ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

懐かしい恩師に電話

2010年12月30日 | 日記
懐かしい恩師に電話

 おかあさんはとても人見知りする子だったこれを聞いた人は 嘘でしょう と言う。
そんな内弁慶の女の子を 活発な子に変えたのが恩師のO先生。

 おかあさんは中学の2年生の3学期に松山に引っ越すまで 高松に住んでいた。
 
小学校の3年生と4年生の時の担任がものすごくチャーミングな女の先生。大好きになった。
 その頃のおかあさんの性格の内向性が外向性へと変化を遂げた

 あれから54年も経ったのだが 今でも親しくお付き合いをしている。

 先生は 今78歳になったが 今でも音楽の世界で指揮をしたり 歌ったり。つい 最近はオペラの合唱の一員として出場したとか。

 今でも先生を慕うかっての生徒は数知れず。

 おかあさんだけを見ても 誰とでも交流が出来る人間に育て上げたのだからすごいと思う。

 そんな先生と出会えた喜び。

 先生と箱根に行こうと話し合った。
その時はニッキーも会えるよ。
今でも素敵な先生なんだよ。

 ところで 今日 パックに半分残っていた黒豆が消えた。
思わぬところに空っぽのパックが落ちていた。

 だけど 焦げ付きそうになった小豆の鍋のことを教えてくれたからおあいこにしよう。

出藍の誉れ  は例外

2010年12月30日 | 日記
いい歩きをするようになったとおかあさんに褒められたのに
今日のニッキーは仕事中にマーキングに鼻を突っ込んでおかあさんは歩行困難。
そして 短時間の間にワンを3回もした。
 午前中に4回もするなんて 今までに無かった。
 やはり 5歳になって 生理的にも変化が出てきたのかなあ。

 さて おとうさんとおかあさんは 時々 言葉遊びをする。
 「同じ 出る という漢字を使って作られた言葉の読みが 出展 と出演 出版と出獄 のように後ろに来る言葉で変わるのは面白いね。 しゅつ と 読むか 小文字で 
しゅっと読むかの規則性ってどうなっているのかしら?」とおかあさん。
するとすかさずおとうさんが言った。
「」その規則は こうだよ。 後ろに来る言葉が母音の場合と 濁音の場合は しゅつ と読と促音にするむ。
子音と撥音(ぱ行()はしゅっだよ。
」とおとうさん。
そこで 色々な言葉を言ってみると 確かにきちんとした規則の上に成り立っているのだ。

 皆様も探してみてください。結構沢山会って楽しい時間が持てる。

 そして 一つだけ か どうかは 辞書で調べてみないと断言は出来ないが
表題の 出藍の誉れ の場合は
跡に子音が来るのに しゅつ と読ませることに気付いた。

 歴史的に見て いつごろ こんな風に規則が出来たのだろうか?
古いのか 新しいのか。
2010年も終わりに近づいて2011年に出てゆく私たちの新年への出発を祝おう。

 今日の話題はもう一つ。盲導犬候補犬として訓練を受けていたサーシャがキャリアチェンジすることになった。
愛くるしい瞳の可愛い黒ラブだ。
どうもハーネスとの相性が悪いらしい。
 PR犬として働くか それとも 家庭に入るか まだ分からない。
し 家庭犬になるなら こんな素敵なワンちゃんを譲り受ける家庭は ものすごくくラッキー。
おかあさんも欲しいな。
 人生色々。犬生色々。
穏やかな生活を送って欲しいと願うおかあさん。

和食のテーブルマナー ちょっと待って

2010年12月27日 | 日記
和食のマナー ちょっと待って

 今日は辻堂にある会席の店 「一期へ行った。メンバーはニッキーとおとうさんと おかあさん それに親しくしている Iさん御婦。
我が家の屋号も一期一会から取って いちご堂 としているので 親近感が湧く店の名だ。
 この店はおとうさんの俳句仲間の紹介だ。
 辻堂駅からくるまで7分くらいのところにある。
 お料理は創作会席。材料を吟味した納得できるもの。ちょっと遠いのでなかなか足が向かないと思っていたが
今日は最寄り駅から1時間かからなかった。
 辻堂駅の山側は 今 広大な工場跡地を開発中。大きなショッピング  モールが出来るらしい。
 こんな所に人が集まるのかなあ と首を傾けたくなる。
大きな建物ばかり作って 近くのお店はどうなってしまうのだろうか。
一期 は知る日とぞ知る みたいな感じだが もったいない。美味しい物を食べさせる店だ。

 ところで 店のおかみは 毎回 お料理をおとうさんから配膳する。すると おとうさんは 他の人にまだ配られていないのに 食べ始めてしまう。

 おかあさんは 「ちょっと 待って。まだ他の人には配られていないのよ。という言った。
フランス料理のマナーでも 周りの人に配られてから食べ始めるのが美しいとされている。
これを当てはめると 座席には4人しかいないのだから 揃ったところで食べ始めたほうが失礼にならないのではないかと思うおかあさん。

 おとうさんは味見係ではないのだから 見えなくても もっと 周りに気を配らなければいけない。

 これを聞いていたおかみは 「そうね。雰囲気を見ながら...。と笑顔で答えた。


おかあさんが細か過ぎるのかしら
これって 食卓の基本ではないのか と考えるおかあさん。

帰宅後のニッキー。おかあさんが大事にしていた 木のスプーンの最後の1本を噛み砕いた。
おいしかったのかな?

ビーフンの残骸

2010年12月26日 | 日記
しまい忘れたビーフンの行方

 ニッキーは中田さんの所でシャンプー。トリミング室は年末の為か 他のワンチャンの泣き声がしていて いつもとは異なる雰囲気の中でのシャンプー。
 向かいに行ったら 難しい顔。
ごめんね。ストレスが強かったね と優しく首を抱いてあげた。

 その後 昼食で使って しまい忘れていた ビーフンの硬い麺を咥えてきて 部屋中にばらまいている。

即席ビーフンはご存知のように 硬いが細くて油で処理しているのか パリパリと崩れてしまう。
食べようとしているが食べるのが難しかったらしく 大量に床に散らばっている。
 さっき ヘルパーさんがきれいに掃除したばかりなのに。

 ああ これぞ ストレス解消法?
困ったお嬢さんだこと。

寒波到来のクリスマス

2010年12月25日 | 日記
寒波到来 クリスマス

 ローマ ベネディクト13世はが世界の平和を願ってミサを立てた。
南半球では 暑いクリスマス。

日本では ホワイトクリスマスの地域が多かった。ここ 横浜は 風がとてもつめたい。
那須動物王国では生まれて10日目のケープペンギンの赤ちゃん 140グラムが公開され 可愛い姿を披露。あちえあこちらで 微笑ましいニュースが伝えられた火。
 
昔は何だか賑やかだったクリスマス。日本社会が 以前のようにククリスマスで馬鹿騒ぎをしなくなっている。
自分の住んでいる町でもクリスマス色が見当たらない。以前は 駅前で 可愛い女性がクリスマスケーキを売っていたり。でも 今では
BGMでクリスマス ソングもめったに聞かない。 

 世の中ではまだ就職先の内定がもらえずにあくせくしている若者が溢れている。
「おいのりメール」を」という言葉を今日 初めて知った。内定を不採用を表す言葉だと言う。
 仕事は 昔より2割は確実に増えているのに 大学生は6割も増えている由。
待っていても良くならない社会。

でも 何とか変わらないと これから卒業する人は益々就職氷河期が続くのだと思う。
今の日本 働いていない若者(15歳から35歳まで)が63万人、そして 411万人がフリーターや非正規雇用の若者。
この500万人近い若者の全員が 一人1万円の税金を国に払ったら50000000000円になる。
社会的にもこれらの若者がしっかりと働けない社会はものすごく損をしている。
こうした若者が心からクリスマスを楽しめるのか。
 若い人が信者であろうと信者でなかろうと クリスマスを楽しく過ごせる社会になるといい。







教会へは行かないクリスマス いぶの夜

2010年12月24日 | 日記
教会に行かないクリスマス イブ

 おかあさんは 22歳のとき 交通事故にあった。
 鞭打ち症から視神経萎縮 緑内障を発生して 5度にわたる手術をした。
当時は 視力も少し改善したが 高眼圧が取れずに悩んだ時期もあった。
そんな時  婚約解消とか 真実の揺ぎ無い愛とは何だろうかと考えた。

 そんな事を考えていた ある夜 。体を浄化する目的で断食をさせてくれる病院のベッドで おかあさんは聞いた。夢か現か どちらであっただろうか。

「誰が貴方を愛さなくても 私はあなたを愛している。私についてきなさい。」という声をはっきりと聞いた。

 普段の夢ならすぐに忘れるのに このことは ずっと おかあさんの胸の中で何度も 何度も 繰り返して聞こえてきた。

 それから おかあさんに敷かれていた道は クリスチャンになるべくへの道であった。
おかあさんに敷かれていた道はカソリックへの道。

嘘みたいだけれど本当のお話。これを神の啓示と呼んでいいのか。

 先例 そして 堅信を受けた。

 だが 今 教会へは行っていない。
だから 今日はちょっと具合の悪いおとうさんと家にいる。

昼間は ニッキーとお出かけして 又 ニッキーの素晴らしい歩行振りを体験。

 揺ぎ無い愛とは何だろう。
おとうさんとニッキーに囲まれて幸せなおかあさん。
サンタさんではなく 神様の偉大なるプレゼントに感謝。 

プレクリスマス ヂナー

2010年12月23日 | 日記
ディナー パーティ

今日は天皇誕生日。今夜は毎年恒例のプレクリスマスのヂナー パーティ。といっても 四、 五人のの小さな集まりだ。
 いつもは慌しく生活している仲間が同じテーブルを囲んでおしゃべりをするのだけれど いつもよりお洒落をして...。
それだけで 気分がウキウキ。
 さて 今日のご馳走は何だろう。。楽しみだわ。
 ニッキーはおかあさんの支度に刺激されて 置いてゆかれては大変とばかりにおかあさんの腰ぎんちゃくとなる。
 でも その内に飽きて寝てしまった。
と思ったら 半分起きている。
大丈夫 置いてゆかないわよ。
 


ヂナーから帰宅。
今日のメニュー
三浦半島のまつわの鯵とあおりいかのカルパチョ
人参とかぼちゃとのスープ
真鯛とほたて 海老と野菜の包み揚げ バジルとトマトのソース
黒毛和牛のローストビーフ
デザート コーヒー
と 美味しいパン



フルコースながら軽めなので最後まで美味しく頂戴。
 美しいフラワーアレンジメントのプレゼントを抱いて満足の帰宅。
 
9月から体調の優れなかったおとうさんはノンアルコールワインを飲んだけれど 大分回復している。
お正月にはノンが取れるかしら?



 

大掃除を頼んだものの...

2010年12月20日 | 日記
大掃除を頼んだものの...

 今日は 業者に大掃除を依頼。
 毎年の恒例だ。3月にもお願いしたが やはり コルクの床が白っぽくなって まるで霜がおりたみたい。

 床と壁を中心にお願いしたが 跡でランプの傘を触ってみると 「あれえ」。私が拭いた。
 昔の知人の家族がプロとしてやっているが
知人は高齢となり 一人の息子さんは ちょっと病で...。
 多分 今年はエアコンには手を着けていないかな。
安くやってくださっているが 今年は二十窓になったので 1万円アップだ。

 でも 壁に触ってみるとさっぱりとした感じ。

 以前はおかあさんがきれいにしようと思って頑張ったが もういやだ。

普段  ホーム ヘルパーさんは絶対にガラスを拭かないので いやだとは言っていられない。
せめて年末は業者に頼もう。

 ニッキーとおとうさんは朝から外出。
本当は大掃除のために 居場所が無くなるので逃げたのだ
これを俳句の言葉で言うと 「煤逃げ」という。

 ワックスが乾くまで逃げ場がないのだから 許してあげよう。

ニッキーは朝から13時間の外出。帰宅後 葉のお掃除をするために ニッキーを呼んだら なんと ハウスから顎と手を出して ここでやって と言わんばかり。
 今もため息を付きながら 寝ている。
今日は 長時間 大好きなおとうさんと一緒出来て良かったね。

タジンナベ

2010年12月19日 | 日記
タジンナベ

今日 タカシマヤへ行って タジンナベを買った。
このところ 頻繁に聞くお鍋。好奇心の強いおかあさんがやっと入手。
水の乏しいモロッコで考え出された水を使わないナベだとか。
我が家は IHなので 材質を鋳物にした。
帰宅して早速野菜を切って 鍋に入れ ほたての貝柱とするめいかを入れて火に掛けた。 さて 何分火にかけるの?よく分からないので10分くらいかけたかな。
 覗いてみたら 白菜やほうれんそうから水が出過ぎ。何だか不味い。
これは 使い方を聞かなくては ... と思っていたら
タカシマヤから電話。何だろうと思ったら
9240円の品を3990円で 間違えて売ってしまったとのこと。珍しい 間違いだ
もう 使ってしまったし 代用品があるわけでもないので 金額アップを了承。
聞きたいと思っていた使用方法を聞いた。 中火で3分火にかけたら
あとは蒸気が蒸してくれるので暫く放置するとのこと。
 これで 本当に美味しければ 言うことないね。

 歯ごたえのある野菜も食べたいし 蒸し物もいい。

 もっと 食事作りが端子苦なることを期待。
タジンナベを上手に使ってマンネリから脱皮したいね。

初めてのテアトル エコー

2010年12月18日 | 日記
初めてのテアトル エコー

ここ数日 パソコンのウインドウが壊れて使用不能になった。
このところ 突然ん 作業中に電源が落ちてしまったり 記憶させているはずの外字が消失したり。
 考えてみれば 記録を他にコピーしていないので 少々不安を覚える。しかし 我が家に来てくださる パソボラの
アイさんのお陰で直った。
物は いつか 壊れる。そのための用意をしなければ と思いつつ何年かをやりすごしてきた。
 このあたりでバックアップをしよう。

今日 ケーナの教室があることをすっかり忘れて 恵比寿のテアトル エコーの朗読劇を聞きに言ってしまった。。
 要するに パソコンが壊れてスケジュウールを見なかったからか。いかに パソコンに頼って生きているかを示している。

 それとも 呆け?
認知賞の始まりは物忘れらしいので ちょっと 心配。

 テアトル エコーは恵比寿駅から徒歩5分の近さにあると聞いて
おかあさんはニッキーと出かけた。
 電話で道順を聞いて 頭に叩き込んだが 行って見ると
駅前が広くてお手上げ。
でも 親切な方々のお陰で無事到着。
チケットを当日予約したので スタッフが劇場の前で待っていてくださった。
おかあさん達についてくださったスタッフの一人が  座席への誘導から休憩での
足伸ばし そして 帰りは駅まで同行してくださり大助かり。
 何しろ 美女犬のニッキーのお陰で どこでも援助の手が伸びてくる。
本当にニッキーのお陰。

劇場は170名収容の小劇場。
雰囲気は和気藹々で見知らぬ人とも軽いおしゃべり。
今日の出しものは朗読劇。満員盛況だった。
ラジオドラマを聞いて育った年配者にとっては 昔を思い出させる演出だったろう。
 こうして 小さな劇場を支えている人がいることを知った。
 知っている俳優は 銭形平次やルパン3世の声で有名な納谷五郎さんだけだった。

今日のニッキーは出掛けにワンツウをしてくれたのでラッキー。しかし 初めて言った恵比寿で緊張したのかワンの回数が増えた。
そして ツウには 又 台所から失敬した蒲鉾の板の破片が混入。
胃に刺さらないかと心配したが大丈夫らしい。
何回 ニッキーに同じ 蒲鉾の板での過ちを繰り返させるのか。自己嫌悪に陥った
おかあさん。
それにしても 今日は反省することだらけだ。

親ばか チャンリン

2010年12月16日 | 日記
親ばか チャンリン

 又しても 親ばかチャンリンで ニッキーの自慢話。
 どうして理解できるのか不思議だが おかあさんの話す言葉がよく分かるニッキー。
まず 駅のホームで。
電車を待っていて 電車の入線を知らせる音楽が聞こえると マズ 立ち上がって用意する。
駅で電車に乗るとき おかあさんは この電車に乗るよ とか 乗らないとか言う。
乗らないと言うとじっとして動かない。乗る時は横に立って用意する。
 電車が止まりかけて 「ドア ゴー」の掛け声で
しっかりとドアを教えられるようになった。

 今日  ドアを閉めた2階のリビングで寝ていたニッキー。大好きな患者さんが来院。
「白井さんが治療に凝られたよ」と言うと 寝ていたのに すっくと立ち上がって 部屋を一巡。
 治療が終わった頃 「白井さんに会いに行く?」と聞くと
「」キュウウンと言って 会談を降りた。

 おかあさんは決して 毎日 こんなことしているのではない。だから 習慣付けとは違う。

賢いねえ ニッキー。どの盲導犬もこんな風かなあ。

音声付 電子体温計のニューボデル 発売

2010年12月15日 | 日記
音声付電子体温計

オムロン社から音声付の電子体温計が 12月10日に発売された。

 旧型の物は検温にものすごく時間がかかり
おかあさんのようにせっかちな物には扱えない品であった。
 それが半年ほど前に廃盤となり 新式のタイプの発売を要求していた。

 やっと 発売。まだ入手していないが 一本 9000円 プラス 消費税 と高価。

 でも 福祉の有難さが発揮されて おかあさんは1割出せば支給される筈。

 最近は頻繁に風邪っぽくなるので一日も早く欲しい。

正確に測るには時間がかかると言うが 今度は何分で測れるか楽しみだ。

 この体温計なら高齢者にも使いやすいのでは。音声で計測地を言ってくれる。
手元に着たら 又 どんなものか使い勝手を書こう。

 徐々に日本人の体温が低下していると聞いたことがある。
低体温は免疫力も低いし エネルギーの産生も活発とはゆかない
 ニッキーの体温を毎月計測しているが
大体 38度3部くらいある。免疫力が高いのは
この高体温によるものか。

低体温のおかあさんは毎日計測して 体温を上げる努力をしてみようかな。

漸く聞き終わった 村上春樹著 1984 ナンバー3

2010年12月15日 | 日記
漸く 聞き終わった 村上春樹の1984 ナンバー  3

 今 電子書籍が社会的に認められて 蔵書も増えつつあるが
この分野での視覚障害者に対する電子化は 大分 先を行っていることをご存知だろうか。
日々  録音図書は全国 津々浦々の図書館で作られている。この録音と書を 
視覚障害者はいつでも どこの図書館の蔵書でも 電話一本で借りることが出来る。

かってはカセットテープだったが  今では CDスタイルで 貸し出される。 
1枚のCDに何十時間分もの内容が録音できるので 借りるほうも貸し出すほうも随分楽になった。

 CDはデージと呼ばれている。特別に作られた機会で読むが 機械を止めても
読んだところを機会が記憶しているので 続きから読める。

 今では健常者の世界でもこのシステムは当たり前になって
いるが 我々は 十数年前からこのやり方で読書を楽しんでいた。

 今おかあさんは 借りたデージーをさらに小さな録音機に移してどこでも聞けるようにしている。

 最近は 村上春樹著 1984 のナンバー3を読み終わった。
 私は 今迄何となく 村上春樹の作品は好きになれなかった。
1984 もナンバー 1と2は何だか違和感を抱き続けていた。
 しかし ナンバー3を聞き終わってみるとこれまでと異なる親近感を抱いている自分を見つけた。

 何故なのか。

 分かった。

 それは 村上春樹の文章ケイタイは ある表によると 文章は平易であるが 内容は難解だと言っている。

 私は 内容を聞いていて 彼の文章は詩 ポエム だと思った。その響きやリズムが
聞いていて 大変 心地よいことに
気づいたのだ。

この感覚は 唯 本を自分で読むだけの場合と おかあさんのように録音で聞く場合とは 大いに異なる感覚ではないかと思えるのだ。

 このリズムを体感すると内容がぐっと心に迫ってくる。

そういえば もう 何年も前に読んだ「海辺のカフカ」も独特のリズムで 内容を記憶していることに気が付いた。



 

 
 さて 次は何を読もうかな。
ノルウエーの森か。

久しぶりの盲導犬啓発活動

2010年12月13日 | 日記
久しぶりの 盲導犬の啓発活動

 今日は陽光台第2小学校 4年生 90人に盲導犬のお話をしました。

 昨年 啓発活動をしますよと 各学校に投げかけていたら 久しぶりに依頼が来ました。

 前回は3年生。今回は4年生。初めに もう 大人として話をしても良いですか と聞きました。
 
 50分の間 全員が静かに話を聞いてくれました。
 既に 視覚障害体験も済ませていたので 見えない人が外を歩く怖さにとても共感してくれました。

 前回は 全員にニッキーの頭をなでてもらったら 翌日 ニッキーは下痢をしました。
 今回は そんな暇も無く  あっという間の50分。
生徒も待っていてくれたとのことで 行った甲斐がありました。

 校長先生も富士ハーネスでアイマスクを着けて 盲導犬歩行を体験されたとのこと。

帰りに 小学一年生が 「どうして 学校に犬がいるの?」と素朴な疑問を発しました。
 校長先生は「あなた方も4年生になったら 盲導犬のことをお勉強するわよ。」と話していました。
 
学校の雰囲気は学校ごとに大変異なる利増す。
話の分かる校長先生がいると 子供たちの目が開かれるチャンスが多いのかな などと思いながら雨の中を帰りました。

 帰途 ニッキーはラルフランドの中田さんにつめを切ってもらいました。
 もう びっくりするほど おとなしくつめきりが出来ています。

寂しい男

2010年12月11日 | 日記
さびしい男性

 近頃の無縁社会や孤独死の話題は実に心に寒風が吹き込むようだ。
 我が家のおとうさんんは うつ病や強迫神経症の患者さんを多く手がけている。
 中には 一人暮らしの寂しさを訴える方もおられる。
 最近は 長くその土地に住んでいても周りとは無縁。
地方から来られて結婚をせずに一人で住んでいる人は それ以上に 周りとは無縁の生活を送ることになりやすい。
 
 近所との縁がつなげなければ 趣味の世界で。いや 本当は もっと心を繋げる場があるのではないか。
考えてみよう。

 おかあさんが思うには 誰かを支援するような立場を見つけると  又は 見つかると
 精神的な面でのあったかい交流が出来るのではないかと思う。
 趣味の世界でもいいが なかなか 深いつきあいを求めるのは難しいだろう。

 おかあさん達はニッキーを通じて 素敵な方々と知り合える。
盲導犬が貸与されて こんな得点が付いているとは 夢にも思わなかった。

 毎日が寂しいと訴える人を何とかしてあげたいが...。
 どこまで踏み込んでよいのか二の足を踏んでいるおかあさん。
 クリスマスディナーにお誘いしようかな。