ちょこちょこ帳

ちょこちょこした物やおもしろい物を中心に、気が向いた時に更新していきます。

父帰る。そして舞台「ひめゆり」

2012-07-16 22:02:29 | 日記
7月の6日から、父が東京で入院、手術の予定でしたので、
お見舞い、付き添いの為、母と上京しました。

私の東京在住の友人、さおPは、ミュージカル座という劇団に入っています。
東京で何度か舞台に出演していましたが、毎回誘われても
遠方なので一度も行けず・・・
今回、皮肉にも??父の入院日とちょうど重なっていて。

母の了解も得て、思い切って観に行くことにしました。

もちろん、父には内緒です

北千住の駅前のマルイの11階に有る会場「シアター1010」で、

「ひめゆり」というミュージカル。

有名なひめゆり部隊のお話です。





さおP宛に、こんな立派なお花が。(園山詩織は芸名です)


(ふたまたさんは、苗字みたいですね、悪しからず

思ったより大きなキャパの会場で・・・
前から3列目ど真ん中の、すんごい良い席を用意してくれてました。ありがたい・・

主役は、神田沙也加さん。キミという女学徒の役。

さおPは、親泊先生という、引率の女教師役で、結構出番が有って。

始まってすぐ登場したのですが、
こんな大舞台で、こんなにたくさんのお客さんの前で、
堂々と、伸び伸びとお芝居している友達を目の前で見て、
早速目頭が熱くなるワタシ(笑)

この時感じた気持ちは、自分でも初めての感情で・・・
今まで見て来なかった自分を悔いると共に、
こういう機会が無いと知る事が無かった世界を知れて、
大きなショックと感動を与えられました。

全編歌で綴る、王道のミュージカル。

とはいえ、テーマは戦争、ノンフィクションという、重い重いモノで。

けどとにかく、沙也加さん始め、出演者全員歌が上手い!のです。
私なんぞが「上手い」と評価するのが失礼かなと思うぐらい、
上手いとか越えてるんですよね。

重いセリフも、出演者さん達の心情も、そして戦争の愚かさも、
歌そのものが生きていて、”伝わる”というより”憑依する”感覚だったかも。

最後は、涙涙でした。
本当に素晴らしい舞台でした。

そしてこんな素晴らしい舞台に出演しているさおPがとても誇らしく、
刺激も貰えました。

人に感動を与えられるって、すごいことですね、改めて。

終わってすぐ、父の病院に面会に行く予定だったので、
真っ赤になった目をこすりながら、そそくさと退散。


おかげさまで、父の手術も無事終わり、12日に退院して帰ってきました。

親の入院、という重苦しい現実の中に、自分の娯楽をサンドして調子良く
現実逃避する、親不幸な娘です

心配して下さった方々、ありがとうございました