魅惑の日本映画

日本がこれまでに生み出した数々の名作、傑作、(珍作?)の映画を紹介していきます。

座頭市と用心棒★★★★

2008年02月03日 | Weblog
【概要】
勝新太郎扮する“座頭市”と三船敏郎扮する“用心棒”。時代劇のニ大看板が夢の対決を果たした傑作時代劇。烏帽子屋の弥助の厄介になっている座頭市は、弥助の息子・政五郎の差し向けた用心棒と対決することに。ところが2人は意気投合してしまい…。
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

【感想】
昨日「激動の昭和史 沖縄決戦」を見て、少し気持ちが沈んでしまったので、今日は息抜きに同じ監督の娯楽作、「座頭市と用心棒」を見ることにしました。(沖縄決戦は少し考えがまとまってから後日書こうかと)
勝プロダクション製作で、大映のヒーロー「座頭市」と東宝のヒーロー「用心棒」が対決するという、超娯楽映画。大映って、このころ経営状態はかなり悪かったんですよね?
異なる映画会社のヒーローが二大対決するのでよくこの映画に例えられる「ゴジラ」対「ガメラ」ですが、この映画は企画がまず先に出来上がったフシがあるので、(なあに、それだけのことでしょ?中身は大した事無いんじゃないの?)と、見る前までは甘く見ていたんですが、そこはさすが岡本喜八監督、登場人物たちがほとんど悪者なんですが、たとえ悪者でもコミカルに描いていて楽しいです。岡本喜八の常連がちょくちょく出てくるのもファンには嬉しい。

三船敏郎と勝新太郎のコンビも、なかなかいいなと思いました。最後、なんだかんだ言いながら仲良くなっちゃってるし。
岸田森ははじめ風変わりな殺し屋として登場するんですが、実は風変わりな(笑)公儀隠密だったと言う、こういう役が異様に似合う。(まあ、三船の用心棒も実は公儀隠密なんですがね)赤毛の時もそうでしたが、岡本喜八作品では、けっこう重要な役どころを演じます。
今はお亡くなりになられた建築家黒川紀章の夫人でテレビに出ることも多くなった若尾文子ですが、若い!そして綺麗!彼女の声も魅力的ですね。

深いことは考えず、時代劇の面白さを味わえる映画でした。
ところでこのDVD東宝から出てるみたいだけど、劇中では一切触れられてないんですが、誰か分かる方いらっしゃいませんか?

監督 岡本喜八
脚本 岡本喜八 吉田哲郎
原作 子母沢寛
音楽 伊福部昭

座頭市 勝新太郎
用心棒佐々大作 三船敏郎
九頭竜 岸田森
脇屋陣三郎 神山繁
兵六爺 嵐寛寿郎
余吾 寺田農
藤三 草野大悟
梅乃 若尾文子

1970年度大映作品(カラー・シネスコ)

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