夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

水彩画を描き始めたけど途中で中断して写真

2022-06-20 05:36:22 | Weblog
庭の豆柿の木の下で自分で撮った写真を素材に水彩画を描き始めました。

紙は百斤の画用紙を板に水張り、絵の具はペンテル水彩。
ここまで描いて一段落したのでここまで。
まあ思うようには描けませんが何がいけないのかはわかってきました。

一息入れて庭の片隅に咲いているフランスギクをカメラで2枚。草刈りの際残しておいたんです。
これは良く撮れました。

マーガレットじゃありません。

夕食は焼肉だそうで、足りない食材の買い出しを頼まれたのでもちろん FinePix も同行。
長野市は暑そうなので隣町で済ませることにしましたが、そんなことより絵になる風景探しが優先です。
私は出掛けるとまだ通っていない道を走る主義で、今日も未知の道へ。
毎度のことですがこんななんでもない風景に惹かれます。


もちろん「意味」なんてありません。


あ、そうそう、今日は 35mm レンズです。

画角はフルサイズなら標準に近いかな。

対象にカメラを向けて何枚かシャッターを切ったら周囲を一回り見てそちらも撮ります。

右手の大きな山は黒姫です。

ここはほぼ地元ですが知らない空間って、あるものです。
平らな水田が広がる中に点々と作業小屋があって「これは面白い所だぞ」。


実にいいセンスの小屋です。


ここも振り向いて一枚。

画面を地平線で上下二分割するのは深い理由がありますが今は説明しません。

こっちの小屋もいいじゃないですか。


先のT字路を左に曲がったらこれも絵になります。

左からの陽射しが効果的です。

左の土手もいい感じ。

逆光の風景は郷愁を感じさせますねえ。

この後コンロのガスを買いにホームセンターに寄って空を見るといい感じの曇が出ているじゃないですか。
電柱と電線が無い所を探していたらこんな風景がありました。

中学生が3人通りかかって「こんにちは」。こちらも「こんにちは」。

空はここで何枚か撮りました。

タイミング良く光芒が現れました。

帰りはよく通る道ですが、この空間に惹かれて車を停めて

抑えに何枚か撮ってから曇の切れ目から陽が射してくるのを待って。

往路で一瞬気になった葵を見たくて同じ所を通りました。

約1時間経過して太陽の位置が傾いたので光は最高。

ネットで水彩画の先生方の講釈を伺って参考にしようと毎日見ています。
技法を知れば知るほど奥が深くて引いてしまいそうになりますが、が、先生方に共通点があることに気がつきました。
もちろん先生方は全部をさらけ出している訳じゃないでしょうし、初心者向けの講座ですからそうなるんでしょうが、
風景画の場合、特に構図に関してはパターンにはまり込んでいて、具体例はいくらでもあります。
例えば画面の上に空があって遠景に霞む山並み、その下は平原又は畑か田んぼ、海もありかな。が広がっていて、その間に曲がった道あるいは川があり、近景には大きな樹木なんて。
時間帯は影が効果的な朝又は夕方。それだと朝焼けか夕焼けも描けます。
言い出せばきりがありません。
という私も今まで自分が撮った写真と映像を見ると見事にそのパターンにはまり込んでいるのがほとんどです。今日の写真も。
根拠の無い既成概念に感染してる!

先日 Jr が撮った写真の中に、余計な知識が無いからこそ捉えた写真があったのは今後重要なヒントになりそうです。
これは Jr が撮った中で面白い写真の例です。

この写真に「異次元の入り口」なんてタイトルを付けたら面白いかも。

絵画も写真も映像も奥が深いですねえ。
特に私が50年取り組んでいる映像は時間軸という実に厄介な要素があるので複雑怪奇です。
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写真素材で絵を描くのとは違うアプローチ

2022-06-19 00:30:00 | Weblog
また変なアイデアが浮かびました。
最近はまっている水彩画の素材としての写真ですが、もっといい方法があります。
写真を撮ってきてそれを見て家又はアトリエでじっくり絵を描くという方法は合理的で否定するつもりはありません。
現実問題として現場で最後まで描くのは状況によっては、例えば吹雪とか雷雨に限らず不可能な場合がありますから。
先日来自身の水彩画のために撮った写真に限らず昔コンデジで撮った写真の中にも素材に耐える物が出てきて喜んでいますが、
それらを見ていてこれとは違うアプローチを思い付きました。
写真は通常の感覚ではシャッター速度は屁理屈として良くも悪くも一瞬の姿。
うまく説明できませんがそこに何か割り切れないというか違和感を感じたんです。

私にはあれがあります。

1989年から ED Cam で撮りためた膨大な映像資産です。
これらは BGV を作ろうと考えて撮影したもので、どれも据えっぱなしのカメラでテープ1本(2時間)回してあります。
他に業務用カメラ Ikegami ITC-735 と Sony BVU-150 のコンビで撮った Umatic テープが段ボール箱に一杯。

思い立ったが吉日、さっそく ED Beta テープの1本を出して


EDV-9000 で再生してみました。


冒頭の映像がこれです。
ED Cam は業務用みたいな大型カメラですがハイアマチュア向けの民生用に過ぎません。
でも画質は良好で独特の味もあります。

ロケ地は長野市の旧鬼無里村。
この絵のような古民家は今は取り壊されて更地。貴重な映像となりました。

30分後は


1時間後


1時間半経過


2時間テープの終了間際


2時間の間に映像は微妙に変化しています。
そう、思いついたのはこの回しっぱなしの映像をモニターで見ながら絵を描いたらどうなんだろうということ。
それなら状況の変化も含めて現地で描く疑似体験が出来るんじゃないでしょうか。
この場所では四季を通して6年に渡り何度も撮影に行って、それをまとめて作品に仕上げた動画を YouTube にアップしてあります。


確か Umatic で撮った山野草の映像もあるはずで、映像ですから風に揺れているのも撮った記憶があります。
近いうちにモニターを見ながらスケッチだけでも挑戦してみましょう。
映像を見て描いても絵は静止画ですが写真を見て描くのとは違う結果に、なるかどうかは未知の世界ですが。
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一様な曇の状況はどんな写真が撮れるかな

2022-06-18 16:51:28 | Weblog
午前中は洗濯機の下の排水口の掃除でつぶれましたが問題が解決してやれやれ。
午後は空が黄色味のある一様な曇があって光が満遍なく回る状況で、こんなときに写真を撮ったらどうなるか、やってみました。
今日はFinePix S2Pro に 50mm レンズを付けました。 35mm 換算で 75mm の望遠だったかな。

これで風景を引っ張って奥行きを詰めたらどうなるか、前から試したかったんです。

最初は先日も撮った農協の建物です。

屋根の向こうに見えるのは民家と三水小学校。
光が回り込んでいるので建物の形がよくわかります。前に撮ったのは影でつぶれていました。
どちらが写真(絵画)的にいいかはなんとも言えません。

ついでにこれも。


三水の小さな祠の横の狭い道から。


軽トラがやっと通れる道を下って振り返ると


このお宅の土壁がいい雰囲気です。


戻る途中でも

こんな状況だとメリハリのある素材が向くようです。

脇のりんご畑では小さいながら実がもうこんな一人前の形になっています。

ゴルフボール位の大きさです。

足元の、あれっ何だっけ、あ、ヨモギだ。これが気になって。


この光ではりんご畑は絵にならないと勝手に考えていましたが

小屋が色と形でいいアクセント。

りんごは選定を繰り返して面白い枝になっているのがあります。


りんご畑のトンネルみたい。

斜めの棒は幹じゃなく枝を支える支柱です。

単純にこの木の形が面白かったので。

被写界深度が浅いので左のりんごの木はボケていますが実は判別できます。
三脚を使って思い切り絞り込んでシャッター速度を落とせばパンフォーカスになるのはわかっているんですが。

移動の途中でこんなのに遭遇。

人懐っこそうなネコでした。顔の模様が忍者みたい。

土手の上の土蔵が澄まして構えていたので。

木の電柱ですよ。

あの柿の木は枯れちゃったんでしょうか。

柿の木の枝はそのままフラクタルパターン。

旧三水第二小学校、現在は「飯綱コネクトイースト」として活用されています。

水彩画にはもってこいの素材。というよりこれ自体が絵ですね。

そろそろ帰りましょう。でもちょっと待って


こっちもいいじゃないですか。


充分収穫があったのでもういいだろうと家路につく途中で

お願いしたようにおばさんが現れました。

50mm レンズは想定を超える結果でした。
それぞれの写真を見るといかにも望遠の感じの物とまるで広角みたいな物があります。
それと、考えの浅い人が避ける今日のような光は素材にもよりますが、影が穏やかでいい味が出るんですね。
次は光が強い日に市街地の瓦屋根が重なる風景をこの 50mm レンズで奥行きを圧縮して撮ってみようと考えています。
絵の素材としての写真ならもっと自由に望遠の特性を利用してもいいと思っていて、今日はその前段。
このあたりは秘かに作戦を練っているところで、面白い結果が出て理論付けしたら公開しますが今は伏せておきます。

実は今日は Jr も同行して EOS20D で何枚か撮ったんですが、悔しいけど彼の方が枚数は少ないけどいい写真を撮りました。
理屈じゃなく直感で撮るのがいい結果になるってのはあるみたいです。
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昔コンデジで撮った写真を見たら

2022-06-17 17:04:29 | Weblog
5㌔強のウォーキング前後にまた何枚か写真を撮ってきました。
これは4度目です。季節が変わる度に撮ることになりそう。


歩いて軽く汗をかいて帰りにも。
昨日見つけた田んぼの脇の小川です。


これはいつものウォーキングコースの一部。
この左手奥に手前に見える川の上流があります。


これは昨日撮った写真の一枚です。

これを見ていて70年以上前の記憶が蘇ってきました。
人間、最初の記憶は3歳位と言いますが私はまだ歩けないかよちよち歩きの頃の記憶と感覚が残っています。
当時住んでいた土蔵の隣、父の実家でのことです。
萱葺き屋根の下、古びた縁側で母におむつを替えてもらって「あーさっぱりした」。
何年かに一度あの感覚を鮮明に思い出すんです。
母は何か用事があって私を実家の縁側で寝かせていたんでしょう。
季節は夏、その山裾の家の庭で鶏が駆け回っていました。
裏の小舎から牛の声が聞こえ、微かに山椒の香り。

縁側で、うとうとしながら見たあの日の空はきっとこうだったんでしょう。
私が写真を撮るために探す情景は、その頃の原点探しなのだと気がついて納得。それだ!

そんなことを思いながら気まぐれに昔コンデジで撮った写真を開いてみました。
最初にひっかっかったのがこれです。最高の状況!

見事なまでの上下に分割、絵画でもイメージが分散されるのでタブーとされる構図です。
でもそんなことは無視。今後もこれでいきます。
左右二分割だろうが日の丸構図だろうがシンメトリーだろうが後からバカがこじつけたタブーは一切無視です。

モノクロで撮った写真も多数ありました。

晩秋の飯山市郊外の畑。

Photoshop で色を抜いたんじゃなくモノクロモードです。

曇り空の下を行く路線バス。

こんな情景も4歳か5歳の頃の記憶にあります。
― 私は父が押す自転車の荷台で居眠り、弟は後ろを歩く母の背中。砂利道を走っていくバスと砂埃。

山の上から見た新潟の限界集落です。

季節毎に何度も訪れました。

今は田んぼはすべて放棄されて荒れ放題ですがこの頃はこんな情景が見られました。

老夫婦が稲刈りの最中で、ばあちゃんが刈った稲を投げて爺ちゃんが上で受け取ってはざかけ。
風が吹いて枯れ葉が一斉に舞った、そんな情景も別の日に撮ったんですがミスで消しちゃいました。

モノクロの表現力を再認識しました。

じゃああれをモノクロにしたらどうなんだろうと。


私が幼い頃住んでいた所はこれとはイメージが違いますが

少しは近付いた感じがします。
カラーだとリアル過ぎるし桜の色はモノクロでも認識できます。
でもねえ、カラーで撮ってモノクロに加工ってのは私の感性が許しません。
近頃はデジタル技術でモノクロをカラー化することもできるそうですがあれも私には理解不能です。
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夕陽の光芒を捉えました

2022-06-16 20:16:42 | Weblog
絵の練習は続けていますがとてもここでお見せする段階ではありません。
本気で透明水彩画を描くにはそれなりの紙が必要だということも知らずに百斤のスケッチブックや画用紙を買っちゃいました。
安いので混色や滲み、塗り重ねの練習には使えるでしょう。
スクラッチは無理でしたが。

夕方になって面白い曇が現れたので絵は中断、カメラを持って町内の田んぼへ。
最初はこんな空です。

曇の形は秒単位で変化しています。

穏やかな空をトンビの夫婦が舞っていました。

画面左に CCD のゴミがあって気になります。

北の空はこんな具合です。


東を見ると

なんということもない曇です。

山の手へ移動。
西の空は重い曇が激しく動き出しました。

これは面白いことになりそうです。

北東の曇も様子が変わりました。


西の空は、Oh 期待した通りの曇です。

重い曇の隙間から光芒が現れました。

何枚も写真を撮りながら待つと

うっすらと見える光芒は計算通り!

田んぼに映る空を入れて。
露出を変えて何枚も撮りましたがこれは成功です。

絵の素材として最高。描けるかどうかはわかりませんが。

東の情景もいい感じでした。

3枚撮った中で露出不足のこれが実際のイメージです。

この一連の写真は計111枚撮りました。レンズは28mm単玉です。
露出計は使っていません。1/125S f8 を基準に一発撮って、モニターで結果を見て決定です。
それにしても今日みたいな空は絵で表現って、できるんでしょうか。
写真のままで完結でいいような気もしますが、絵と写真、表現力に優劣はつけられないし。
うーん、ますます面白くなってきました。
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今まで撮った写真のフォルダを開いてみたら

2022-06-15 17:48:38 | Weblog
このところ FinePix S2Pro で撮った写真から納得のいく物をL版に印刷していましたが、インクが後からあとから終わっちゃいます。
紙もハードオフで買った200枚入りがもう残っていません。
96枚収納のアルバムは3冊目です。

印刷は中断です。項目別のフォルダを作って分類することにしました。

今日も自由の身なので午後はカメラを持って出掛けました。
表向きの理由はドクダミの採取と湧き水汲みですがそれの前後で写真です。
これは3回目ですがドクダミの群生地に行く途中なので3度目の正直。

これが一番良く撮れました。

これも改めて何枚か。


これも。


これも前に撮ったような。


空を見上げたらいい曇が出ていたので。


前から通りすがりにいい雰囲気だと思っていた小屋を周囲から何枚も。

畑仕事のご夫婦をよく見掛けるんですが今日は誰も居ませんでした。残念。

デジカメの写真は心機一転、FinePix S2Pro で撮った物だけ活用しようと考えていましたが EOS20D で撮りためた写真はどうしよう。
これも夕べからフォルダを開いて確認していますが良く撮れているのがどんどん見つかります。
撮影年月日毎に作成したフォルダはこれだけあります。


枚数を数えてみたら


水彩画の素材として使えそうな写真の例をちょっとだけ選んでみました。

須坂の旧郡役所です。一時解体の話がありましたが一転、修復して文化財として保存、活用されています。
私は昔この近くに住んでいました。当時は県の地方事務所として使われて大勢働いていたのを覚えています。

桜の頃、建物の中は入り口で声を掛ければ自由に入れるので内部も何枚か撮ってあります。

隣りの信濃町にある閑定桜です。大木だった親はほとんど枯れて代わりに植えたクローンが元気に育っています。


Jr の EOS20D を借りて京都へ行った帰りに北陸道のサービスエリアで。

私が同型の EOS を手に入れたのはこの後です。

盛夏の栄村、もしかすると津南かも。


新潟の私が大好きな風景です。四季折々に何度も訪れています。

得意の上下二分割。これが好きなんです。

飯山市の田んぼの中の道。とにかく暑い日でした。


晩秋の長野市西部の田んぼ。低い日差しが最高でした。


飯山市の某所。農業用溜池ですが息を呑む風景でした。


長野市松代の杏畑です。杏は花ばかり注目されますが紅葉は素晴らしい!


冬景色も多数あります。これは飯山市の湯滝橋。


当たり前の全景ばかりじゃなくこんなのも。町内三水地区のりんご畑にある小屋です。


真冬のJR 飯山線西大滝駅。下り列車が出て行くところです。


こんな写真が数千枚あります。
これは自己満足で眠らせておいては宝の持ち腐れになっちゃいます。
どう活用するか、今考えていますがその前にとにかく整理ですね。
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去年の春 HL-95 で収録したあの映像って、そのまま水彩画?

2022-06-14 10:26:10 | Weblog
なんとなく Ikegami 最後の3管カメラ HL-95 で去年の春試し撮りした映像を観たら「これ、そのまま水彩画みたい」。
使ったカメラはこれ。
手に入れたときは色が変で修理に挑戦した結果蘇った貴重な放送用カメラです。

VCR アダプタを介して BVV-5 をドッキング。テープはベーカムSP。

短編にまとめて YouTube にアップしてあります。以下、映像から切り出した静止画です。

動画はこちら

カラーバーにテキストを重ねたカットを含めて撮影順に14カットで構成。
パン、ティルト、ズーミングは一切なしで全カットフィックスです。


























HL-95 はまだ扱いが慣れていないので試作ということでカメラ位置は一箇所で周囲を見て様々な要素を撮る実験です。
我ながらこれは面白い方法で、この場合映像の側から逆に自分の存在が見えてくるんじゃないかという論理。

北信濃では素敵な空間を見つけるとどちらを向いても絵になる要素が存在します。
今は水彩画の素材としての写真に熱中していますが、改めて自分が撮った映像を観るとこれはまさに絵の世界です。
自分を誉めてやりましょう。
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納得のいく写真

2022-06-13 06:00:31 | Weblog
このところ、水彩画の素材をテーマにコンセプトは田舎の風景で写真を撮る日々です。
一昨日のこと、前から意識していた小さな小屋を撮って、一部納得がいかず昨日改めて撮り直しました。

昔は農産物を売っていたらしい木造の小屋で、絶妙な位置に大木があって空模様は薄曇りの半逆光。
今は放置された小屋がまるで私のためにあつらえたように自己主張していました。
小屋の右上には広い道路が出来て農産物の店と蕎麦屋があり、車の通りも激しいのですがこの一角は全く別の空間です。

この写真で面白いのが左の大木、欅でしょうか、こちらに伸びている太い枝です。
絵画の世界は詳しくありませんがこんな表現は少なくて樹木の枝は左右に描いてしまう傾向がありませんか。
この情景に出会った時、瞬間的に惹かれたのはしっかり自己主張している枝によるものでした。
この写真で奥の小屋は脇の大木を引き立てる添え物に過ぎないといえます。
一見整いすぎた静物としての写真ですが面白いのが撮れたものです。

水彩色鉛筆で素描きしたこれですが、


実際の風景はこれです。

軽トラが写真に時間の要素を加えています。

ここで考えたのですが、絵画や写真の視点って、いったい何なんでしょう。
普通の考え方では「その物が一番立体的に見えるように」なのでしょうか。
試しに同じ場所で撮った他の写真を並べてみましょう。

これは小屋そのものをテーマに撮りました。

望遠で引っ張ったんじゃありません。

脇の道と奥の丘を入れると、

不思議な奥行き感です。

立ち居地をこちらに変えてみました。

これがどんな所なのかが見えてきます。

ほぼ同じ位置ですが曇っていると印象はまるで違います。

私的にはこれは眠くて印象が薄いので嫌い。

へそ曲がりな私は考えます。
絵画も写真も結果的に「一番都合のいい」ところを写し取ることになっているんじゃないか。
逆に見れば不都合は徹底的に排除しているんじゃないか。

映像ならカット割りで様々な方向、アングルで表現することが簡単ですが、それじゃあ一過性になってしまいます。
ではどうすればひとつ脱皮した表現ができるか、面倒なことを考え始めたものです。
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夕べは思わぬ雲を捉えたり今日はその他色々

2022-06-12 14:11:13 | Weblog
夕べ、午後7時半頃遠い雷鳴と共に雲行きが怪しくなってきました。
窓から外を見ると濃紺の墨を流したような曇。これは絶好のチャンス!
FinePix を持って外へ。暗くなっているので露出計なんか当てになりません。勘だけで不気味な空を撮りました。


感激です。これを待っていたんだ!


これもいいぞ。


幸い曇に脅されただけで雷雨にはなりませんでしたが、これは思わぬ収穫です。
こんなのを素材に絵を描く人は居ないでしょうが水彩画で描くならあらゆる手法を駆使する必要がありますね。

今日は特に用事も無いので水彩色鉛筆で絵の練習です。


まったくの初心者ですがとにかく最後まで描いてみました。

笑うなら笑ってください。100枚位描けばなんとかなるだろうと思っています。

昼前に昨日撮った素晴らしい素材をもう一度撮りに出掛けました。
レンズはこのところ常用しているこれです。


11枚撮りました。昨日とほぼ同じ薄曇りの半逆光です。


薄雲の隙間から柔らかい日差しを受けて小屋が浮かび上がったこれがベター。静物としての風景、絵の世界です。
曇りの状況で撮った写真はコントラストが弱くて好きじゃありませんが敢えて挑戦中ですが、これなら納得。

画面が微妙に傾いていたので修正、その分をトリミングした他は何もしていません。

さっそくプリンターで印刷しながら FinePix S2Pro で一昨年暮れから何枚撮ったのか調べてみました。

本当はフィルムで撮りたいけどコストを考えると無理。

「水彩画のための素材」をテーマに写真を撮るって、案外有効かもと考えるようになりました。
例えばこれなんかどうでしょう。

昨年2月に新潟の筒石で撮った写真ですが、あの頃は絵の素材なんて意識は全然ありませんでした。
でも今見ると二人のおばさんが話しながら歩いていく姿は省略した水彩画で表現するには最高じゃないですか。
咄嗟に撮った写真ですが撮って良かったと思います。
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昨日撮った写真を見直すと

2022-06-11 07:29:39 | Weblog
いやいや、昨日も面白い写真が何枚も収穫できました。
もちろん私は写真の勉強なんかしていませんしそんな気もありません。好きなように撮っているだけ。
例えば「写真の構図」あたりから入ると絶対本質が見えなくなると思いますし、様々なタブーを避けたありきたりの写真になるという考え方です。
写真の世界はとにかくあれはいけないこれはいけないとがんじがらめなのが見えて一切勉強しなくなりました。
おかげで全く自由な写真が撮れるようになってきました。

ということで、昨日撮った写真を改めて見直すと、
これは FinePix S2Pro に単焦点 28mm を付けて入射式露出計で露出を決めて試した写真です。

露出はうまく決まりました。
レンズは今まで使ってきた 28-70mm AF レンズより切れがいい感じです。

次は用事に行く途中、信号待ちで車のフロントウインドウ越しに何も考えずに撮った写真。

写真を撮りに行ったんじゃないので露出計を忘れましたが偶然良く撮れていました。

帰りに撮った太陽を写し込んだ写真は昨日も紹介しましたね。

シャッター速度は 1/1000 絞りは 16 だったと思います。
この前に撮ったのはシャッター速度が遅くてこんなことになりました。

デジカメはモニターですぐに確認できるのは強みですねえ。

本題です。
昨日はお見せしなかった写真が面白いので。
太陽を写し込んだ写真の直後、鳥に気がついて咄嗟に撮りましたがシャッター速度 1/1000 が吉と出ました。

先ほどの写真と同じ設定なので暗くなりましたが
Photoshop でレベル補正をかけて調整すると


いい感じになりました。

この写真も水彩画の素材になりそうです。

ヒストグラムはやや暗い方に寄っていますがこれで良し。


確認のためオリジナルの写真から鳥を当倍で切り出してみました。

この時期田んぼでよく見かけるゴイサギでしょう。

さて、今日は曇っているけど午前中は雨にならないことにして久しぶりに5㌔のウォーキングに行こうかな。
その後は水彩画の練習をしましょう。
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