣では5人、第二次では8人も不祥事辞任を起こしている。これらすべての辞任劇で超有名になった「任命責任は私にある」という「口だけ責任」から、「究極の無責任男」と呼ぶ識者も多い。人選能力も危機管理能力もゼロと形容が着くわけである

 ちなみにこの晋三さん、大学時代の評判もけっして良いとは言えなかったから、その後よほど勉強されたのだろう。「安倍の母校である成蹊大学の元学長で国際政治学者の宇野重昭」、および「留学していた」とホームページに載せていた南カリフォルニア大学の評を見てみよう。
『 安倍君は保守主義を主張している。それはそれでいい。ただ、思想史でも勉強してから言うならまだいいが、大学時代、そんな勉強はしていなかった。ましてや経済、財政、金融などは最初から受け付けなかった。卒業論文も枚数が極端に少なかったと記憶している』
『 《安倍君には政治家としての地位が上がれば、もっと幅広い知識や思想を磨いて、反対派の意見を聞き、議論を戦わせて修正すべきところは修正するという柔軟性を持ってほしいと願っている》(以上、野上忠興『安倍晋三 沈黙の仮面』、適菜収「安倍晋三の正体」より)』

 次は、南カリフォルニア大学政治学科に往時確認を取ったところ、こんな答えが返ってきたとあった。
『《シンゾウ・アベは78年の春期、夏期、秋期のみ在籍しています。その間は本学の正規の学生ですが、専攻はまだありませんでした。取得したコース(講座)は全部で六、そのうち三つは〝外国人のための英語〟です。政治学は入っていません。一コースは四単位ですから取得単位は二四。卒業できる数字ではありません》(「週刊ポスト」二〇〇四年二月一三日号』、適菜収「安倍晋三の正体」より)


 こんなに学ばない人物が最長首相? それも亡くなった事件によって続々と分かってきたことだが、国民の家庭をめちゃくちゃにした統一教会の狂信者を自民党選挙に大々的に引き込み、特に自派閥の選挙では大いに活用していた。国会議員という税金で雇われた公務員、「全体の奉仕者」としては、けっして許されぬ大悪行である。

 さて、こういう人物が選挙だけには強かったわけだが、それって単純に「疵を隠し、美を売る」日本最大企業・電通に大枚を叩いてきたからだけのことじゃないのか。だからこそ、電通が五輪で白昼堂々あれだけのことが出来るまでの日本になっていた! ちなみに、ここのところの五輪の主は、安倍の政治師匠、森喜朗であった。

 さて、自民党は、ここでどうしても、安倍晋三を偉人に仕立て上げねばならぬ。さもなければこうなるのだ。
「こんな人物が最長期政権を作った自民党って??」
 そこで生まれたのが国葬、まさに「醜を隠し、美を売る」電通の得意技と言えるのではないか。


 安倍の(内閣人事局の)元で栄えた忖度官僚も含めて、今の日本の政治は「全体の奉仕者」などどこかに吹っ飛んで、まさに「与党選挙のための宣伝が全て」の暗黒世界だ。野党が博報堂に頼んだら、少しは議席が増えるのかな? いや、間違いなく会社側が引き受けないだろう。 

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日本人が知らない世界情勢  文科系

2023年07月14日 14時53分00秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 日経新聞ネットニュースのこんな記事にちょっと驚いたので、すぐに調べてみたら長い歴史がある。これでは、国連(総会)がアメリカのウクライナ意向などになびかぬわけだ。「苦しい時の友が真の友」なら、国際民主主義グループとも言えよう。こういう会議を長く持ってきた歴史は重く、これが今で言う「グローバルサウス」の「実態」だろう? 

『「G77と中国」、キューバで閣僚会議 環境対応を協議 2023年7月5日  日経新聞
【メキシコシティ=清水孝輔】新興国で形成する国連の枠組み「77カ国グループ(G77)プラス中国」は4日、カリブ海の社会主義国キューバで環境問題への対応に関する閣僚会議を開いた。9月に予定する首脳会議の実現に向け、議長国であるキューバは関連会議で足固めを進める。(以下略)』

 G77って、僕も初耳、即ウィキペディアから。
『 G77 閣僚会議
77か国グループ(77かこくグループ、Group of Seventy-seven)とは、1964年の第1回国際連合貿易開発会議(UNCTAD)総会時に、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの開発途上国77か国によって形成されたグループである。G77(ジーセブンティセブン)ともいう。
国際連合安全保障理事会常任理事国の中華人民共和国は参加国とされるもG77の主導的な支援国と称しているため[1][2]、Group 77 and China(G77プラス中国)が公式声明や国連の決議文書などでは使われてきた[3]。

概要
国際連合機関において、経済的に立場が似通った開発途上国の発言力強化のために形成されたグループである。発足当時の参加国数が77か国であったため、「G77」と名付けられたが、現在では参加国は130か国に増加している。
1967年10月にアルジェリアのアルジェで開かれた閣僚会議(参加国は85か国)において、開発途上国に対する一般特恵関税制度を認めること、一次産品の関税・非関税障壁を低減すること、先進国は国民総生産の1%を途上国援助に充てることなどを求めたアルジェ憲章を採択した。
2000年4月にキューバのハバナでG77プラス中国にとって史上初の首脳会議である南サミットの第1回が開催された[4]。2014年6月には創立50周年記念にG77サミットがボリビアのサンタクルスで開催された[5]。』

 長く会議を持ってきたという情報伝達などの信頼関係は重く、大国や世界金融が密かに行った横暴行動などは全て筒抜けで、以外に豊富な世界知識を共有し合ってきたはずと思ったところだ。
「グローバルサウスこそ、最近の世界情勢をよく知っているはずだ。」
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ストーマ老サイクリストの手記(467)やっと50キロ乗った  文科系

2023年07月13日 09時19分32秒 | スポーツ
 6月10日に36キロから、名古屋郊外も含めた東西南北あちこちを走り、29日には瀬戸市まで往復38キロと、3日に名古屋西端庄内川まで行って名古屋港近くまで川を下って帰ってきた。これが41キロ。この程度なら翌日の疲労はほとんど感じられなかったというわけで、50キロ、60キロと伸ばしていく積もりになることができた。

 そして、昨12日、朝8時出発で名古屋の東外・愛知池を2周回って(約15キロ)帰ってきて、51キロ。この時は、最短距離を取った往路が16キロ、復路は名古屋東北方面を大きく迂回する道を選んで20キロ。この復路の初めには、愛知警察署近くのとある喫茶店で長い休憩兼早い昼食でエネルギー補給をして、後は一直線、ほぼ午前中だけで快調に戻ってきた。

 ランニングをやめざるをえなくって1か月が過ぎ、ストーマを付けた身体の乗車、使い方にも慣れてきた。特に、坂道などの、新しい身体の使い方が分かってきた。長い上り坂で、今の身体に合ったギアをきちんと探すと、疲れ方が全く違うのである。弱くなった身体で走るのに極めて大切な知恵を発見した思いだ。こんなわけで後の疲労も少なくなっていて、翌日である今日も、同じ事ができそうな感じなのだ。この運動に身体がどんどん強くなっているということだろう。

 平均20キロ程とスピードが遅いので、使用カロリーは1時間200ほどだが、結構食欲も出る。ちなみに、メーターに残っている最高速度は47.1キロ。ただこれは、猛烈な下り坂を飛ばしてみた結果にすぎないけど、我が三〇年物のビンテージ・パナソニックはこんな性能をキープしているということだ。そして、何度も書いてきたことで、走った後の2~3日は、何よりも精神の能動性が上がったナーと感じる。現在の僕にとって、これが有酸素運動の最も大きい効果だ。


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マイクロソフトチャット画面に、何これ? 文科系

2023年07月12日 13時55分58秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
 マイクロソフト・ビーイングのチャット画面にとんでもない虚偽文章が載っていたが、これって、どういうことなのだろう。チャットへの呼び込み文章とか、形式的なある文例表示としても、ちょっと酷すぎると思うが。

『安倍晋三氏は、東京大学法学部を卒業されています。文科系の大学である東京大学法学部は、QS世界大学ランキング2022において、世界第11位にランクインしています 』

 どうしてこういうことになっているのか、誰か説明していただけないだろうか? 10日までこういう三つのエントリーを書いてきた者としては、(他人の)学歴詐称をしてさしあげたのかなとしか思えないけど。
  • 安倍晋三の仲間たち  文科系
  • 所属大学の安倍晋三評価   文科系
  • 書評「安倍晋三の正体」(祥伝社新書)   文科系
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安倍晋三の仲間たち  文科系

2023年07月10日 10時19分11秒 | 国内政治・経済・社会問題
  安倍晋三の仲間たち  
 書評「安倍晋三の正体」から③ 文科系



 安倍晋三がこういう人物なら、その下に集まる人々は当然、似た者。人としての中身が薄く、「成り上がり願望」蠅ばかりが集ってくることになるのか。彼の人選、彼を持ち上げる人々をこの本はいろいろ紹介している。

 まず、彼が任命した閣僚たち。
『二〇〇六年九月、第一次安倍政権が発足。
 同年一二月二八日、規制改革担当相の佐田玄一郎が、虚偽の政治資金収支報告書を提出していた件で辞任。
 二〇〇七年三月七日、農林水産相の松岡利勝が、議員会館では無料の光熱水費を五年間で二八八〇万円計上していたことが発覚。その後、五月二八日に赤坂議員宿舎で首吊り自殺。
 同年六月三〇日、防衛相の久間章生が、「戦争を終結させるためには(原爆投下は)しょうがない」と発言し、七月三日に辞任。
 同年七月七日、農林水産相の赤城徳彦の政治団体が、事務所としての実体がない実家に約九〇〇〇万円の経費を支出。八月一日、辞任。
 同年九月三日、補助金不正受給の問題で、農林水産相の遠藤武彦が辞任。
 同年九月一二日、安倍はいきなり政権を放り出す。・・・・正常な人間なら、「お仲間だけ集めたらまずい」と反省するのだろうが、安倍に学習能力はなかった。
 「任命責任は私にある」と繰り返しながら、さらに暴走を続けた。』

 と、こうして第二次内閣でも、以下の通りで引責辞任続出であったことをこの本は語っていく。
 公職選挙法違反の松島みどり法相。政治資金規正法違反の経済産業相・小渕優子。政治献金問題で西川公也農水相内閣府特別担当相の甘利明は金銭授受疑惑。復興担当相・今村雅弘が「東北で良かった」で辞任。防衛相・稲田朋美もPKO日報隠蔽問題、五輪相・桜田義孝は失言問題、河井法相法相が公職選挙法違反。
 
  以上すべての辞任劇に於いて、超有名になった「任命責任は私にある」を連発しつつも何も責任を取らなかったからというわけで、著者は「究極の無責任男」と呼んでいた。


 そして、この本のお友達紹介として最終章末尾で締めになっていたのが、NHK安倍親衛隊でお馴染みの岩田明子の、「安倍は光の人」賛美だった。
『 《 二〇一三年にモンゴルを訪問した際、同国政府の計らいで、郊外に星を見に行くことになった。雨が降りがちな地域で予報も雨だったが、安倍氏が現地に到着した瞬間、雲が切れて夜空に満天の星が広がった。梅雨のシーズンに開催された伊勢志摩サミットや、ほかの外遊でも同様のシーンがよく見られた》(「ZakZak」二〇二三年四月六日)』
 この「光の人」関連で、安倍ご本人の言動自身が紹介してあったのでお一つ。二〇〇九年、崇教真光の教団本部大祭でこんな祝辞を述べているそうだ。
『安倍は「神組み手の末席に名を連ねさせていただきました」とも発言。教団によると「神組み手」とは信者のことである(「FRIDAY」二〇二二年八月一九・二六日号)』
 


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所属大学の安倍晋三評価   文科系

2023年07月09日 21時35分56秒 | 国内政治・経済・社会問題
  所属大学の学生・安倍晋三評  
 書評「安倍晋三の正体」②

 この本から、所属大学の安倍晋三評を紹介してみよう。「安倍の母校である成蹊大学の元学長で国際政治学者の宇野重昭」、および「留学していた」とホームページに載せていた南カリフォルニア大学の評である。

『 安倍君は保守主義を主張している。それはそれでいい。ただ、思想史でも勉強してから言うならまだいいが、大学時代、そんな勉強はしていなかった。ましてや経済、財政、金融などは最初から受け付けなかった。卒業論文も枚数が極端に少なかったと記憶している』
『 《安倍君には政治家としての地位が上がれば、もっと幅広い知識や思想を磨いて、反対派の意見を聞き、議論を戦わせて修正すべきところは修正するという柔軟性を持ってほしいと願っている》(以上、野上忠興『安倍晋三 沈黙の仮面』)』

 次は、安倍がかつて「南カリフォルニア大学政治学科に留学」と記していたので、当時この大学の広報担当者に確認を取ったところ、こんな答えが返ってきたと、紹介してあった。
『《シンゾウ・アベは78年の春期、夏期、秋期のみ在籍しています。その間は本学の正規の学生ですが、専攻はまだありませんでした。取得したコース(講座)は全部で六、そのうち三つは〝外国人のための英語〟です。政治学は入っていません。一コースは四単位ですから取得単位は二四。卒業できる数字ではありません》(「週刊ポスト」二〇〇四年二月一三日号』

 学生時代には、政治家になろうなどとは考えていなかったのだろう。なるつもりだったなら、こういう「学歴」は恥になると、普通の人間なら考えるはずだ。以降さぞ猛烈に政治学、経済学などを勉強したのだろうか?

 
(以上を送ってからの追加お知らせ)
  彼は多分この後も政治の勉強をしなかったのだ。その証拠を当ブログに僕は書いている。以下のエントリーを参照されたい。
『 安倍晋三氏は政治教養がない 2022年02月22日 』
 これの出し方は、こうする。右欄外今月分カレンダーの下「バックナンバー年月」をスクロールして2022年02月をクリック。すると、直上のカレンダーがその月分に替わるから、その中の22日をクリック。これで、エントリー欄がその日の原稿だけに替わり、該当のものがお読み願えます。






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書評「安倍晋三の正体」(祥伝社新書)   文科系

2023年07月08日 10時57分59秒 | 国内政治・経済・社会問題
 作家、適菜収(テキナオサム)が書いたこの本の内容を紹介したい。この全10章は、安倍について僕が思っていた以上の事をいろいろ教えてくれる。何回かに分けてぱらぱらと書くつもりだが、この第一回目は作者自身による「本書の構成」を転載する。

『本書では、テーマごとに、安倍という男の正体を明らかにしていく。
 第一章では極めて特異な人間が総理大臣になり、その政権下で一気にわが国が解体された理由について説明する。背後にはアメリカの世界戦略変更とわが国の知的基盤の崩壊がある。
 第二章では外交問題を扱う。対米、対ロシア、対韓国、対中国、対北朝鮮・・・。安倍は外交ですべて失敗し、全方位売国路線を突き進んだ。(中略)
 第三章では経済を扱った。(中略)
 第四章では安倍の政治観を検証した。安倍は保守を自称しながら、保守の対極にあるような政策を一貫して打ち出した。ここでは、いかがわしい勢力、偽装保守が政権中枢に食い込んだ理由も説明する。
 第五章では安倍が垂れ流した嘘・デマを検証した。にわかには信じがたいものが多いが、そこを確認すれば、総理大臣が嘘やデマを流したというより、職業的デマゴーグが総理大臣をやっていたという事実が明らかになる。
 第六章では安倍のバカ発言の数々を振り返った。バカがバカを担いだ結果、日本はバカな国になってしまった。
 第七章では安倍に関する一連の事件を取り上げた。安倍は追及から逃げ回り、結局何ひとつ解決しなかった。
 第八章では安倍と反社会勢力・詐欺組織・カルト宗教の関係を扱った。
 第九章では安倍の歴史観を検証した。その歴史観は極めて幼い。そもそも歴史を知らないので、議論は成立せず、妄想だけが暴走した。
 第一〇章では安倍の憲法観を取り上げた。改憲によって安倍が何をやろうとしていたかを示す』


 安倍という人間の質は、普通の言語能力と人間認識とを持っている大人なら、その国会答弁や態度を少し見聴きすれば分かるものだ。嘘、逃げ、誤魔化し、果ては恫喝・・・。が、この本ではそれ以上のことが「これでもか」と描き出されている。

 以降、彼が実際に発した言葉など、いろんな歴史的証拠をこの本からここに紹介していくつもりだ。こういう総理大臣の下でこそ、日本国家がここまで劣化したのである。
「国境なき記者団」発表の「報道の自由度」が、2010年には世界11位だったが、2016年には72位まで下がっている。嘘の政治を保守すべく、いろんな事を隠し、誤魔化す政治体制になっていったからだろう。中でも、国家基幹統計の改竄はこの間の国家実態を取り返しの付かぬ暗黒部分にしてしまった。国家基幹統計の政治における重要役割を理解できない頭脳の持ち主だったのである。「国家基幹統計に永遠の暗黒部分を作った日本国総理大臣」。
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