【後編】トランプが日本に核装備と空母保有を要請!?マスコミが報道しない就任一年目の成果【ザ・ファクト】
【前編】トランプ大統領就任から一年~北朝鮮情勢は今後どうなる!?【ザ・ファクト】
戦前の日本と戦後の日本はまるで別の国 実は戦前はアメリカのような自由な国だった
2017.12.24
1925年に撮影された三菱プラントの工場の風景。
《本記事のポイント》
- 現代の働き方は戦後の「常識」にすぎない
- 戦前は決して暗黒時代ではない
- 戦前の日本は、自由で自助努力を肯定するアメリカのような国だった
皇居でこのほど行われた天皇誕生日の一般参賀には、間もなく退位する今上陛下を見るために、平成の時代では過去最多の人々が訪れた。
しばらくすれば、平成が終わる。陛下は先の大戦への向き合い方について常に思いをめぐらせ、平和な世の中をつくろうとされてきたという印象がある。
戦前の日本と言えば、「暗い」「自由がない」「軍国主義一色」などの負の印象がつきまとう。漠然としたマイナスイメージが定着し、あらゆる戦後の価値観が肯定されている感がある。そんな時代を生きられた陛下がまもなく身を引かれる。
しかし、果たして、戦前の日本は、そんなに「息苦しい国」だったのか。
現代の働き方は戦後の「常識」にすぎない
最近、安倍政権は、「働き方改革」と称し、国民の働き方に口出ししている。例えば、最低賃金を引き上げて人手不足を解消しようとするなどの動きがある。
日本企業の雇用体系の特徴は「終身雇用」だが、実は戦前の日本は、現代のアメリカのように職を転々とする人が多く、雇用の流動性が高い社会だった。
1920年代前半では、工場労働者の離職率が、約70~80%(年平均)に達していた。労働者は自らのスキルが熟練してくると、待遇のいい会社に次々と転職していったのだ。
評論家の堺屋太一著『日本を創った21人』によれば、大正から昭和期にかけては、従業員の解雇がしやすい自由競争の時代だったという。たとえクビを切られても、労働者は、故郷に戻って農作業などで食いつなぎ、また新しい職を求めて都会に出た。この時代は、家族がいることが「社会保障」として機能していた。
次第に企業は優秀な人材を引き留めようと、さまざまな福利厚生を整えるようになる。勤労年数に応じた賃金や、積立式の退職金などがそれにあたる。パナソニックの創業者・松下幸之助が、世界的恐慌が起きた1929年に、社員のクビを切らない経営に踏み切ったのも、当時、雇用の流動性が高かったためだ。
その後、1937年に日中戦争が勃発し、企業は、戦争の影響で人手不足に陥る。政府は「従業者雇入制限令」「賃金統制令」などを出し、今の安倍政権のごとく、労働者の働き方を管理して対応した。この結果、終身雇用などの労働慣行が日本全体に広まることになる。
つまり、日本特有の労働慣行は戦中につくられ、それが社会に定着したのは戦後。戦前の日本は、先進国の中で最も転職率が高く、アメリカのような自由な社会だった。
戦前は決して暗黒時代ではない
文化面はどうか。現代人は「戦前の日本は、娯楽が少なかった」「軍国主義一色だった」というイメージが強いだろう。
戦前の庶民感覚を知るには、当時、最も売れた雑誌を見れば、ある程度分かる。その雑誌とは、1924年に創刊され、140万部を売り上げた大衆誌「キング」。これについて、保守界の重鎮である故・渡部昇一は著書『本当のことがわかる昭和史』の中で、こう語っている。
「私の自宅には、大正一四年(一九二五)から敗戦までに発刊された『キング』が揃っているが、誌面を通じて当時の雰囲気がよくわかる。その『キング』でさえ、二・二六事件について触れているのは、同事件から約二カ月後の昭和十一年五月一日号しかないのだ。たしかに二・二六事件当時、心配のあまり明治神宮に参拝した女学生たちもいたが、クーデター自体は三日間で鎮圧されているので、当時の一般大衆にとっては一過性の事件としか映らなかったのかもしれない」
渡部氏は、キングには軍事的なことが1ページも書かれていないとし、「戦前の日本は暗黒時代ではなく、国民は自由を愛していた」と論じている。
戦前の医療は株式会社が中心
さらに、戦前の日本と戦後の日本が別の国だというのは、医療事情を見ても分かる。
1880年代までは、公立病院の数は200を超えていた。ところがその後、財政難によって閉鎖が相次ぎ、1930年頃には80程度に過ぎなかった。その一方で、私立病院の数は1888年時点で339院だったのが、1936年には約3000院にまで増加した。
戦前の医療は、株式会社の運営が中心であり、公立病院が多い戦後とは大きく異なる。公立病院が増えた要因は、日中戦争で戦傷者が増えたことにあり、厚生省も1938年につくられている。
つまり、国家が医療を管理するのは、戦争期につくられた統制社会の影響なのだ。その証左に、戦前の私立病院の医療費は自由価格であり、基本的には自己負担。現代のアメリカのような医療システムだった。
戦前はアメリカ寄りの国だった
こうしてみると、戦前の日本は、現代社会よりも、自由な雰囲気があり、自助努力の精神が強く、アメリカのような国柄だったことが分かる。
戦後の日本について「社会主義が成功した国」と評すこともあるが、戦前と比較すると、その論理もうなずける。戦後の「常識」とされているシステムは、先の大戦を契機につくられたものが多分にしてあり、現代人は“有事下"で生活しているといえる。その意味で、現代人は、自由が抑圧されていると感じるのではないか。
日本をより自由な国にしていくためには、歴史から学ぶことが必要不可欠だ。平成が終わろうとしている今こそ、正しい歴史観を持つべきであろう。
(山本慧)
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神事であり国技「相撲」の未来を憂える貴乃花、愛国保守化していたことが判明する!「陛下の御守護をいたすこと力士そこに天命あり」
(能町みね子)
週刊朝日かなんかで
貴乃花親方が後援者に送った手紙というのが出てきたんです。
これがちょっととんでもない代物で。まあ以前から私が
ちょっと危惧してきたことが明らかに書いてあって。
ちょっとだけ抜粋しますと相撲協会に対して
「陛下のお言葉をこの胸に国体を担う団体」ということを言うわけですね。
あるいは、
「国士として力人として陛下の御守護をいたすこと
力士そこに天命ありと心得ております」っていう。
ちょっともう、大日本帝国みたいな感じになっていて、
軍隊とか、昭和の戦中のような文章になっていて。
(出水麻衣)そうですね。
(能町みね子)これは……
まあ、個人の考えとしてこう思っている分には責めようがないですけど、
これを弟子を預かる親方がこういうことを言っているってなると、
弟子にも当然影響するわけですよね。
で、実際にもう影響を受けているんです。はっきり言って。
弟子の、名前までは出さないでおきますけど、
割と有望な子がTwitterをやっていて、いまはいろいろとあって
Twitterには鍵がかかっていて見えないようになっているんですけど。
その子が、いわゆる旭日旗。戦時中に使っていたようなものを掲げながら、
「日本人として……」みたいなことを言ったり。
割と、かなり極右に近い思想のツイートをリツイートしていたりして。
(土屋伸之)なるほど。
>>1
やっぱり
ワイドショー含めてクズは貴乃花攻撃してるんだなw
相撲はさっぱりだから参考になるわ
(能町みね子)結構以前からファンに
「そういうのは止めた方がいいんじゃないか?」って相当言われていて。
それを私はすごい危惧していたんですよ。
そういう時、こういうことが起こってしまったので、なおさら……。
(塙宣之)そういうのがあったんだ……。
(土屋伸之)いま、この時期に出す文章がそれだったということで。
(能町みね子)そうなんですよ。
こうなってくると、結構民族主義みたいな感じじゃないですか。
日本第一みたいな。
そうなると、なおさら貴ノ岩ってモンゴル出身だから、
果たしてどう思っているの?っていうのがすごく不安になってくる。
![](https://i.gyazo.com/d6ae7d10ece2802f046a3187d17dfd96.png)
138: 名も無き国民の声 2017/12/21(木) 11:30:31.14 ID:Ycq0vn3G0
>>1 の言説は
日本国憲法で保障されている
思想信条の自由=個々人の内心の自由を著しく侵害するものであり
違憲の疑いの高い由々しき発言である
こういう発言をジャーナリズムが看過してていいのか?
>>1
旭日旗が戦時中?www
在日韓国人の方なんだ。
海上自衛隊は今現在も使っているのを知らないんだねwww
>>1
何の問題もねぇだろ
日本が好きで何が悪い?
アカと鮮人どもが躍起になって騒ぎたてているだけ
両者共に反日の糞袋だからな
さっさと出てけよ。糞ウゼえ
>>211
モンゴル人の貴ノ岩の立場はどうだったのか、心配してるんでしょ
そら心配するわ
>>1
やくみつるだけでお腹いっぱいなのに
能町もソッチ系かよ
お花畑系が相撲に関わるのやめてくれ
ウヨネトこれどーすんの
>>5
でもお前、朝鮮版のネトウヨじゃん
>いわゆる旭日旗。戦時中に使っていたようなものを掲げながら
海上自衛隊現在進行形で使ってるぞ
日本を識別するコードだぞ
>>8
元々は薩摩藩商船の藩旗なんでしょ?
>>8
自衛隊が旭日旗を使うのと
いち市民がツイッターアイコンに
旭日旗を使うのとでは意味合いがまるで違うんで…
>>267
へー違うんだw
旭日旗とか
神事だから突き詰めるとこうなるわな
>>10
だな ネトウヨ連呼してる奴は共産主義者だから理解不能かとw
>>10
中卒揃いの協会連中にはわからんでしょうな
>>10
ほんこれ
まさか相撲ファンってそんなことも知らない馬鹿ばっかなのかな?
>>10
問題ないってか真っ当
ホントに極右ならそもそもモンゴル人の貴乃岩を入門させないし、
親のいない彼を親代わりとしてまで育てなりしないだろ。
>>11
満州国の五族協和の理念知らんの?
蒙人も日本の支配下に入るべきや
>>11
国家主義と民族主義を混同してるぞ
大日本帝国帝国=ナチスドイツと刷り込まれすぎだ
韓国大好きとでもツイートすればこいつらは大絶賛してくれるの?
>>12
そういうことーw
日本を潰したいだけだからねー
パヨク含むこういう人たち
日本乗っ取ったところで
こいつらだけでは衰退するんだけど
わからんのかねぇ
頭無いことに気がついてないんだよ
酷いよなーwww
春は能町みね子にリツイートされました
名もなき投資家 ♥@value_investors
指原莉乃「子供は産めれば産めるだけ産みたい。
国に貢献したい。体の限界が来るまで産みたい。
安倍さんの話を聞いて、
私も子供を産んでしっかりお母さんにならなきゃと。」
安倍晋三「かつ仕事もね」
指原莉乃「はい、仕事も」
何この番組(ー ー;)
春は能町みね子 @nmcmnc
安倍秋元ラインから産み落とされた忠実なる子供たちって感じになってるのね
そう言う人じゃん
>>14
ぱよちんオカマって救い様が無いな
天皇を中心とした神の国だしな
中・韓信仰のマスゴミが異常なんだよ
極左・半日じゃないと極右扱いされる風潮なんなの?
>>20
マスコミが正にそれだよな
極左がリベラル、それ以外は右翼的な扱い
>>54
リベラル=左翼と呼ばれたくない人たちの自称、
なんだから仕方がない
馬鹿チョンの味方じゃなく日本人の味方ってだけだな
叩いてる奴らの正体判明
>>22
ほんとよな
愛国心持つだけでネトウヨとか
貴乃花バッシングしてるやつって本当に日本人?
>>22
貴乃花を叩いているのはこんな奴らだぜw
696 名無しステーション 2017/12/21(木) 11:05:06.91 ID:enThJ5lo0
貴乃花は怪しい新興宗教に洗脳され、ネトウヨ化しているらしい
自身も「俺は国体を護持する軍神だ」と、弟子の力士たちを洗脳しているw
マスゴミがあらゆる手を使って相撲協会を擁護しようとしてワロエナイ
あの手この手で印象操作凄いなぁ
でも逆効果で協会の首絞めてることに未だに気付かぬ老害ども
素晴らしいな!
貴乃花親方は明治天皇の
「武士道は力士にやらせる!」
というお言葉の忠実な実行者なんだな
彼をなんとしても守らねば忠義に悖(もと)るというものだ
29: 名も無き国民の声 2017/12/21(木) 10:04:01.93 ID:X36QkRey0
地元の寺の坊主もこんなこと言うぜ?
基本的に皇室の権威にぶら下がってる連中はこんな感じよ。
相撲も国技とか自称してるのも皇室とのつながりでしょ。
>>29
お寺と皇室の関係とは?
>>43
明治になるまで天皇は仏教徒
貴乃花の思想は置いとくとして、他の処分もあらかた済んだんだし
いい加減そろそろ出て来て何かしら決着つけなきゃまずかろう
貴ノ岩は場所だけでなく巡業も休んでるし
このままじゃ力士として再起できなくなるぞ
それじゃ本末転倒すぎる
相撲を神事と言い張る以上はそういう風になるでしょ
その上で外国人力士を受け入れることにはなにも不都合はないわけで
「なおさら貴ノ岩ってモンゴル出身だから、果たしてどう思っているの?」
なんてのは下衆の勘繰りもいいところ
なんでボコられた親の思想否定になってんの
何が悪いのかさっぱりわからん
こいつあたまおかしいの?
貴乃花が極右で外人嫌いって話が全ておかしくなるだろ
歴史背景からして力士が右寄りじゃなきゃおかしいだろアホ
被害者の貴乃花側が
マスコミから謎の叩かれ方してた理由がこれ
/
「よくぞ言った!」貴乃花親方ばかり報道するメディアを、竹山がバッサリ 相変わらず今日もメディアは、トランプ大統領批判と貴乃花親方の批判ばかり
【死闘.貴乃花vs朝青龍】これが横綱の品格
「資本主義精神」を体現していた二宮金次郎像 源流には「恩返し」の思い
2017.12.22
金次郎が没した栃木県日光市今市(いまいち)の報徳二宮神社にある金次郎像。
《本記事のポイント》
- 金次郎は資本主義の精神を体現し、600以上の藩や村を再建した
- 金次郎の行動を支えたのは、「恩返ししたい」という思い
- 覇権を拡大する社会主義国家・中国を抑え込むためにも金次郎の思想が必要
中国が、国家プロジェクトである現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を推進し、世界中に中国の覇権を拡大しようとしている。このほど北京市内で行われた日中有識者による合同フォーラムでも、中国の蒋建国・新聞弁公室主任(閣僚級)は「一帯一路という中日協力の新しい畑を開墾し、開放型の世界経済をともに建設しよう」と呼びかけた。
国民の自由を抑制する全体主義・社会主義国家である中国の暴走を抑え込むためには、アメリカや日本をはじめとした資本主義国家が協力する必要がある。しかし、そうした国々が基盤とする「資本主義」とは、そもそもどのような考え方なのだろうか。
実は、江戸時代に600以上の藩や村を復興させた偉人の人生から、資本主義の精神を読みとくことができる。
薪売りに現れる「資本主義精神」
薪を背負い、歩きながら本を読む少年――。言わずと知れた、二宮金次郎(1787~1856年)だ。勤勉の象徴として、像を建てている学校も多い。名前は有名な金次郎だが、「何をした人か」と問われると、明確に答えられる人は少ないかもしれない。
「小さいころから勤勉に働き、親孝行をした人」
「伯父さんに意地悪されながらも、くじけずに勉強を続けた人」
「捨てられていた苗を空き地に植えて、1俵分のお米を収穫した人」
どれも正解だが、それは金次郎の人生の一側面に過ぎない。金次郎の人生を「経済」という視点で見てみると、違ったものが見えてくる。
本を読みながら薪を背負って歩く金次郎像。その姿が示しているのは「勤勉さ」だけではない。金次郎が薪を背負っているのは、町で売るためだ。炊事や風呂などに使う燃料のほとんどが薪だった当時、需要が高かった薪は、高い値で売れた。金次郎は利益率の高い薪を小田原の町に売りに行っては、家計の足しにしていた。
ここで興味深いのは、最初は落ちていた薪を拾って売っていた金次郎が、後に貯めたお金で山を買い、そこで木を切って薪をつくるようになったことだ。元手を貯蓄し、より大きな価値を生むものに投資する。これは、現在で言えば、新しく工場を建ててより大きな利益を得ることと同じであり、資本主義の基本的な考え方だ。
伯父のもとから独立し、二宮家を再興
貯蓄をして元手をつくり、それを投資して、より大きな富を得るというやり方は、その後、規模を大きくしていく。
両親を亡くして伯父の家に寄宿していた金次郎だが、青年になり伯父から独立。さまざまな家で奉公人として働き始めた。金次郎は、そこで得たお金を貯め、両親が亡くなった際に売り払った二宮家の屋敷や田畑を買い戻した。
奉公が休みの日は田畑で農作物をつくり、それを売ってはさらに貯蓄をする。そして、そのお金で土地を買い戻すということを繰り返し、数年後には4000坪以上の土地を得るまでになった。
倹約して元手を貯め、そのお金を投資し、新たな富を生みだす。この資本主義のサイクルを生涯実践したことによって、金次郎は自らの身を立て、600以上の藩や村を建て直すことに成功したのだ。
茄子を食べて飢饉を予測
これだけでも驚きだが、金次郎はさらに時代を先取りしていた。
経営学者のピーター・ドラッカー(1909~2005年)は生前、「21世紀は資本の時代から、智慧の時代になる」と述べていた。20世紀では、資本を持つ人が工場や機械を購入し、事業を興して成功していたが、21世紀という時代においては、事業成功には資本ではなく智慧こそが求められるということだ。
この智慧の現れ方の一つとして、「危機を突破する智慧」というものがあるだろう。実は、洪水や冷害による大凶作によって、全国で20~30万人が死亡したとされる「天保の大飢饉」が起こった1830年代、金次郎は智慧の力で村民の命を救っている。
1833年の夏、食べた茄子が秋茄子の味がすることを不思議に思った金次郎は、自ら田畑の様子を調査。葉の先が弱っていたことから、凶作を予測し、村民にヒエや芋などをつくらせた。その翌年、天保の大飢饉が起こるが、食糧を蓄えていたおかげで金次郎の村からは一人も餓死者が出なかった。そのうえ、近隣の村に食糧を分け与えることもできた。
これは今で言うと、ちょっとした変化から会社の危機を予測し、事前に対策を打つことと同じだろう。まさに、智慧の力で危機を回避した例といえる。21世紀にも通じる資本主義の精神は、江戸時代を生きた金次郎によってすでに実践されていたようだ。
恩返しから始まった資本主義
資本主義を体現した金次郎の人生を見てきたが、その思想を支えたものは何だったのか。
それは、「より多くの人に恩返しをしたい」という情熱だ。金次郎は、自らが、神仏や父母など数限りない存在からの恩恵を受けて生きていると自覚していた。そうした恩を受けて生きている自分が、他の人々のお役に立つことで、恩に報いることができると考えていたのだ。
したがって、金次郎が資本主義の精神を発揮した原点にあるのは、利己的な願望ではなく、他の人々や社会が豊かになることを願う利他の思いだった。
急速に経済成長している中国を抑え込むためにも、今こそ、恩返しのために資本主義精神を発揮した金次郎の思想が必要だろう。
(片岡眞有子)
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