緑内障による失明は長生きのせい?
予防医学の進歩で 糖尿病の患者に対するケアが良くなって それが原因で失明する方が減少して 失明のトップに躍り上がった緑内障。
視神経が侵されるため 昔から不治の病とされてきた。
最近はIPS西郷の研究の進展からか 網膜に関する治療の可能性が聞かれるようになった。
例えば 網膜色素変成症だ。これは 4000人に一人が罹ると言われているが おかあさんの周辺にも この病気が原因で 失明している人が大勢いる。
最近は この色変 しきへん と呼ばれる病気が治癒に向かうのではないかと想われる研究が散見される。
しかし 緑内障に関しては そんな情報は皆無だ。
おかあさんもこの緑内障で 其の上に白内障が罹って 失明した。
それも 徐々に見えなくなった野の出 気が付いた時は手遅れだった。
下に新聞記事を掲げるが おかあさんが診断される前に目の症状としてあったのが
光源の周りの虹だ。視力も弱ると 七色の虹には見えないが 確かに虹。
これが実に欝とおしい。煩わしい。どの程度悪くなると この症状が出るのか分らないが このことは あまり
語られない。
高眼圧の場合は 目がカチカアチになるほど堅くなり 網膜を圧迫するので目の奥も痛くなる。頭痛もする。
肩がこる など だ。
あのころのいやな気分は何十年経過しても すぐに思い出せる。
これが低眼圧 ていがんあつ なら どんな風なのだろうか。
どうして 眼圧が低いのに緑内障の症状が出て 失明にまで至るのか 興味がある。
見えなくなっても 他の感覚が発達するから 悲観することも無いのも事実だ。
先日 ある音楽番組で フランスの作曲家のフォーレはベートーヴェンと同じく聾唖者になってしまった。彼は作曲をする時 自分が弾くピアノの鍵盤を見つめながら作曲をしたとか
彼の曲を演奏後 観客が大いに拍手をしたのに それが分らなかったと言っていた。
おかあさんは このこれらは障害の無い人の推論に過ぎないと想った。
なぜなら 音は全てフォーレの頭の中にあっただろうし 目が見えていたら 観客が拍手をしている姿を通して 彼の曲が聴衆に受け入れられたことが分ると想う。
そう 一つの感覚を失っても 人は それほど 馬鹿ではないのだ。
しっかりと 他の感覚をフル活用して 物事を理解しようとするものだ。
こうして考えてみると 障害を持ったからこそ より 物事の真実に近づけるのかも知れない。
さて ここから新聞記事。
3.緑内障/失明原因の第1位
2013.05.21 琉球新報 朝刊
日本人の失明の1位を占めるようになった緑内障。40歳以上で5%の人が緑内障とされ、加齢とともに増えていく。眼圧が高いほど視神経が障害を受け、緑内障になりやすいことが分かっている。
4月に開かれた日本眼科学会の市民公開講座で「緑内障 正しい知識と生活指針」をテーマに講演した熊本大医学部眼科教室の谷原秀信教授は「緑内障は視神経の病気で、視野が徐々に欠けていく。欠けた視野は元に戻らないが、進行は止められる。早く気付けば生活に支障は出ない。早期発見が一番大事」と話す。
以前は糖尿病網膜症が失明原因の1位だったが、7年前に緑内障がトップになった。失明原因の約21%を占める。
緑内障は、自分でなかなか気付かないまま、徐々に視野が欠けていく。通常、真ん中は見えるが、その周辺が見えなくなったり、視野が狭くなったりする。さらに悪くなると、真ん中も見えなくなって失明する。
「網膜から視神経の束が出て脳につながっているが、その神経の束の根元に弱いところがある。眼圧が高くなったりすると、神経がやられて見えない所ができてくる」
平均的な眼圧は14~15ミリHg(水銀柱)。眼圧が高いほど視神経に無理がかかって視野が次第に失われていく。眼圧を下げれば、進行を遅らせたり、止めたりできるという。
「目の中では循環した水(房水)が出口から出て行くが、加齢や病気で水はけが悪くなると、眼圧が上昇し、高いほど緑内障になる確率が上がる」
最近は、眼圧が10~20ミリHgの正常範囲でも緑内障が起こることが分かってきた。
「日本人は視神経が弱いようで、緑内障全体の7割近くが、この正常眼圧緑内障。昔は『まれ』とされたが、国が豊かになって、長生きするようになると正常眼圧緑内障が増加するとみられる。ただ進行はゆっくりということが分かってきた」
緑内障の発見は、自分で気付くことが一番多いが、最近は眼鏡を作るときや人間ドックの際の眼圧や眼底検査で見つかることが増えてきた。
「自己チェックの方法は、開いた新聞紙の真ん中に、何か中心となる『点』を置いて片目をふさぐ。目を点に固定し、動かさないようにして、見えないところや欠けている所がないか調べるのが簡単。気付いたら眼科専門医に相談すること」
肥満や逆立ちなどは目によくないが、心配はほどほどにして、まずメタボリック症候群を避け、野菜を食べ、適度な運動をすること、という。
専門医では、眼圧や欠如した視野の程度を診て、緑内障の進行状態を把握。年齢や生活レベル、家族の意向などを相談の上、目標眼圧を設定する。
治療は眼圧を下げる目的で行う。中心は薬物療法で、効き方を考え、点眼薬を組み合わせて複数使用することが多い。
谷原教授は「間違った目薬の差し方をしている人が多い。失明した人を調べた結果、目薬をうまく差せていない人は1.8倍失明率が高かった。ただ緑内障を過剰に怖がったりせず、正しく理解して、うまく付き合ってほしい」と話している。
4.緑内障ホットライン来月開設
2013.05.21 北海道新聞 朝刊
日本人の中途失明の最大の原因となっている緑内障について啓発活動を進めている患者団体「緑内障フレンド・ネットワーク」は、6月7日の「緑内障を考える日」に合わせ、緑内障に関する相談や悩みに答えるホットラインを開設する。
受け付けは6月10~16日の毎日午前10時~午後4時に(電)03・3548・8060へ。病気への不安や、医師になかなか相談できない悩みなどについて、患者会員がボランティアで相談に応じる。
ここまでが新聞記事。
野菜を食べて緑内障が予防できるとも思えないが パソコンを触っている人は 気をつけたほうが良い。
失明は徐々にやってくるのだから。
それにしても 犬の白内障は聞くけれど 犬の緑内障もあるのかなあ。
そう言えば ニッキーは貸与された時から 白内障が少しあると聞いた。。進ませないようにするには 何か 方法があるのだろうか。