信者さんでない映画ファンが、『さらば青春、されど青春』を評していました。
映画『さらば青春 されど青春』ヒロイン役の千眼美子(ARIプロダクション)
全国で絶賛上映中の幸福の科学の映画『さらば青春、されど青春』
高知では、あたご劇場で、今週金曜日6月1日まで上映中です。
「注 渋谷では、渋谷ヒューマンストラウトが、8日までやります。
セカンドらんがあるかどうかは、未定。
神奈川でも同様だと思います。」
さて、この作品には、これまでの幸福の科学映画にはなかった点があります。
それは多くの新聞メディアが、「幸福の科学の映画が始まったよ。」と報道したこと。
そして年間130本の映画をご覧になるという、清水富美加(千眼美子)さんファンの映画ブログの方が、『さらば青春、されど青春』を記事になさっていました。
年間1本か2本しか映画を見ない私は、大変勉強になりました。
「映画音楽を、すべて自前で作るのは、ミュージカル映画しかない。」とか、「独特なキャラクターの主人公が、清水富美加さん登場以降、日本映画史を塗り替えるほどのメリハリの効いた演技のアンサンブルを見せる」とか、今まで言葉にしたくてもできなかったことを、Machinakaさんが言葉にしてくださって、読んでいてとてもすっきりしました。
ただ映画の挿入歌は、主人公役の大川宏洋さんではなく、TOKMAさんですが、そう言われてみたら、歌声が似ているようにも思えますね。
ともあれ、この作品の原作は『若き日のエル・カンターレ』で、つまりは若い頃の、大川隆法幸福の科学グループ総裁がモデルですけれども、登場人物の名前や団体の名称が違う”だけ”のフィクション作品で、登場人物のモデルになった方も実在し、その多くはまだご存命中です。
そんな中、失恋や、仕事での上司や同僚との人間関係の苦悩などが、この作品では正直に描かれています。
これは、大川隆法総裁と言う御仁が正直な方であると同時に、幸福の科学の信者さんが、「うちの大事な先生をふりやがって!」とか「良くも先生をいじめたな!」とか言って、報復にいったりするようなことが絶対にない!(笑)ということも現わしていますよね。
信者さんでさえ、自教団の映画に対して、苦言を呈することもある幸福の科学。(笑)
これを私は、声を大にして訴えたいですが、幸福の科学という教団が、カルトや洗脳集団だったら絶対にできないことでして、ここが自由教団の証でもある!ということでもあるんです。
などと言っていると、文字数制限が。(爆笑)
本日は、『Machinakaの映画夢日記』の記事をご紹介いたします。
(ばく)
あたご劇場ホームページ http://neconote.jp/atago/
心の指針「ユーモアのセンス」/千眼美子、今後の抱負について語る 天使のモーニングコール 1391回(2018.5.26,27)
この汽車は/ 小椋佳 (歌詞あり)
信者じゃない俺が幸福の科学映画「さらば青春、されど青春。」を鑑賞してきました。
https://ameblo.jp/machinaka-blog/entry-12377405347.html (Machinakaの映画夢日記)
金・土で見たい映画を片っ端から見て、どうやって過ごそうかなぁと思った日曜の昼下がり。
映画ドットコムで最近公開された映画を探してましてね。映画ドットコムって、注目度ランキングというのが映画のタイトルうに付帯してくるんですよね。
で、その注目度が高い映画を見つけて、ブログに書くというのが習慣になってるんですよ。なるべく前情報を調べない、公開日すらロクに調べない私としては、ありがたい情報なわけです。
で、この映画の注目度ランキングはというと、、、
な!? な!? 7位、じゃなく8位・・・
幸福の科学映画が8位になってる。そりゃ、ファンの人(という言い方をしておきましょうw)がたくさん投票してるから上がってるのかもしれないけども、にしても8位だと。。。
それに、清水富美加ちゃん(現、千眼美子さん)が主演だと!?
清水富美加ちゃんが好きだった私にとっては、見るべき案件であると思い、鑑賞してまいりました!
それでは改めて、「さらば青春、されど青春。」批評いってみよー!!!!!
[あらすじ]
・宗教家の大川隆法が製作総指揮・原案を担当し、幸福の科学出版が製作した実写映画で、「君のまなざし」の大川宏洋と、清水富美加としてNHK連続テレビ小説「まれ」などで活躍した千眼美子が共演するラブストーリー。
・昭和50年代の東京。故郷を離れて名門大学に進学した中道真一は、真面目で志も高く、勉学に励んだ末に大手商社に就職。将来を期待されエリート街道を進むが、実は誰にも言えない秘密を抱えていた。
・それは、学生時代に霊的覚醒を体験してから、神々とのコンタクトが続いているということだった。そんなある日、真一は同じ会社に勤める都会的で洗練された女性・額田美子と運命的な出会いを果たし、惹かれあうが……。
[映画と宗教の関係]
幸福の科学に限らずですね、宗教と密接に関係した映画というのはいくらでもあるんですよね。
例えば、映画が盛んなアメリカでさえ、キリスト教を布教するために、キリスト教の偉大さを伝えるための映画って作られているし、全米の映画興行収入ランキングトップ10に入ることもあるんですよね。。
ただし、まず絶対に日本じゃ公開されないし、DVDすら出ないと思うので、ほとんどの人は知らないんですけど。
例えばこういう映画のことですよ!!
ですから、日本では「え? 宗教団体が映画作るのかよ!?」ってびっくりするかもしれないんですけども、アメリカ映画をよく見る私にとっては、あぁなんのこっちゃないと。あまり抵抗や驚きがないんですよね。
あと、キリスト教と映画といえば、熱狂的なカトリック信者としてメル・ギブソンが撮る映画の中には必ずキリスト教的な設定や描写がありますよね。彼の最新作「ハクソーリッジ」では明らかにCGだと思わしきキリスト教の天使たちが舞い上がっていくというラストがありましたね。
キリスト教は歴史が長くメジャーな宗教で映画になることも分かるんですけども、幸福の科学と同じく新興宗教で映画に密接に関わっているといえば、「サイエントロジー」ですよね!
これはアメリカから生まれた新興宗教で、徹底的なカウンセリングによって病気や障害を治そうという団体なんですね。
サイエントロジーという団体自体が作った映画というのはなかったと思うんですけども、サイエントロジーの熱狂的なハリウッド俳優ならたくさんいます。
その代表例がトム・クルーズ!
彼は映画でもうけたお金の大半をサイエントロジーに寄付し、俺たちの映画料金が間接的にサイエントロジーに行っていたんですよね!今は脱退したとかなんとかって噂もありますけど。ちなみに、ジョン・トラボルタも熱狂的な信者みたいです。
このように、映画と宗教というのは密接に関わっているケースが多いんですよね。
映画ファンの私としてはですね、「映画的に面白ければ良い!」というスタンスを持っています。
あと、宗教に関しては「人に迷惑を掛けなけりゃOK」というスタンスです。
もちろん私は幸福の科学の信者ではないし、これを見ても入る予定はありません。しかしながら、面白い映画であれば、どんな映画であっても見に行こうと思っているんです。
正直な話、どういう人が見ているのだろうか? という興味があるのも事実ですけど・・・
そして、今回は千眼美子さんが出演しているということで、清水富美加ちゃんだった時代の「まれ」やその他映画作品を見てきた私にとっては、彼女の出演する映画がどうだったか気になるわけです。
あと、幸福の科学って「霊言」シリーズでまさかの木村拓也の守護霊を降臨したりwww
映画を毎年作ってきたり、メディア戦略が凄いんですよね。今までに幸福の科学が製作したアニメ映画も何本か見たことあるんですけど、ポスターのクオリティが高かったり、現役バリバリで活躍している声優さんを使ったり、エンターテイメントに関して非常に真面目に取り組んでいるなぁと思ってるんですよね。
マーティン・スコセッシやメル・ギブソンのような世界トップの映画クリエイターが生まれるのは難しいかもしれませんが、宗教と映画の相乗効果というのは馬鹿にならないんですよ。
以上をまとめると、私が今作で興味のあること、着眼点は以下です。
・純粋な映画ファンとして、幸福の科学という宗教団体が作った映画に興味がある。
・清水富美加ちゃん好きとしては、彼女が事務所を抜けてまで入った幸福の科学の映画での演技がどのようなものか、見てみたい。
長々と書いてしまいましたが、以下に映画の感想を書きます。
それでは映画の感想でっす!!
[映画の感想]
隣で号泣しているおじさん、やたらと袋をガサガサ漁る小学生の女の子、突然席を立ち帰ってこなかった家族、、、普段目にしない光景を目の当たりにしながら、満席の映画館で鑑賞っ!!
これは単なる宣教映画にあらずっ!! ツッコミどころは多いが、一人の男の恋と仕事を切なく真面目に描く、ユーモアあり熱さありの青春映画でござましたっ!!!
そして千眼美子さん、演技スゲェ・・・色々しがらみの多い役者がいる中で、彼女の演技だけひたすら際立つ映画でございましたっ!
結論、面白かったぞっ!!!!
[一人の男の青春映画]
はい、鑑賞を終えたMachinakaでございます。
まずですね、凄かったのは客席ですね。公開から2週目なのに満席なんですよ。マジで。。
私の見方では、おそらく幸福の科学の入信者の方がほとんどだったと思うんですけども、清水富美加ちゃんがいるし普通のヒューマンドラマだと思って入った人もいるかもしれませんね笑
だって、ポスターのクオリティも高いし、一見すると幸福の科学が作った映画には見えないんだものw
突然席を立った家族は、もしかしたら入信者じゃなかったのかな? にしても、突然すぎてビックリしたw 年間130本くらい映画館に行く私ですけど、途中退場って100回に1回あるかないかなんですよね。高いお金払ってるのに勿体ないですもの。途中退席なんてしませんよ。。。
はい観客の話はさておいて、、、
映画としては中道真一という真面目で秀才な一人の男が恋に仕事に奔走し、最終的には大川隆法になるという、伝記映画でございました!! ただ、面白いのはですね、名前を大川隆法とはせずに、「中道真一」という架空のキャラクターを作っているところですね。
で、幸福の科学が作っていて、しかも団体のトップである大川隆法の伝記映画であるのだから、絶対にサクセスストーリーを作るだろうと思ってたんですけど、これが結構ほろ苦いストーリーを作ってくるんですよねww
真面目すぎて天然な中道を馬鹿にしたりする描写もあるし、会社に入ってなかなか周りと馴染めずにいじめられる描写もあるし、成功したという描写よりも、失敗する描写ばかり描いているんですよね。
恋に破れ、仕事も完璧とまではいかず、とてもリアルな男の人生を描いてるなぁと。妙に成功者とか偉人である、というメッセージは低いなぁと感じました。
今の日本映画にありがちな心理描写の音声化だったり過剰な説明描写がなく、テンポよくどんどん話が進んでいくため、飽きずに鑑賞することが出来ました!
伝記映画でいえば、間違いなく「金メダル男」より面白かったと思いますよ、本当に!!!! ていうか、清水富美加ちゃんが出家前に出ていたスイーツJK日本映画よりかはクオリティ高かったと思ってます!
確かにですね、ツッコミどころはあります。交通事故にあった少女を手をかざすだけで蘇生させたり、非科学的な描写が多く出てきます。でも、それは見る前から分かっていたことで、こう言った非科学的な出来事も楽しんでこその映画なんじゃないかと思いました。
幸福の科学を設立するにあたって、成功譚ばかりを集めたサクセスストーリーではなくて、むしろ挫折を中心に撮ることで、彼の人間らしさ、キャラとしての魅力を掘り下げたのは良かったです。逆に、成功譚エピソードばかりを見せられたら信者じゃない俺は何も楽しめなかったもの。
一番面白いと思ったのはですね、彼が幸福の科学を設立するにあたって、非常にリアルな計画を立てて戦略を練るシーン。
彼の家族は霊言を信じ、出版社に企画を持ち込むのですが、基本的にボツ、ボツの連続。一方で中道は商社に勤めるも一介のサラリーマンであり、独立起業することをリスキーと考える。つまり、全然上手くいってない。宗教団体を立ち上げるか、サラリーマンとして仕事を続けるか悩む。。。
ってこれ普通にヒューマンドラマですよねw リアルなドラマですよw このように、一般のサラリーマンと同じ悩みを描くことで、見ているこっちは中道というキャラクターに共感してしまう。伝記映画である以上、主人公に魅力を感じさせるのは映画として成功してるし、良作だと思います。
[インド映画として見てほしい]
ただし、ツッコミどころは多数あります。めっちゃありますww
まずですね、主演の方の演技が非常に独特です。あんまり言及すると怖いので「独特」という表現にさせて頂きますw
お願いだ!!察してくれwwww
他の映画であれば絶対に主演として選ばれないんですけども、この映画だからこそ主演が成立しているという非常にレアなケース!しかも日活が配給しているから全国に流れるという。
ずーと映画ばかり見てる私にとっては、珍しい映画が欲しんですよ。だからカンヌ映画ばっかり見てるんですけどもw
だから、いくら周りがおかしいと言っても、私は彼が主演でよかったと思います!
過剰な目の演技が特徴的で、他の俳優と並べても違和感があるんですけど、これが逆に主人公の異質さを際立たせて面白かったですよ!!!
あと、何よりツッコミどころは随所に散りばめられる「黄色い光」や「神様からの預言」、そして「悪魔の登場」といった、宗教的表現ですよね。これ、普通の人が見たら「おいおい」「マジかよ」って興味なくしちゃうんですけど、私はあくまで「インド映画」として見ました!!
インド映画って言われても分からないと思うので説明を加えますね。
インド映画って、物語に関係なくミュージカルが始まったり、80年代に流行ったような古臭いCGが出てくるし、ツッコミどころ満載なんですよね。でも、それがかえって「ケレン味」=「ハッタリやごまかしを効かせること」となっていて、映画として笑える、面白い演出になることがあるんですね。
超絶綺麗なCGとか撮影表現を見まくってきた私にとっては、インド映画は異質であって、ケレン味たっぷりで大好きな作品なんですよね。
それと同じく、今作もCGは非常に違和感のある、むしろ現実世界と区別をつけるようなCGが使われていたりしてですね、正直金のかかったコントなんじゃないかと思ってしまいました。
特にですね、中道を悪の道に誘う「悪魔」の表現ですねw
中道が一人で思い悩んでると、中道の内部から悪魔が出てきて、明らかにCGなんですけども、、、
実写版「デビルマン」に出てくる悪魔みたいに、くっきりと人間の顔が分かる、非常にケレン味のある面白表現だったんですよねwwww
これを見た私はですね、正直爆笑ですよww あれだけ笑ったことはなかったですよwwwww ただし、他の観客の方もいらっしゃるし、思い入れの深い方もいらっしゃるので、心の中で大爆笑してました。
あの「ゲラのMachinaka」が心の中で笑ってるなんて、そうそう見れないですからねwww って何を自慢してるんだ俺はww
もうねぇ、露骨にCGだと分かる描写が面白くて面白くて、制作陣も、ケレン味を出すためにやってるのかなぁと考えてます。
他にも、中道が職場でパワハラを受けながらも頑張って仕事に取り組む際「やってやろうじゃないか!」って意気込むシーンがあるんですけど、その時にいきなり熱いロックが流れるんですよwww
なんだろう、パシリムのBGMに合わせて「俺はぁやってやるぜぇぇぇぇ!!」みたいな熱
い歌声が響き渡るんですよ!!!
試しにパシリムの曲を流しながら、予告編をミュートにして見てみてくださいよ!!!
この曲、確か中道さんの役を演られている人が歌っている、つまり本人が歌っているんですけども、めちゃくちゃカッコイイし、突然すぎて笑えるんですよwwww
カッコイイし笑えるし最高じゃないですか!! こんなケレン味のある音楽の使い方は最高ですね!!
合わせて曲のことも話しちゃいますが、今作で出てくる主題歌は全て書き下ろしで、既存の曲を使わないんですよね。そんなことやってるの、ミュージカル映画くらいですよ! まぁ、正直既存の曲を借りることが出来ないってのが本音だと思いますけど、それでもちゃんと映画用に曲を作るのは偉いと思いますw
まとめるとですね、非常にインド映画的なケレン味があって、ツッコミどころと思えるところが笑いに転化されて、コメディ映画好きの私としては最高でございました!!!!!
あと、念のため言っておきますけども、私にとって映画で笑うとは、映画に対する最高の誉め言葉です。決してけなしているわけではありません。
[美術設計が凄い]
本作は70年代・80年代が舞台なんですけど、美術設定が素晴らしいですね!! 当時あった自販機や街の風景、何より服装ですよね!
あとマッチをつけてガスの火をつける描写とか、細かいところまでこだわってるのが凄い! 短いですけど、言っておきたかったのでコメントさせて頂きました!!
[アンバランスを楽しめ!]
今作では千眼美子さんが出演しているのですけど、出演するのは割と中盤以降なんですよね。
で、千眼さんが出る前といえば中道さんが中心で物語が進んでるんですね。
先ほども言った通りですね、中道を演じる俳優さんは非常に独特な演技をされるので、かなり異質な映画として観れるんですけども、千眼さんが出た瞬間、空気が変わるんですよ!!!!
一気に東宝が制作した邦画みたいな、一般的な映画に変わるんですよね!!!!
ちなみに、中道と千眼さんは恋人関係になり、当然二人で演技のやり取りをするんですけども、、、
これが日本映画史を塗り替えるほどのメリハリの効いた演技のアンサンブルを見せるんですよ!!!
日本映画史を塗り替えるんですよwww
おそらく、今までの幸福の科学映画では絶対に出来なかったことだと思います。
だって、千眼さんは出家する前は、売れっ子で、日本のドラマ、映画に第一線で活躍する女優だったわけで、そんな人と幸福の科学キャストとが同じ映画に出る、恋人関係になって演技をするってことなんですよ!!
この演技のアンサンブルこそ、幸福な化学反応であったに違いないですよ!!!
私の一番のお気に入りシーンはですね、遊んでいた他人の子供が交通事故に遭って中道と千眼さんが驚いているシーン。
最後に、、、
宗教団体の作った映画ということで、抵抗があると思うかもしれませんが、思い切ってみてくださいよ!! 面白いシーンもあり、カッコイイシーンもあり、絶対に楽しめること間違いなしです!! ただし、リテラシーが必要かと思いますので、私の記事を参考にしてくださいな!!!
「さらば青春、されど青春。」オススメでございますっ!!!!
あ、最後に言い忘れましたが、この映画、ラストの切れ味が最高です!!
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