1948年から

文句たらたらどうでも日記

It's a big joke !

2014-05-25 21:53:47 | 舞台・音楽
 

東銀座の東劇への途中、萬年橋上と歌舞伎座。
萬年橋は、築地川を埋め立てて出来た高速道路上にかかっています。
写真では上が切れてしまったけれど、キャラクター看板に
Welcome to Tsukiji と書かれています。

METライブビューイング、今回は、モーツアルトの「コジ・ファン・トッテ」
(Cosi fan tutte 女はみんなこうしたもの)を観てきました。
休憩1回をはさんで3時間46分、腰が心配だったけれど、大丈夫でした。

2組の若い婚約者たちの試しあい。
女性の貞節を試してみようと、賭けをする男たち。
それに加担する小間使いの女と訳知り顔の老哲学者。
この6人が織り成す喜劇です。

途中の休憩時間を使って、舞台裏で出演者に話を聞く場面があります。
その中で主演男性は「2世紀前の話、It's a big joke, an entertainment !」
と言ってました。
女性を軽んじているとか、いろいろ難しいことは抜きにして、
恋の駆け引きを大いに楽しんでくださいと。

ほんと、息つく暇もなく次から次へと面白い展開、とっても楽しめました。
アリアはもちろん、二重唱、三重唱、六重唱がたくさんあって、
音のアンサンブルが心地良く、すべてを忘れ天上の気分で
モーツアルトを堪能しました。

いつも思うことですが、オペラ歌手ってすごい。
何回もオペラを観ていると、同じ歌手がいろんなオペラに出てきます。
3時間以上のオペラの全曲、音楽、言葉、演技が何演目もすべて頭の中に入っている、
プロなら当たり前でしょうが、一般素人には驚きです。

ベテランさん

2014-05-24 22:06:51 | 水泳


豊洲運河沿いの遊歩道、鴨が歩いてました。
近寄っても逃げません。

練習会では面白いこともあります。
長く参加しているベテランさんは、少々のことを言われても平気です。

クロールの片手ドリル、かかない方の手はきをつけで、呼吸もそちら側でします。
苦手なほうはやりにくい、50mゴールする寸前で「ああ苦しい、死ぬぅ~」
と、ベテランおばさんが声をあげました。

すかさずコーチが、「ほんとに苦しかったら声なんて出ない。死ぬって、
死にかけの人がそんな大きな声、出すわけないでしょ!」

その人「おぼれそうになったのよ」とさらに苦しさを強調。

そしたら他のベテランさんが、
「おぼれたら隣のお兄さんたちが助けてくれるから大丈夫よ」

隣の貸切コースでは、消防レスキュー隊の屈強の若者たちがいろんな道具を使って
救助訓練中でした。

「あら、おんなじ助けてもらうなら、かっこいい男性がいいなあ」
ですって。

あっけらかんとして、やるときはしっかりやる。
ああ言われた、こう言われた、なんてくどくど言わない。
練習中におしゃべりするのは好きじゃないけれど、
真面目一方じゃ息が詰まる。
私、ベテランになるまで続けられるかしら。

練習会

2014-05-18 20:37:39 | 水泳

ヤマブキの花、白山吹もきれい。

水泳の集団練習って難しいなあ、とあらためて思います。
基礎練習会、その少し上、すごく上、と3レベルあって、
この2年近くの間、いろいろクラスを体験してきて思うことです。

やる内容があらかじめ決まっていて、泳ぐ量もだいたい決まっている。
参加者の年齢層は40代から80代までいて、一番多いのは50代後半から60代前半。
泳力レベルも様々、目的も様々、熱の入れようも様々、
これをまとめながら指導するコーチはほんとに大変だと思います。

過去何人かのコーチの練習会に参加してきたけれど、
今のコーチほど熱心に指導してくれる人はいませんでした。
それなのに、私自身についてだけ言えば、目に見えるほどの進歩はありません。

年齢的なことがとても大きいと思うけれど、
だからこそどうやったら自分にとって有効かが大事。
ただみんなについていって頑張るだけではだめ、
速くて上手な人の泳ぎを見るのはプラスだけど、
それをそのまま自分に当てはめてもだめ、
指導者の言うことを鵜呑みにするのも、場合によってはだめ。

今のコーチは名前をあげて、誰と誰は上手い、出来ている、
他の人は下手くそ、下手くそな人はこうなっているから、こうして・・・
とはっきり言います。
上手いといわれた人の中には、飛び上がって喜ぶ人もいます。
私は下手くそ組の常連、いつも屈辱に耐えています。
時々、耐え難いこともあるけれど。

「下手」じゃなくて「下手くそ」と言葉はきたないけれど、
それほどの悪気は言っている本人にはないみたい。
下手だからお金を払って習いにきている、だからできるようになる方法をしっかり教えて
と声を大にして訴えたいけれど、小心ものは言えません。

群れる人

2014-05-16 21:55:21 | 水泳
昨日の辰巳の帰り、シャトルバス内でのこと。
私の前後の席にマスターズチームのおばさんたちが座って、おしゃべりに夢中です。
私の頭ごしに、大声と笑い声が行ったり来たり、飛び交ってました。
バスには自分たち以外に一人のお客が乗っていることなど、眼中にありません。

ねえ、私の分も水着お願い、
サイズは? S?
ううん、Mよ、だってお尻入れるの大変だもん、
あんたはどうする? 
私、まだいい、ウーマンズで買い換えようかって思ってんだ、
伸びちゃってんだけど、今度は○○にしようかって、どうあれ?
来週どこだっけ、千葉?何時?

バスを降りて、駅の改札口へのエレベータ内でもおしゃべりは続きます。
あんた、もうビーサン履いてんの!
暑いもん、連休明けからよ、
それ、ちょっと早すぎじゃん・・・

50代、60代ぐらいに見える女性たちの会話。
気取って言うわけではないけれど、
服装といい、言葉遣いといい、態度といい、とても受け入れがたいもの。
仲間、仲間、仲間は楽しい、みんな一緒だから練習できる、って。

ああ嫌だ。
場をわきまえず群れる人、大嫌い。

とってもきゅうくつ

2014-05-15 22:14:45 | 水泳

草木の陰にひっそり咲いているシュンラン(春蘭)、目立たない花、自然教育園で。

腰痛あけ、5月になって初めて練習会に参加。
私のクロールとバックのストロークに変な癖があるといろいろ言われたのだけど、
自分としてはそんなふうに泳いでいるつもりはなく、腑に落ちませんでした。
ビデオで自分の泳ぎを見ればきっとよく分かると思うよ、と指導者。

ちょうど翌日、辰巳で映像によるワンポイントレッスンがあったので、
撮ってもらいました。
一人10分間、受付は開始10分前から、でもおばさん3人グループが受付デスクの前に
陣取って、時間前に予約してしまい、私は30分後。

やめて帰ろうか迷ったけれど、せっかくだからと練習しながら待ちました。
待った甲斐がありました。
指導者に言われた癖と欠点以前に、その原因かもしれない変な癖のある泳ぎが
しっかり映像に表れてました。

とにかく窮屈、首と肩周りにひどい力みがあって、ストローク中、殆ど首が見えません。
肩甲骨も狭まって寄ってしまい、肩が顔に近づき過ぎ、肩先先行の動きになってました。
最近、胸郭を凹ませて、腹筋を締めて、体幹を使って泳げ、と言われていて、
いつもその姿勢を意識して泳いでいたのだけど、それがこんな結果になっているとは、
ほんとに驚いてしまいました。

ワンポイント担当の指導員も、とにかく肩周りが窮屈、詰まっている、首がない、
これじゃあ伸びも出ないし、進まない、疲れる、見てるだけで疲れそうですって。
指先を先行させる意識で泳ぐ、
陸上で肩をストンと落としたその姿勢のまま泳ぐ、
もっともっとリカバリーは力を抜いて、と言われました。

なぜこんな泳ぎになってしまったのか、思い当たるふしはあります。
やりなおしだけど、映像で自分の泳ぎが見られてほんとに良かったです。
知らずにあのまま泳ぎ続けていたら、と思うとぞっとします。

ぎらぎら

2014-05-11 21:40:37 | 心と体

ヤマルリソウ、自然教育園で。

腰痛は回復傾向でも、身体を動かすのが少し怖かったりします。
クラブのプールで一度、辰巳で一度泳いでみたけれど、
水の中は自重がかからないので大丈夫でした。
ただ、壁を蹴るときの腰を反らせる姿勢は危ない。
水中で痛みを感じなくても、後でぶり返す恐れがあるので。

身体を少し絞って、自重を減らしたい。
普段の姿勢の改善、そして練習量を減らす。
それぐらいが今の目標です。

今朝、ストレッチをしていたら、閃輝暗点に見舞われました。
1年ぶりぐらいか、視界に金属質のぎらぎらしたとがった歯車のようなものが現れて
半円を描きながらゆらゆら動きます。
今日のは小さくて、目を閉じてじっと寝ていたら20分ぐらいで消えました

原因はよく分からないようで、一過性の脳循環障害と言われています。
眼科では、あまり心配しなくていい、頻繁におこるなら脳神経科で調べて、と
言われています。
いろいろあるけれど、66年も使い続けてきた身体だから、
何もないほうがおかしいくらいでしょう。

ゆび

2014-05-09 21:39:41 | 舞台・音楽
 

連休中に東京国際フォーラムで開催された「ラ・フォール・ジュルネ2014」に行ってきました。
今年は10年記念祝祭の日、ということで様々なクラシック音楽イベントが
有楽町、丸の内地区で同時進行してました。
初めてのジャズコンサートもありました。
何十年後かには、ジャズもクラシック音楽の一ジャンルになるかもしれません。

今回聴いたのは主催者ルネ・マルタン企画のコンサートで、
モーツアルトのアイネ・クライネ・ナハトムジーク、ヴァイオリン協奏曲第3番、
ハイドンのビアノ協奏曲ニ長調。

そして何よりすごかったのは、ルセロ・テナというフラメンコカスタネット奏者の演奏。
ヨハン・シュトラウス2世のスペイン行進曲、同1世のカチューシャ・ギャロップ、
ファリアのオペラ「はかない人生」より舞曲。
オーケストラをバックに両手につけた小さなカスタネットが堂々と渡り合うのですから、
もう見事というほかはありませんでした。

木の音って心地いいです。
でもあんな激しい表現もできる、拍手喝采でした。

ピアノもヴァイオリンもカスタネットも、手の指の動きから音が生まれてくる。
人間の指はどこまで繊細に動くのか、極限を見たような気がしました。

振り出し

2014-05-06 15:43:28 | 水泳


宮崎産完熟マンゴーをいただきました。
立派な果実です。
とろけるような甘さでした。
ゼリーなどはよく食べるけれど、生のマンゴーは初めて。

腰痛発症後、1週間が過ぎ、だいぶ良くなってきました。
ひどい人は寝てても痛い、寝返りもうてない、なんていいますが、
私はそれほどではなく、寝てるのが一番楽、朝、起床後の第一歩が辛く、
最初はつかまり立ち状態でした。

今はもう大丈夫、買物して重い荷物を持って歩くのは腰に響きますが。
疲れすぎないこと、普段の姿勢に気をつける、運動後のケアをちゃんとやる、
そのぐらいかな? 再発防止。

連休は水泳全休でしたが、さほど気にもならず、
身体の疲れを全部抜くいい機会にしようと過ごしました。
申込もうかと思っていた6月末の大会も止め、
こういうことに全然未練なしな自分がちょっとうれしかった。
大会の成績や、泳力の進歩にこだわりすぎるのは嫌だし、
さらっと流せるようになりたかったから。

こだわったって素質がなければたかが知れている、
周りを見ればよく分かります。
努力だけでようやくこの程度、高望みしないことです。

全快したら、振り出しに戻ればいい、
練習会も新入会だと思って参加すればいい、
振り出しといっても私の場合、ちょっとだけ後戻りすればそこが振り出しだから、
どうってことありません。

long purples

2014-05-06 15:28:42 | 読書
   

毎年のシラン(紫蘭)、佃公園です。

『ハムレット』四幕七場の王妃のせりふにこんなのがあって、
読んでいて、紫蘭って不吉な花なのかしら、と思いました。

   ・・・純潔な乙女たちは死人の指と呼んでいる紫蘭ーー
   その素敵な花輪を・・・
   (河合祥一郎訳『新訳ハムレット』角川文庫)

ネットで調べたら、原文はlong purplesだそうで、
日本でいうシランの花とは違う植物らしい。
でも、翻訳ではほとんどが紫蘭になっているそうです。
なぜでしょう。

つながる読書(8)

2014-05-02 21:11:20 | 読書

ラショウモンカズラの花、羅生門に何か関係があるのかしら?
自然教育園で。

やっぱり古典はすばらしい、音楽も本も。
安心して読めます、間違いない、
ここのところ、ずっと、どっぷり時間をかけて読んでます。

『悪霊』のあと、『カラマーゾフの兄弟』を読みましたが、続きが読みたくなりました。
『カラマーゾフの兄弟』の完成後、ドストエフスキーは亡くなってしまったのですが、
続編の構想があったらしい、と訳者の解説にあります。
誤審後、ドミートリーはどんな生き方をするのだろうか、
三兄弟のなかで、一番魅力的でした。
でも、難しい小説でした。
私は著者が言わんとすることの何分の一を理解できたのだろう?

フロイト『ドストエフスキーと父親殺し/不気味なもの』中山元訳
(光文社古典新訳文庫)を続けて読みましたが、こちらはちょっと・・・
途中で放棄。

今は『罪と罰』を読み直しています。
同じ光文社古典新訳文庫で、亀山郁夫さんの訳です。
若いころ読んだときより、ずっとずっと深く入り込んでいます。

電車の中では、薄くて軽い文庫本を読んでいます。
こちらも古典、シェイクスピア『新訳ハムレット』河合祥一郎訳(角川文庫)
2003年に野村万斎さんが演じたハムレット用の新訳で、
狂言のような言い回しが出てきて、すごく面白い。

そして『ジュリアス・シーザー』安西徹雄訳(光文社古典新訳文庫)
戯曲は読みにくいと思ってましたが、言葉の面白さ、多彩なたとえのあや、
読んでいると、人物像や舞台が目に浮かぶようです。