ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

縁のある人との出会い

2018年12月30日 | 日記


縁のある人とはよく出会う

 今から3年ほど前に道ですれ違った赤ちゃんを産んだばかりだと言うママさん。もう忘れてしまったが、何かの件でおかあさんが声を掛けた。その時、その方は思いがけない言葉をはいた。
「生身の人間と話すのは久しぶりです。」と。
 妊娠して家に入り、出産後もあわただしく生活していて、るとほとんど他人とかかわることなく生きているのでというのがそのわけだ。
 おかあさんは「もし 良かったあら遊びにおいでください。」と言ったが その後は何も無かった。
 その後、一度道で出会った。あのときの赤ちゃんは保育園に預けて復職したと語った。。
 おかあさんは なんだかご縁を感じて、再開するといいなと思っていた。
 今日、行きつけのスーパーにいく行こうとして歩いていたら、車道を歩いていたおかあさん。そこへ、危ないですよと声を掛けてくださったのがその方だった。
  おかあさんは思い切ってケイタイ電話の交換を申し出た。こちらから電話をすることはないだろうが、今二人目を妊娠しているとのことで、何かのお役に立てればと思う。
 
ところで 今日彼女と出会ったところはおかあさんが生活の中でしょっちゅう歩いている道。それなのに 何故 車道に出てしまったのだろうか。彼女は、盲導犬も道を間違えるのですね。と言った。そうなんです。。今日のジャネットの歩行はいただけなかった。
 本当に気を付けて歩かないと事故にあいそう。 駅から自宅までの途中でひき逃げ事故があったと看板に書いてあった。
 気を付けよう。事故は一瞬の。黄のゆるみからくる。
とはいえ、一人でも親しい人が増えるとみていてくれる目がふえる。安心につながる。
 今日出会ったKさんとも仲良くなれれば嬉しいな
来年のおかあさんの目標は
 病気鳴くけがなく、素敵な人に出会うことを願って2019年を迎えよう。ジャネットさん 盲導犬としてしっかりね。お願いしますよ。


ジャネット 元気で年送り

2018年12月21日 | 日記

ジャネットの一念

 ジャネットは19日にお風呂でのシャンプーを済ませて、今日は動物クリニックへ月例の健康診断。
 2か月前に突然上昇したワンのPH7.6はストルバイトも完全に消えて、PH5.2に下がった。これで漸く膀胱炎や膀胱欠席の病から遠ざかれる。野菜や果物が大好きなジャネットだが、おかあさんは心を鬼にしてフウード以外には何も与えないようにと気を引き締めている。一回に与える物の量が少なくても、やはり、犬の体にはこたえるのだ。
 今は、PHケアのフードを1割にして今までのヒルズのWDを9割の割合で健康が保てそうだ。
 体重も22.26キロとおかあさんの希望体重から増えていない。
 他には問題なしとのことで、のみとだに予防のフロントラインを入れてもらって無事。に診察を終えた。

 ユーザーにとって盲導犬は我が子同然。具合が悪くなることは何よりも辛い。毎月の診察で何事もなく解放されることは喜ばしいこと。
 ジャネットの年齢も5歳5か月となり、、10歳の引退を考えるとおかあさんの心は複雑だ。
 このところの外出先での甘え方はどうだろう。膝の上にあごを乗せてくる格好の何とも河合らしい。でも、家の中ではそんな甘え方は全然しないのだから、どうなっているのかおかあさんは非常に不思議に思うのだ。
 今年、おかあさんが困ったことはいろいろあるけれど、最も困ることは対ペットだ。 
 最近は犬に対する関心がとみに高まってきて、ペット犬よりも反応が大きい。犬を見たら早足になったり、立ち上がろうとしたりするので、見えないおかあさんでもあれ 犬かな ?と分かってしまう。
 交差点を渡っている時などは恐怖。避けようがないのでお手上げだ。
 一頭目のニッキーは犬が嫌いだったのでこのようなことは全くなかった。
 犬に向かってゆくことが解決できるなら、来年のジャネットの課題であろう。今年もあと一〇日で終わる。今年は、地元の友人が増えて、来年ももっと増えそうな予感がする。
何しろ、元気な高齢婦人が沢山住んでいるのだから。

 チャーミングなジャネットと安心して住める土地作りは友人作りと重なる。頑張ろうっと。


 


京都しぼり工芸館と京都駅ポルタのこと

2018年12月17日 | 日記

京都しぼり工芸館で見たものと大きなおみやげ

 ラジオで聞いた京都伝統工芸のしぼりの展覧会の話からこの話は始まった○
 老若のしぼりに携わる30名の職人が2年3か月にわたって作り上げた珠玉のしぼりの作品の話を聞いたおかあさんは、どうしてもその作品の前に立ちたくなった。。
 周りで誰か一緒に行ってくれる人はいないかなあと思っていたら、娘のように若いお友達が同行してくれることになった。
 その作品。縦1めーとる、横40めーとるの絹の織物に登場させたのは鳥獣戯画に出てくる蛙や兎、猿に狐など。描かれているのはこれらの動物が東京オリンピックのスポーツ競技を戦っている風景だ。
 乗馬、陸上、サッカー、体操、カヌー、マラソン、ボルダリング、サーフインなどなど、これらの競技をにこにこと戦っているのだ。
 マラソンのトップは狐君二番手を走る猿君の姿勢の良さ、出遅れている蛙君のばたばたと手足を動かすさま、さつまいものようなラグビーボールを抱えて走る猿君はどう見てもいも泥棒がちょいと失敬して逃げてゆくのを兎チームが追いかけているような雰囲気で、どのアングルもついつい微笑んでしまうのだ。
 サーフボードを肩にかついでさっそうと行く兎君にサングラスを掛けていますかとおかあさんが問うと、説明に当たってくれた館長さんは「あ それは残念なことをした。サングラスをかけさせることまでは気が付かなかった」と残念がっていた。」
 お母さんには館長さんが手を取って画面を触らせてくれて、おかあさんの想像をいやまさせてくれたのだった。
 実際に指でさわらせてくれたのには感激。
 豊かなオーラの力を感じた立派な作品であった。
 今、しぼり職人もなり手がほとんどいないとのことではあるが、最近若い女性が入ったと嬉しそうに語っていた。

この京都の伝統工芸が将来どうなるのか勝負時。
 同じしぼりでも、歌舞伎衣装に使うものと、芸者さんたちが着るものでは用途に合わせた技術が異なるとか。同じように見えてもりんとした衣装と、なまめかしさを持つしぼり では作る技術も異なるのだ。
東京の歌舞伎界からは、将来に不安を感じての事だろうか、何と80年先に使う小物を発注してきたとのこと。

 長い時間を掛けてつちかってきた技術はなくさないでほしいものだ。

 おかあさんはこのしぼりを見るためにだけ京都に出かけた。
 時間が読めなかったので    、まず、昼食を予約しようと思い、京都駅ポルタ内の店に電話をしたら、盲導犬お断りと言われた。そこで、2002年に出来た補助犬同伴を断ってはならないという法律の話や、犬を断るのは人を断ることで、それは障碍者差別であり、人権しんがいではないのと話して一応OKをもらった。
 そして、すぐにその店の入っているビルの管理部門に連絡をして、ビルのテナントへの管理状況を確認した。。
 すると その日の夕方には管理部門で問題として同伴可能として入っている115店舗に再確認をしてくれることになった。
 おまけに、新幹線からポルタまでの道順が複雑なのでと、何と当日おかあさんの降り立つホームまで迎えに出てくださるとの申し出があり、おかあさんはありがたくお受けした。
 更に、盲導犬の拒否をした懐石料理の店からは社長さん自らが謝罪の電話をしてきた。
 当日、ホームにはお二人の男性が迎えてくれ、無事に昼食場所まで連れて行ってくれた。
 そして、そのお二人から、驚く言葉が出てきた。

 「一昨日、京都にある盲導犬協会と京都ライトハウスと打ち合わせをして、盲導犬のPR活動などの福祉イベントを共同してやることになりました。。
 この度は、おっしゃっていただいて本当にありがとう御座いました。大切なことに気づかされました。」と。

上に書いた1昨日とはこの話がもちあがって5日と経っていないのですよ。
 ポルタ側のいち早い行動に、おかあさんはびっくり。
 ここまで大きなムーブメントになるとは思いも寄らなかった。
 最後に京都駅の八条口の新幹線の改札を入った所に「古都というカフェがあった。そこで飲んだオリジナル ブレンドの珈琲の美味しかったこと。サイフォンで一人分筒心を込めて作っていますと言う宣伝文句そのままの素晴らしい味に今回の京都への度の全てが凝縮したような美を感じた次第。

 これからは、京都へ行ったら必ず、ポルタを利用しようと思うおかあさん。素敵な旅でありました。

 余談ですが、来年には先ほど書いたしぼりの絵巻物と別の物を合わせて、東京で展覧会を開くということだ。連絡を頂いたら行ってみよう。


二つのコンサート

2018年12月09日 | 日記


 今日は障碍者週間の中の障碍者の日。誰が作った日か知らないが、障碍者にとって障碍者の日は毎日だ。だから、障碍者の日とは、健常者にとっての年に一度の障碍者の日だと、おかあさんは屁理屈を言っている。

 そんな日の午後、住居地の区役所の公会堂で開催されたコンサートに行った。
 二胡(にこ)という中国の楽器を中学三年生の本田ユトリ君 男子が独奏とよう琴の伴奏で実に巧みに弾いて聞かせた。日本の歌から讃美歌、中国の二胡の独奏曲やチャルダッシュ、アニメの主題歌など内容も多種。
 彼の先生との二重奏では、双方の音色の違いがはっきり出ていて、面白かった。
 先生の音は深くて丸みがあり、弟子の本田君の音は、若い。全く異なる音色が興味深く利くことが出来た。
 来春からは北京音楽院の高等部に留学して、世界に羽ばたく夢を持っていると語った。
 今、日本中の色々な世界で10台の若者が世界に通用する力を付けて、頑張っている。
 今夏聞いた神戸ジャズの世界でも、中学三年生の男子が舞台で黒いオルフェを演奏して大きな拍手を浴びた。

 自分の若いころのことと比較すると月とスッポンだ。
 どうしたら、あんなに個性が伸ばせるのだろうか。

 何年後かに本田ユトリ君はもっと技術と心を豊かにして、戻ってくるのだろう。
楽しみに待っていよう。
 ジャネットはツウが出にくくて困る。今日は出がけにどうしても出なくて、外出したらくんくんと臭い鍵がひどく歩きにくかった。

 帰りの駅のプラットホーム上で急にくるくる回って漸く出たが、本当に排せつの難しい犬だ。
 昨日は多くの人でごったがえす大久保にある淀橋教会での韓国人のテノー
ル歌手 ベーチェチュルさんのコンサートに行った。
 それにしても、何たる人の群れ。聞くと有名な韓国料理の店があるとか。
 世の中の人は、そんな食べ物を求めて群がるのだろうか。
 とても考えられない行動だ。
テノール歌手の声の復活とのことで出かけたが、マイクを使っていたのだとか。これも予想外であった。
淀橋 協会はプロテスタントの教会としては日本一の広さがあり世界で100の指に入る協会だと聞く。
 
 しかし、二階は声が割れて、司会者の話す言葉は殆ど意味不明。
 やはりコンサートホールとは違う。あれではお説教も言葉が理解できないのではなかろうか。

昨日のコンサートも今日のコンs-トも障碍者がらみだ。二胡のコンサートハチャリティで主催は障碍者の地域ケアプラザ。
 
今週はそんな週間だ。


盲導犬チャリテイ スマイルランと京都のお店

2018年12月05日 | 日記

盲導犬チャリティ スマイル ランと京都のお店
 先日出したはずのブログの原稿の本文が掲載されていないとのご指摘を受けて改めて原稿を発信することにしたのでお読みいただきたい。

11月25日の日曜日、晴天に恵まれた横浜市のサッカー場のニッサンスタジアムには、元気な千名のアスリートやにわかアスリートが集合した。
 主催は盲導犬総合支援センター。参加者はチームあり、個人参加ありでそこに 盲導犬同伴の視覚障碍者や聴導犬利用の聴覚障碍者や介助犬を利用する車いす利用の障碍者も含まれている。
 そう、イベントの趣旨は補助犬を知ってもらって、日本中のどこに行っても補助犬使用のユーザーが気持ちよく過ごせるようにということだ。
 会場には介助犬のPR犬や聴導犬、そして我々盲導犬のユーザーもいるのでとてもにぎやか。ここに集っている人たちは皆犬好きなのだろう。
 おかあさんはジャネットも一緒に走らせてあげたかったが、決められたコースはスタジアムの周辺の散歩道で走者が交錯するのでそれは出来ない。

参加してくれている一般の人たちに補助犬のことを知ってもらうのも重要な趣旨の一つ

 参加者は各自が決めたキロ数をチームの人たちと交代で走り、中には視覚障碍者の伴奏をしたりして参加者全員の走行距離を合算するが制限時間が3時間と決められている。
 主催者側が決めた日本異臭分の距離を合算した数字が上回るかどうか。
スタジアムとその周辺を利用しての用意された距離は1きろとニキロ。どちらを選ぶかは個人の自由。
おかあさんは2きろのコースを選んで2きろ走るつもりだったが、周りに載せられて、更に2きろを走った。もう 10年以上走っていないのに、突然のことで、走れるかどうか心配であったが、階段からの転落の後遺症である指のけがも問題なく4きろを楽々走った。
アラせぶですのに。日ごろの社交ダンスのレッスンがいいのかしら。
ら参加者は全体の走行距離とも 自分のペースも見ながら、交代しつつ何度でも走るのだ。
 そして、今年はあらかじめ決められた日本一周の距離をクリアーした。
 このイベントは個人の競争ではなく、全体の合計が目的なので、イベント全体の雰囲気がとても柔らかい。みんな にこにこしている素敵なイベントであった。
 晩秋の一日をこんな風に走ってみたい人はぜひともエントリーしていただきたい。
 
 ここからはちょっとお粗末な出来事の報告だ。

 ジャネットは主催者側に預かってもらってケージの中にいたが、おかあさんが走り終わってから引き取って周りの散歩をした。
 ニッサンスタジアムの北ゲート近くにある横浜 F マリノスのグッズを販売する店に入ったら、店員さんが飛んできて、「犬はだめ、食品もあることだし」と言われた。
 こんなことにはもう慣れっこになっているおかあさん。「ああそうですか。」とすごすご外に出ることはしない。
法律で盲導犬の入店を拒否できないことや、犬を拒否することはユーザーであるおかあさんを拒否することで、それは人権侵害ではないの。と言うと、店員にはそれを阻むものは何も無いのである。
 それにしても、補助犬を知ってもらおうと言うイベントをマリノスが支援企業となって開催しているのに、何とも嘆かわしいこと。
 
 日本には拒否してもそれを罰する内容が法律に書かれていないので、いつまで経っても入店拒否は終わらない。

 終わらない入店拒否にまたまた 遭遇。
 今度は京都。
12月15日に伝統工芸の絞り染めの展覧会を見に京都へ行くことにした。
 日帰りで忙しいので、前もって予約をしておこうとネット検索して、京都駅にある店を選んで電話をしたら、店内に犬は入れないと拒否された。
 今回も拒否してはいけないことを話して先方はしぶしぶと言った風であったが、理解してくれた。
 しかし このままでは又他の人が拒否されると思い、そのビルを管轄する事務所に電話をして、京都でこんな入店拒否をしていることがSNSで流されたら恥ずかしいではありませんかと話すと、先方はいたく恐縮して、すぐに改善の策を取ってくれたようだ。
 おまけに目的の店の社長からも謝辞の電話がきた。

 今回はビルの全ての店舗を対象として盲導犬や他の補助犬をも含めて入店拒否をすることのないようにとの行動を取ってくれたので、一度に沢山の店が改めて事の大事さに気づいてくれることになった。

 今、丁度、時は障碍者週間だ。12月9日は障碍者の日である。