ゆえん

 

【インド旅】マナーリからレーまで陸路でヒマラヤ越えの道

2014-09-03 23:57:43 | インド
前回:【インド旅】マナーリ村でヒマラヤ越えの準備をするの巻


深夜2時出発のジープに乗り込む。



真っ暗で、景色も見えないし、
とりあえず寝ようかと思ったら・・




  「寒い」




ってか、寒いを通り越して、痛い。
運転手さん、なぜか窓フルオープン。

こんなに早く極寒になると思ってなくて、
防寒具の一部をリュックに入れっぱだった。

真っ暗だし、みんな寝てるし、寒くて動けないし、
ひたすら耐えること数時間。



美しい朝の光。







第一チェックポイントに到着。



朝の5時くらいだったかな。
外国人はパスポートを確認されます。




こんな感じのサービスエリアみたいのが数時間置きにあるので、
軽食を食べたり、トイレ行ったりすることができます。



明るくなって、初対面。
ヒマラヤを越えてくれるジープちゃんがこちら。




このあたりで、同乗者とも少しずつ会話が生まれます。

今回、共にヒマラヤ越えをする仲間は、
ロシア人(男)、チベット風の兄弟(男2)、インド人(男3)
女は私だけでした。

極寒のガタガタ道を乗り越えてるので、
すでに連帯感が生まれてる気がしました。



ここからは、ヒマラヤの絶景をどうぞ。












絶え間なく移り行く絶景と、ガタガタ道。


我らが命を預けたイケメンの運転手さん。




運転手さんが、途中の小さな集落で、突然停車。
どうやらお寺のようです。



運転手さんは、ポッケからお札を取り出して、
賽銭箱?に入れて、熱心にお祈りしてました。



後から思えば、ここからが本当に過酷な旅でした・・


2回目のサービスエリア。
このあたりで、体調を崩す人が現れ始めます。




隣の席だったインド人男子が、
高山病で、かなり苦しそう。

私は全く高山病を発症してなかったので、
マナーリで買った酸素ボンベをあげました。

他の人も、なんか変な薬をあげてたり。
このあたりから、だんだんメンバーの表情が険しくなってきました。


時刻はお昼前、11時頃になっていたので、
テントのお店で軽くお腹に入れときます。



テントの中はブルーシートの色で青い。



夜は宿になるらしく、寝床があります。



マギといわれる、インドの日清カップヌードルを食す。



同乗者にロシア人がいたのですが、
ここで、麻薬?みたいな不思議な粉に火を付けていて、
怖くなったのでその後、会話をしませんでした。。


女性には気になる、トイレ情報。



丸見せです。

テントに囲われてるトイレは、
お店の使用許可がないと使っちゃダメっぽく、
マギを食べたお店のトイレを拝借しました。

敢えて写真は撮らなかったけど、、
上記の便座と同じで、タンクに積まれた水を自分で流します。




引き続き、絶景をどうぞ。










この辺りまでくると、
みんな魂の抜け殻みたいになってます。

半日以上、お尻と背中を殴られ続けるかのような悪路に、
絶え間なく顔に吹き付ける砂嵐。

乗客全員、目を閉じてぐったりしてる。



さっき死にそうになってたインド人は、
頭痛の他に呼吸が苦しいと訴え始めました。

この時点で、私はまだ高山病の症状が出てなかったので、
呼吸時に砂が口に入らないように、スカーフを提供しました。

その後、そろそろ吐きそうな雰囲気を醸し出した高山病インド人は、
助手席に移動して、運転手さんにいつでも相談できるポジションを確保。



そろそろ、最高到達点、標高5360m地点に到達する頃、
恐ろしい光景が飛び込んできました・・



わかるかな。

崖下に転げ落ちて、木端微塵になってるトラック。

これ、素人でも写真が撮れちゃうくらい、
そこらじゅうにいっぱい転がってます。



まるで、ベルト無しのジェットコースターに乗ってる気分。
ガードレールも何も無い道で対向車とすれ違う。

そんな不安に駆られたころ、
ガンダムのニュータイプ覚醒時のSEと共に、
頭痛が襲い掛かってきました。


これが・・高山病というものか・・


これは辛い・・
息が苦しい頭が痛い、全身が痛い・・

高山病なのか、それとも、
一日中頭を激しく揺られたことによる痛みなのか。

息が苦しい気がするけど、
深呼吸しようにも砂嵐が酷くて満足に呼吸もできない。


意識が朦朧とする中、
どうやらジープが最高到達点までたどり着いた模様。

奇跡的に、撮影できました。
今回の旅のベストショットはこちらに決定。





本当に、目を開けるのがやっとだったけど、
体が勝手にシャッターを切ってました。

本来なら、ここで数分停車して撮影タイムとなるそうですが、
乗客がほとんどヘタレだったため、素通り。

それでも、運転手さんが、
このオブジェを、一周回ってくれたのを知っています。

イケメンの運転手さん、ありがとう!!




ここを越えてからは爆睡でした。
頭痛と呼吸困難にうなされながら・・



気が付くと、チベットの風景・・






ヒマラヤを越えて、ラダックにやってきました。

約18時間、陸路ヒマラヤ越えの旅。
いろいろあって、いっぱい考えました。

極限状態で、自分の弱いところをいっぱい見ました。
何かを悟ったような気がするけど、まだ考えがまとまりません。



とにかく、過酷でした。
でも、陸路を選んで本当によかった。

今日はここまでー。
次回はラダックで瀕死になります。


ではまた!




続き>【ラダック】ラストダンジョン、レーパレスに挑む。

コメント (11)
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