1948年から

文句たらたらどうでも日記

故障回避

2023-07-20 20:01:04 | 水泳
25m泳げるようになりたい、と思って習い始めたけれど、
もっともっとと欲が出て、30年以上過ぎました。
何人かのコーチに習ったり、最近は水泳動画を見たり、
スポーツクラブのプログラムに参加したりしてますが、
形だけ真似をしてもダメと何年かして気づきました。

正しい身体の使い方、無理のない関節や筋肉の動かし方が
分かってないと、あちこち痛めてしまいます。
50代、60代のころと違い、70代になった今は、軽い故障でも、
回復にとても時間がかかります。

そんなことから、水泳による身体の故障について調べたら、
基礎体力、ぶれない体幹の必要性、故障の原因になる泳ぎ方、
などなどたくさんあって、自覚不足だったことが分かりました。

そんな中、2010年に書かれた日大の安田静氏の記事
「マスターズスイマー向けフォームのコーチングにおいて
故障を極力回避するための解剖学的知見について」には
自分に当てはまることがいくつかあり、参考になりました。
例えば、
深いプールから上がるとき、肩関節を痛める(私もこれで故障した)
スポーツクラブなどの大人の水泳プログラムは、
コーチ経験の浅い若い人に担当させることが多く、
充分な指導がしきれない。
マスターズスイマーについては、
オーバートレーニングの見極めの難しさがある。
タイム向上のために必要な負荷と、
故障を引き起こし得る負荷の境界を見極めること。
故障の予防とインナーマッスル強化は、現役トップ選手、
マスターズスイマーにかかわらず、練習の定石です。
などなど・・・

私の知っている人の中に、肩を壊して手術した人が数人います。
マスターズ日本記録を出し、練習のし過ぎで背骨を故障、手術し、
60代から杖を使って歩いている同い年の女性もいます。
肩を手術、1年間リハビリし、マスターズ大会に復帰した人もいます。
身体も、体力も、目指すものも人それぞれですから、
何とも言えませんが、
身体を壊してまで速くなりたいとは思いません。

格差ー長編小説の中で

2023-07-12 06:17:39 | 読書
ヘンリー・フィールディングの『トム・ジョーンズ』
18世紀半ばのイギリスの長編小説、文庫はもうなくて、
kindleで読んだ最初の小説です。

捨て子のトム、実は・・・の子だった、その結婚までの波乱万丈な話。
なぜ波乱万丈に、というと、
美青年で男らしすぎるほどの性格ながら生まれゆえに
身分財産家系なにもない。
相思相愛の富裕な地主階級の娘とは格差がありすぎ、
相手一族の猛反対にあう。
当時の貴族、上流階級の人々を巻き込んだすったもんだの末、
終盤、トムの出生が判明、大地主の資産家の甥であることが
分かったとたん、反対していた人たち、娘の父親は態度一変、
結婚に大賛成、ハッピーエンドとなりました。

ストーリーは単純だけど、遺産、相続、貴族社会の人間関係など
人物描写が多彩で面白い。
途中、作者自身がたびたび顔を出し、小説の構成について
意向や考えを述べる、こんな形の小説は初めてです。

身分格差が結婚の妨げになる、そんな内容、展開の小説は
よくあります。
ジェーン・オーティン『高慢と偏見』は貴族同士の恋愛小説だけど、
貴族といっても階級はピンキリ、
問題にされるのは資産の有無、大きさ、家柄、相続。

トルストイ『戦争と平和』の中の複雑な恋愛模様も、
本人たちの感情は純粋でも、没落しかけた貴族や地主階級の親が
家をなんとか復興させたい、そのために息子、娘の縁組を図る、
そんなことも描かれてます。

日本の小説でも、浅田次郎『壬生義士伝』の主人公は
江戸末期、盛岡の食うに困るほど貧しい最下級武士。
その男、ひときわ貧しい小作人の娘を見そめ、結婚します。
武士と百姓の結婚、幕末の混乱期でもあり得ないでしょう。
妻と家族を養うため、新選組に入り、
身を切りながら仕送りをし続ける男の心情が描かれます。
男の実を結ぶ結末もすばらしい、浅田次郎の小説の中で、
私はこれが一番好きです。

今も学歴、実家の資産、家柄などが本人どうしの
感情に先行、
格差を超えて結ばれても上手くはいかない、という現実。
愛情があって?も、親が強く推す資産家の娘をとる、
そんなとき、男の人はどんな気持ちなのか、想像もできません。

一方は、格差をもわきまえず愛情に走り失礼いたしました、
と、自分の浅はかさを恥じ、屈辱と心の傷を負って
消えるしかありません。

抑制が・・・

2023-07-06 07:18:01 | 心と体
昨日の怒鳴り老人をみてて、
高齢になると抑制が効かなくなる、という話を
思い出しました。
怒りを抑える、うれしさや笑いを抑える、悲しみを抑える、
状況に応じて普通にできていたことが、できなるなる。
それで自分の感情がところ構わず暴発する。

高齢者のなかによく見られる、というけれど、ほんとに?
私の側にも場をわきまえない行動をとる超高齢者がいて、
いたたまれなくなり、こちらが暴発しそうになりますが。

逆に、もういい、関係ないことに口は出さない、無関心を装う、
そんなあきらめの感情のほうに傾くような気がします。
年を重ねてきて、ダメなものはダメ、自分の力不足、器量不足、
仕方ないのだ、過去の悔いを思っても、仕方なかったのだ、と
思い知る。
自分が持って生まれた器、環境の中で生きていくしかない、
私はそう思います。

どなる老人

2023-07-05 19:36:40 | 水泳
午前中、クラブのプールプログラムに参加、
初級平泳ぎ30分、担当の女性コーチがとても感じのいい
ていねいな指導で、参加者多数でした。
私は初めてだったけれど、参加してよかった、
来週も参加して、苦手な平泳ぎをなんとかしたい。
あまりやりすぎると、今度は下半身、股関節や膝など
故障しかねないので、要注意です。

プログラムが終わった後、復習しながら泳いでいたら、
ものすごい怒鳴り声が!
老人が往復レーンで平泳ぎ、もう一人男性が泳いでいるのに
真ん中をのんびり独占して泳いでいる。
たまりかねてその男性が右側通行してくださいと注意したら
突然ブチ切れた老人、ものすごく怒って怒鳴り出した。
何を言っているのかわからないほど怒鳴る。
スタッフが説明説得したら、今度はスタッフに向かって
怒鳴る。
もうどうしようもありません。
みんなあきれかえって顔を見合わせ。
いい笑い者になっているのに、自分は正しい、何が悪い、
と威張りちらし、最後まで怒鳴って出ていきました。
これも認知症の一症状かもしれません。

炎症

2023-07-01 12:27:02 | 水泳
私の左上腕の痛み、悪化はしてないけれど、負荷がかかると
痛みが出る、そんな程度なので、時間がかかっても自然治癒を
と思ってました。
でも、同い年の水泳友達が会うたびに、病院で診てもらうべき、と
かなり熱心に(しつこく)言うので、整形外科へ行ってきました。
超音波で筋肉の状態を調べ、レントゲンで肩の骨を調べた結果、
炎症がおきてます、そのため、少しだけど水がたまっている、
今は、痛みが出るような強い負荷はかけないほうがいいでしょう、と。
骨も筋肉も年齢的な老化の症状ありでした、当たり前ですが。

炎症を改善する治療を受け、また一週間後ということ。
腱板損傷などの重傷でなくてよかったけれど、
自分の年齢と運動強度について、いろいろ考えさせられました。

楽しみながらスポーツをする、
泳げるようになりたいと始めた水泳が、
マスターズ大会に参加するようになってから
楽しむ気持ちが薄れて、ストレスになってしまった、
そんな気がします。
水泳は好きだけど、
こんな世界、知らないほうが良かったかも、とも思います。