ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

茶摘

2014年05月02日 | 日記

茶摘

一昨日の ホームコンサートで全員で歌った 茶摘。この歌は京都の田原の茶摘の風景を歌ったものだ。
 丁度 立春から数えて 八十八夜の頃に摘みはじめるが急がないと まだ 霜が降りたりするよ とのアドバイスを歌っているそうだ。

今では 小学校で童謡や唱歌を     
      教えないとのことだが こういった 本物の季節感を表現した歌は 教えて欲しいと思う。

夏も近づく 八十八夜
野にも 山にも 若葉が 茂る
あれに見える歯 茶摘じゃないか
赤ねだすきに 菅野傘

2番があったのを知らなかった。ちょっと面白い歌詞だ。。

日和続きの 今日この頃は
心 のどかに 摘みつつ 歌う。
摘めよよ 摘めつめ摘め 摘まねばなラム
摘まにゃ 日本の茶になら無

日本の茶の部分は 元は 田原だったらしいが 何となく この歌まで 軍国主義の歌にしてしまったようで 気に入らないなあ。
 これからは 新茶のシーズンだ。玉露は手で摘むが その他は 機会で茶摘をするから 茜だ好きのお姉さんも いなくなってしまった。

 最近では 地方都市の村落で高齢者が減少していて 若い女性の仕事が無くなりつつある。介護の仕事もそうだが お茶を飲むお年寄りがいなくなるのだから 茶摘娘がいなくなるのも当然だ。

 お茶と言えば 夫の句を思い出す。
 読売新聞主催の俳句の大会で選ばれた句の一つだ。

遺言を認め終わり飲む新茶
ゆいごんをしたためおわりのむしんちゃ

だ。夫は きちんと遺言(法的には いごんと言うようだ。)を書いていた。
 そうか あの時 作った俳句だね。
 

 物事の整理をしてほっとした時に飲むのは やはり 美味しく入れた日本茶かな。

 ニッキーは茶摘の歌を知っている。

 なぜかと言うと おかあさんとニッキーが手遊びをする時に使う歌が 茶摘 なのだ。

おかあさんが 生まれて初めて犬に接した時 ハーネスを外して寛いでいるニッキーと親しく交わるには どう すればいいのだろかと考えた末に
 そうだ 手遊びをしよう。
「 せっせっせ ぱらりこせ 夏も地位かづく はあちじゅうはちや とんとん...」とこんな風に遊んだら ニッキーは 何事かといった顔をした。しかし 段々慣れてきて よく 手 前足だが をひょいとこちらの手に乗せるようになった。
 そこに顔を出して 痛い思いをしたことがある。

 青い空の下 若葉色に茂ったお茶の木の間に 真っ赤なたすきをして 菅笠を被った
乙女達 は もう 歌の世界にしかいなくなってしまった。