初めての公園への散歩
ジャネットとおかあさんは、今日の昼間、秋の日差しはやや強い一日だったが、とても気持ちの良い風を受けながらの散歩をした。
これは私たちにとっては珍しい外出スタイルである。
日ごろは、おかあさんの何らかの用事でガイドヘルパーさんと出かけるが、ガイドヘウルパーさんを頼む時間に制限があるので、ゆっくりと散歩をする余裕がないのだ。
天気の良い日にちょっと散歩に出かけたいなと思っても、誰にお願いするか。難しかった。
そこへ思いもかけず助っ人が出現。同じ筋トレのジム(カーブス)に通う会員のお一人で、隣人でもあるKYさん。
道で出会って、数分で打ち解けて親しく話をすることが出来た。そこで、日ごろから願っていたサンポへのお手伝いを頼んだら、二つ返事でOKと言ってくれた。
明るい人だ。
地元の公園は人がいなくて静かで良かったのだが、ペットのマーキングがすごくて、ジャネットの集中力を保つのに一苦労した。。
ペットならどこに頭を突っ込んでもいいが、盲導犬ともなるとそうはいかない。主役はおかあさんの散歩なのだから、おかあさんが歩きやすいようにしてもらいたい。とはいえ、初めての公園ではおかあさんがコマンドを与えられないので、ジャネットはKYさんの顔尾見ながら歩くことになる。
彼女も初めてだから、なかなか 方向指示の言葉が出てこない。そこでジャネットはくんくんと臭い取に集中することとなる。
しかし、二週目は違った。ジャネットは道の様子を理解しておかあさんをスムーズに誘導してくれた。
おかあさんの住んでいる横浜市磯子区洋光台はなだらかな丘陵地だったので坂が多い。幾つかある公園は自然の土地をそのままに利用した公園で崖もある。そんな恐ろしい公園にはジャネットと一緒でもおかあさんは行くことが出来なかった。
今日の公園は野球場の周りの周回コースなので平である。途中で高齢男性の二人連れとすれ違ったが、やはり平らな道の方が歩きやすいのかな。楽しそうに話しながら歩いていた。
又、この公園を近いうちに歩いてみてジャネットにしっかりと道を覚えてもらうようにしよう。
見える人にとっては何でもない散歩だが、見えない者にとってはこんなちょっとしたことが本当に嬉しいのである。
洋光台に引っ越してから20年目に得たご近所の助け人である
ある国はもってこいの季節。
素敵な散歩タイムをありがとう。
ジャネットとKYさんに大感謝。