Snapeの英語指南

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lie, lay, ... えーと、過去形は・・・

2012-01-18 20:17:37 | 気になる英単語

lie 横たわる、 lay 横たえる、 lie 嘘をつく .....

受験生を永遠に混乱させる動詞変化の代表的なものがこれである。

出てきた問題のときに、答え合わせして確認したつもりでも、しばらくすると、またあいまいになってしまうのがこれである。

このページを見てくれた諸君のために、混乱なくスッキリ覚えられる方法を伝授したい。

まず、lie は自動詞で、意味は 「横になる、横たわる」 である。一方 lay は他動詞で、「横にする、横たえる」 である。

この自動詞、他動詞の違いは以下のパターンで記憶できるはずだ。

 

ステップ1  別の角度からのアプローチ 

SUNRISE :     サンライズ、 日の出   ( ライズ は 上がる、のぼる )

RAISE THE SALARY! :レイズ・ザ・サラリー! 給料を上げろ! ( レイズ は 上げる )

 

● ステップ2  ライ、レイ . . .  原型の確認   

   自動詞  "アイ" 型    自動詞なので、直後に名詞は来ない。  

rise ライズ (上がる: The sun rises in the east.  sunrise

lie  ライ   (横になる:  Please lie in bed.  Don't lie on the grass. )   

  

   他動詞  "エイ" 型   他動詞なので、直後に名詞が来る。

斜体部分 は他動詞の目的語である。

raise レイズ (上げる:  Raise  the Titanic.  He raisehis voice.)

lay  レイ   (横にする:  She tried to lay   her bay   on the sofa. )

 

ステップ3   他動詞 "lay" レイ の変化の確認

まず、他動詞の lay であるが、規則変化動詞(-d, ed,)ではないが、それでもマイナーな規則性がある。

同パターンの他のものには、pay,  say があり、これらはみな lay 同様、他動詞である。 斜体部分 は他動詞の目的語である。

lay  -   laid  -   laid    (He  laid  his surfboard  on the beach.)

pay -  paid  -  paid   (I  paid  the money.)

say -  said  -   said   (She  said  nothing  to me.)

 

ステップ4   自動詞 "lie" ライ の変化の確認

lie   -   lay   -   lain   (同パターンが他に見つからないユニークな例外)

※ 例外中の例外の、このパターンだけをきちんと覚えればよい。

 

ステップ5   自動詞 "lie" ライ の同音・同つづりの lie (嘘をつく) との対比

この動詞の変化がいかに不規則であるかは、同じスペルで同じ発音の、規則変化をする lie (嘘をつく)と対照させてみればよくわかる。lie (嘘をつく)と同様の変化パターンの動詞は die (死ぬ) である。ちなみに、以下3つの動詞はいずれも自動詞である(横たわる、嘘をつく、死ぬ)

lie   -   lay   -   lain   (横たわる、横になる)

下のパターンと比べると、いかに特異な変化をしているかがわかる。 lied は「横たわる」とも「横たえる」とも関係が無いことが分かる。この無関係のものを選択肢に混ぜて、混乱させようとする使い古された問題は繰り返し出題されている。

 lie   -   lied  -   lied    (嘘をつく)

die  -   died  -  died     (死ぬ)

 

入試問題の中には出題のネタが尽きてか、通常の学習用英語辞典にはまず出ていない、俗語の layed を選択肢に混ぜているものもある。ただし、これはただの俗語ではない。これはほとんど出題者のモラルが問われるような、きわめて非常識な出題である。この語の意味は、「麻薬に酔って、マリファナでいい気分の、ラリって」である。青少年が真剣に取り組む問題に、こんな語を出す気が知れない。出題大学は、"東北学院大学" だ。英語なら問題ないと思っているのだろうか。ふざけるなと言いたい。あえて大学名を挙げ、反省を促したい。


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