遊爺雑記帳

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中国の現状打破許さぬ G7乗り込む英国

2023-05-17 01:33:55 | 英国全般
 G7広島サミットで、インド太平洋地域への関与を強化する英国の存在が注目されていると、産経ロンドン支局長の板東和正氏。
 他の欧州諸国が中国への対抗姿勢を鮮明化することに慎重になる中、台湾や人権侵害の問題で中国に毅然(きぜん)とした態度を示す英国が首脳会議で対中政策をめぐる議論を牽引する可能性もあると。
 
中国の現状打破許さぬ G7乗り込む英、アジア関与鮮明 - 産経ニュース 2023/5/16 産経新聞ロンドン支局長 板東 和正

 【ロンドン=板東和正】19日に開幕する先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で、インド太平洋地域への関与を強化する英国の存在が注目されている他の欧州諸国が中国への対抗姿勢を鮮明化することに慎重になる中、台湾や人権侵害の問題で中国に毅然(きぜん)とした態度を示す英国が首脳会議で対中政策をめぐる議論を牽引する可能性もある

 
クレバリー英外相は5日、チャールズ国王の戴冠(たいかん)式に出席するためロンドンを訪れた中国の韓正国家副主席と会談した。クレバリー氏は会談後、気候変動対策や経済協力で中国と建設的な関係を構築する姿勢を示しつつ、台湾や香港、新疆(しんきょう)ウイグル自治区の問題について「英政府の見解を明確にした」と述べた

 
ロイター通信によると、対中強硬派として知られるクレバリー氏は4月下旬の外交演説で、中国は大規模な軍備増強の意図を説明すべきだと強調。中国が台湾に侵攻すれば、中国や世界全体の経済に「壊滅的な打撃」を及ぼすと警告した。

 4月上旬の訪中時、
台湾有事を「われわれのものではない危機」などと発言したフランスのマクロン大統領と対照的な姿勢を見せた。

 同月の
G7外相会合では中国について「率直に関与し、われわれの懸念を直接表明することの重要性」を確認。「現状打破を許さない」との立場から、台湾海峡の平和と安定が「国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素」として両岸問題の平和的解決を促した

 インド太平洋地域の安全保障に詳しい英保守党の元議員は「クレバリー氏が中国への強い姿勢を示すG7の方針をリードした可能性はある」とみる。
トラス前首相も首脳会議を前に今月16日から台湾を訪問し、台湾への連帯を示す考えだ

 
英首相経験者の台湾訪問は1996年にサッチャー元首相の訪台以来で、トラス氏は英国は中国の侵略を防ぐため、台湾との防衛協力を強化する必要性を訴える見通しだ。

 
英政府は欧州連合(EU)離脱後、世界全体への影響力拡大を図る「グローバル・ブリテン」構想を表明。インド太平洋地域への関与を強化してきたスナク首相は昨年11月の外交政策に関する演説で、キャメロン政権期(2010~16年)に進められた英中蜜月の「黄金時代」は「終わった」と断言。今年3月に発表した外交や安全保障の政策を定めた新たな「統合レビュー」で中国を「体制上の挑戦」と表現し、台湾や南シナ海を巡る中国の政策に警戒感を示した。英国は米国とオーストラリアとともに安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の構築にも成功している。

 一方、
中国の秦剛国務委員兼外相は今月、ドイツ、フランスを立て続けに訪問独仏と協調を演出し、対中国でのG7の結束にくさびを打つ狙いがうかがわれた。ロイターによれば、独政府筋は首脳会議について「中国に対抗するための同盟構築を目指しているわけではない」と述べた。

 そうした中、
安全保障問題の英専門家は「英国は首脳会議で中国への対抗姿勢に二の足を踏む仏独とは異なる存在感を示せる」と期待を寄せる。ただ、英国は通信機器などで対中依存から抜け出せていない。英国と中国間の物品・サービスの貿易総額は近年、増加傾向にあり「中国に毅然とした態度を示し続けることは困難」(保守党議員)との見方もある

 クレバリー英外相は5日、チャールズ国王の戴冠(たいかん)式に出席するためロンドンを訪れた中国の韓正国家副主席と会談。台湾や香港、新疆(しんきょう)ウイグル自治区の問題について「英政府の見解を明確にした」と述べたのだそうです。

 ロイター通信によると、対中強硬派として知られるクレバリー氏は4月下旬の外交演説で、中国は大規模な軍備増強の意図を説明すべきだと強調。中国が台湾に侵攻すれば、中国や世界全体の経済に「壊滅的な打撃」を及ぼすと警告していたと、坂東ロンドン支局長。

 4月上旬の訪中時、台湾有事を「われわれのものではない危機」などと発言したフランスのマクロン大統領と対照的な姿勢を見せたのですね。

 G7外相会合では中国について「率直に関与し、われわれの懸念を直接表明することの重要性」を確認。台湾海峡の平和と安定が「国際社会の安全と繁栄に不可欠な要素」として両岸問題の平和的解決を促したと、坂東ロンドン支局長。

 英保守党の元議員は「クレバリー氏が中国への強い姿勢を示すG7の方針をリードした可能性はある」とみる。トラス前首相も首脳会議を前に今月16日から台湾を訪問し、台湾への連帯を示す考えなのだそうです。

 英政府はEU離脱後、世界全体への影響力拡大を図る「グローバル・ブリテン」構想を表明。インド太平洋地域への関与を強化してきた。スナク首相は昨年11月の外交政策に関する演説で、キャメロン政権期(2010~16年)に進められた英中蜜月の「黄金時代」は「終わった」と断言。
 今年3月に発表した外交や安全保障の政策を定めた新たな「統合レビュー」で中国を「体制上の挑戦」と表現し、台湾や南シナ海を巡る中国の政策に警戒感を示したと、坂東ロンドン支局長。
 英国は米国とオーストラリアとともに安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」の構築も果たしていますね。

 日英EPAを2021年 1月 1日に発効させ、2023年 3月31日には、英国の包括的・先進的環太平洋経済連携協定(CPTPP)加入交渉が「実質的な妥結」に至っています。

 日本が主導したCPTPP、英国の加入決定はポストTPPにどんな影響を与えるか 経済規模以上に重要な戦略的価値、試される日本の構想力 | JBpress (ジェイビープレス)

 一方、中国の秦剛国務委員兼外相は今月、ドイツ、フランスを立て続けに訪問。独仏と協調を演出し、対中国でのG7の結束にくさびを打つ狙いがうかがわれたと、坂東ロンドン支局長。
 ロイターによれば、独政府筋は首脳会議について「中国に対抗するための同盟構築を目指しているわけではない」と述べたのだそうです。

 安全保障問題の英専門家は「英国は首脳会議で中国への対抗姿勢に二の足を踏む仏独とは異なる存在感を示せる」と期待を寄せると。
 ただ、英国は通信機器などで対中依存から抜け出せていない。英国と中国間の物品・サービスの貿易総額は近年、増加傾向にあり「中国に毅然とした態度を示し続けることは困難」(保守党議員)との見方もあると、坂東ロンドン支局長。

 しかし、英国のインフラから中国の関与を減らす取り組みの一環として、英イングランド東部サイズウェルで進められている「サイズウェルC」と呼ばれる200億ポンド規模の原発計画で、中国出資分を巡り、英政府が中国企業に保有株式を放棄させるため、 1億ポンド(約165億円)超を支払うことが明らかになってもいます。
 英、原発計画から中国排除 撤退求め165億円支払いへ―FT紙:時事ドットコム

 G7では、ウクライナ情勢での各国の団結と、覇権拡大を続ける定年制を撤廃した習近平への対応(差し迫る台湾海峡危機)が重要課題となります。
 バイデン大統領も出席することとなりました。欧州勢の団結がどこまで得られるか。議長の岸田首相、外交音痴ですが、出る幕はあるのでしょうか。。


 # 冒頭の画像は、クレバリー英外相



  この花の名前は、紫蘭


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