ペコロスの母に会いに行く | |
岡野 雄一 | |
西日本新聞社 |
40歳で故郷長崎にUターンした漫画家(62歳)が、親の老いを見つめてきた日々の、
笑えて、温かくて、どこか切ない家族の物語。
主人公は、認知症と診断され施設に暮らす現在89歳の母。
母が見せる「人生の重荷を下ろしたとびっきりの笑顔」や、
著者のはげた頭を見て名前を思い出すエピソード、
時折つぶやく亡き父との思い出話などを描いたコミックエッセイです。
「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」
長崎市の老舗書店で2カ月間売り上げ1位を記録した自費制作本などから、
家族を描いた漫画を集め、新作やエッセイを加えて刊行!
内容(「BOOK」データベースより)
読み始めは軽い気分でしたが、
途中から涙がとめどもなくあふれてきました。
58歳で亡くなった父親に親孝行らしいことが出来なかった無念。
だんだん年老いてきた母親に対して、もっと優しくしてあげないと・・。
ほのぼのとした漫画の中にある、多くのメッセージを感じとり
涙が止まりませんでした。
誰でも親はいます。
生きていれば、年老いてきます。
人生の重荷を下してきた親を、
今まで全身で守ってきてくれたように
今度は子供が守っていかないと。
私にはそう思えた漫画でした。