kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

元気で家に帰るまでがボランティア活動

2021-07-08 16:59:45 | 日記

以前スーパーボランティアと呼ばれた高齢の男性が

熱海市に来て行方不明者の捜索をしたいと話したそうだけど

ボランティアは県東部の人しか募集しておらず

熱海市は丁重にお断りしたそう

って

当然の話だと思う

九州からわざわざ足を運んでくださって

一人でも命を救いたいと思う情熱やお気持ちは本当にありがたいけど

今はコロナの第5波が来るところで

このあたりも感染者が全く減ってないし

これでこの方を熱海市が受け入れてしまえば

全国から勝手にやってくるボランティア希望者を

熱海市は受け入れざるを得ず

ここで感染が広がってしまったら

大変な事態になる

熱海は小さな温泉町で

病院も今は被災者を受け入れるだけで精一杯だと思うし

まだプロによる救助しかできない状況で

万が一ここに人が集まってきても

受け入れる場所も余裕もない

ボランティア活動ができる環境を作るのは

けっこう手間と時間がかかるのです

これは東日本大震災のボランティアで思ったことで

わたしはあの地震から半年後に行ったんだけど

あるボランティアの組織に申請して活動してたら

すでに数カ月ボランティア活動してる人たちが

次々に肺炎などで倒れて入院してた

それも活動を見れば当たり前で

そういう人は体調が悪くても無理に働いて

結果倒れて救急搬送されてた

でもね

その頃もまだ受診が必要なのにできてない被災者はたくさんいて

具合の悪いボランティアを受けれるなんてかなりきつい状況だったし

第一

被災者の皆さんはそこまでしてボランティアにがんばってほしいなんて

誰も思ってない

だからこれはそのボランティアの勝手な思い込みで

周りに迷惑かけてただけ

失礼な言い方だとは思うけど

ボランティア活動はみんなで協力して被災者のお手伝いをすることで

それには体調の自己管理も大事だし

なにより自分だけでがんばらない、っていうのも大事だと思う

心の中に「皆さんを助けたい」ってう情熱を秘めるのはいいと思うけど

実際の行動は余裕を持って、冷静沈着にひとつひとつをこなす

そして元気に帰宅する

そういうことが求められていると思う

それからこれはお仕事でも同じだと思うけど

自分じゃなくちゃできない仕事は作らない

だって

自分が倒れたらその先の作業が全部できなくなるっておかしいですよね

だから

そういうことがちゃんとわかっていなければ

ボランティア活動は難しいと思う

どの地域でも

ボランティア活動をしようと思う方は

情熱とか勢いだけじゃなく

みんなと協力して落ち着いた仕事ができるか

そして具合の悪いときは素直にそう伝えられるか

ちゃんと自分自身に確かめてから参加されると

いいと思います

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする