1948年から

文句たらたらどうでも日記

疲れました

2023-11-21 19:53:02 | 水泳
 
少し前に行った新宿御苑の母と子の森、ラクウショウ(落羽松)の気根
御苑の中ではこの森が一番好きです、
紅葉の季節が最高なので、12月になったらまた行きたい。

昨日、クラブのプールで1500mクロールを泳ぎました。
人が少なく、たまたま往復レーンが使え、
ゆっくりでも止まることなく1500泳げてうれしかった。
ちゃんと1500を泳いだのは何年ぶりか、10年ぶりぐらいかもしれません。
50代のころはよく長距離を泳いでましたが、そのころに比べると、
当たり前ながら、ほんとに疲れの度合いが大きくて、年取ったなあ、
と、年齢、老化が身に沁みました。

1000mまでは淡々と泳げました。
そこでやめようか、せっかくだからあと500m泳ごうか、と
迷いましたが、少しずつ疲れが出てきて、少々辛かったです。
直後の心拍数は135ぐらい、60代のころは180ぐらいでも泳げたので
こちらも当たり前、しっかり老化してます。

泳いでいる間、いろいろなことを考えてました。
良い姿勢で泳がなくちゃ、など水泳のことだけでなく、
忘れたい過去の様々なことが頭に浮かんでくる、
なかなか無心になれません。

年を聞かれた

2023-11-15 19:44:05 | 水泳
 
季節外れの白ヒガンバナ、
少し前に歩いた新宿御苑、芝生広場で太極拳をやってました。

クラブのプールで午前中泳ぎました。
往復レーンが使えたので600mクロールから200m背泳ぎなど。
そのあとバタフライのキックやドリルをやっていたら、
隣の歩くレーンの女性に声をかけられました。
「きれいに泳ぎますね、バタフライが好きなんですか。
あなたお年は?70代後半?」って。
「はい、75です」と答えたら、
「人の年齢を聞いて自分のことを言わないとね、私、89ですのよ」

正直なところ、いきなり「75歳後半ですか?」なんて聞き方は
あまりいい気持ちはしませんでしたが、
話し方も容貌もとても89歳には見えなかったので、
「とてもそんなお年には見えません。私よりお若いかと思いました」
と言ったら、うれしそうに他へ行ってしまいました。

そんなことであまりいい会話ではなかったけれど、
89歳ってすごいなあと思いました。
これから14年後の自分はどうなっているだろう、
健康でいられて、スポーツクラブなどで泳いでいるだろうか、
生きていたとしても、周りはいろいろ変化してるでしょう、
まわりに迷惑をかけずに自立して生きていられるかどうか、
何としても生きていたいとは思いませんが。

正直でない

2023-11-13 11:35:01 | 水泳
  
石川島公園沿いの運河の鳥たち。
一番左の大きな鳥が、振り向きざまギャーッと鋭い声をあげ、
びっくりしました。

このところ家でも水泳でも少々不快なことが続き、気持ちが収まらず、
最近はクロールや背泳ぎで、ゆっくり長く泳ぐことが多くなりました。
できるだけ無心で400から800mぐらい、
少しずつ身体が慣れてきたら続けて1500mまで伸ばしたいです。

クラブの同い年の女性とよく話をしますが、水泳のこと、
特に大会やコーチのことになるとなぜか正直に言わない。
知っていることを知らなかった、教えてくれてありがとう、
と,変に喜んだり...いろいろ。

過去ずいぶん活躍して、立派な記録、結果を出し、
同世代のマスターズスイマーの中では結構有名な人、
泳ぎもとても上手です。
こういう変な謙遜の仕方は、こちらが馬鹿にされてるようで嫌なものです。
大人の水泳、特にマスターズ界わいでは、なぜ?って思うような、
くだらない気苦労が多くあって、気持ちが離れていきます。
良い出会いもありましたが、私の場合、自分になんの結果も自信もないので、
そうなっていくのかもしれません。
人間性より速ければ偉い、立派という世界ですから。

全集の装丁

2023-11-06 19:57:22 | 読書

手元にある夏目漱石全集、装丁が凝ってます。
調べたら中国唐の時代の石鼓文を漱石が臨書したものだそうで、
色合いも文字も独特です。

電子書籍Kindleで本を読むことが多くなりましたが、
漱石全集のような昔ながらの本は、装丁も中表紙の書体も
すばらしく、重みが違います。
文字が小さいのが難です。

モームの『世界の十大小説』に入っているバルザックの
『ゴリオ爺さん』を読みました、kindleで。
ある意味、面白かったし、読んで良かったけれど、
読後にうんざり感が残りました。

19世紀はじめ、王政復古時代のパリが舞台です。
なんとしても貴族中心の社交界に打って出たい青年にからめて
話が進みます。
懸命に働いて蓄えた資産を使い果たし、娘二人を貴族社会に
送り込んだ親、男爵夫人伯爵夫人として社交界で活躍するため、
さらに金をむしる娘二人に尽くす親、
単に親ばかの典型というような軽いものではなく、
この時代の階級社会の泥沼で馬鹿みたいにもがきながら、
自らそれで良しとする老いた親の話でした。
バルザックはこの小説を『人間喜劇』の中の一つとして書いてます。
まさに痛い人間の喜劇です。

人間の価値って見せかけだけ、舞踏会用のドレス、
宝飾品、馬車、館、晩餐会・・・
当時のパリの社交界のありさまが、皮肉を込めて
描かれているのかもしれません。
社会の富裕層、エリート層、元貴族階級の出身層、
なにかしら今もあるような、
庶民の私には実情は分からないし、縁のない階級ですが。

翻訳小説にうんざりして、日本の文学にふれたくなり、
手元にあった漱石全集を引っ張り出して読み直してます。
落ち着きます。
短編小説集から読み始め、『倫敦塔』で衝撃をうけ、
『坊ちゃん』『草枕』で昔住んでいた熊本へ無性に行きたくなり、
今は『三四郎』を読み直してます。

モームの選んだ十大小説のうち、読んでないのはあと一つ
フローベール『ボヴァリー夫人』だけになりましたが、
どうも読む気がしません。