1948年から

文句たらたらどうでも日記

冷や汗もの

2024-02-18 18:59:48 | 読書

二月は私の誕生月、息子からのお祝いの花、ありがたい、とっても!

漱石全集8巻の小品集に収録されている
『思い出す事など』を読んでます。
重い胃病のため修善寺で療養していたころの記述に
こんな文章がありました。

・・・誰でも中年以後になって、二十一、二時代の自分を
目の前に憶い浮かべて見ると。色々回想の簇(むら)がる中に、
気恥しく冷汗の流れそうな断面を見出すものである。
・・・二十年の昔に経過した自分の生涯のうちで、甚だ不面目と
思わざるを得ない生意気さ加減を今更の様に感じる・・・

漱石でもこんなことを思うのか、ならば普通の人間が
自分の過去の行いを悔やむのは、相応のこと。
眠れない夜など、忘れたい、思い出したくないことほど、
次々と頭に浮かんできます。
若かったから、とはいえ、あんな間違いをなぜ、愚か者だった、
ああすればよかった、こうすれば、と、
分かっていても無駄に悶々とし、眠れなくなります。
でも、こうやって思い出すということは、
自分の中で懸命に後悔し反省しているのだから、
もういいじゃない、と思うのは真っ当なのかもしれません。


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