作品を語る者

映画、ゲーム、アニメ、小説について語る。

マスカレード・イブ

2014-09-21 10:42:55 | Weblog
      あらすじ

      ホテル・コルテシア大阪で働く山岸尚美は、ある客たちの仮面に気づく。

      一方、東京で発生した殺人事件の捜査に当たる新田浩介は、一人の男に目をつけた。

      事件の夜、男は大阪にいたと主張するが、なぜかホテル名を言わない。

      殺人の疑いをかけられてでも守りたい秘密とは何なのか。

      お客さまの仮面を守り抜くのが彼女の仕事なら、犯人の仮面を暴くのが彼の職務。

      二人が出会う前の、それぞれの物語。

      感想

      いやー、もう早く続きが読みたい(笑)過去編の短編なので面白くするのは難しいのではと

      思っていましたが、ホテル部分の話がやっぱり面白い。優雅な雰囲気の元で登場人物達の醜き

      仮面が剥がれていく様は、見てはダメだよ、覗いちゃダメだよと言われてもやりたくなる

      人間の心理を見事に突いていて、本当に面白いです。第三弾はまだ二作ですが、なんとなく

      マスカレードシリーズ集大成になると思います。

グレートデイズ!夢に挑んだ父と子

2014-08-31 17:52:41 | Weblog
      最後の無料券で仕方なく観たという、私のどうでもいい事情はさておいて(笑)

      いつものギャガ配給の障害者を題材にした、お涙頂戴映画でしょ?と思って敬遠されると

      もったいないなあーと感じるぐらいの出来栄えはありました。

      フランス、アヌシー地方の美しい大自然をスクリーンで観れる幸せがあるし、

      障害を持つジュリアンが

      ストレートに家族と向き合う姿は人間として惹かれる、心地良い作品になっています。

      トライアスロンのシーンも王道の盛り上げ方で、レンタルでもう一度、観たいなと思うぐらいには

      心に残りました。どうでもいいですが、

      5月に公開した「ディス/コネクト」と同じ、劇中曲が
   
      使われていたので不思議な感じでした。

      あらすじ

      車椅子生活を送る少年と頑固で不器用な父親が、ハンディキャップを

      乗り越えてトライアスロンに挑戦し、親子として真正面から

      向き合っていく姿を描いたドラマ。体が不自由で車椅子生活を送る

      17歳のジュリアンは、失業して久しぶりに帰ってきた父ポールとの時間を楽しみにしていたが、

      息子との接し方が分からないポールは口をきこうとしない。

      そんな父の態度に不満を募らせるジュリアンは、

      若き日の父がトライアスロンの選手だったことを知り、

      自分もトライアスロンに挑戦することを決意。トライアスロンの中でも

      最難関とされるアイアンマンレースに出場することを決め、

      反対する両親を説き伏せて父とのチームを結成する。

      無謀にみえるジュリアンとポールの挑戦は、やがて周囲の人々も巻き込み、

      夢に向かって一丸となっていく。

      

LUCY/ルーシー

2014-08-30 19:09:28 | Weblog
       劣化版「トランセンデンス」みたい。脳が覚醒したら?が題材ですが、いかんせん中途半端な感じ。

       薬を腹に埋め込んだら、マフィアは一掃して、別の敵が出るのかと思ったら、

       ダラダラ、しつこく追いかけてくるし。モーガン・フリーマンとスカーレット・ヨハンソンを

       無駄に使ってしまった、残念な一本でした。

       あらすじ

       マフィアの闇取引に巻き込まれたルーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、

       特殊な薬が入った袋を体に埋め込まれ運び屋にされてしまう。しかし、

       体内で薬が漏れたことで彼女の脳機能は驚異的に覚醒。

       脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)が見守る中

       さまざまな能力が超人的に目覚める一方、少しずつ人間性が喪失し、

       自らを制御できなくなっていく。

       

イントゥ・ザ・ストーム

2014-08-30 18:56:04 | Weblog
       無料券をもらえたので、暇つぶしに観た感じになりましたが、期待値ゼロだった分、意外に

       面白くてビックリ。迫力あるハリケーンの映像と、人間ドラマのバランスが、ちょうど良かった。

       Youtubeにハリケーンの映像をアップしようとする、おバカ二人組は大爆笑物です。

       日本でも、竜巻は他人事ではないだけに、お時間あればどうぞ。

       あらすじ

       直径3,200メートル、秒速135メートルというこれまでにない

       規模の巨大竜巻がシルバータウンの街に襲来する。

       炎に包まれた巨大竜巻が猛威を振るい、ジャンボジェット機すら

       飲み込む威力を前に、住民たちはシェルターに避難。一方で、

       竜巻を追跡する観測者ストームチェイサーや、最愛の人を守り生き残るため

       危機的状況を打破しようと模索する人々もいて……。        

トランスフォーマー・ロストエイジ

2014-08-10 18:12:46 | Weblog
      何故に一流脚本家を使って、相も変わらずお粗末すぎるストーリーに

      仕上がるのかはもはや

      芸術の域ですが(笑)滑らかすぎるCGとオプティマスの漢気にギリギリ、

      映画館を退場せずに済みました。

      もう、アトラクション映画と割り切って、観るならIMAX3Dが良いんでしょうかね?正直、2Dで観ると

      時間の無駄に感じられました。でも、なんだかんだ次も観ます(笑)

      あらすじ

      人類の存亡をかけ、メガトロンとセンチネル・プライムの

      野望を打ち砕いたシカゴでの戦いから4年後。

      オプティマス・プライムらオートボットの面々は、トランスフォーマーを厳しく

      取り締まろうとする政府の手から逃れていた。

      ひとり娘のテッサと暮らす廃品工場のオーナーで発明家のケイドはある日、

      古いトラックを安価で手に入れるが、そのトラックこそ、車に変形して

      身を隠していたオプティマス・プライムだった。その頃、

      人類滅亡を目論む新たなディセプティコンが地球に襲来。

      恐竜からトランスフォームする謎の

      第三勢力ダイナボットも現れ、新たな戦いが巻き起こる

オール・ユー・ニード・イズ・キル

2014-07-15 14:58:39 | Weblog
     仕事や勉強、ゲームのように繰り返して強くなるという地味な作業を、

     新型パワードスーツという設定と

     異星人の侵略によって面白くした作品。異星人側にも人型を出したり、新兵器が出てきたりという

     カタルシスはないが、徐々に進んで行くケイジが最後に見せる笑顔は

     気持ちのいいものがありました。

     2部作とかにしてボリュームを持たせればもっと面白くなったのにと思える作品。

     あらすじ

     「ギタイ」と呼ばれる謎の侵略者と人類の戦いが続く近未来を舞台に、

     同じ時間を何度も繰り返すはめになった兵士が、幾度もの死を経験し、

     成長していく姿を描く。

祈りの幕が下りる時

2014-07-13 20:25:07 | Weblog
      読み終わってから、タイトルの意味を噛み締めたくなるような、ストーリーでした。

      加賀恭一郎、日本橋最後の事件。一見関係のない話が繋がりを見せ、壮絶な切なさを生む

      終わり方は加賀シリーズ随一ですね。凄惨な人生を送ってきた、浅井親子も行動の指針は

      親子愛に溢れていて、胸を締め付けられる話でした。捜査一課に戻った加賀シリーズ

      次回があるなら、恐らく人情のテーマから変わるのでしょうか?

      あらすじ

      悲劇なんかじゃない これがわたしの人生。極限まで追いつめられた時、

      人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。

      彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。

      数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。

her/世界でひとつの彼女

2014-07-04 15:00:08 | Weblog
     AIとの恋というキーワードで、ここまでの世界観を作った、制作の皆様に賞賛を送りたいです。

     暖色をふんだんにあしらった映像は人の温かみが伝わってくるようでとても感動的です。

     ストーリーは正直、普通ですが、AIとの恋愛という独自性があるので、変に歪曲させない展開に

     最後まで飽きずに鑑賞出来ました。傷つき、落ち込みながらも、きっと、また新たな出会いに向けて

     進んで行くと思われるラストも、素晴らしかった。それにしても6月は良作ばかりで贅沢な月です。(笑)

     あらすじ

     近未来のロサンゼルスを舞台に、携帯電話の音声アシスタント

     に恋心を抱いた男を描いたラブストーリー。他人の代わりに思いを伝える

     手紙を書く代筆ライターのセオドアは、長年連れ添った妻と別れ、傷心の日々を送っていた。

     そんな時、コンピューターや携帯電話から発せられる

     人工知能OS「サマンサ」の個性的で魅力的な声にひかれ、次第に“彼女”

     と過ごす時間に幸せを感じるようになる。

     

トランセンデンス

2014-07-01 20:03:05 | Weblog
     この作品はSF超大作を期待すると肩透かしを食らうので、しっかりと事前情報を確認してから

     観てほしい作品です、自分は夫婦のラブストーリーという視点で観たので、とても満足出来ました。

     もちろん、アクション部分の中途半端感は否めませんが、再生医療のシーンや、

     コンピュータと人間の関係性を考えさせられる会話など、しっとりとしっかりと観れる作品。

     監督が撮影方法にこだわったのにも納得。最先端のストーリなのになぜだか味わい深く、

     情緒を感じる事が出来ました。

     BDには解説のブックレットや映像等々、たくさん収録してほしいですね。

     是非、低評価に惑わされず、時間があるなら観てほしい作品です。

     あらすじ

     人工知能PINNの開発研究に没頭するも、反テクノロジーを

     叫ぶ過激派グループRIFTに銃撃されて命を落としてしまった科学者ウィル(ジョニー・デップ)。

     だが、妻エヴリン(レベッカ・ホール)の手によって彼の頭脳と意識は、

     死の間際にPINNへとアップロードされていた。ウィルと融合したPINNは

     超高速の処理能力を見せ始め、軍事機密、金融、政治、個人情報など、

     ありとあらゆるデータを手に入れていくようになる。やがて、

     その進化は人類の想像を超えるレベルにまで達してしまう。

     

渇き

2014-07-01 19:50:02 | Weblog
     早くも問題作扱いの本作。大げさかもしれませんが、R25ぐらいで丁度良いと思うんです。

     生活は安定してるけど、「なんか同じ事の毎日だなぁー」と退屈している大人が、遊園地は遠いし

     手軽にジェットコースター気分を味わいたいなと感じたら、オススメな作品でした。

     DVDで家で観たくはないなあ。

     早くも、人気の無さに大型スクリーンから、中型スクリーンにしてる映画館もありますが、是非とも

     大画面で観ると、迫力倍増です。他の方もチラホラ言ってますが、

     学割を実施する意味が分からないという

     意見には大変賛成です。まあ、別に頭からっぽにして観る分には、いい映画だと思います。

     どうか、変な影響を受ける人が出ませんように

     あらすじ

     妻の不倫相手に暴行を加えて仕事も家庭も失った元刑事の藤島昭和は、

     別れた元妻の桐子から娘の加奈子が失踪したと知らされ、その行方を追う。

     容姿端麗な優等生で、学校ではマドンナ的存在のはずの加奈子だったが、

     その交友関係をたどるうちに、これまで知らなかった人物像が次々と浮かび上がってくる。

     娘の本当の姿を知れば知るほどに、昭和は激情に駆られ、

     次第に暴走。その行く先々は血で彩られていく。