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Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

7年目の浮気

2004年10月10日 | movie
7years

マリリンモンロー初体験。ついでにビリー・ワイルダーも(ほぼ)初体験。

映画自体が純粋に面白かった。ビリー・ワイルダーの作品、少し追っかけて見ねばな。それからマリリン・モンローも良かった。これ見た当時の人が夢中になったのもむべなるかなだよ。かわいいかわいい。地なのかも知れないけど演技力もあるぞ。こちらも少し追っかけて見ねばな。しかし胸でかい。有名な地下鉄の上でスカートがまくれるシーンはこの映画だったのか。

個人的には二人がピアノの連弾をするところが良かったです。ユニゾンでだんだんテンポが上がっていくとなんとなくふたりの気分がシンクロして高揚するあたり。この後、男がマリリンを押し倒そうとして椅子から落っこちるんだけど、同じ男としてなんかわかるわかるって感じです。

三谷幸喜がビリー・ワイルダーみたいな作品を作りたくて脚本家になったのは有名ですが、たしかにかなり似てますね。笑わせ方や最後にホロリとさせる手法とか。情けない男の魅力を描くところとか。三谷幸喜がビリーワイルダーにインタビューに行った番組があったそうですが、なんとかして見れないものか。

古い映画なのに「なんちゃらデジタル・リマスター」とかで大変きれいに見れました。特典映像で、いままでの映像とリマスター後の映像の比較が見れますが、なかなかたいしたもんだよ。

夜、ニュースで東京もけっこう強い風雨だったといことを知りました。午後は映画2本ぶっつづけで見てたんで全然わからなかった。


マスター・アンド・コマンダー

2004年10月10日 | movie
master

我が家の言い伝え、「ラッセル・クロウにハズレなし」伝説がまたひとつ更新。なかなかきちっとしたいい映画でした。

「ナポレオン率いるフランス軍が、各国に侵攻していた19世紀初頭。不敗神話を誇る、イギリス軍の艦長ジャック・オーブリーが率いる「サプライズ号」が、フランスの武装船に果敢な攻撃を挑む。」(amazon)というお話。物語の視点が常にサプライズ号からの視点で描かれていて、構成がシンプルでわかりやすい。場面や時代が断片的に描かれて、徐々に集約していくという手法も悪くないんだけど、やっぱ私が少しアタマが弱いので、悩まずに見られる映画はいいです。

絶対的な船長であるオーブリー(クロウ)のリーダーとしての手法や悩みがメイン。中間監督職である士官の難しさや、これから士官になろうとする若者の希望など、なんとなく「人を動かし勝利に導くにはどうすべきか」みたいな映画で、これは会社の管理職研修とかで使えそうだなあと思いながら見ていました。

音響と映像でオスカーを受賞したそうです。見ている最中は特別すごいとも思わなかったけど、確かに嵐に翻弄される帆船とかリアルでしたね。一番最初の徐々に船内に入っていくシーン、残念ながら黒くてつぶれちゃいました。座主のとこだと、こういうところが隅々まで見えるんだろうねえ。


マトリックス・レボリューションズ

2004年10月04日 | movie
matrix

マトリックスシリーズの最終作。
最初のはいろいろと目新しい映像が見れてまあまあ楽しかった。2作目はなんやらよくわかんなくなって、途中でも少し寝てた。3作目は前半が前からのつながりや世界観そのものを忘れていて、やっぱしなんやらわからなくなり気がついたら眠っていた。

土曜日の昼食にラーメン食ってその時にビールも飲むもんだから、2時から見る映画は眠いのよ。
気がつくと人間と機械軍の戦いが始まるところだったが、この長い戦闘シーンは面白かった。APUとかいう人間が乗りこむロボット、すごいんだけど、もう少し操縦者を守る設計にしないといかんのでは。クラゲ型の機械の量には驚いた。夥しいという言葉の意味を知ったぜ。

その後のネオとスミスの戦いも退屈はしなかったけど目新しさはなかったですね。激突する壁がドーム上にへこむイメージは大友克洋の「童夢」から?

まあ一応有名作品を見とどけたということで。



ドラムライン

2004年09月27日 | movie
drumline音楽スポコン。

「日本ではあまりなじみがないが、アメリカでは伝統と人気を誇る「マーチング・バンド」の世界を舞台にした青春ストーリー。ドラムの才能が認められたデヴォンは、名門マーチング・バンド部を擁する大学に音楽特待生として入学する。テクニックの高さで頭角を表す彼だが、自信過剰な性格が災いし、部内の結束を乱してしまう。」というAmazon君の説明です。能力はあるんだけど、団体行動や上下関係を無視する主人公が、やがてチームワークにも目覚めて最後はライバル校を打ち負かすお話。少年ジャンプかい。

過去に3万本くらいは同じあらすじの映画が作られていそうですが、本当に最後まで意外性もなく終わります。
アメリカでも応援団は軍隊みたいで先輩はいばってるし、あまり民主的ではないんだなあということと、マーチングバンド(特にスネア隊)のテクニックの応酬。まあ、それを除けばドラマとして面白いものではありません。見なくてもいいでしょう。せっかくのショーなのに移動し続けるカメラワークもちいと鬱陶しい。

この映画を見ようと思ったとき、脳裏に先日観た「ブラスト」の好印象があったのは確かです。ブラストの中でも火花を散らすスネア勝負みたいのがありましたが、音楽をこういう「勝負」の世界にしてしまうのは面白いですね。日本でも昔「勝ち抜きエレキ合戦」ってありませんでしたっけ。「勝ち抜きビオラ合戦」とか「勝ち抜きチェレスタ合戦」とかいろいろ想像するとおかしい。誰かマンガで書いてくれ。


母の眠り

2004年09月16日 | movie
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最初からレニー・ゼルヴィガー目当てで借りた1本。なんというかちょっと自分にとっても不思議な存在となった。純粋に「好き」という気持ちはないんだけど、なぜか見てみたいという欲求にかられる。

原題が「ONE TRUE THING」ひとつの真実。「母の眠り」という邦題はどうでしょう。だめですね。

ニューヨークでジャーナリストとして多忙な日々を送るエレンは、母ケイトが病に倒れたと知らされ、キャリアを捨てて帰郷した。自分とは異なり平凡な人生を過ごしてきた母を見下していたエレンではあったが、やがて彼女は母の真の強さを理解するようになる…。
というのが、Amazonの紹介。紹介するサイトによって「母の真の強さ」だったり「家族の絆」だったり「人間の尊厳」だったりメインテーマの捉えられ方が変化する。

私には「親が病気すると家族は大変」「アメリカの家族は行事が多くて大変」「ホームパーティは必ず気まずくなる」「アメリカの末期医療は家でする」ですね。全体としては星4つ半。実はかなりよかった。メリル・ストリープとウィリアム・ハートがパーフェクトに思える演技を見せて、一瞬も退屈させるところがない。こんな二人に挟まれて演技をするのは、ゼルヴィガーも大変だろうがまったく見劣りなし。はじけるシーンは2回くらいで、後はそれなり抑えた演技なんだけど情感はビシビシ伝わる。
コールドマウンテンを見た後で、田中邦衛か竹中直人かゼルヴィガーかと、少し食傷ぎみのコメントを書いた記憶がありますが、それと比べるとこっちの方がずっといいですね。でもアカデミー賞はコールドマウンテンでしたが。

もっと一気に泣かせる脚本も書けそうな題材なんだけど、そう簡単に号泣させてはくれないので、逆に後半はいきそうでいけないもどかしさの中、ウルウル目で映画を見ることになりました。


クリムゾン・リバー

2004年09月12日 | movie
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めずらしく重たい映画でも見たい気分だったので、TSUTAYAの中でもめったに行かない「サスペンス」のコーナーへ。フランス映画だけどお金かけてる大作だしジャン・レノだからいいかなと。

ラストのオチというか、解けた謎の答えがアレっちゅうのは多くの人が言うようにやや安易かも知れませんが、一応途中で複線の映像もあったし、まあルール違反といきり立つこともないでしょう。ふたつの事件が融合していくところや、二人の捜査員の対立する個性も見ごたえがありました。
しょっぱなの死体の大ズームは相当気持ち悪かったですが、サスペンスのファンに言わせるとあれで「つかみはオッケー」だそうです。我が家では夫婦二人で薄目で見てました。


プロポーズ

2004年09月07日 | movie
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今日はこれから南与野で印刷の立会い。その後も予定が色々あるので今のうちに。

レニー・ゼルヴィガーの「ブリジット・ジョーンズ」以前のラブコメ。マライア・キャリーがチョイ役でゲスト出演(たいして意味なし)
結婚を避け、自由を楽しんでいる独身男のジミー。ある日大金持ちの祖父が、30歳の誕生日までに結婚しなければならないという相続条件付きで、彼に1億ドルの遺産を残して亡くなる。という設定のドタバタ。

BS-Japanでやっていたのを液晶テレビでお気楽に見る。ラブコメにはスクリーンはいらない。
まあまあ、65点くらいの面白さでした。一応最後まで見たから。ウェディングドレスが同時に一箇所に集まった数としてはギネスものかと。あ、ちがうか。統一教会の結婚式には負けるかな。
後半のドタバタより前半の小ネタの方が面白いかも。




シービスケット

2004年09月06日 | movie
seabis

シービスケットというのは「乾パン」のことだそうです。競走馬につける名前としては、どんなイメージなんでしょうか。あまり好意的な印象はないけど。アメリカ人に聞ける人は聞いておくように。

「カラーオブハート」に続いて、2週連続でトビー・マグワイア。

脇役で目立っていた競馬場のラジオアナウンサーがすごく記憶にある顔だったので、映画が終わってから妻がすぐ調べたら「カラーオブハート」のトビー・マグワイアのお父さん役だった。記憶力弱いよなあ。親子で2週連続。ウィリアム・H・メイシーという人だそうだが、きっと5分後には忘れてるはず。でも面白い役者だった。

曇天の日曜の午後にふさわしいさわやかな映画でした。少年ジャンプでいうところの「友情・努力・勝利」って感じでしょうか。原作がかなり大ボリュームのようなので、原作を読んでしまうときっと薄っぺらでがっかりしたかもしれません。原作を読まない強みも大事にしないとね。
悪い奴がほとんど、というか全然出てこないので気持ちのいい映画なんだと思います。ライバル馬の馬主がちょっと首周りに肉がたるんでて悪役チックですが、別にレースで卑怯なことをする訳でもなく単なる負け役でした。士道にそむく卑怯な振る舞いがキライなので良かった。

珍しくおまけのメイキングもきっちり見て、競馬のレースシーンがどれほど丹念に作られているかわかりました。

映像は中の上。少し粗い。サラウンド感も普通。っていうか、俺、あんまり後ろから音とか出なくていいや。サウンド設計に凝りすぎてると、物語に集中してる時には逆に邪魔かも。


ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還

2004年07月25日 | movie
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ようやく昨日からレンタル開始。さっそく借りてきました。最初にお断りしておきますが、実は私どうもこの手のジャンルにそうそう興味なく、なかなか物語りに入り込めないです。別にイヤっちゅうこともないですが、周辺や妻の入り込み具合に比べるとやっぱ向いてないのかなという感じ。人には向き不向きがあるのでそこんとこは勘弁して下さい。

映画としては面白かったです。ホントにどうやって作っているんでしょうか。ワルモンは全部死んでイイモンが全部生き残ってよかったですね。最後フロドはどうして魔法使いと一緒に船に乗って旅立っていくのかイマイチよくわかりませんでしたが。まあ献身的なサム君が幸せになってよかったよかった。フロドがゴラムの策略にころっと騙されるあたりはマジで腹が立っていました。

3時間以上の大半は大掛かりな戦闘シーンで、ゴージャスなんですが私にはちょと飽きます。PAL版を座主絶賛の画質ですが、日本版のレンタルものは「ごく普通」でした。NHKのハイビジョン版とは比べることもできません。まあ、座主がわざわざレンタル版を借りて見ることもありえないでしょうから、気にせずに。



サラーム・ボンベイ!

2004年07月22日 | movie
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BSで放送してたのを一人で見る。

インドのストリート・キッズの日常。母親にサーカスに売られてしまったクリシュナは、タバコを買いにお使いにいかされている間に、サーカスにおきざりにされてしまい、ボンベイでストリートキッズになる。500ルピー稼いだら、家に帰ってきてもいいという母親の言葉を頼りに、3ルピーの日給でお茶運びのアルバイトを始める。麻薬や、娼婦との恋。ささやかな事件の積み重ね。

実際のストリート・キッズを利用してとてもリアルな印象。もちろん「日常」も「リアル」も見たこともない私にわかるわけもないのだが。

人間の幸や不幸を離れた価値観の縮尺に乗せるのは無意味なことで、カワイソウなどと感想を書いてはいけないんだろうな。かわいそうと言えば、日本広告機構の「週末以外は毎晩塾の机でコンビニ弁当を食べる子供」の映像の方がよほど胸が痛む。

「それでも人は生きていく」という言葉だけが2時間の間、頭の中をリフレインしていた。


クレイドル・ウィル・ロック

2004年07月16日 | movie
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明らかに面白い。

その時代の歴史的な背景、政治的要素、文化的要素、その全ての素養が不足している私には、全体の半分も理解できなかったような気がするんだけど、それでもすごく面白かった。普通、こういう場合にはわかんない映画の方を責めるのが私の常なんだけど、今回は自分が悪いような気がした。明らかにこの映画より自分が格下って気分。それはそれでいいもんだ。

Amazon紹介「大恐慌最中の1937年ニューヨーク。政府から上演禁止処分を受けたミュージカルを上演するため、天才演出家オーソン・ウェルズと仲間達が立ち上がる。「デッドマン・ウォーキング」のティム・ロビンスが、実話をもとに架空の人物も織り交ぜて芸術家達の熱き勇気と友情を描いた感動作!」

絵もきれい。音楽も素敵。演出もセットも凝ってる。
もう少し勉強して、また見なおしてみたいです。



ヤマカシ

2004年07月11日 | movie
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昼食後、2本目。なんか高校とか浪人の時に授業をさぼって、三軒茶屋や高田馬場の名画座に行ってたころを思い出しました。いや、そんな特に映画大好きというのではなくて、単に一気に時間がつぶれるのがありがたかったので。

で、今度はフランスの。基本的にヨーロッパ映画はよくわかんないので見ないのですが、アクションならいいかなと。あと運動能力の優れた人を見るのは好きなんで、ずいぶん前から見たいとは思っていたのでした。

実際見てみると、それほど驚くほどの身体能力の見せ場はなく、事の善悪の区別のつかない若者の集団が、身勝手な人助けをしようというお話で少しがっかりでした。たまに「おお」と思わせるようなシーンも、後でメイキングをみたらしっかりワイヤーつけて撮影してたことが分かったし。(こういう映画でメイキングはサービスとしてどうなんでしょうね)命綱なしで時計台から落ちた「プロジェクトA」のジャッキー・チェンを見習って欲しいものです。

まあヒマつぶしにはなりました。


バンディッツ

2004年07月11日 | movie
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ということで、今日はひとり取り残されて映画三昧。
まず、午前の部。

ドイツ映画。そんな有名じゃなさそうなのであらすじコピーしちゃいます。
『獄中でロックバンド“バンディッツ”を結成した4人の女囚たち。彼女らは警察のパーティを利用して脱獄に成功し、逃亡生活を続けながらゲリラ・ライヴを敢行。やがてレコード会社も彼女らに注目し始め、CDもヒットし、若者たちの間でムーヴメントと化していく。しかし警察の執拗な追跡に、次第に彼女らは追い詰められていき…。』

逃げるプチ破滅型青春ロック・ムービーってとこでしょうか。'66年生まれの監督が'97年に製作ですから、それなりに「ニューウェイブ」な香りもしますが、全体的にはごく古臭い青春映画です。服役中にレコード会社に送ったテープがラジオで流れて、逃亡生活の中でスターになっていくというのは、ちょっと「明日に向かって撃て」を連想させますね。

案外最後まで見てしまうのは、劇中のバンドがそれなりにカッコいいから。特にラスト。廃墟の屋上、夕陽の中でのライブは映画が終わった後で思わずもう一度見返してしまうほど。ちなみに闘争中のゲリラ・ライブなのにPA,モニターフル装備ですごいです。イントロでメンバー3人が並んでフロアタムを叩くショットは秀逸です。これは使えそう。ドイツ映画なので使ってるギターはやっぱりDuesenbergだったりするところもいいです。



コールドマウンテン

2004年07月08日 | movie
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朝刊の天気欄でいきなり最高気温35度とか見ちゃうと、もうそれだけで敗北宣言みたいですね。

暑さには弱いです。本当に弱いです。営業なのにスーツは着ないでコットンパンツに半そでシャツです。万が一のために上着(もちろん麻のジャケット)も持っていますが、上着を腕にかけて歩くのが大キライなので、小さいカバンに折りたたんで入れっぱなしです。(もう1ヶ月くらい出して着た記憶なし)
ちなみに見渡す限り私以外の営業たちは、いつもとかわらぬダークスーツで出勤して来ますが、ホントこいつらどういう体の構造してるんでしょうか。それとも私の精神の問題?

知ってる人は知ってることなんでしょうが、JALのエコノミーでも全ての席に液晶テレビがあるんですね。少なくとも一昨年にはなかったはずだけど、あれはJALではなかったのかな。映画も10本以上の中から選べて便利ですね。行きの機内で「ゴールドマウンテン」を見ました。今年の春に公開されてた映画ですね。

監督・脚本、アンソニー・ミンゲラ。知らないなあと思ったら「イングリッシュ・ペイシェント」の監督。出演がジュード・ロウ(知らない)、ニコール・キッドマン(名前はよく聞く)、レニー・ゼルウィガー(よく働くなあ)。ストーリーなどはここでも見て下さい。(ちなみにこのリンク先、どうやっても本文のテキストをドラッグで選択できないんだけど、そういうことを可能にさせるタグでもあるの?)

映画は「まあまあの純愛もの」でした。機内でヒマとはいえ、とりあえず最後まで飽きずに見たので。不満なのは、主人公の二人が「たった一度のくちづけで互いが運命の相手だと知った」という結びつき。彼が戦地を脱走して苦難の道のりを乗り越えて彼女に会いに帰るという話なんだけど、どうもそうまでして再会しなければならないほどの必然性も義理も感じられない設定です。まあ、恋愛は誤解と思いこみというのが定説ですが、引き離される前のドラマが薄いので、「こんな苦労をして再会しても一緒に暮らせばすぐに離婚でもしちゃうんでは」などと邪推してしまいます。
そう。ヒューマン・ドラマに求めるものは、納得できる動機と必然性。この二つがきちんとしていないと手放しでは誉められません。

さて、アカデミー助演女優賞なレニー・ゼルウィガー。好きです。今回もいい。でも、なんかどんな映画を見ても必ず出てくる竹中直人みたいな感じで、ちょっとこのままだと飽きるかも。そろそろ今までのイメージをくつがえす役ドコロを見たいかな。




たそがれ清兵衛

2004年07月07日 | movie
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昨日は、もう1本映画を見ておりました。
真田広之と言えば「オケピ」の初代コンダクターとして(我が家では)有名ですが、渋い役どころをシブシブに務めております。かなりなり切ってていい感じ。うまいやん。

見る前は、後ろ指を差されそうな、人間としても情けない役なのかと思ってました。見てみると、単に貧乏で、生活のために身なりがちょっとだらしないだけで、ずいぶんと立派な人物でした。わりかし早い段階で、剣の使い手であることも見せられて、要するにずっとカッコいいぞ、真田広之。まあ山田洋次だからこうなるか。
もう少し、最後まではカッコ悪い状態でひっぱって、最後に「おおっ!」となってもいいのにな。まあ山田洋次だからこうなるか(2回目)。
ハッピーエンドしかありえない山田洋次なので、最後の決闘シーンもほぼ安心して見ていました。とりあえず死にはしないだろうと。とりあえず宮沢りえと結婚できるんだろうと。山田洋次だと知らないで見たらドキドキですけどね。

それにしても善右衛門役。誰かと思っていたが田中泯さんという演劇やオペラの演出もする前衛舞踏家だった。有名。映画は初出演ということだが、いやあ、存在感がすげえです。そうゆう意味では、あれに負けなかった真田くんもすごいか。

画質については「ひどすぎる」の一言。スクリーンの前に1枚曇りガラスでもあるかのよう。でも画質フェチじゃないからそれについては10分で諦めたけど。まあ、DVDもいろいろということで。