日英両政府は3日、外務・防衛閣僚会合(2プラス2)を開催し、覇権主護的な動きを強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を強化することで一致しましたね。
今年 1月に発効した日英EPAを皮切りに、ブレグジットでアジアに注力する英国と日本の関係が、着々と深まっています。
バイデン民主党政権が誕生した日米関係。日本は、安倍外交の遺産の多国間の連携強化も深めているなかで、日英関係の強化が際立っていますね。
2015年1月に第 1回の会合をロンドンで行った日英の2プラス2は、今年で4回目。経済面だけでなく、防衛協力のための協定締結や自衛隊と英軍の共同訓練を積み重ね、「準同盟国」化を進めてきています。
今回は、覇権主護的な動きを強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を強化することで一致したのだそうです。
ウォレス国防相が年内に最新鋭空母「クイーン・エリザベス」などを東アジアに展開する方針を説明、中国の「海警法」施行や、香港や新彊ウイグル自治区での人権抑圧について重大な懸念を共有したと。
日英両国が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力強化で一致したのは、域内で法の支配に挑戦する行動を強める中国をけん制することが、自国や域内各国の安全と発展に不可欠だとの認識を共有したためだとも。
欧州連合(EU)を離脱した英国は、新たな外交方針としてインド太平洋地域との関係強化を掲げているのだそうで、1日には、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を申請しましたね。
インド太平洋地域に注力する英国にとっても、南シナ海、東シナ海、インド洋の安全は不可欠なのですね。
ウォレス国防相が会談で、空母のアジア派遣の目的の一つは、「我々の能力を示すことにある」と語ったのは、海軍力を見せることで、中国をけん制する考えを示したものとみられると。
インド太平洋地域では、日米とオーストラリア、インドの4か国の「クアッド」と呼ばれる安倍首相発案の「ダイヤモンド構想」の枠組みが、域内の法の支配などの推進を目指しています。英紙デイリー・テレグラフは1月下旬、英国がクアッドに参加する可能性があると報じていたことは諸兄がご承知の通りです。
英国の参画があれば、安全保障に関する情報の共有や、最新鋭の軍事技術について、一段と強化されることになりますね。
両政府は、自衛隊と英軍の共同演習などを推進するための「円滑化協定」の締結も検討しているのだと。
米中の「新冷戦時代」。トランプ氏のディールで米国が優位に展開していましたが、次のバイデン政権は、習近平に「太平洋二分割論」で論破され、南シナ海を不法な人口島建設での領有をされてしまった、オバマ政権時代の副大統領が大統領。息子のチャイナゲート疑惑もつきまとう。
米国任せではなく、自由主義国の連合での、中国抑止が求められています。
英国の参加は、心強い仲間が増え、対中抑止力が増すことになりますね。
# 冒頭の画像は、空母・クイーンエリザベス
この花の名前は、ザゼンソウ
2月 7日は、北方領土の日
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今年 1月に発効した日英EPAを皮切りに、ブレグジットでアジアに注力する英国と日本の関係が、着々と深まっています。
バイデン民主党政権が誕生した日米関係。日本は、安倍外交の遺産の多国間の連携強化も深めているなかで、日英関係の強化が際立っていますね。
日英「インド太平洋」強化 2ブラス2 中国海警法に懸念 (2月4日 読売朝刊 1面)
日英両政府は3日、外務・防衛閣僚会合(2プラス2)をテレビ会議方式で開催し、覇権主護的な動きを強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を強化することで一致した。
茂木外相は会談で、「日英安保防衛協力を一段と高いレベルに高めることを目的に議論したい」と述べ、英国のラーブ外相は「国際法に基づく秩序や海洋の安全保障、航行の自由を守るため、これほど両国関係が重要だったことはない」と応じた。
両政府は、東・南シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対することで、一致。ウォレス国防相が年内に最新鋭空母「クイーン・エリザベス」などを東アジアに展開する方針を説明し、日本側は歓迎した。中国の海上保安機関・海警局(海警)の武器使用条件を定めた「海警法」施行や、香港や新彊ウイグル自治区での人権抑圧について重大な懸念を共有した。
両政府は会合後、「経済的手段によるものも含む地域の他者に対する威圧の試みへの反対を確認した」とする共同声明を発表した。
会合には日本側は茂木氏と岸防衛相、英側はラーブ、ウォレス両氏が参加した。
日英連携 中国けん制 2プラス2 米と共同演習も (2月4日 読売朝刊)
日英両国が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力強化で一致したのは、域内で法の支配に挑戦する行動を強める中国をけん制することが、自国や域内各国の安全と発展に不可欠だとの認識を共有したためだ。(政治部西田道成、ロンドン緒方賢一)
「航行の自由および上空飛行の自由は、海洋国家である日英が共有する重要な価値観だ」
岸防衛相は3日の日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)でこう述べ、防衛協力の必要性を強調した。
両国はこれまで、防衛協力のための協定締結や自衛隊と英軍の共同訓練を積み重ね、「準同盟国」化を進めてきた。
さらに、昨年1月に欧州連合(EU)を離脱した英国は、新たな外交方針としてインド太平洋地域との関係強化を掲げる。1日には、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を申請した。
英国がアジアとの貿易を拡大するには、海上交通路の安定や知的財産権の保護など、国際ルールの維持が前提となる。
これに対し、中国は南シナ海ではほぼ全海域を含む「九段線」の内側での「歴史的権利」を主張し、人工島を造成して軍事拠点化を進めるなど、国際法に反した行動も強めている。
ウォレス国防相は会談で、空母のアジア派遣の目的の一つは、「我々の能力を示すことにある」と語った。海軍力を見せることで、中国をけん制する考えを示したものとみられる。会談では空母部隊と自衛隊の共同演習を行う方針で一致した。米軍も加わる見通しだ。
インド太平洋地域では、日米とオーストラリア、インドの4か国の「クアッド」と呼ばれる枠組みが、域内の法の支配などの推進を目指している。英紙デイリー・テレグラフは1月下旬、英国がクアッドに参加する可能性があると報じた。
日本政府は、英国の関与強化は、「中国包囲網の強化になる」(外務省幹部)として歓迎する。英国と防衛協力を深めれば、英国の集めた安全保障に関する情報の共有や、最新鋭の軍事技術の供与を見込める利点もある。両政府は、自衛隊と英軍の共同演習などを推進するための「円滑化協定」の締結も検討している。
安保・経済共通の視点 駐日英国大使 ポール・マデン氏寄稿
3日に盟催された日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)に合わせ、英国のポール・マデン駐日大使が本紙に寄稿した。
日英2ブラス2
会合はオンライン形式での開催だったが、議論には「現実の世界」が存分に反映された。両国には、安全保障の諸問題について相通ずる視点が多くある。
英日間では近年、陸、空、そして特に海上での現場レベルの安全保障協力が目覚ましい発展を遂げている。英国海軍の艦船は定期的に日本の海上自衛隊と演習し、北朝鮮への国連制裁も共に実施している。
今年後半には、空母「クイーン・エリザベス」が東アジアを訪問する。英国が安定や繁栄、自由で開かれた国際秩序を支援するにあたり、「インド太平洋地域への傾斜」を鮮明に目に見える形で象徴するものとなるだろう。
英国はこの地域との経済的な関係も深めるつもりだ。1日、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を申請した。議長国の日本が加盟申請を強く支援していることをうれしく思う。
ジョンソン首相は最近、英国が議長国となる2021年の先進7か国(G7)首脳会議に向けて、議題を発表した。新型コロナ対策、世界経済の回復、気候変動への対応だ。こうした大きな課題は、民主的で開かれた社会でこそ解決できる。
経済の回復では、環境重視で「より良い再建」を図ることが重要だ。日本は50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする方針を示した。11月に英国で開かれる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、日本は重要なパートナーとなるだろう。
今月、4年の任期を終えて日本を去る。後任で女性初の駐日大使、ジュリア・ロングボトム氏の下、両国関係が引き続き発展することを確信している。
日英両政府は3日、外務・防衛閣僚会合(2プラス2)をテレビ会議方式で開催し、覇権主護的な動きを強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を強化することで一致した。
茂木外相は会談で、「日英安保防衛協力を一段と高いレベルに高めることを目的に議論したい」と述べ、英国のラーブ外相は「国際法に基づく秩序や海洋の安全保障、航行の自由を守るため、これほど両国関係が重要だったことはない」と応じた。
両政府は、東・南シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対することで、一致。ウォレス国防相が年内に最新鋭空母「クイーン・エリザベス」などを東アジアに展開する方針を説明し、日本側は歓迎した。中国の海上保安機関・海警局(海警)の武器使用条件を定めた「海警法」施行や、香港や新彊ウイグル自治区での人権抑圧について重大な懸念を共有した。
両政府は会合後、「経済的手段によるものも含む地域の他者に対する威圧の試みへの反対を確認した」とする共同声明を発表した。
会合には日本側は茂木氏と岸防衛相、英側はラーブ、ウォレス両氏が参加した。
日英連携 中国けん制 2プラス2 米と共同演習も (2月4日 読売朝刊)
日英両国が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力強化で一致したのは、域内で法の支配に挑戦する行動を強める中国をけん制することが、自国や域内各国の安全と発展に不可欠だとの認識を共有したためだ。(政治部西田道成、ロンドン緒方賢一)
「航行の自由および上空飛行の自由は、海洋国家である日英が共有する重要な価値観だ」
岸防衛相は3日の日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)でこう述べ、防衛協力の必要性を強調した。
両国はこれまで、防衛協力のための協定締結や自衛隊と英軍の共同訓練を積み重ね、「準同盟国」化を進めてきた。
さらに、昨年1月に欧州連合(EU)を離脱した英国は、新たな外交方針としてインド太平洋地域との関係強化を掲げる。1日には、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を申請した。
英国がアジアとの貿易を拡大するには、海上交通路の安定や知的財産権の保護など、国際ルールの維持が前提となる。
これに対し、中国は南シナ海ではほぼ全海域を含む「九段線」の内側での「歴史的権利」を主張し、人工島を造成して軍事拠点化を進めるなど、国際法に反した行動も強めている。
ウォレス国防相は会談で、空母のアジア派遣の目的の一つは、「我々の能力を示すことにある」と語った。海軍力を見せることで、中国をけん制する考えを示したものとみられる。会談では空母部隊と自衛隊の共同演習を行う方針で一致した。米軍も加わる見通しだ。
インド太平洋地域では、日米とオーストラリア、インドの4か国の「クアッド」と呼ばれる枠組みが、域内の法の支配などの推進を目指している。英紙デイリー・テレグラフは1月下旬、英国がクアッドに参加する可能性があると報じた。
日本政府は、英国の関与強化は、「中国包囲網の強化になる」(外務省幹部)として歓迎する。英国と防衛協力を深めれば、英国の集めた安全保障に関する情報の共有や、最新鋭の軍事技術の供与を見込める利点もある。両政府は、自衛隊と英軍の共同演習などを推進するための「円滑化協定」の締結も検討している。
安保・経済共通の視点 駐日英国大使 ポール・マデン氏寄稿
3日に盟催された日英外務・防衛閣僚会合(2プラス2)に合わせ、英国のポール・マデン駐日大使が本紙に寄稿した。
日英2ブラス2
会合はオンライン形式での開催だったが、議論には「現実の世界」が存分に反映された。両国には、安全保障の諸問題について相通ずる視点が多くある。
英日間では近年、陸、空、そして特に海上での現場レベルの安全保障協力が目覚ましい発展を遂げている。英国海軍の艦船は定期的に日本の海上自衛隊と演習し、北朝鮮への国連制裁も共に実施している。
今年後半には、空母「クイーン・エリザベス」が東アジアを訪問する。英国が安定や繁栄、自由で開かれた国際秩序を支援するにあたり、「インド太平洋地域への傾斜」を鮮明に目に見える形で象徴するものとなるだろう。
英国はこの地域との経済的な関係も深めるつもりだ。1日、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を申請した。議長国の日本が加盟申請を強く支援していることをうれしく思う。
ジョンソン首相は最近、英国が議長国となる2021年の先進7か国(G7)首脳会議に向けて、議題を発表した。新型コロナ対策、世界経済の回復、気候変動への対応だ。こうした大きな課題は、民主的で開かれた社会でこそ解決できる。
経済の回復では、環境重視で「より良い再建」を図ることが重要だ。日本は50年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする方針を示した。11月に英国で開かれる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で、日本は重要なパートナーとなるだろう。
今月、4年の任期を終えて日本を去る。後任で女性初の駐日大使、ジュリア・ロングボトム氏の下、両国関係が引き続き発展することを確信している。
2015年1月に第 1回の会合をロンドンで行った日英の2プラス2は、今年で4回目。経済面だけでなく、防衛協力のための協定締結や自衛隊と英軍の共同訓練を積み重ね、「準同盟国」化を進めてきています。
今回は、覇権主護的な動きを強める中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力を強化することで一致したのだそうです。
ウォレス国防相が年内に最新鋭空母「クイーン・エリザベス」などを東アジアに展開する方針を説明、中国の「海警法」施行や、香港や新彊ウイグル自治区での人権抑圧について重大な懸念を共有したと。
日英両国が「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力強化で一致したのは、域内で法の支配に挑戦する行動を強める中国をけん制することが、自国や域内各国の安全と発展に不可欠だとの認識を共有したためだとも。
欧州連合(EU)を離脱した英国は、新たな外交方針としてインド太平洋地域との関係強化を掲げているのだそうで、1日には、環太平洋経済連携協定(TPP)参加を申請しましたね。
インド太平洋地域に注力する英国にとっても、南シナ海、東シナ海、インド洋の安全は不可欠なのですね。
ウォレス国防相が会談で、空母のアジア派遣の目的の一つは、「我々の能力を示すことにある」と語ったのは、海軍力を見せることで、中国をけん制する考えを示したものとみられると。
インド太平洋地域では、日米とオーストラリア、インドの4か国の「クアッド」と呼ばれる安倍首相発案の「ダイヤモンド構想」の枠組みが、域内の法の支配などの推進を目指しています。英紙デイリー・テレグラフは1月下旬、英国がクアッドに参加する可能性があると報じていたことは諸兄がご承知の通りです。
英国の参画があれば、安全保障に関する情報の共有や、最新鋭の軍事技術について、一段と強化されることになりますね。
両政府は、自衛隊と英軍の共同演習などを推進するための「円滑化協定」の締結も検討しているのだと。
米中の「新冷戦時代」。トランプ氏のディールで米国が優位に展開していましたが、次のバイデン政権は、習近平に「太平洋二分割論」で論破され、南シナ海を不法な人口島建設での領有をされてしまった、オバマ政権時代の副大統領が大統領。息子のチャイナゲート疑惑もつきまとう。
米国任せではなく、自由主義国の連合での、中国抑止が求められています。
英国の参加は、心強い仲間が増え、対中抑止力が増すことになりますね。
# 冒頭の画像は、空母・クイーンエリザベス
この花の名前は、ザゼンソウ
2月 7日は、北方領土の日
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