魅惑の日本映画

日本がこれまでに生み出した数々の名作、傑作、(珍作?)の映画を紹介していきます。

「相棒」元日SP~ノアの方舟~★★★★

2009年01月02日 | Weblog

あらすじは公式サイト



皆さんあけましておめでとうございます。

年明け早々まずはコレを見ないといけませんね。
亀ちゃんなき「相棒」がどういう展開をむかえるのか、
もうこの2週間ずっときになっておりました。

そもそも、私にとって相棒・元日2時間半スペシャルの位置付けは
元日のお祭り的な作品なんですよね。(自分で勝手に思ってることなので)
ストーリも大掛かり、舞台もも大掛かり、

すべてにおいてスケールが段違い。

そのスケールの凄さに毎年わくわくしながら楽しませてもらってるんです。


「汚れある悪戯」にしろ、「バベルの塔」にしろ、「寝台特急カシオペア殺人事件!」にしろ、まるで映画並みのテンションで物語りは進んで行きます。
(この規模を初回スペシャル、最終回スペシャルに持って行かず、初回と最終回は案外地味な感じなのも心憎い演出なんです。)

だから、たとえ亀山さんがいなくなっても、楽しんでやろうじゃないか!っていう気分で見始めました。ちょっと不安でしたけど…


しかし、そんな些細な不安も吹き飛ばすくらいに今回の元日スペシャルは面白かった
田畑智子演じる法務省官房長補佐官・姉川が今回一時的に右京さんの相棒になるわけですが、まだ若く、経験も少ないが一生懸命捜査する気持ちが垣間見れてすごく好印象でした

さて杉下右京と姉川は初対面ですが、彼女の、右京さんに対する印象はよかったみたいですね。右京さんの推理を尊敬の眼差しで見ていたように思います。
初期の薫・右京のような対立を期待していた方もいると思いますが、
第一亀山さんの置かれた状況と違いすぎますので

姉川は左遷させられたわけではなく、さらに自分で法務省を辞めようと思っていたそうですし、なにより、右京さんが変わったんです。

そう、亀山薫という人物と8年間組んだことによって、彼の人間味に触発されて、徐々に正確も丸くなったということではないでしょうか?
これはスタッフも最初からそんなことは計算していなかったでしょう、でもこれだけ話を進めて行く中で、人間関係のように計算でなく自然とそんな流れになった。
これは8年も続くことの出来るドラマならではの良さです


さて、内容についてですが、環境問題を取り扱った作品は一時間枠でも何度かありました。しかし今回はそれをさらに深く掘り下げた内容。
歴代の元日スペシャルにくらべて重厚で、政治的用語もばんばん飛び出すのは心地いいです。

過去に起きた事件が物語の全ての原因だった。というのはSeason7初の脚本家・徳永富彦の得意とする進行なのでしょうか。
いずれにせよ同じ脚本家の「沈黙のカナリア」と重なる点で興味深いです。


亀山なき「相棒」は果たして成功するのか?という不安は、今回見る限りではありませんでした。凄く楽しめました。
そりゃ、いたほうがいいんですけど。
もうそれは言わないこと


次回は本当に右京さんひとりみたいですね
それはそれで非常に楽しみでもあります。

 

脚本:徳永富彦
監督:和泉聖治

水谷豊 渡哲也 田畑智子 他

2009年度 テレビ朝日開局50周年記念 東映

履歴↓

相棒Season7「ノアの方舟」
静かなる決闘
しとやかな獣
女の中にいる他人

相棒Season7「レベル4」

大魔神

大魔神怒る

大魔神逆襲

相棒Season7 「還流~密室の昏迷・悪意の不在~」

その夜は忘れない
ど根性物語 銭の踊り
億万長者
憲兵と幽霊
怪猫亡霊屋敷

日本列島
激動の昭和史 軍閥

相棒(劇場版)
おとうと
衝動殺人 息子よ
満員電車
八甲田山

黒い十人の女
穴(大映)
血と砂
ハウス(HOUSE)
相棒Season6「黙示禄」

悪い奴ほどよく眠る
無法松の一生
蜘蛛巣城
江分利満氏の優雅な生活
大江山酒天童子
日本沈没

妖星ゴラス
斬る
待ち伏せ
殺人狂時代
太平洋奇跡の作戦キスカ
赤毛

戦国野郎

ブルークリスマス
大盗賊(東宝)
座頭市と用心棒
ガス人間第一号

電送人間
美女と液体人間
赤ひげ
世界大戦争
椿三十郎

用心棒
モスラ(1961年度版)
新幹線大爆破
隠し砦の三悪人
日本のいちばん長い日

☆はじめに☆


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