ゆりの木歯科医院通信

東京都文京区千駄木のゆりの木歯科医院での取り組み
「元気」「きれい」になるためにやっていることなど

歯科医療の安全セミナー

2012年05月27日 | セミナー、見学関係
昨夜は、東京歯科保険医協会主催の

歯科医療の安全、緊急時の対応の講習会がありました。

講師は明海大学歯学部 口腔外科教授 坂下英明先生です。

歯科治療中に起きるかもしれない、偶発症に対する緊急時の対応
感染症対策
抜歯と抗凝固剤
医療事故

など、

なかなか目にすることのない珍しい疾患のスライドを多く見ながら
医療の安全について、再確認したセミナーでした。





歯科は観血的な処置も多く、感染症対策が重要になります。

当院では、開業当初から感染症対策には非常に力をいれています。
使用した器具は可能な限り滅菌し、グローブ、コップ、エプロン、紙トレーなど
ディスポーザブル(使い捨て)も多いです。
最近からは、排唾管という唾液を吸う管も殺菌から使い捨てに替えました。
当院に見学にいらっしゃる歯科医師たちからは
「開業医でここまでするとはすごい」
とお褒めの言葉を頂くこともあります。
感染症対策は患者様を守るだけでなく、そこで働くスタッフも守ることに繋がりますので
院長として今後もさらに力を入れていかないといけないところです。




歯科治療中の偶発症に関しては
患者様の書く、問診票の情報が非常に重要になります。
ご自身の疾患、使用薬剤、血圧などを正確に書いて頂かないと思わぬ事故に繋がることもあります。

以前も、これから麻酔をしようと思い
問診票には血圧は正常と書かれていたので
再度、口頭で血圧は正常ですか?
とお聞きしました。
「大丈夫、正常!」とおっしゃって頂いたものの
その患者様が太めで顔色が赤みを強く帯びていて、
な~んか嫌な予感がしたので
血圧を測らせて頂いたら、180/110ありました。
この状態での麻酔治療は、安全でないと判断し中止しました。

近年、骨粗鬆症等で投薬されているビスフォスネート剤を服用中の方の抜歯は
骨壊死の可能性から厳重注意となっております。
その他、抗凝固剤など、処置の際注意しないといけない薬剤がありますので
多くの薬を服用している方は、お薬手帳を必ず持参して頂くようにしています。

薬の中には、副作用として、唾液量が低下するものもあります。
それにより、口腔乾燥になり齲蝕や歯周病が進行することもあります。
主治医の先生と連絡を取りながら、患者様にベストな状態を得られるように日々考えています。

今後は、万が一心疾患等で倒れた場合のために
AEDを院内に設置する予定です。

お口はカラダの一部。
全身を把握しながら、今後も歯科治療に精進してゆきたいです。


東京都文京区千駄木 痛くない歯医者さん ゆりの木歯科医院HP
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