初恋という名のバラ、旧古河庭園で
「まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき・・・
島崎藤村の詩『初恋』の初々しさ。
車窓からお濠端の満開の桜と若草色の新緑を見ながら
東京体育館のプールへ。
このプールは明るく、外の緑が見えるので気持ちがいい。
閉館した辰巳プールも運河の水辺など外の景色が見られました。
千葉国際は立派なプールなのに、もっさり暗くて寒く、何も見えない。
萩原朔太郎の詩集『月に吠える』の中にあった詩
「およぐひと」
およぐひとのからだはななめにのびる、
二本の手はながくそろへてひきのばされる、
およぐひとの心臓(こころ)はくらげのようにすきとほる、
およぐひとの瞳(め)はつりがねのひびきをききつつ、
およぐひとのたましひは水のうへの月をみる。
海か川か、プールではないでしょう。
でもこんなふうに、澄んだこころの目で外を見、
つりがねのひびきのように水の音をききながら
泳ぎたいです。
こちらも好きです。
コクトーの詩「耳」堀口大學訳
「私の耳は貝の殻、海の響きを懐かしむ」