3月初旬の写真、対岸から見た隅田川テラスの土手、
黄色い点々が見えて、何だろうと近寄ってみたら
クロッカスでした。
名作といわれる数々の小説のうち、
タイトルは知ってるけど読んでない、と最近手にした小説。
文庫で全4冊の長編小説
チャールズ・ディケンズ『デイヴィット・コパフィールド』
中野好夫訳新潮文庫を読みました。
モームの『世界十大小説」にも入ってます。
ディケンズの自伝的な要素が混在して、最初は作者の生涯への
興味から読み進みました。
登場人物の多さとつながりに混乱、詳細な性格描写と
イギリスの階級社会での行動、生き方の難しさは理解を超えます。
途中でやめようかと思ったけれど、4冊めで、
ようやく主人公の落ち着くべき結婚にたどり着き納得、
ほっとしながら読了しました。
生まれ、血縁、家柄、身分、頭脳、性格、
そんなどうにもならない制約の中で、人はどう考え行動するか、
という面にはひかれました。
そして時にはあり得ないほど大げさなのは、
この作者の特徴みたいです。
もう一つ、夏目漱石『吾輩は猫である』
おおよその内容は知っていても、ちゃんとは読んでませんでした。
手元にある全集で読みましたが、こういう小説はちょっと
人間評価がしつこくて、どうにも読んでて楽しくありません。
半分ほどでやめました。
名作、古典、といわれても、好みはいろいろです。