kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

9年

2020-03-11 15:50:58 | 日記

東日本大震災から9年

最近ではあまり被災地からの声は聞こえてこなくなったけど

実際はまだ復興には遠い状況のよう

いまだに避難している人が47737名もおり

借り上げ住宅(仮設住宅を含む)には5884名の方が住んでいる

また、災害公営住宅や高台移転は99%出来上がっているものの

そこに戻ってくる人がいないという現実がある

そのため人口は岩手・宮城・福島の3県合わせて、およそ34万人も減っている

それが何を意味しているかというと

被災地に安心して戻れないということがあるのだろう

もしもう一度あの地震と津波が起こった時

今度こそ安全と言い切れない不安が人々を故郷から遠ざけているのだと思う

もちろん精神的なものもあるから、そこは時間がかかると思うけれど

そうではないハードの部分でも

皆さんが納得できる復旧になっていないのかもしれない

それから

福島の原発についてはまだまだ廃炉の途上で

いまだに汚染水も増え続けていて

それは被爆の恐れがあることを意味しているから

避難解除になったからって簡単に戻っていこうという気にはならないだろう

また

あの大震災以降、日本は数々の自然災害に襲われ

地震・洪水・台風などで考えもしなかった大きな被害が相次ぎ

中には被災地が再度災害にあったケースもあり

そんなことも復興の足かせになっていると思う

今年はオリンピックイヤーで

復興のあかしとして福島から聖火リレーがスタートするそうだけど

反対する方もかなりいるという話も聞こえてくる

確かに

いまだ復興の途中で、被災して心身ともに苦しんでいる方が多い中

オリンピックに莫大なお金をかけるというのは

被災者でなくても違和感があると思う

でも

東日本大震災は決して忘れられたわけではなく

日本全体がまだまだ応援してるし

そこから学んだことは全国で活きていて

自然災害の被害をできるだけ減らすために

それぞれの地域で少しずつだけど必要な対策・対応がとられつつある

だから

被災者の皆さんはどうかあきらめたり絶望したりすることなく

これからも必要な声をあげて

みんなの力を借りながら復興を続けていってほしいと思うし

わたしたちも次々と襲い来る天災やコロナウイルスなどの猛威を何とかかわしつつ

被災地・被災者に心を寄せて

可能な限りの応援を続けていきたい

9年は

もう9年経った、でも復興はまだまだの9年、なのだと思う

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました


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