アンコの写真。身内にとっては可愛い存在だ。どんな表情も愛らしく思える。当然の事と思う。
今週、ひよこ組のあいちゃんは、泣いてばかりだった。人見知りするあいちゃんにとって、連休明け初日から知らない保育士(他園から研修に来た)と新入園児は不安材料だった。「ママ~、ママ~
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」
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と泣き叫ぶあいちゃん。それを単に連休中、甘えていたからその延長で我がままになり泣いていると受け止めている担任。あいちゃんは、○野先生か私に抱かれると安心出来るようだった。他の先生を受け付けない。担任も。不安な気持ちでいっぱいになっているあいちゃん、抱いてあげると、いつもはおしゃべり大好きのあいちゃんが黙っている。不安に押しつぶされそうになり、必死に頑張っている、そんな感じに見える。
しばらく抱いていると安心するのか、ボソボソと話し始める。でも、ちょっとでも下に下ろそうとすると「抱っこ~」と言い泣いてしまう。
せめて私がいる間はと、毎日抱いていた。筋肉痛。それでも、木曜日あたりには研修の先生にも慣れ始め、私がピッタリと側についていれば、おもちゃで遊んだりもするようになった。金曜日、うさぎ組の先生が夜勤のため、私がうさぎ組に入る事になった。当然、登園してきたあいちゃんは大泣き。うさぎ組にいる私を見つけ、お部屋の境目の柵につかまり「○○しぇんしぇ~い
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○○しぇんしぇ~い
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」と私の名前を叫び泣く。抱いてあげようとした時、担任が「いいです
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」と言い、あいちゃんを引き離してしまった。泣き叫ぶあいちゃん。なんで、なんで、どうして子供の気持ち、考えてあげないの。私は涙が滲んで来た。保育士でありながら、自分に助けを求めて、目の前で泣いている子供を抱きしめてあげられない自分が、自分の立場が情けなくて。その後、調理室で調理をしていた○野先生があいちゃんの泣き声に気付き、あいちゃんを抱いてくれた。
うさぎとひよこで公園に行く事になった。
ひよこ組は昨日、発熱する子供が続出し、公園に行くのはあいちゃんと○のほちゃんだけだった。玄関で私の姿を見つけたあいちゃんは泣きながら「抱っこ~」と言ってきた。抱いてあげた。泣いているあいちゃんに「先生と公園に行こうね」と言うと小さく頷いた。でも、とても不安げ。あいちゃんは私と手を繋ぐことになった。みんなの一番後ろからトコトコ歩き始めたあいちゃん。先頭はひよこの担任とひ○る君、○のほちゃん。○のほちゃんが緊張しているのが分かる。私は「あいちゃんと○のほちゃんと一緒に歩かせましょうか?」と言ってみた。○のほちゃん、コックリ。だが、あいちゃんは私をとられると思ったらしく「抱っこ~」と言い出し歩かなくなった。担任が「○のほちゃん、やっぱりひ○る君と手を繋いで」と言うと、首を横に振った。私は○のほちゃんが、担任の事を好きじゃないのは知っていた。だから、左手であいちゃんを抱き、右手で○のほちゃんと手を繋ぎ公園まで歩いた。あいちゃんはポッチャリタイプ。重い。辛い。でも、二人の気持ちを考えると耐えるしかない。公園では二人とブランコで遊んだ。
○のほちゃんも今週は泣いてばかり、笑顔を見せていなかった。その二人がブランコに乗っている時はおしゃべりをし、楽しそうに笑ってた。愛らしい顔だった。
帰る時間になった。あいちゃんの顔は曇り、「抱っこ~」。また抱いて、○のほちゃんと手を繋ぎ歩いた。
多分、担任は私が二人に甘いと思っているだろう。
二人が我がままから泣いたりしているのなら、私はこうはしない。
二人にとっては、3月まで安心して通っていた保育園が今は不安な場所になっているのだ。なぜか、担任が換わったから。今の担任が自分達に愛情を持っていないのを感じているから。二人とも、4月は精一杯頑張っていたのだ。不安と戦いながら。サブとしてひよこ組みを見ていた○野先生と私にはそれがよく分かった。私達は彼女達の気持ちを考え、チョコッとでも甘えられる状況を作ってきた。彼女達が安心出来る時間を作ってきた。
担任は仕事が出来る。とてもスムーズに日々の保育(日課)をこなしている。次に何をするか、先の事を考えながら動いている。
でも、子供一人一人に対して優しさがない。仕事として接しているとでも言ったらいいのだろうか。
保育士は子供の集団を扱う仕事だ。でも、集団である前に、一人一人個性もある人間だ。子供の気持ちに沿った行動が必要だ。その事を考えて欲しい。
なぜ、二人が夜勤が多い○野先生や半日しかいない私に助けを求めて行くのか。
担任として子供の気持ちをしっかり受け止めていれば、不安になった時、子供は担任に助けを求め、甘えて行くのではないか。
でも、でも、この事はあの園では通用しない。園長も単に私達が彼女達を甘やかすから彼女達が私達に行くのだ、担任の仕事をやりにくくしている、と、言うだろう。子供を預けている親は、登園時に子供が泣いても、先生を信頼しているから不安を抱かない。日中は楽しくすごしていると思ってる。まさか、こんな辛い思いをしてるとは想像もしていないはず。子供達にとって一日の大半を過ごす園は楽しくて安心出来る場所でなければいけない。そして、保育士は不安になったり悲しくなったりした時に安らぎを与えてくれる人でなければいけない。園で培った人間関係が子供達のこれからの基盤になることを忘れてはいけない。
このことを担任に言えない自分の弱さが情けない。
今週は身体も痛いけど、それ以上に心が痛む一週間だった。
あいちゃんの柵越しに私の名を呼び、泣き叫ぶ声と顔が忘れられない。
思い出すたび、涙が流れる。
ごめんね、あいちゃん。本当にごめんね。