ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

96歳の永眠に思う

2012年06月30日 | 日記
96歳の永眠に思う

 知人の96歳の女性が永眠された。昨日のことだ。
30歳を前にしてご主人を亡くされ 以来 女手一つで3人のお嬢さんを育て上げた。 晩年は施設に入ってすごされた。途中で病気になっては あしらへ 又 こちらへと 施設を代えなくてはいけなかっがが その都度 おかあさんも入居したいような施設に巡り合った。
 しかし 最晩年になって 骨折をしてからが ご本人にとっても 家族にとっても大変なことであった。
 何故なら 老人は症状が安定したら そこに ずっと 長くは入院させてくれないのだ。
 それでは 家出面倒を見るかというと 天敵を一日中している 96歳の病人の面倒を見るには家人に負担が大きすぎる。
 そこで いくつかの病院を経て 最後に辿りついたのが中川病院。
 そこは 終末期の患者さんを受け入れますと 玄関に書いてあるそうだ。

 最後に 優しさの溢れた病院に辿りついたことは家族にとって慰めになったことだろう。

 この方の場合 ご自身の子供がいたから良いが おかあさんのような子供が居な
い一人暮らしは どうなるのだろう。
 元気なうちは一人でいられるが ...。
これに関して  おかあさんが考えていることがある。 
 おかあさんは出来るだけ家に痛いと思っている。具合が悪くなったら 訪問看護
と訪問診療でゆく。
 そして 次のことを覚悟している。それは 孤独氏。一人で死んでゆく可能性は高い。しかし 孤立死とは違う。この両者には大きな違いがあると思う。
幸い 週に3回はホームヘルパーさんが入っているので 長く放置されることもないだろうと考える。

 先日のテレビの番組でも 65歳以上の独居老人は500まんにんと言っている。

 横浜市と川崎市の住民を足したくらいの人が一人暮らしをしているのだ。
住む家も無い人もいる。
 それお考えると家があるだけでもいいかと思う。
 子供のいない夫婦は 将来の自分がどんな週末を迎えるか よく かんがえておかないとつらい思いをするだろう。

 ただし 人間は一人で暮らしているのではない。我々を気遣ってくださる優しい友人や知人がいる。お互い様 として みんなで支えあって生きてゆければ さみしいことはないし 心強いことだ。

 だから 友人 知人は とても大切に思っているおかあさん。
 そこに ニッキーもいるから さみしくないよ。

 さて ニッキーは ようやく 復活してきたかな。今日は 久々 ボール遊びが出来た。明日は教会にいこうね

ニッキーさん 体調はどうですか

2012年06月29日 | 日記
ニッキーさん 体調はどうですか?

 今日の真夜中 ニッキーが喉をひくひくいわせながら 口をもぐもぐさせていた。
 観察すると フードを吐きながら それを出さずに 又 食べている
口の外へ はきださそうとしたら  部屋をぐるぐる。吐いたフードが床に散乱。あれー 困った。ああ。

 始末しない訳にはゆかないので タオルやキッチンペーパーで拾い集めた。
 
以前 吐いた時は一箇所で吐いていたので 見えなくても何とかなったが ちょっと この吐き方は頂けないね。

 その後もなんだかひくひく言っていた。

朝 恒例の全身の触診をすると ゲエゲエやったためだろう喉の部分が硬く突っ張っている。
それをほぐそうとマッサージをした。
すると 左側の皮膚の置くあたり 左耳の下のほうに 脂肪の塊のようなものが手に触れた。
今までの職擦では見つからなかったしこりだ。

このしこりはなんだろうか?
 早速 クリニックへ。
 吐き気のほうは注射を打ってもらって 後は 投薬で様子を見ることになった。

 後は 懸案のしこり。大きさは皮膚も入れて2センチ。今は 脂肪の塊なのか 
腫瘍なのか判断が付かない。とにかく 様子を見ることになった。
 そんなこんなで今日の午後はニッキーさんはお留守番。
帰ってきたら なんだか 精神不安定だ。

今日  朝夕のご飯はしっかりと食べた。 ワンとツウも問題なかったのは よしと
しよう。
でも なんだか行動がいつもと違う。
いつもの落ち着きと楽しそうな雰囲気が無い。
訓練士さんからは 6歳くらいから 色々な面で変わってくるよと聞いていたが これも 変化の一つだろうか。
 今まで きちんと聞けていたコマンドが 全く 聞こえないかみたい。
 明日のニッキーはどんな風だろうか。
対応に時間が取られる。
 ちょっと 心配なおかあさん。
 まるで 思春期時代のおかあさんのようだ。

香を聞くことを何と読みますか?

2012年06月28日 | 日記
お香を聞くことを何と言いますか?

 今日は梅雨らしく蒸し暑い感じがしたおかあさん。外出から帰ってくると汗。いやな
季節になった。
ニッキーの抜け毛はまだ続いている。毎日 毎日 グルーミングに小一時間。今まで 
おかあさんに協力して あちらを向いたり こちらを向いたり 寝そべることも
しなかった。
 今日は 珍しく 途中でダウン ゴロン。本当にダウンしたのかな?

 その後 トリマーさんに爪切りをしてもらいに行った。今日はお店のドアーをしっかりと教えてくれた。
大嫌いな爪きりなのに 力を抜いてトリマーさんを喜ばせた。
前足の2本はニッキーのトラウマが強くててこずる
彼はワンチャンに接するとき 念を入れたり 「気」を入れたりする代わった人だ。
昨日の試して合点 で何かをする時 声を発することで必要な力が出たり 余分な力が
抜けたりするらしいと話したら
工夫してみると言った。来月はもっとスムースに爪きりが出来るかな。楽しみ。


 さて おかあさんの読書環境だが 点字図書館からCDタイプの録音図書(これを 
デージーと言っている。)を借りて それを再生機にバックアップして聞いている。

 最近は作家 葉室麟さんの作品を総なめにしようと思っている。
 その一つに  「橘花抄」がある。
それを聞いていて 引っかかる読み方が2つあった。

 一つは香を聞くことの熟語の聞香。
朗読者は ききこう と読んでいた。おかあさんは ぶんこう ではないかと思った。
もう 一つは 島流しなどにする事の 配流。今 このパソコンでははいりゅうと読んでいたが 朗読者も はいりゅう と読んでいた。
おかあさんは これは はいる
が正しいのではないかなと考えた。

 しかし 読み方は時代によっても変化する場合もあるので どちらが正しいのか CDを 製作した図書館に電話をして質問した。

 結果は どちらも正しいと出た。
聞き香 は 辞典によっても異なるが ぶんこう もんこう
ききこう 共に出ている。
配流 ははいる も はいりゅう も辞典に出ているとの事。

 結論としては どちらでもよいとのことだったが 図書館の考えとしては
聞き香はぶんこう 配流 は はいる が耳なじんでいるのではとの話。

 図書館では 直接 その本の朗読者に聞いてくれた。
その朗読者は 聞き手に 文字が分かりやすいのではとの
配慮からききこう はいりゅうと読んだとの事。

しかし おかあさんの質問を聞いて 素直に読む方が分かりやすく  本の内容がすっと聞き手の心に入ってゆくということを教わったと 感謝された。
普段 このような内容に関するキャッチボールは朗読者と読み手の間にはないらしいので朗読者にも 図書館にも喜んでいただけた。
 おかあさんも 質問をしたお陰で 読み方もいろいろあることを知って勉強になった。

  さて 皆様はどう読んでいましたか?


名品のカトレアにつぼみ

2012年06月27日 | 日記
名品のカトレアにつぼみ

 おとうさんはカトレアの花をこよなく愛した。
 そのおとうさんが天国に行ってから 元患者さんから名品のカトレアが届いた。小さいが何となくキュートなカトレアの鉢を遺影にささげた。
 そのカトレアが我家の出窓で 再び 花を咲かせようとしている。
 蕾の周りはベタベタとしてすごい蜜ガ付いている。
飛んでくる虫を引き寄せようとしているのだ。
 今 その花に引き寄せられているのはおかあさんだけだが。
 カトレアを咲かせるのは難しいと言うが 我家の2階の出窓は最高の環境らしい。もっと カトレアが欲しいが
最近は おおきい花屋さんでナイト扱っていない。不人気の原因は何だろうか。。
傍に カトレアがあるだけで 豊かな心になれるのに。

 今日 ふた鉢の胡蝶蘭を買った。
一つは白。もう一つは なんと ベージュとピンクのチェック柄。
 チェック柄なんて 面白いじゃない。御花の世界の好みというか流行も移り変わりが激しいように思う。
 今日 ふた鉢買ったのは2割引だったからだ。2割の割引率は大きいから助かる。


さて  ニッキーの足の具合だが 快方に向かっているみたいだ。
 体の調子の悪いときは歩行の状況も悪い。
昨日は 段差をすっ飛ばすので
」ニッキー 今 段差を飛ばして歩いたわよ。」と 段差の部分を靴でトントンした
おかあさん。
すると ニッキー 「ああら そう。そんなところに段差があった? 全然
気がつかなかったわ。」 そして ちらと見て
「なんだ たったの2センチじゃないの。おかあさんは筋トレをやっているのだから その位楽に 越せるでしょう。 」とのたまったように聞こえたおかあさん。

 ところが 今日は確実に段差を教えてくれた。
 なんだ お主 出来るんじゃないの。今日のニッキーは満点でした。

消費税の値上げが本当に社会保障関連に使われるか疑問

2012年06月27日 | 日記
消費税は本当に社会保障関連に使われるのか

  今日は梅雨シーズンだというのに まるで 高原にいるようなさわやかな一日。懸案のニッキーの歩行。会談を降りるときに少し違和感があるが 先週みたいに ピョコタンという感じはなくなっている。しかし 今まで ダウンとコマンドを掛けなければしなかったのに
すぐに ダウンしたがる。
帰りの電車内。まもなく 最寄り駅なのに おかあさんの足元に崩れんばかりに寝そべった。これは初めてのこと。
 訓練センターで歩行状態を点検してもらおうかな。

 さて 今日のもう 一つの懸案事項は国会。
衆議院で消費税の値上げの案が可決された。

 思い起こすに 日本に消費税が導入された時 確か 社会保障に当てると言っていた。あれは どうなってしまったのだろうか。
 そして 今 又 同じ事を言っているがおかあさんは信用していない。

 横浜市の障害者対策も 中田さんが市長になって大鉈を振るって以来 補償内容は縮小の一途を辿っている。
 それでも 横浜の制度は恵まれているが これからも 制度は先細りするだろうと思う。

 今 生活保護の受給者が増え続けている。
 働ける人が各種の得点の下にに恩典を受けているらしいが
障害のために 本当に働けなかったり 受け入れ先がない障害者が 生活保護以下の生活しか出来ないなんてことは考え物だ。

 今度の消費税の値上げは 全ての日本人が将来を心配せずに暮らしてゆくための財源だと言うが それには 絶対額が不足する筈。

 今日 値上げすると どのくらいの出費になるか報道されていたが 馬鹿にならない額だ。

 弱者を どう 救うか しっかりと 見てゆかなければと思った。

気になるニッキーの関節炎

2012年06月24日 | 日記
 ニッキーの間接の異常

 ここ数日 ニッキーは会談を降りる際 びっこを引くようにしていた。
 今までなら 会談を降りるときは 最後まで慎重におかあさんと歩調を合わせて降りていたが 最後の数段を駆け下りるようにして ちょ「っと危ないじゃない」と言われていた。

 昨日は どのようにして会談を降りているのか観察するために 横浜の長い階段で様子を見た。
 すると 前足をピョコタン ピヨコタンとしている。
 触った限りでは良く分からない。

 今朝クリニックで診てもらったところ 左右の肩関節を触ると痛がるし 右前足の膝関節が緩んで 動かすといやがる風だ。
 これは 大型犬によくあるケースで 細い4本足で体重を支えているから起こる現象だといわれた。
 ニッキーの体重は ずっと理想体重の27キロより少し少ない程度に保ってきて体重過多にはなっていない。
 又 歩かせすぎも考えられないので まあ これは ニッキーの持って生まれた関節の在りようかなと思う。

 獣医師によるとこれは一生治らないとのこと。
歩き始めに痛みが出て 血液循環がよくなってくると痛くなくなるのではないかとのこと。
こでは 人間での加齢による関節炎と同じだね。
 そこで おかあさんは鍼をすると言ったら 先生も「それがいいでしょう。」と答えた。

 早速戻って 今日は3回施術。おかあさんの鍼は刺さないのでニッキーも平気。
症状が出たばかりなので 早く 痛みは取れると考えている。
おかあさんの手から離れるまでは しっかりとケアをしてあげようね。
 犬の2ヶ月は人間の1年に相当する。たった 6歳7ヶ月なのにかわいそうなニッキー。

 思い起こせば このごろ 電車内でシットをしたくなくて すぐにダウンしたがったっけ。
 盲導犬の貸与の年数は10歳までの 約8年だ。つい 数日前まで ニッキーは心身ともに健康で何の問題もないと考えていたのに。
火曜日に会談を駆け下りたのが悪かったね。

谷川俊太郎さんの詩の朗読会

2012年06月23日 | 日記
 谷川俊太郎さんの詩の朗読会

 今日は朝日カルチャーで開催された詩の朗読会。おかあさんは俳句をやっているが 詩はほとんど 読んでいない。
 それなのに なぜ 詩の朗読会へ出かけたの。

 それは言葉への興味から。
日本で最も高名と言われる谷川さんご自身が先生の朗読会なので 開場は満員盛況。

 谷川さんのお名前はたにかわさん。川は濁らない。それだからなのか 彼の精神はとっても前向きで 声も明るく
まるで 少年みたいだ。清く澄み切った渓谷の水みたいな人。
1931年生まれだから81歳か82歳になるのだが 声だけ聞いていると60歳代くらいに思える。
1階聞いたら忘れられない高い声の持ち主だ。
 さて 谷川さんの詩はウイリアム エリオットさんによって英訳されて出版されている。間にかわむらさんというエリオットさんと同じ大学で英米文学の先生であった方が助太刀をしている。
 おかあさんがびっくりしたのは かわむらさんも谷川さんと同年代だと思うが 谷川さんの詩を大変愛して 大好きな詩が沢山あるとの事だ。
いくつか 朗読されたが 谷川さんが その朗読を最高のものと絶賛。かわむらさんも 大学を退職後も イタリア語やロシア語の勉強をして 出来るだけ原語で詩を読みたいと努力されているとの事だった。

 だから エリオットさんも含めて老人三人が舞台にいるのだが お三方ともきらきらしているように思えた。

 おかあさんみたいに俳句を作っている者が詩に挑戦するとき まず 10区くらいの俳句を作って それを並べてみるとどうか 。俳句の中にいくつか字余りの句を入れてみるのもいいのでは とアドヴァイスして頂けた。

 そして ニッキーはおかあさんの前でゴロンとしている。鼻を触ってみると完全には寝ていない半覚醒状態。それは どういうことかと言うと
お三方の朗読が良くて 気持ちが良かったのだ。
 そのことを言ったら 谷川さんは喜んでいた。
 そして ニッキーの名前を聞かれた。又 ニッキーは有名になったね。
 帰りに 同席していたと言って 一人の外人女性が声を掛けてくれた。

 谷川さんの詩はCDになっているとのこと。今度 入手してニッキーと一緒に聞いてみよう。

 
 そして 今度 俳句で詩を作ってみよう。

図書館にもあるかくえ格上と格下

2012年06月22日 | 日記
 図書館の格の違い?

 絵本を紹介してください

 おかあさんが 青い鳥とニッキーの絵本文庫として南三陸町の入りやひがし幼児園に絵本を送るプロジェクトは 周りの優しい方々のご協力で無事スタート。
 この3月から4月5月と11冊の絵本を送った。
 今手元に5冊あるが その後 どのような絵本がいいのか おかあさんには皆目検討がつかない。
それを相談したら 図書館の司書に聞いてみたら堂だろうとのアドヴァイスを受けた。
 今朝 磯子図書館に電話。磯子では 紹介の小冊子があるのでと 直接教えてくれることは出来ないとの事だった。
 おかあさんとしては 冊子を頂いても見えないし 直接 こんないい本があるのだけれど と教えてもらいたかったのでがっかり。

 そこで 横浜市の中央図書館に相談してみた。

 すると やはり格上の答えが戻ってきた。

 図書館には市民サービス課があって そこでメールで よさそうな本をご紹介いただけることになった。

 まあ おかあさんの気まぐれの絵本贈呈プロジェクトだから お付き合いできませんというのも分かるが 読み聞かせも定期的にやっている地元の図書館のちょっとさびしいお応えにがっかりしたおかあさん。
 青い鳥とニッキーの絵本文庫。少なくとも ニッキーがおかあさんの娘でいる間は 送り続けたいと考えている。

あと 3年半を切ってしまった。

 ところで ニッキーは元気。このごろは 雨上がりの電信柱がお気に入りのようで 歩いていると 何度も 盲導犬であることを忘れてしまう。
 ペットじゃないんだからね。どこかに 犬用のマスクを売っていないかな。

こわかった台風4号の暴風雨

2012年06月20日 | 日記
 ああ 怖かった 台風4号の暴風雨

 我が家の2階のベランダに取り付けているオーニングが壊れて風にあおられた。
オーニングとは日よけ用のテント。使わないときは壁に巻き込んでいる。大きさは壁への固定部が
2.5メーター。ひさしになって外に出てゆく長さが3メートル と大きくて 重いものだ。
事の起こりはおかあさんのうっかりミス。30センチくらい出したまま そのことを忘れていた。
 ところが 台風4号は そのミスを見逃さなかった。
 夜中の11時半ごろ 雨戸を激しく打ち付ける音に気付いた。外は暴風雨の真っ最中だ。
 仕方なく雨戸を開けてびっくり オーニング用の部品の金属がブラブラ。おかあさんは 丈夫そうな紐を捜して 洗濯竿に固定した。
この時点で おかあさんはびっしょり濡れた。
 これで おさまったかと思ったら 30分もたたないうちに
以前よりも 物凄い音がする。
「あれ こんな夜中に 近所迷惑じゃないの」と又 雨戸を開けた。

 すると そこで展開されていたのはオーニングが風によって外に押し出され
天に向かってあおられているではないか。
暴風雨に叩きつけられ あおられて それはまるで 狂ったように大きな音を立てていた。
 見えない おかあさんの目にも 今 どんな惨状になっているのか理解できた。

 さて この悪魔めいた台風4号がいつ 関東地方を通過するのかラジオを聞いていても そんなことは全く言わない。。
 この暴風雨は どのくらいの勢力なのだろうか。それも分からない。おさまるのか。
 しばらくオーニングの先端のつかめる部分をつかんでいた。
何分くらい 渾身の力で掴んでいただろうか。まるで 火事場の馬鹿力だ。もう必死だ。しかし 風は 全く 弱くなる様子も無し。

着替えたばかりのパジャマもおかあさんの頭も雨に打たれてみるも無残だ。
 考えてみると もう 我家に 使えそうな丈夫な紐はないなあ。そうだ 薄手のパジャマで 掴んでいるオーニングの先端と洗濯竿を結ぼう。

 幸い この処置で何とか オーニングがおおきく風にあおられることもなくなった。
こんなとき おかあさんは機転が利くというか...。自画自賛しても仕方が無いか。

又 着替えて床についたが 加太だが興奮していて寝付かれない。
 そこで 頭に浮かんだのは昨年の3.11大震災に被災された方々のことだ。
彼らの状況は悲惨そのものだったのだから どんな心持だったのかと改めて思い起こされた。

 朝 横浜の風力は34.5メートルくらいだと聞いた。丁度 そのころが最大風力だったのだろう。
一人暮らしのおかあさんは たとえ 全盲であっても危険を省みずに
一人でするより仕方が無かったが 頭の中では 消防に電話をかけようかと何度も考えもした。
こんなとき 助けてくれるのかどうか 消防に聞いてみよう。

 朝 すぐにオーニングを取り付けてくれた知人に電話。1時間もしないうちに助っ人を送ってくれた。
助け日とは結んだパジャマを見て複雑な顔。 おかあさんの苦労を理解してくれたであろう。
 おかあさんは   破壊尽くされたオーニングを創造していたが 使用不能にはなったが 元の位置に巻き込むことが出来た。
 やれやれ。
崖下の家に落下することさえなければ ヨシトしよう。
おかあさんの悪夢は終わった。

教訓 天災は絶対にうっかりミスは見過ごさない。
 午後から大事な約束があったので心配したが 問題なく外出できた。
さて おかあさんの奮闘中のニッキーだが いびきをかいて寝ていた。豪傑だなあ。

ごてちゃ って聞いたことありますか

2012年06月18日 | 日記
情報の持つ意味

 昨日 NHKの第二放送だったかを聴いていたら 面白いことを言っていた。

 聞いてみると沢村貞子さんの話だった。
 女優であり 又 エッセイストとしても有名な方だ。
 さて この情報についての話はこうだ。

 沢村さんは浅草の生まれ。下町の気風の中で育った人。
下町の家々は 隣との間に塀も無い。要するに隣の様子が丸聞こえだ。
 そこには 他人に知られたくないこともあるだろう。それには 隣人は知らない不利をする。しかし 助けの手が必要だと思ったら 何気なく 援助の手を差し出すという情けをかけるのだとか。

 そしてその情けに報いるのが情報だというのだ。

 おかあさんはこれを聞いて なんと面白い発想だろうと思った。
都会の下町では 今でも こんな世界が繰り広げられているのだろうか。
 そのあたりに友人も知人もいないので 聞きようも無いが こんな情報のやりとりをしている都会人がいたら嬉しいなと思う。
 今 おかあさんの住んでいる横浜の住宅地では 隣近所の人たちが ほとんど顔を
合わすことも無く 生活している。
 このあたりで聞こえてくるのは くしゃみをする音くらいだ。


 もう一つ ラジオで知った ごてちゃ

 ごてちゃ は初めて聞いた花の名前だ。イロマツヨイグサ 。月見草の一種だそうだ。月見草には もう 長くお目にかかっていない。
昔は線路端とか 川の土手に夏の終わりごろ咲いていたっけ。
 咲くときに ポンと音がすると聞いた覚えがある。。
黄色い花しか思い出せないが そのかぐわしい香りは 夕闇の中で月見草を より 美しく感じさせてくれた。
 それにしても ごてちゃのネイミングはおかあさんの美学では受け入れがたい名前だ。
語源はどこから来たのだろうか。おかしな名前だ。

おかしいといえば 母の法事の席上の話題。

 姉や妹もそれなりに年になった。
話題は物忘れに大いに花が咲いた。
 妹は 2階から1階に降りると何をとりに着たか忘れてしまう と言った。
 次女のおかあさん 最近は3歩歩いたら もう 忘れている。
 長女の姉は 何と 振り向いたら もう 忘れてしまっている と言った。
 物忘れは普通なのか それとも DNAなのか。 おかあさんも そのうち 振り向いたら 忘れている てなことになるのだろうか。
恐ろしい話だ。

びわの実や呆け自慢する3姉妹  悠佳

蒸し暑かった午後

2012年06月17日 | 日記
蒸し暑かった午後にはじめての大汗  

 今日はおかあさんの母親の7回忌。父と共に眠る岸根公園の富士霊園へ。
 法事終了後 地下鉄のセンター北にある 蟹専門の 甲羅本店へ。
 行き帰りをバスで送迎してくれて大助かり。
かにづくしのお料理も工夫があって 美味しかった。
 蟹は駄目と言ってお子様ランチを食べていた子供が焼いた蟹の良い 香りに
誘われてか蟹に手を出した。食べてみると美味しかったと舌なめずり。

 これぞ 本当の食べず嫌いだとみんなから冷やかされた。
しかし 嫌いな物はアレルギーの元になる場合もあるので 大丈夫だったか心配になった。
 おかあさんも蟹は久しぶり。

両親が転勤で仙台に居た頃 母は よく生きた蟹を買ってきて 大きななべで茹でてくれた。熱い湯の中でかわいそうな蟹は キューと声を出してないた。
おかあさんはそれがいやであった。
でも 母がきれいにほぐしてくれた真っ白な身は頬っぺたが落ちそうなほど美味で
あった。

 父も母も死んでしまったが その末につながる姉や妹の家族の優しさに心和む
一日であった。
 岐路 蒸し暑くて 今年初めての大汗をかいた。

 ところで 今のような気候 蒸し暑くて むんむんしているような日のニッキーの歩行には手を焼く。
 歩きながら くんくんと嗅ぎまわり 勝手な方へ歩いていったり。
 気付いたら 車道を越えて逆の舗道に移っていたり。困った歩行をする。
 トイレを済ませた後でもだ。

 特に ペットの散歩時間は最悪。あちらこちらにおしっこの跡。もう やめて------。

 お母さん達は盲導犬にワンツウベルトを使って それにビニール袋を付けて地球を汚さないように指導されている。

 どうして この便利なベルトをペットの為にしようしないのだろうかと以前から思っているが  どうも 普及しない。

 もしかして あの ベルトは特許でも取っているのかしら。。
 ああ 何とかして欲しい。

 夜 ニッキーはやけにおかあさんの周りをうろついて 尻尾を振る。 あれ ツウ?
 予想は当たって ウンチをした。そして 落ち着いたのか オネンネした。
このくらい ニッキーの言いたいことが分かると楽だなあ。
 

蒸し暑かった今日の午後

2012年06月17日 | 日記
 蒸し暑かった午後にはじめての大汗  

 今日はおかあさんの母親の7回忌。父と共に眠る岸根公園の富士霊園へ。
 法事終了後 地下鉄のセンター北にある 蟹専門の 甲羅本店へ。
 行き帰りをバスで送迎してくれて大助かり。
かにづくしのお料理も工夫があって 美味しかった。
 蟹は駄目と言ってお子様ランチを食べていた子供が焼いた蟹の良い 香りに
誘われてか蟹に手を出した。食べてみると美味しかったと舌なめずり。

 これぞ 本当の食べず嫌いだとみんなから冷やかされた。
しかし 嫌いな物はアレルギーの元になる場合もあるので 大丈夫だったか心配になった。
 おかあさんも蟹は久しぶり。

両親が転勤で仙台に居た頃 母は よく生きた蟹を買ってきて 大きななべで茹でてくれた。熱い湯の中でかわいそうな蟹は キューと声を出してないた。
おかあさんはそれがいやであった。
でも 母がきれいにほぐしてくれた真っ白な身は頬っぺたが落ちそうなほど美味で
あった。

 父も母も死んでしまったが その末につながる姉や妹の家族の優しさに心和む
一日であった。
 岐路 蒸し暑くて 今年初めての大汗をかいた。

 ところで 今のような気候 蒸し暑くて むんむんしているような日のニッキーの歩行には手を焼く。
 歩きながら くんくんと嗅ぎまわり 勝手な方へ歩いていったり。
 気付いたら 車道を越えて逆の舗道に移っていたり。困った歩行をする。
 トイレを済ませた後でもだ。

 特に ペットの散歩時間は最悪。あちらこちらにおしっこの跡。もう やめて------。

 お母さん達は盲導犬にワンツウベルトを使って それにビニール袋を付けて地球を汚さないように指導されている。

 どうして この便利なベルトをペットの為にしようしないのだろうかと以前から思っているが  どうも 普及しない。

 もしかして あの ベルトは特許でも取っているのかしら。。
 ああ 何とかして欲しい。

 夜 ニッキーはやけにおかあさんの周りをうろついて 尻尾を振る。 あれ ツウ?
 予想は当たって ウンチをした。そして 落ち着いたのか オネンネした。
このくらい ニッキーの言いたいことが分かると楽だなあ。
 

あなどれない邪気の力

2012年06月16日 | 日記
あなどれない邪気の力

先日 13日の水曜日に70代前後の男性を二人治療した。お二人とも 親しくしている方々で
体調管理が目的であった。

それぞれ 元気を回復されて帰宅された。

 その翌日 異変が起こった。
 おかあさんの左手の親指が突然痛んで 呻くほどになった。痛む場所は関節ではなく親指の付け根の季節感説の少し上。ねっかんがある。
ここまで居たいのは初めてのことだ。
湿布薬を貼っても 熱を持ったて指の痛みは代わらず 背中の肩甲骨の法にも放散痛が出てきた。

 そこで 痛みの原因を考えた。
最も考えられるのはカレイによる間接の痛み。しかし 間接は普通に動。 それでは 昨日の治療のあと おかあさんが受けた邪気を抜かなかったからか。これも考えられる。
まあ 今後の様子を観察しよう。

 そして 昨日と今日 全く痛みが無い。。
 昨日は社交ダンスのレッスンと筋トレに行って問題なく済ませた。


 かっては おとうさんが治療をしている時 同じ部屋にいるだけで 邪気を吸い込んで咳き込んだこともあった。

 6月20日からは 洋光台いちご堂治療院 として仕事を始めるが 今後邪気には留意したい。
ニッキーは傍にいても問題は無い。
おかあさんの仕事中はハウスですやすや。いい子だ。


心に残るお便り

2012年06月14日 | 日記
 心強いお便り

 先日のおかあさんのブログを読んで関西に住んでいるおとうさんの友人からメールを頂戴した。
 以前におかあさんの愚痴を聞いてくれて 心を痛めていてくださったのだ。
 10ヶ月ぶりの解決だったので 今年の3月ごろには関西へ出かけて 大学時代のおとうさんの親しかった方達との会合も果たせずに今に至っている。

 もう 22年も前になるが おとうさんの記憶を頼りに二人で京都に出かけた。
 桂離宮や修学院離宮へも行ったそして 京都大学へも足を伸ばした。
 かって 学んだ教室や 大学の前の喫茶店 しんせい堂 といったかな でコーヒーを飲んで おとうさんの学生時代の楽しい話を聞いたことを思い出す。
 その記憶力は大変なもので 全く地理の分からないおかあさんと全く目の見えなくなったお父さんの珍道中であった。

 京都大学時代のお友達とは 天国へ召される寸前までつながりがあった。
 その仲間のお一人がメールの主だ。
 お母様の介護をしながら翻訳業として新たな可能性を見出そうとしている姿に 素敵な光を感じたおかあさん。

 いつまでも続く友情。美しい。

 ニッキーは 彼らが大好きであった。年に2回 恒例となっていた飲み会のための我が家への訪問時 尻尾がちぎれんばかりに大歓迎をしていたことを思い出す。

 おとうさんが遺して切れたものと無くなってしまった物を比較すると
遺してくれたものの方が多いなと嬉しいおかあさん。
 

母の7回忌も近い。美しく生きた人だった。

2012年06月12日 | 日記
母の7回忌が近い 美しく生きた人だった。

 
 時の流れに身を任せ と歌ったテレサテンも 天国に召され おかあさんの母親も 極楽に召された。
 それからの時間の流れは本当に速かった。
 あれから 大きな不幸な事件が重なり 自然災害でも 多くの人が命を落とした。
 どこで どのように死ぬかは時の運だ。
母は検査入院だった筈の病院で 入院した翌朝 帰らぬ人となった。
 お母さん達にとっては偉大な対象生まれの女性だった。
 凛として生きた。

 今 おかあさん達の中にある人としての規律正しさは 母達のようなきちんとした人の行き方を見ながら培ってきたものだと思う。

 今 他人と交流できなかったり 挨拶が出来ないとか「アレッ」と思う人が目に付く。
しかし もう 日と世代前の人に言わせると おかあさんも 配慮の行き届かない人間と映っているかもしれない。

 世の中は明らかに変転している。

 とは言うものの やはり 人として美しいのはどんな人なのかは変わらない筈だ。

 美しい挙措動作の人は羨ましい。
 ただ おかあさんが人に負けないことが一つだけある。
それは背筋がしっかりと伸びていることだ。
 以前は 結構 猫背だったのだが 社交ダンスを始めてから意識は変わった。
 歩くときも立っているときも台所でクッキングの時も美しく立つことを
心がけている。
 これは心がけ一つで誰にでも出来るし お金もかからない。
 
遣り方は ひたすら 体の縦の銃身を背骨に持って行き 臀部はヒップ アップさせ 脚は内転の筋肉を使う ただ これだけ。

 これで 私達の後姿から老いの陰が消えてゆく。

 これが出来たら 存外 自信が付く。洋服の着こなしもアップする。

 こうして正しい姿勢から健康がはぐくまれ 清く正しく 美しくの基礎が出来ると思う。



 

あとはユーモア溢れる人間に近づければいいなああと。以前 ユウーモア教室に通った。そのときの内容だが  いかにしてボキャブラリーを豊かにするかを大事にしていた。
何とか 頭の美しい健康も維持したいもの。
読書にせいを出すことにしよう。
 
 ニッキーなどのワンチャンはいかにして 頭の健康を維持しているのだろうか。まだまだ 新しい事も繰り返すとしっかりと覚えてくれる。
どんな風に10歳まで生きてゆくのか。それを観察するのも楽しみなおかあさん。
 お互いに切磋琢磨しようね。