作品を語る者

映画、ゲーム、アニメ、小説について語る。

流星の絆

2012-03-27 18:58:58 | Weblog
    ブックオフでハードカバーが105円だったのでいきおいで買ってしまいました。(笑)

    兄弟と妹が詐欺を働くんですが、通常、感情移入が難しい設定に両親の殺害と被害者である静奈が

    加害者と思われる息子に惚れてしまうという設定が見事に作品に没頭させてくれました。

    犯人が別にいる所までは気付いたんですが当てられませんでした(泣)

    ラストの余韻はもうちょい欲しいかなと思いました。

むかし僕が死んだ家

2012-03-24 13:19:58 | Weblog
    なんとも言い知れない不気味さがあったり、徐々に紐解かれていく謎に一体、この家と登場人物の二人は

    なんなんだという猜疑心ばかりが働く一級ミステリーでした。東野さんが隠れた自信作と答えているので

    しっかり映像化すればめちゃくちゃ面白いと思います。過去の記憶と向き合う事で本当の自分を

    取り戻す沙也加、どんなに残酷でも受け止めなければ真の人生を謳歌する事は出来ない。

    誰しも幼少期のつらい記憶はなかった事にして、今からこれからとばかり考えていては

    自分の強みも弱みも理解する事は出来ない、人を本当に愛する事は出来ない。

    そんな風に言われたような気がする作品でした。ラストにほんの少し希望の光が差し込む

    沙也加からの手紙は単にホラー調で

    終わらせない東野先生の文才を感じました。いやー次は何を読もうか迷っちゃいますね(笑)

灼眼のシャナⅢ-FINAL 第24話(最終話) 「涯てより開く」&ありがとうシャナ最終回直前イベント

2012-03-24 12:55:43 | Weblog
   ああ、とうとうこの時が来てしまったんだなという悲しさとアニメは7年間、原作は10年間の長期間を

   掛けて描かれたシャナと悠二が双方欠ける事無く最終話に辿りついた喜びで複雑な想いですが

   今はただありがとうシャナと叫びたい気持ちで一杯です。イベントは劇場中継という形で鑑賞したんですが

   最初に最終話上映を流した関係でキャストさんとスタッフさん共に感慨も一入だったようで涙される方が

   多かったんで自分も泣きそうになってしまいました。その時は我慢できたんですが自宅でMXの放送を

   見て結局泣いてしまいました。今まで数多くの映像作品を見てきた中で最終話のシャナと悠二の

   キスシーンはこんなにも胸が熱くなったり、悠二が羨ましかったり(笑)自分もまた恋愛したいなと思わせて

   くれたり、こんなにもワンシーンに心揺さぶられるとは思いませんでした。挿入歌で緋色の空を流してくれた

   スタッフさんは本当にシャナファンの事を分かっているなと感動しました。釘宮さんの「シャナのように

   心が強い人間で在りたいという」言葉は深く自分の魂に刻まれた感覚がしました。今後は小説とOVA、

   劇場版がまだ語れてませんので時間がある時にこのブログで語りたいものです。シャナに関わられた全ての

   人に天下無敵の幸運がある事を祈っております。ありがとうシャナ!

   あらすじ

   創造神“祭礼の蛇”の神威召還により、新世界ザナドゥが誕生した。シャナたちによる自在式

   「人間を喰らわずの理」を織り込んだまま。そして、戦闘は終息へ向かい、多くの“徒”が新世界へと、

   それを追うフレイムヘイズもまたこの世から旅立って行く。しかし、

   『二人』の戦いは終わっていなかった。御崎大橋に、シュドナイを引き連れた悠二が。

   そして、その眼前にはシャナが。一人の少年と一人の少女、

   二人の想いが解き放たれ、そしてぶつかり合う。

灼眼のシャナⅢ-FINAL 第23話 「神の夢」

2012-03-18 10:18:35 | Weblog
   全てを出し切ったと思われた両陣営!しかし祭礼の蛇と悠二は零時迷子の本質を利用し、ザナドゥの存在を

   確立させる。ついに理を変える事を達成した悠二!バトル物やファンタジー物のアニメにありがちな

   ただ己の無能を叫ぶばかりの主人公と違い、想いと戦略と努力で目的を掴む姿に改めて感動しました。

   カムシンも何千年と言う戦いから解放され吉田さん達に見守られ散りました。最終回前なのに涙なくしては

   見られない回でした。来週はいよいよ劇場で観れる最終回!全ての想いを込めて鑑賞します!

   あらすじ

   改変を成功させたシャナ。だが、大命は未だ止まらず、盟主たる“祭礼の蛇”と融合した悠二の

   表情には余裕の笑みが浮かんでいた。まもなく0時を迎えようとした時、“祭礼の蛇”が口を開いた

   「これは、虚実の虚」であると。長らく研究を重ねた結果、教授は『零時迷子』の機能の本質と

   動力源を探り当て、ひとつの式を作り上げた。そこから得られる無制限の力を元に創造神

   “祭礼の蛇”は神威召還を発動させようというのだ。そして、時計の短針に長針が重なっていく。

    それは、シャナたちフレイムヘイズの敗北の瞬間になってしまうのだろうか。   

最終回「涯てより開く」

怪笑小説

2012-03-16 18:54:53 | Weblog
    東野さんの笑シリーズ第一弾!率直な感想はこんな小説も書けるんだという驚き!

    短編集で世にも奇妙な物語テイストでした。

    
    鬱憤電車、、、ここに登場している会社員が満員電車で座っている自分の考えとシンクロしていたので

           思わず笑が止まりませんでした。この話に出会っていなければ今後も同じ考えばかりで

           車内にいたと思われます(笑)最後のオチが秀逸な出だしにもってこいの話です。

    

    おっかけバアさん、、、オチがホラー小説家かよとツッコミを入れたくなる話(笑)自分も

               声優ユニットのスフィアが好きなので程ほどの距離でファンでいたいなと

               思いました。

    
    一徹おやじ、、、娘さんの独白の部分が笑えます。父親の「ああ、そうか」が面白すぎです。


    逆転同窓会、、、東野さんの教師嫌いが全開に発揮された話。むしろ学校の先生で恩師なんている人の
            方が圧倒的に少ないと思われますので自分は普通に楽しめました。

   
    超たぬき理論、、、え?実話ですかと思う程、理路整然としている話(笑)宇宙人っているのかな。

    
    無人島大相撲中継、、、よくこんな話思いつきますねと東野さんに言いたい話。

    
    しかばね台分譲住宅、、、東野さん、ゾンビ物もいけるんじゃないんですかというぐらい死体への
                愛に溢れていた話(笑)

   
    あるジーサンに線香を、、、戦争体験でろくに青春が送れなかったじー様が若返る話、東野さんは
                 ある日突然に設定がお嫌いみたいです(笑)


    動物家族、、、オチでびしっと筋が通る感覚の話 寝る前に読むといろいろ考えちゃいそうなので
           昼間で良かった(笑)

    

灼眼のシャナⅢ-FINAL 第22話 「異邦人の夢」

2012-03-11 19:17:19 | Weblog
   ヴィルヘルミナ、吉田さん、キアラ&サーレ、教授と30分でどれだけの名場面作るねん(笑)というぐらい

   見所満載の回でした!特にヴィルヘルミナの決意とティアマトーの想いが交錯する会話はアニメ7年分の

   想いがありますのでグッときました。キアラ&サーレは抜群のコンビネーションで教授をついに

   討滅、教授らしい最後でした。カムシンも吉田さん達を守る為、最後の力を振り絞り応戦しますが来週で

   どうなるのかヒヤヒヤです。

   あらすじ

   真宰社の基部で起こった爆発は、その遥か上空から目撃したシャナと悠二に

   一時戦いを忘れさせるものだった。何故なら、その爆発の中心には、

   ヨーハンとフィレス、『エンゲージ・リンク』の二人に連れ出された吉田一美がいるはずなのだ。

   心配を隠せないシャナは『エンゲージ・リンク』と深い絆を持つヴィルヘルミナに救援を指示する。

   一方、その爆発を見ていたシュドナイはあることに気付く、

  「何故『エンゲージ・リンク』が応戦しない」。バル・マスケも、

   シャナたちフレイムヘイズも知らない何かが、そこで動こうとしていた。       

   次回「神の夢」

学生街の殺人

2012-03-03 19:37:37 | Weblog
   東野さんの初期作でしたが、卒業を読んでいたので文体も特に気にならず読み進める事が出来ました。

   将来にくすぶっているフリーター光平、ある日同じバイト先の松木が何者かに殺害されてしまう。

   そこから明らかになる真実ともう一人の犯人!卒業を読んだ時も感じたのですが東野さんは学生の描写が巧くて

   会話劇が心地よく入ってきます。自分は大学に行った事がないので将来に悩みながらバーとか

   ビリヤード場とかで話しているシーンに憧れます(笑)そして事件終結後に描かれる残った者達の旅立ちも

   印象的でした。

   

灼眼のシャナⅢ-FINAL 第21話 「一つの理」

2012-03-03 13:45:51 | Weblog
   シャナが徒達に伝えた事、それはザナドゥでは人を喰わせない、フレイムヘイズとして

   世界のバランスを保つ使命と悠二の想いを汲み取ろうとする最善の策、ザナドゥの創造自体は否定しない

   しかしそれでも戦いは終わらない、一度人間の存在の味を知っているものは必ず理を破る、故にそれに

   値する徒の討滅!相手の望む事だけが愛ではないというカムシンの言葉が再び蘇りました。

   教授VSキアラ&サーレ コンビの行方も気になりますが混迷の戦場でそれぞれの行き付く先がもう少しで

   見えそうです。

   次回「異邦人の夢」

麒麟の翼

2012-03-02 16:17:39 | Weblog
     今しがた読み終わりました、加賀シリーズ最新作にして第9弾、麒麟の翼 作者の東野さんが最高傑作と

     謳うだけあって読み応え抜群、赤い指と新参者の良い所を巧く融合させたという事には納得です。

     原作では赤い指以来の刑事として成長した松宮が登場し前回よりも活躍しております(楽)

     相変わらず蕎麦屋さんを出すなどもうこれは一度日本橋に行って美味しいもの巡りをしないと

     私の気が収まりません(笑)、大筋、映画と一緒でしたが犯人確保の演出を強化したりと、またまた

     ドラマ版に続き、映画版の良い所が発見出来たので今度はまた映画を観たくなりました。

     個人的に中原香織の懸賞話がツボだったので今度自分も試してみようかと思います。

     東野さん曰くしばらく日本橋で加賀を活躍させたいそうなのでこれ以上の作品を出すのか、それとも

     方向性を変えるのか非常に気になります。とにもかくにも加賀シリーズはこれで今出ているものは

     全て読み終えました。深い感動と加賀という男の事件に向き合う姿勢は誰もが必ず何かを感じ取れる

     作品になっており今後も読み続けていきたいです。ちなみに学生街の殺人という作品に加賀がゲスト出演

     しているそうなのでまた読み終わったら感想を書きたいと思います。トラックバックを下さった方々

     有難う御座いました。

新参者

2012-03-02 11:14:17 | Weblog
    ついにきました加賀シリーズ第8弾!江戸の心が息づく日本橋で一人の女性が殺された。新参者の加賀

    街を歩き回りながら事件を紐解いていく。もうドラマのときからいつか原作を読みたいと思っていたんです

    ようやく読破出来ました。加賀が聞き込みの度にお土産を持って

    行く所は思わず吹き出してしまいました。(笑)

    ドラマとの最大の違いは松宮刑事がいない事と青山亜美の設定が異なっていましたがそれほど違和感は

    ありませんでした。こうして読んでみると改めてドラマは原作を活かしながら上手くオリジナル要素を

    取り込めている近年珍しい良作なんですね、ライトノベル原作アニメも是非見習って欲しいですわ(笑)

    個人的に気に入った所は瀬戸物屋の嫁ですね、ベタでしたがお姑さんとのやり取りとラストに

    涙してしまいました。

    一つ一つの話の繋げ方が見事でしたが、今回は犯人が明かされる所より、捜査の過程が面白いという

    推理小説としてはこんなのは初めてだったので今度は海外を舞台とかにしてやって欲しいなあ。