湯原修一の歓喜悦慶と聊かの慷慨憂愁, etc.

いつとはなしに眠りにおち微風を禿頭に感じて目が覚める。
このような生活に変わったらブログが更新されないかもしれません。

◇老舗菓子舗の「朝鮮飴」を買いました

2015年02月06日 22時31分46秒 | ちょっとした出来事?
熊本で昔から食べられている菓子に「朝鮮飴」があります。

どのくら昔からかといいますと、400年以上昔の天正年間(1573年~1593年)からということです。

”元祖”と名乗られている老舗菓子舗「園田屋」さんが包装紙に印刷されている文言を信用すれば
そうなります。

今日買った「園田屋」さんの「朝鮮飴」です。


包装の一部を拡大したところです。


包装に使われているシール


文禄・慶長の役(いわゆる朝鮮出兵での朝鮮及び明との戦い)で出陣した加藤清正が
兵糧(?)として持参していた「長生飴」が大変役に立ったことから、
称賛してこれを「朝鮮飴」と名付けたということになっています。

その逸話が本当で、創業が天正年間ということであれば、
おそらく加藤清正は「園田屋」さんから「長生飴」を調達して朝鮮に持っていったと思われます。

髭面の加藤清正が朝鮮出兵から帰国したあと園田屋の初代を城に呼び出し
『ヌシんとこン長生飴は朝鮮でタイギャナ(非常に)役ン立ったぞ。コルカラ(これからは)朝鮮飴と呼べばヨカ』
とでも申し渡したのかも知れません。


全国に”老舗”と呼ばれる菓子舗は数多あれど、
江戸時代より前に創業したところはそう多くはないと思われます。

そもそも最近は”老舗”と名乗る店が多すぎる気がします。

「東京商工リサーチ」の定義では創業30年以上事業を行っている企業が”老舗”
となっているようですが。

私の独断定義では「親子3代以上に渡って営まれている事業所」になります。

初代及び2代目が順調に事業を営み、3代目以降まで代替わりして運営されている事業所です。
短くても凡そ創業50年以上続けられていることになります。

  初代が20歳代で創業し、20歳代で子供ができ、その子に技を伝承して代替わりし、
  2代目が20歳代のときに子供ができ、その子に技を伝承して代替わりし、
  3代目が順調にいって、初めて”老舗”と名乗れる・・・

   まだ2代目段階では
   「店を畳むわけにいかないので隠居する80歳親父から仕方なく放蕩息子へ継いだ」
   という創業60年のケースなどもあり得ます。
   そんな店に”老舗”と名乗ってもらうわけにはいきません。

  なお、私は『”老舗”とつかないところは老舗よりも劣る』といっているのではありません。
  むしろ、一所懸命一筋にうち込まれて、老舗と名乗る店よりも喜ばれる品物を作られている店が
  沢山あるのではないでしょうか。


『一生独身の店主や、子供がいない店は老舗にすることができないじゃないか!』と
鋭い疑問をぶつけられる方へ

そういう難しい話はここでは横に置いといて先に進ませていただきます。
                           ↑「東海林さだお」さんのマネ



『なぜ朝鮮飴の画像がないのだ!』とご不満かもしれませんが、
うっかり自宅で食べる分を買い忘れましたので
この記事では朝鮮飴そのものをお見せすることができません。

上の写真のものは、遠来の友に明日お渡しする分です。

お手数ですが[食べログ 老舗園田屋]で検索していただくと、
どんな菓子か、そして園田屋さんの時代がかった店舗外観写真を
見ることができると思います。
スミマセン