ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

ニッキーの大病 急性骨髄性白血病

2016年10月21日 | 日記

ニッキーの大病 急性骨髄性白血病

 最近 ニッキーの目が見えなくなった要だとの報告を受けた。
 どうしたのだろうと引退犬ボランティアのY君はあちらこちらの病院で見てもらったら 何と 最悪 急性骨髄性白血病との診断。
 急性だから本当に突然の事で 寝耳に水。
 ステージも5.
 今の状態は何とか歩いて病院へ行ける
ご飯は食べられる
トイレへも自力で行ける

 血中酸素が不足いるので酸素テントを使い始めたとのこと。
 持っても1ヶ月 今日か明日でもおかしくないとの診断。
 周りはびっくりぎょうてんだ。
 1年前の11月9日にハッピーリタイアをしてから1年も経たないうちの知らせだ。
 おかあさんとしては、そっとしてあげてというのが願い。


美智子皇后のお言葉に思う

2016年10月20日 | 日記

美智子皇后のお言葉

 今日は美智子皇后の誕生日とて、記者団への質問の回答が発表された

 その中で 視角障害者の半数近くがホームから線路に転落していることを憂える箇所があった。
 おかあさんは一度転落経験がある。先日、4回も落ちたことがあると言った男性がいたが、一人歩きなのだろう。
 盲導犬を同伴の場合、教わった歩行方法を遵守していればそうそう落ちることは無い。8月15日の傷ましい転落死亡事故は、社会に大きい波紋を投げかけた
 勿論ホーム柵を付ければ助かるが、ホームと電車の間が30せんちも開いているような場合、それをしっていたら恐ろしくて無闇に脚を踏み出せないのだ。

 だから、人が気をつけて歩く以外に本当の安全はあり得ないと思うおかあさん。

 このところ、町の中で今までよりも多くの人が声を掛けてくるようになった。
 困ったなと思っていると すかさずだ。
 高齢者の声が多くなったのは良いことだ。
 視覚障害者が今 思っていることはこうだ。

 お願いだから、今のご親切な声賭けを どうぞ 末永くお願いします。

 さて おかあさんはどこで どんなふうに人様に親切にしてあげられるかな。


狭心症

2016年10月12日 | 日記

時々、胸の痛みがあります。

 おかあさんの健康に関する記録によると、2007年から、かなり苦しい胸の痛みが発現している。

 2007年に 突然 歯の変なうずきがあり、それから 胸 肩、背中、心臓部へと痛みは拡散。突然の心臓の反乱であった。
 そして、今年は、夏場までに、結構 何度も出現して ニトログリセリンのお世話になった。

 今日 主治医の紹介を受けて、湘南鎌倉総合病院へ行ってみた。
ここは心臓では大いなる経験を持つと評判の病院だ。
 新デン図やエコーを撮ったが、これだけでは 病変は見当たらないと医師は言う。
 ニトロは口に入れたら 1分以内くらいに痛みが取り除かれるのが一般的だそうだ。おかあさんの場合、痛みの除去に 1分以上かかっているので、もしかしたら ニトロは効いていないのかもしれないと言う。
 さあ それでは、どこに病変があるのだろうか。
 そこでカテーテル検査をすることになり、11月に、1泊2日で入院して検査を受けることにした。。
 一人きりなら、心臓の急変で遠いところへ旅立ってもいいが、今は ジャネットがいるから、出きるだけ健康を取り戻さなくてはならない。
 カテーテル検査の名前はよく聞くがどんなものか尋ねてみた。
それは、肘に部分麻酔をして、そこから 針の細さくらいのカテーテルを血管に入れて
造影剤を入れて冠状動脈の様子を調べるのだとか。
 20分くらいで終わるらしい。
 
 さあ 何かが出るか それとも 何も出ないか。
胸痛の原因が はっきりしたら、どんなにすっきりするだろうかと今から楽しみだ。。
 診察室にはジャネットを同行したので、医師は おかあさんの現状を理解してくれたと思う。
 
 今日は自宅お出発してから帰宅するまで9時間半もかかったが、ジャネットはとても静かに付き合ってくれた。おもらしもなく、おかあさんはハッピーでしたよ


10月の猛暑日と雪

2016年10月06日 | 日記

秋 暑し この時期に猛暑日?

 猛暑日の千葉県と雪が予想される北海道と日本の季節はめまぐるしく変化。
 10月には衣替えをして 出きるだけ人の目にも秋らしく映る服装をと思えど、この暑さと湿度の高さの中では 半そでのTシャツが着たい。
そして まだ 冷房からも離れられない。
 温帯と言われてきた日本だが、もう 認識を 新たにして亜熱帯と地利の本を書き換えなくては鳴らないだろう。
 ハワイでは 偏西風の吹込みが例年より50日も少なくなり、火山のあるハワイ島では 火山から発生する有毒ガスが偏西風で吹き飛ばされないので、人にも自然にも悪影響が出ているとの事。
 

 地球規模で好ましくない感興の変化が出ているのなら、
それを是正するのは地球人の義務だろう。
 まあ 太陽の寿命が あと 50億年だそうだから いずれにしても その前に 私達の太陽系宇宙は破壊される。
 あと 何年くらい人類が生きて行けるのか 最後の最後に教えて貰いたいものだ。

 岡本太郎の作った太陽の塔は40年経過して、修理に入る。
 地球も早急に メンテナンスしたいものだ。
 10月に猛暑日になるのは御免だ。

 さて昨日のブログで車両のバックする時の警報音を地球規模で是正しようという動きがあると書いた。
 そして 今日は、HV車やEV車の走行する時の音について 朗報を聞いた。
 視覚障害者にとって、静かな車が、音も無く傍を通り抜ける...これは恐怖。

下記は新聞記事
1.HV・EV、接近音を義務化 2018年3月以降の新型車
2016年10月6日 朝日新聞 東京朝刊
国土交通省は、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)、燃料電池車の存在
を人工音で知らせる「車両接近通報装置」の搭載を、自動車メーカーに義務づけるこ
とを決めた。モーターで走るため走行音が静かすぎて、視覚障害者らが接近に気づか
ず、危険との声が強まっているため。2018年3月以降に国の認証をとって発売さ
れる新型車が対象になる。
音が出る装置自体は、国交省が10年にガイドラインをつくり、普及を促してき
た。現行の新車には全てのメーカーで全車標準装備されているという。だが、手動で
音を止められるため、作動させていない車も多く、視覚障害者らから「いきなり脇を
通過するのでヒヤッとすることがある」との声が出ていた。
18年3月以降の新型車を対象とする新規定では、手動で音を消せなくなるうえ、
音量も現在のものより大きなものを義務づける。今月中に、道路運送車両法に基づく
車の保安基準を改正する方針だ。
国交省は09年、HVなどの接近に気づくかどうか、視覚障害者15人を含む40
人を対象に実験。すぐ横を通過した場合、時速25キロでは大半の人が気づいたが、
10キロ以下になるとHVは気づかない人が多くなり、EVには誰も気づかなかっ
た。
低速のときほど音が小さく危険なため、新基準は、発進時から時速20キロまで音
を出させるようにする。
音量は、これまでのガイドラインでは「エンジンで時速20キロで走行する程度」
を目安としてきたが、新基準は10キロで走行時は50デシベル以上、20キロでは
56デシベル以上と細かく規定。56デシベルはエアコンの室外機の音量に近く、現
在搭載の装置より大きな音になるという。周波数(音の高さ)も、聞こえやすい値を
規定する。
日本自動車工業会の推計値(15年度)では、HVは約573・9万台(全体の約
7%)、EVは約8・4万台(同0・1%)、燃料電池車は約900台普及してい
る。


ここまで。

 特に怖いのは、複数台の車が切れ目無く走ってくる時だ。
 最初の車が通り過ぎて、前に出たら 後ろから後続車が走ってくる光景。ゾーとするでしょう。それにも気づかないで...。
 増してや、声を出さないドライバーばかりだから、注意もして貰えない。
 おかあさんにとって唯一の頼みの綱はジャネットの危機意識の感覚だ。
 訓練の時、実際に車を使って、危険な状況を作り、 そこをジャネットと歩いた。
 その時のジャネットは体全体を硬くして、動かなかった。
 盲導犬としては大いに信頼出来る。
 これらの設定が主導では消せないところがいいね。

 少し筒ではあるが、このように世の中が障害の有る物が社会の中をすみやすくしてくれていることを知って、大いに評価したいと思う。
ありがたいことだ。

 明日はリオ オリンピックとパラリンピックのメダリスト81人が 銀座から日本橋までパレードをする。
 メダリストが打ち揃ってのパフォーマンスがどんどん報道されて、一見障害者への壁が取り払われつつあるのかなと思えるが、スポーツ以外の分野でも垣根が取り払えたら 素敵だ。
 明日に期待しよう。


命を守る音を騒音と呼ばないで

2016年10月05日 | 日記

命を守る音と騒音の因果関係

 盲導犬のユーザーと引退間近だった盲導犬がバックしてきたトラックに轢かれて死亡してから1年が経過。
 今までの一年間で世の中が動いたのかどうか疑問に思っていた。
 今日 下記の記事を読んで、死亡した方の無念が報われそうな感じがする。

 トラックが突然無音でバックしてきたら、視覚障害者でなくとも怖いはず。
 ところが、一部の人には騒音として 、折角の設定を使わないようにするとか、うるさいからヤメロとか乱暴な話が世界中でまかり通っている。
 これに警鐘を鳴らすのが国連での取り上げのニュースだ。
 警報音は 低くても聞こえにくい。そう言えば 最近は 「バックします。バックします。」という警戒音を聞かない。

 話は代わるが、おかあさんは歩行中に車に迷惑をかけるように車道を歩くこともある。。
 そんな時、殆どのドライバーがおかあさんに何も呼びかけない。言ってくれれば置かれている状況が分るのだが、ただ 黙って見守っている。
 こちらは 周りの感じで 何と無く 変だなと思うが、どちらに向かえば 正しい道や歩道に乗れるのか 検討がつかない。
 見えないとは周りの状況や空気が掴めないのだ。
 全国のドライバーの皆様、こんな私を見かけたら どうぞ 声を掛けてください。日本語なら十分に分りますので。
 バックする時はなお更。
 どうか よろしくお願い致します。

ここから記事

1.徳島・新浜の障害者死亡事故:警報音義務化へ国連協議 音量・音色の基準作り
2016年10月2日 毎日新聞 大阪朝刊
徳島市で全盲の視覚障害者の男性と盲導犬が、警報音を鳴らさずに後退してきたダ
ンプカーにひかれて死亡した事故から、3日で1年になる。警報音は、世界各国で
「騒音」として苦情が多く普及が課題となっており、国連で義務化に向けた協議が始
まった。視覚障害者団体は「音は命を守るための重要な情報源」と理解を求めてい
る。
スイス・ジュネーブの国連欧州本部で9月、国連の自動車基準調和世界フォーラム
「騒音に関する専門家会議」が開かれた。出席した国土交通省の担当者によると、会
議ではドイツが「車両の後退時の警報装置について統一的な基準を作りたい」と提案
した。各国から異論はなく、大型車が後退する際の警報音を義務付けるため、騒音に
ならないような音量や音色などの基準について協議に入る。ドイツやフランス、イタ
リア、日本、韓国など約50の国・地域の統一的な基準になる見通しだ。「警報音を
騒音と捉える国民が多く、普及が遅れている」(独自動車メーカー)という事情が背
景にある。
徳島市の事故でも、ダンプの運転手が以前の取引先から「うるさい」と注意され、
警報音が鳴らないよう設定していた。全日本トラック協会は「業界へのヒアリング調
査を通じ、警報音に対する苦情は少なくないと把握している」と話す。事故を機に徳
島県は昨年12月、車の接近や後退を周囲に知らせる装置を備えた車両に、その使用
を義務付ける全国初の条例を制定した。
警察庁によると、2015年に視覚障害者が巻き込まれた交通事故は全国で44
件。徳島市での事故を含め3人が死亡し、12人が重傷を負った。うち14件が後退
中の自動車による。
国交省に警報音の義務化を求めている日本盲人会連合の藤井貢(みつぐ)組織部長
は「(後方の視界を補う)バックカメラとともに警報音の普及を進めるべきだ。警報
音をうるさく感じる人もいるだろうが、国連での議論がルールづくりにつながってほ
しい」と期待している。

 

 


外出前に排泄をすませないとどうなるか

2016年10月03日 | 日記

 今日の横浜は午後一番から雨が降り出した。
 おかあさんがジャネットと歩こうかなと思っていると雨が降り始める。濡れたくないので丁度いいが 、歩かせようと思っているので残念でもある。
 昨日は近所の生協へ買い物がてら外出。ソノ前に排泄をさせようとしたが どうしてもしない。仕方が無いので出かけたが、全く歩行にならない。もう うろうろするばかり。このところ あんなに上手に歩いていたのに。
 ほとほと困っていると、後ろから声。隣人のNさんだ。このところ 何度かジャネットを預かっていただいた方。
 後ろから見ていると お知りから大きいのが出掛かっているみたいですって。
それじゃ 歩けないのも当然と道でさせたが 匂い嗅ぎだけで不成功。
 ニッキーも同じようであったが、出かける前に排泄を済ませることがいかに大切であるかを改めて思った。

 生協では 別の隣人のMさんとも出会い、みんなで一書に帰ってきた。このころには トイレへの衝動が収まり、無事に帰ってこられた。
 今まで大変お世話になっている隣人方と連れ立って行ったり帰ったりしたのは初めてだ。
 おかあさんは 何だか浮き浮きして笑顔が一杯に広がった。
 帰宅してから ミャネットはやっとトイレを済ませてくれた。
それにしても、 本当にトイレ管理の難しい盲導犬だ。