
日本の会社が運航するケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」(六、二五三トン)が海賊に乗っ取られる事件が起きたのは10月28日で、5日後の、11月2日に海上自衛隊の給油艦と護衛艦は撤収しました。
国会の会期を延長し、2/3の衆議院議決で新法を成立させる動きはありますが、国内の世論は賛成が増えてきているとは言え、余談を許さない状況です。
この事件は、人質をとられたままで、未だ解決に至っていません。
11月27日には国際海事機関(IMO)が、ソマリア沖の海賊と武装強盗への対応を強化する決議を総会で採択するなど、各国が海賊討伐に本腰を入れ始め、世界がシーレーンの安全を守ろうと動いているのに、海賊事件の当事国であり、恩恵を受ける日本は多国籍軍から脱落したままで、動きが止まっています。
国内事情があり離脱したが、復帰すると期待している世界の日本を見る目が、「ふしぎな国」、「仲間とは言えない国」となってきても、やむを得ないことです。
労働者のこだま(国内政治) ゴールデン・ノリ号の事件について
遊爺雑記帳 中国が給油艦をインド洋に派遣
シーレーンの安全確保を、米軍他の多国籍軍や、今後参画が考えられる中国にお任せして何もしないという、民主党と野党が滅ぼそうとしている国ですが、前線で活躍して信頼を集めている日本人がいらっしゃる。
感謝で、頭が下がります。
自分の国の守りは、自分で汗をかく。日本の国が、そういう普通の国になることを願っています。
戦争の放棄=自国を護ってはいけないということではありません。
テロは何時日本をターゲットに行動を起こしてもおかしくない状況なのです。

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国会の会期を延長し、2/3の衆議院議決で新法を成立させる動きはありますが、国内の世論は賛成が増えてきているとは言え、余談を許さない状況です。
この事件は、人質をとられたままで、未だ解決に至っていません。
11月27日には国際海事機関(IMO)が、ソマリア沖の海賊と武装強盗への対応を強化する決議を総会で採択するなど、各国が海賊討伐に本腰を入れ始め、世界がシーレーンの安全を守ろうと動いているのに、海賊事件の当事国であり、恩恵を受ける日本は多国籍軍から脱落したままで、動きが止まっています。
国内事情があり離脱したが、復帰すると期待している世界の日本を見る目が、「ふしぎな国」、「仲間とは言えない国」となってきても、やむを得ないことです。
労働者のこだま(国内政治) ゴールデン・ノリ号の事件について
遊爺雑記帳 中国が給油艦をインド洋に派遣
【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(4)「海賊退治になぜ動かない」 (12/7 産経)
<前略>
米太平洋艦隊の司令部があるハワイ・ホノルル。2年前から米海軍アドバイザーを務める戦略地政学者の北村淳氏(49)が驚いたのは、海賊事件への米メディアの扱いが日本に比べ、大きいうえ、「日本の船」「日本のタンカー」などと頻繁に紹介されていたことだ。
この事件を契機に多国籍軍は海賊討伐に本腰を入れ始めた。
この海域の海賊については、ソマリアの軍閥が後押しし、手に入れた身代金で武器を買い入れ、アルカーイダに横流ししていた。テロリストの資金源を絶つ絶好のチャンスである。
11月27日には国際海事機関(IMO)が、ソマリア沖の海賊と武装強盗への対応を強化する決議を総会で採択した。この決議は国連に付託され、国連決議となる方向だ。
世界がシーレーンの安全を守ろうと動いているのに、海賊事件の当事国であり、恩恵を受ける日本は多国籍軍から脱落したまま、動こうとしない。
ハワイの大学院で教鞭(きょうべん)をとっている旧知の退役海軍大佐は北村氏にこう語った。
「日本が憲法上の問題を抱えて海自が『実戦行動』を取れないことは承知しているが、撤収は常識的に理解できない。日本はもう何もしないのか」
退役大佐は、海自の能力を高く評価し、日本が国際共同行動の一員の役割を果たすことで、「普通の国」になると期待していただけに、やりきれない表情をのぞかせたという。
パールハーバーには12月5日現在、日本のイージス艦「金剛」と「あたご」が停泊している。米側から弾道ミサイル防衛システムを供与されている最中だ。こうした最新鋭のイージス艦を6隻(1隻は来年就役)保有し、哨戒機P3Cを100機稼働させられるのは米海軍以外には日本だけだ。
海賊討伐のため、日本は護衛艦を出動させ、哨戒機による海上パトロールを実施できる能力を持っている。国会で審議中の新テロ特別措置法案は給油と給水に限定され、海自は、パトロールなどの任務を与えられない限り、対応できない。
だが、国際社会は、なぜ日本が共に汗をかこうとしないのか、に目を凝らす。日本が今のままの内向きな姿勢では世界から取り残されかねないことを北村氏は危惧(きぐ)している。
<前略>
米太平洋艦隊の司令部があるハワイ・ホノルル。2年前から米海軍アドバイザーを務める戦略地政学者の北村淳氏(49)が驚いたのは、海賊事件への米メディアの扱いが日本に比べ、大きいうえ、「日本の船」「日本のタンカー」などと頻繁に紹介されていたことだ。
この事件を契機に多国籍軍は海賊討伐に本腰を入れ始めた。
この海域の海賊については、ソマリアの軍閥が後押しし、手に入れた身代金で武器を買い入れ、アルカーイダに横流ししていた。テロリストの資金源を絶つ絶好のチャンスである。
11月27日には国際海事機関(IMO)が、ソマリア沖の海賊と武装強盗への対応を強化する決議を総会で採択した。この決議は国連に付託され、国連決議となる方向だ。
世界がシーレーンの安全を守ろうと動いているのに、海賊事件の当事国であり、恩恵を受ける日本は多国籍軍から脱落したまま、動こうとしない。
ハワイの大学院で教鞭(きょうべん)をとっている旧知の退役海軍大佐は北村氏にこう語った。
「日本が憲法上の問題を抱えて海自が『実戦行動』を取れないことは承知しているが、撤収は常識的に理解できない。日本はもう何もしないのか」
退役大佐は、海自の能力を高く評価し、日本が国際共同行動の一員の役割を果たすことで、「普通の国」になると期待していただけに、やりきれない表情をのぞかせたという。
パールハーバーには12月5日現在、日本のイージス艦「金剛」と「あたご」が停泊している。米側から弾道ミサイル防衛システムを供与されている最中だ。こうした最新鋭のイージス艦を6隻(1隻は来年就役)保有し、哨戒機P3Cを100機稼働させられるのは米海軍以外には日本だけだ。
海賊討伐のため、日本は護衛艦を出動させ、哨戒機による海上パトロールを実施できる能力を持っている。国会で審議中の新テロ特別措置法案は給油と給水に限定され、海自は、パトロールなどの任務を与えられない限り、対応できない。
だが、国際社会は、なぜ日本が共に汗をかこうとしないのか、に目を凝らす。日本が今のままの内向きな姿勢では世界から取り残されかねないことを北村氏は危惧(きぐ)している。
民主党などの野党や、政府が党利や私欲で動かない中、日本の生命線を護っている日本人がいるのだそうです。
この大事なときに、国会を放棄して団体旅行に出かける、世界観のない国益より自分のことを優先する野党党首や国会議員、ふがいない政府や与党ではなく、個人の力が日本の名を高め、関連する国々の信頼を得ています。
【やばいぞ日本】第5部 再生への処方箋(4)「海賊退治になぜ動かない」 (12/7 産経)
海峡の「守り人」には信頼
日本の最重要シーレーンの一つであるマラッカ海峡の航海の安全を18年にわたって守っているのは佐々木生治(せいじ)さん(56)だ。
マレー半島とスマトラ島との間に延びる約1000キロのこの海峡を、中東諸国から日本に向かう石油タンカーの約8割が通過する。
年間9万隻以上の外航船が航行するのに、航路幅は最小で約600メートルと非常に狭い。浅瀬や岩礁も多いため、大型船には交通の難所となっている。
そのため海上で発光して位置を知らせる航路標識の重要性は高い。日本は1970年代に正確な海図作製に協力するとともに、財団法人マラッカ海峡協議会を通じ、約50カ所の標識のうち30カ所を寄贈した。佐々木さんはそのすべてで敷設前の海洋調査から工事、維持管理までを沿岸国とともに行ってきた。
「標識の明かりが消えたら、安全のため一刻も早く直さなければならない。船の衝突や標識が壊れたという知らせが入れば、すぐに回収し、代わりの標識を入れるのが私の仕事」
日々のメンテナンスも重要だ。同海峡の航路標識には巨大な灯台から人の背丈ほどのブイまで5種類がある。特に発光に必要な太陽電池の性能維持には気を使う。寿命が来た電池の取り換えだけではない。
「大敵は鳥の糞(ふん)です。パネルに落ちても発電量が落ちる。鳥が来ない仕掛けを作り、鳥と知恵比べをしている」
仕事はすべて、海峡を囲むインドネシア、マレーシア、シンガポールの船員との共同作業だ。一緒に仕事をしてきたインドネシアのイプール・シャイフル船長(43)はこう佐々木さんを評価する。
「とにかく現場に向かい、3国の間に入る行動の人。設備も貧弱な現場ですべてがスムーズに進んだのは、ササキのリーダーシップによるものだ」
生まれ育ちは「岩手県の山の中」。小学生になるまで海を見たことがなく、それが逆に海へのあこがれを募らせた。高校卒業後に海洋調査などを行う民間のコンサルタント会社に就職。シンガポール空港建設の現場指揮でマレー語を勉強し、1990年に「現地で意思疎通ができる即戦力」としてマラッカ海峡協議会に迎えられた。
「着任当初は、常にカリカリ怒っていた」と笑う。出航時間を守らず、海に平気でペットボトルを捨てるインドネシア船員をどう指導するかが課題だった。
ペットボトルで作ったリサイクルTシャツを船員に見せながら、「ゴミを捨てるな」と諭し、先頭を切って出航準備に当たるなどして自ら範を示した。
マラッカ海峡は2004年に海賊事件が年間45件発生した。その後は減少傾向だが、「被害届がないものは相当数ある」と佐々木さん。反政府勢力も活動し、「人質にされないために現地風の名前で呼ばせ、軍人を雇ったこともあった」という。
「いつか必ず」と思い定めた仕事がある。1944年7月、同海峡で英潜水艦に撃沈された伊166号の発見だ。2004年に超音波による最初の探索を行ったが、発見できなかった。
「88人の乗員も沈んだまま。ご遺族が健在なうちに、必ずもう一度挑戦し、見つけ出したい」
日本に帰国中でも、標識に事故があるとまずシンガポールから一報が佐々木さんに入る。佐々木さんは日本からインドネシアの基地に出動などの指示を出す。現地の信頼はこの上なく厚い。「ただ、長くやってきたおかげです」。シーレーンの守り人は、はにかむように笑った。(鵜野光博)
海峡の「守り人」には信頼
日本の最重要シーレーンの一つであるマラッカ海峡の航海の安全を18年にわたって守っているのは佐々木生治(せいじ)さん(56)だ。
マレー半島とスマトラ島との間に延びる約1000キロのこの海峡を、中東諸国から日本に向かう石油タンカーの約8割が通過する。
年間9万隻以上の外航船が航行するのに、航路幅は最小で約600メートルと非常に狭い。浅瀬や岩礁も多いため、大型船には交通の難所となっている。
そのため海上で発光して位置を知らせる航路標識の重要性は高い。日本は1970年代に正確な海図作製に協力するとともに、財団法人マラッカ海峡協議会を通じ、約50カ所の標識のうち30カ所を寄贈した。佐々木さんはそのすべてで敷設前の海洋調査から工事、維持管理までを沿岸国とともに行ってきた。
「標識の明かりが消えたら、安全のため一刻も早く直さなければならない。船の衝突や標識が壊れたという知らせが入れば、すぐに回収し、代わりの標識を入れるのが私の仕事」
日々のメンテナンスも重要だ。同海峡の航路標識には巨大な灯台から人の背丈ほどのブイまで5種類がある。特に発光に必要な太陽電池の性能維持には気を使う。寿命が来た電池の取り換えだけではない。
「大敵は鳥の糞(ふん)です。パネルに落ちても発電量が落ちる。鳥が来ない仕掛けを作り、鳥と知恵比べをしている」
仕事はすべて、海峡を囲むインドネシア、マレーシア、シンガポールの船員との共同作業だ。一緒に仕事をしてきたインドネシアのイプール・シャイフル船長(43)はこう佐々木さんを評価する。
「とにかく現場に向かい、3国の間に入る行動の人。設備も貧弱な現場ですべてがスムーズに進んだのは、ササキのリーダーシップによるものだ」
生まれ育ちは「岩手県の山の中」。小学生になるまで海を見たことがなく、それが逆に海へのあこがれを募らせた。高校卒業後に海洋調査などを行う民間のコンサルタント会社に就職。シンガポール空港建設の現場指揮でマレー語を勉強し、1990年に「現地で意思疎通ができる即戦力」としてマラッカ海峡協議会に迎えられた。
「着任当初は、常にカリカリ怒っていた」と笑う。出航時間を守らず、海に平気でペットボトルを捨てるインドネシア船員をどう指導するかが課題だった。
ペットボトルで作ったリサイクルTシャツを船員に見せながら、「ゴミを捨てるな」と諭し、先頭を切って出航準備に当たるなどして自ら範を示した。
マラッカ海峡は2004年に海賊事件が年間45件発生した。その後は減少傾向だが、「被害届がないものは相当数ある」と佐々木さん。反政府勢力も活動し、「人質にされないために現地風の名前で呼ばせ、軍人を雇ったこともあった」という。
「いつか必ず」と思い定めた仕事がある。1944年7月、同海峡で英潜水艦に撃沈された伊166号の発見だ。2004年に超音波による最初の探索を行ったが、発見できなかった。
「88人の乗員も沈んだまま。ご遺族が健在なうちに、必ずもう一度挑戦し、見つけ出したい」
日本に帰国中でも、標識に事故があるとまずシンガポールから一報が佐々木さんに入る。佐々木さんは日本からインドネシアの基地に出動などの指示を出す。現地の信頼はこの上なく厚い。「ただ、長くやってきたおかげです」。シーレーンの守り人は、はにかむように笑った。(鵜野光博)
シーレーンの安全確保を、米軍他の多国籍軍や、今後参画が考えられる中国にお任せして何もしないという、民主党と野党が滅ぼそうとしている国ですが、前線で活躍して信頼を集めている日本人がいらっしゃる。
感謝で、頭が下がります。
自分の国の守りは、自分で汗をかく。日本の国が、そういう普通の国になることを願っています。
戦争の放棄=自国を護ってはいけないということではありません。
テロは何時日本をターゲットに行動を起こしてもおかしくない状況なのです。
「日本のタンカー攻撃」言及 (12/5 産経)
国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者が、米軍の掃討作戦を逃れてアフガニスタン東部トラボラの山中に潜んでいた2001年11月ごろ、対米追従に傾斜していた日本について「原油タンカーを攻撃し、日本経済を破壊してやろうか」などと述べていたことが4日、分かった。
当時、ビンラーディン容疑者と行動をともにしていたサウジアラビア人のアルカーイダ元兵士(32)が、複数の側近から聞いた話として明らかにした。
国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者が、米軍の掃討作戦を逃れてアフガニスタン東部トラボラの山中に潜んでいた2001年11月ごろ、対米追従に傾斜していた日本について「原油タンカーを攻撃し、日本経済を破壊してやろうか」などと述べていたことが4日、分かった。
当時、ビンラーディン容疑者と行動をともにしていたサウジアラビア人のアルカーイダ元兵士(32)が、複数の側近から聞いた話として明らかにした。

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> 戦争の放棄=自国を護ってはいけないということではありません
そこで何が「自国を護る」ことなのか,この議論を放っておいて個々の法案・個々人の行為の追及に目を奪われすぎている感がありますねぇ。
その点の理解がてんでばらばら,そりゃあ議論も成り立たないわけです。
貴方さまの記事を拝見するたびに、心が痛みます。
「自分の国の守りは、自分で汗をかく。日本の国が、そういう普通の国になることを願っています。
」・・という「マラッカ海峡の航海の安全を18年にわたって守っているのは佐々木生治(せいじ)さん
> 当方の記事は適宜ご利用ください。
リンクのご承認をありがとうございます。teiresiasさんの綿密な調査に基づく記述は、とても勉強になります。これからも拝見させていただき、リンクさせて頂くこともあろうかと存じますが、よろしくお願いします。
ゴールデン・ノリの乗組員も全員無事での解放は、なによりでした。
http://blog.goo.ne.jp/teiresias/e/17c667e0cb70cfc28a58eadc28dd8f31
http://news.goo.ne.jp/search/article/?MT=%A5%B4%A1%BC%A5%EB%A5%C7%A5%F3%A1%A6%A5%CE%A5%EA&IE=EUC-JP&OE=EUC-JP&day=30&ihost=news.goo.ne.jp
> 日本海上自衛隊が現状復帰が一日も早くなりますよう祈るだけです・・
衆議院、2/3での議決による復帰が濃厚になってきましたね。2/3議決は、ねじれが生じ、批判だけの野党の横暴で国体に支障が生じる案件を通すよう、予め想定されて定められたものですから、ここまで野党の対案を待ち、何もないのですから、粛々と実行されれば良いことです。
ただし、補給艦の給油活動に限定され、イージス艦によるレーダー支援といったシーレーンの安全確保への支援活動は後退していますね。残念ですが。