大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

アンセルアダムス写真集を大江戸骨董市でゲット!

2011年05月16日 | 日記
昨日は銀座のギャラリーに行ったついでに東京国際フォーラムで開催されていた「大江戸骨董市」に立ち寄りました。「大江戸骨董市」とは、江戸から東京へと移り変わる中で歴史や文化を振り返る時、さまざまな匠たちが残した技をこの市に見いだそうとのことで定期的に開催されています。この後も6月5日、19日、7月3日、17日と続きます。会場を回ると刀の鍔や浮世絵、着物など珍しいものばかりで楽しませてくれます。中には古い写真やカメラもあり、丁度上京してきた地方の写真展館主が古い写真を10点買っているのを目撃しました。ぶらぶら歩いていると古い書籍を扱っているブースの中に「Yosemite and the Range of Light」と言うアンセルアダムスの写真集を発見。何と500円です!これは買わなくてはと即購入。アンセルアダムスとはゾーンシステムという階調豊かなモノクロプリント技法を考案実践したアメリカの写真家で、以前(20年前以上)小田急デパートで開催された写真展で1枚のモノクロプリントに500万円という値段が付いた芸術性の高い写真を残した方なのです。写真集に貼ってあった古いプライスシールから三省堂で6120円で売っていた事が判明しアンセルアダムスの写真集に出会えたことと超スペシャルプライスの2つに大感激な1日でした。

日本リンホフクラブの大判カメラ基礎勉強会の後はチャリティ写真展。

2011年05月15日 | 日記
昨日は忙しく、日本リンホフクラブの大判カメラ基礎勉強会が新宿御苑で開催されました。冒頭の30分の基礎講習の講師を担当したのでリンホフカメラとビューカメラ、被写体等の大荷物を持って万全体制で参加しました。 大判カメラを未だ持っていない非会の参加者8名と会員を含め約30人の大盛況の勉強会となりました。またアサヒカメラの取材もあり8月号に掲載される予定ですから様子はアサヒカメラでご覧になって下さい。無事勉強会が終了し急ぎ帰社し地方からの来客に対応し、更に近くのコマーシャルスタジオ「スタジオエメス」の宮城さん(写真)が東日本大震災を記録したチャリティー写真展を開催すると言うことで訪問。今更のように被害の大きさや人々の悲しみを写真を通して目の当たりにし写真の凄みや記録性の高さを実感しました。現場で叩き上げた経験で活躍するプロフェッショナルカメラマンの宮城さんには今後も多方面でのご活躍を期待したいと思います。素晴らしい写真展でした。

花畑日尚さんとマミヤカメラクラブの撮影会打ち合わせ。

2011年05月14日 | 日記
マミヤカメラクラブの事務局運営を6月1日からワイズが行う事をお知らせいたしましたが、これに関連して花畑日尚先生に打ち合わせでご来社頂いた。今回の打ち合わせはズバリ撮影会開催についてです。花畑日尚先生はマミヤカメラのユーザーでもあり尾瀬の写真集もマミヤカメラで撮影されてもいます。そんな訳で今年の10~11月の撮影会を検討しましたが東日本大震災や原発事故の影響でなかなか絞りきれずに11月12~13 日の開催日だけを決めて候補地に関しては再度検討することになりました。後日発表致しますのでご期待下さい。それにしても写真の花畑先生の顔を見て下さい。尾瀬から帰ってきたばかりと言うこともありすっかり山焼けして真っ黒状態です。日焼けした花畑先生に会いたいなど先生と写真に興味のある方はワイズが主宰するワイズ大中判写真の会で6月11~12日に花畑日尚先生指導の栂池高原撮影会開催が決まっています。未だ参加申し込みを受け付けていますのでご連絡下さい。

東大生が作るラーメン店が出現。

2011年05月13日 | グルメ
本郷3丁目はラーメン激戦区としても有名でいろいろな個性あるラーメン屋さんが揃っています。そんなラーメン屋さんの中に「山手ラーメン・安庵」と言う店があります。いつオープンしたのか知らなかったのです東大赤門前に いつの間にかあったと言う感じの店です。なんでも最初に東大駒場にオープンしたそうで東大関係者のお客さんが多く、また同店で働くアルバイトも全員東大生と言うことを「売り」にしているらしいです。ここ本郷店もアルバイトは全員東大生らしく、東大生が作るラーメンなど滅多に食べられないと入店してきました。麺とスープと具に拘るという9種類あるメニューの中で一番人気は豚の背脂を散らした甘いスープで作った「ゆきラーメン」だそうで、その後「唐がらしラーメン」「焼ねぎラーメン」「焼にんにくラーメン」と続くそうです。写真はちょっと太麺の「ピリ辛海鮮つけ麺」ですが今度はラーメンを食べてみたいと思います。

スタジオポートレートの勉強会。ライティングが大きなポイントです。

2011年05月12日 | 日記
あるお客さんからスタジオポートレートの撮影方法を教えて欲しいとの要望がありました。私はスタジオポートレートの基本はモデルとのコミニュケーションを計る事とライティングが大きな要素で、その後がカメラの撮影技術ではないだろうかと思っている。ただ残念ながらポートレート撮影に関しては教えるほどの知識が無いのでワイズ近くのコマーシャルスタジオに協力を頂き「スタジオポートレートの勉強会」を開催しました。天井の高いこのスタジオではトップライトのセットも楽に出来て2400Wのストロボ2灯とホワイトレフでかなり自在なライティングが可能となった。もちろん教えているカメラマンもコマーシャルの第一線で活躍している方なので最新の流行ライティングも披露しあっという間の3時間でした。今度はオープンに告知をして10人規模の勉強会にしても良いのではと心の中で思い始めている。皆さん如何ですか?コマーシャルカメラマンのポートレート撮影を垣間見てみませんか?ご期待下さい。※それにしてもこのスタジオの広さと天井の高さは羨ましい限りです。

東京大学図書館の蔵書にもなっている大判カメラマニュアル。

2011年05月11日 | 日記
世の中便利になりました。インターネットを利用して何処の図書館にどの様な本が蔵書採用されているかが直ぐに解るようになっています。その検索サイトのひとつに「カーリル」があります。カーリルとは日本最大の図書館検索サイトと銘打って検索スペースに書籍名を入れると日本中の図書館蔵書(登録のある図書館)を一斉検索し該当する図書館を表示します。試しに大学図書館の中から我がワイズクリエイトで編集発行した「大判カメラマニュアル」を検索してみると写真の様な画面が出てきます。便利だと思いませんか。因みに「大判カメラマニュアル」は日本大学芸術学部、国士舘大学、駒澤大学、早稲田大学、青山学院大学、東京工芸大学、法政大学、女子美術大学、芝浦工業大学、立教大学そして東京大学の図書館にも蔵書として扱われていることが解ります。「エヘン!」ここで自慢話です。大学図書館の蔵書になるにはそれなりの審査があると聞きます。いい加減な内容ではでは絶対に蔵書となりません。我が「大判カメラマニュアル」はこの高い壁を越えて日本で一番歴史と実績のある東京大学でも採用されたわけです。「バンザイ!」因みにインターネットの書籍販売サイトの「アマゾン」でもカメラ部門書籍の上位にランクされています。血と汗と涙の結晶(大袈裟)の「大判カメラマニュアル」がこの様な評価を頂けることを素直に喜んでいます。そこで宣伝です。まだ購入されていない大判カメラユーザー、大判カメラに興味のある方は是非下記にアクセスして「買って下さい!」。

媒体名 大判カメラマニュアル
◆体 裁 A4判  全ページカラー印刷
◆ページ 164ページ
◆発行日 2008年1月31日
◆部 数 初版10,000冊
◆価 格 3,000円(税込)
◆著 者 木戸 嘉一(株式会社ワイズクリエイト)
◆発行元 株式会社ワイズクリエイト
◆内 容 大判カメラ・大判レンズの基本から標準撮影方法、アオリ撮影方法等を作例写真、イラストをふんだんに使用し判り易く解説。特にシチュエーション毎の撮影を設定し読者がこれを復習する事により大判カメラを理解しやすくする。またプロカメラマン、アマチュアカメラマンへの大判カメラインタビューやスペシャルテクニック、失敗例の紹介等、大判カメラへのあらゆる疑問にも応えます。

ワイズクリエイト直販サイト
http://www.yscreate.co.jp/ohbqn-m/ohban-m.html

アマゾン販売サイト
http://www.amazon.co.jp/大判カメラマニュアル-木戸嘉一/dp/4990397207

高田馬場の手塚治虫作品壁画。

2011年05月10日 | 日記
仕事で高田馬場に出かけました。今まで気づかなかったのですがJR線の高架下に手塚治虫の「鉄腕アトム」「火の鳥」「マグマ大使」「ブラックジャック」等が沢山描かれた壁画(?)があったのです。これは手塚プロダクションが高田馬場にあったことと鉄腕アトムに出てくるお茶の水博士が長官を務める科学省もこの高田馬場にあったとの設定からによるもので、手塚プロダクションと地元の商店街が中心になって完成したものだとか。それにしてもこの大きさの壁画の中に何人ものキャラクターが描かれていますが時間のある時に是非カウントしてみたいと思います。手塚治虫の描くキャラクターは今の時代のものと違い「夢のあるキャラクター」ばかりの様な気がするのは年齢のせいかな・・・。

大判カメラ撮影は撮影専用自動車で!

2011年05月09日 | 日記
「横浜のあるお店で中古のリンホフカメラ一式を100万円で買ったけど使い方が分からない」と神奈川県のお客さんが来店された。「お店で使い方を教えてもらえなかったので折角のリンホフを未だ一回も使っていません」とも付け加えてくれた。購入されたリンホフを見せてもらうと外見はとてもキレイなクラッシックボディだったが、よく調べてみるとベッド部の左側を何かでぶつけていたらしく90度の精度が出ておらず、更に2段レールを延ばしてレールに力を加えるとガタがあるのを発見した。相当の修理代が掛かるとお知らせしたら、がっかりされ「買ってから半年以上経っているのと買ったお店が廃業されたのでどうしようもない」と悲しそうにつぶやかれた。この様な事は良くあることで、お店にも悪意が無く解らなくて販売し、お客さんも解らないで購入しているパターンなのだ。リンホフカメラの使い方の基本を一通りお教えし、日本リンホフクラブで行う無料の「大判カメラ基礎勉強会(5月14日)」への参加を案内した。話はその後だがこの方は写真が大好きで大きなハイエースを撮影専用車に改造しいろいろな場所で撮影を楽しんでいるという。写真はその改造車だが、対面ソファー・テーブル、キッチン、ベッド更には機材専用収納スペースまである。こんな自動車なら何処に行っても最高の写真撮影が出来そうで、早くリンホフを使っての撮影を楽しんで欲しいと願うばかりであった。

吉野 信 写真展「いきものたち」。

2011年05月08日 | 日記
ワイズでもお馴染みの写真家・吉野信さんの写真展が5月30日より銀座のギャラリー・アートグラフにて開催されます。チータが5匹横に並んだ写真の写真展はがきを頂きましたが、実はチータがこの様に5匹も真横に並ぶのは珍しいとのことです。これも動物写真を長年にわたり撮影している吉野信さんならではの作品と思いますが会場ではこの他にも全倍、全紙サイズの作品が沢山展示される予定です。是非お運び下さい。また吉野信さんは昨年から本格的に大判カメラでの風景写真撮影に取り組んでおられますが5月28日には文京区の小石川植物園内で大判カメラを中心とした撮影会も開催予定です。こちらも注目です。

《吉野 信 写真展 「いきものたち」》
2011年5月30日~6月4日
ギャラリー・アートグラフ
東京都中央区銀座2-9-14 TEL3563-0372

《吉野信指導 小石川植物園大中判カメラ撮影会》
月 日 2011年05月28日(土)12時~
参加費 5000円
申し込 ワイズクリエイト 03-5689-2766

ゴールデンウイークの谷中・根津・千駄木を愛犬を連れて散歩。

2011年05月07日 | 日記
ゴールデンウイークも後半となりました。皆様どちらかに出かけられましたか?私は仕事で調布飛行場に行ってきましたがあまりもの大渋滞でその後は遠くへ出かける意欲が消沈してしまい、日頃たまった疲れを癒す完全休養のゴールデンウイークへと計画変更しました(仕事もあり休みもほんの数日でしたが)。そんな訳で健康にも良いと愛犬を連れての話題の谷中・根津・千駄木に散歩に出かけました。ところがです。丁度根津神社のつつじ祭りが真っ最中と言うこともあり谷・根・千の何処に言っても人・人・人で一杯です。根津神社の写真を見ると分かりますが確かに沢山のつつじがありますが、どう見てもつつじより人の数の方が多いようです。又近くの有名な根津のたいやき屋さんでは今まで見たこともない50人以上の列が出来ています(ここのたいやきは絶品ですよ)。普段も賑わう谷中銀座もいつもの2倍以上の人出に感じます。人ばかり見ていると疲れがどっと出てきて適当に切り上げ戻りましたが約4時間の散歩で携帯電話の万歩計は約15000歩をカウントしていました。それにしても仕事以上の疲労感に襲われ、その後は暫し昼寝となりました。皆さんもつつじ祭りが終わってからの谷中・根津・千駄木散策をお薦めしますよ。下記はワイズが制作した谷中・根津・千駄木界隈を紹介したホームページです。

下町界隈シリーズホームページ
「谷中・根津・千駄木界隈」
http://www.yanesen-kaiwai.com/

日本リンホフクラブ写真展「日本の輝ける風景」京都展がスタート。

2011年05月06日 | 日記
日本リンホフクラブ主宰の第一回写真展「日本の輝ける風景」京都会場展が本日よりスタートします。同写真展は東京~大阪~京都と会場を移しての巡回展です。大判カメラ・リンホフで日本全国の四季の風景を撮影した情報量豊かな銀塩写真55点の全紙サイズ展示となっていますので相当に見応えがあるモノと思っています。写真は同クラブの関西地区会員が撮影した会場スナップですが、関西の皆様ゴールデンウイークの後半は是非写真展鑑賞をお楽しみ下さい。

第一回日本リンホフクラブ写真展
「日本の輝ける風景」
2011年5月6日~11日
京都:A'BOX GALLERY
京都市中京区西ノ京銅駝町48
TEL 075-841-1470

調布飛行場ついでに深大寺そばを食す。

2011年05月05日 | グルメ
調布飛行場と深大寺は自動車でほんの10分位の距離だ。せっかく調布まで来たのだからと取材合間の昼食に深大寺そばを食べに出かけた。深大寺と言えばお寺は勿論のこと植物園と深大寺そばで有名なところである。私が深大寺でそばを食べる店は決まっていて「深水庵」と言う古くからのそば屋さんだ。実は私が大学生の頃この近くに友人が住んでいて、このそば屋さんには結構通った記憶がある。もう40年も前の記憶だがここの主人(当時おじいさん)が「毎日必ずそばを食べると健康にも良く長生きが出来る」と言っていたのを昨日のことのように覚えている。「深水庵」の売りは「敷地内の地下80mからくみ上げた天然水で国産のそばをうって又茹でる事」と言う。40年前と変わらぬお店にはもちろん当時の主人は居ないが、当時と同じそばがそこにはあった。ただ当時のメニューで近くで採れた素材を使った「山菜天ぷら」がただの「野菜天ぷら」に変わっていた点である。やはりもう山菜はこの近くでは採れなくなっているのかも知れない。天気で気持ちが良かったのでお店の外に用意された席で久しぶりの深大寺そばを味わった。当時よりちょっと贅沢に天ぷらの盛り合わせとタケノコ天ぷらを追加注文してみたがやはり「山菜天ぷら」が懐かしく思えた。

航空写真撮影の取材に調布飛行場へ行ってきました。

2011年05月04日 | 日記
6月1日よりマミヤカメラクラブ事務局運営をワイズクリエイトが行う事をご案内致しましたが、同クラブの機関誌「マミヤギャラリー」の特集記事取材のために調布飛行場に出かけててきました。機関誌はマミヤ社が5月に発行しますので今回の取材はワイズが担当する11月発行号のためのものでした。今回の特集は題して「マミヤ7-2で撮影する 航空写真のすすめ」(仮称)です。マミヤ7-2はレンズ交換可能な軽量・コンパクトな6x7Cm判レンズシャッターカメラなので、まさに航空写真を撮影するカメラとしてうってつけなカメラだったのです。実際に航空写真を撮影するための操縦士とのフライトプラン打ち合わせ、機材の機内搬入、撮影方法等を多くの写真を使って特集するつもりです。もちろん機関誌なのでクラブ員には全員お送りしますのでお楽しみにお待ち下さい。またまだマミヤカメラクラブに入会していない方は是非ワイズでマミヤカメラを購入して入会下さい。話はちょっとずれますが今回取材協力頂いた航空会社アイベックスアビエイション社でも3月11日の東日本大震災で仙台空港に駐機していたセスナ4機を津波で流されてしまう被害を受けました。今回の取材で格納庫を見せて頂いた時、津波で汚れた航空書類等が通路脇に陰干しされていました。何か生々しいモノを見てしまったという気持ちとテレビで放映された仙台空港を襲う津波の画像を思い出してしまいました。さて話はまたまた航空写真に戻りますが今回の取材で「航空写真撮影会」を実現できないかと担当パイロットの皆さんと打ち合わせを行いました。その結果一人30分の飛行プランで都心又は青梅等の自然を対象にした撮影会の実現性が浮かび上がってきました。11月発行のマミヤギャラリーには是非この航空写真撮影会の日程までをも紹介できたらと思っています。

湯島天神下の「美術茶房 篠」は居心地満点。

2011年05月03日 | 日記
今日も本郷界隈ネタです。湯島天神の男坂を下りて直ぐに「美術茶房 篠」があります。何でも昭和20年代に古美術店としてここ天神下に開業。約30年前にお茶を出す茶房としてリニューアルオープンしたとか。店内には各種美術品が展示され椅子に座ってこれらを見ていると妙に落ち着いてくる。この店一番人気のおしること抹茶のセットを頼み暫し店前の参道をぼーっと見ていると、狭くなった視角にたまに参拝客が通り過ぎて行く。時間がゆっくりと流れそして止まる。まるで昭和20年代にタイムスリップした様な感覚に襲われる。文京区本郷歴7年でこの店の前は何百回と通っているが今回が初入店だ。それなのにやけに懐かしく落ち着く場所であった。またここのおしるこは北海道産の小豆に拘り、小豆を6時間炊いた後、一晩寝かせて作られるこだわりの逸品。おしるこ600円、おしること抹茶セット850円。一度はこの雰囲気を味わっても良いのではと思うお店だった。

本郷界隈
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しゃがの花咲く本郷・炭団坂を歩く。

2011年05月02日 | 日記
本郷・文学散歩に必ず登場する「炭団坂」。この坂の由来は炭団などの商う者が多く住んでいた所と言う説と、急な坂で往来の人々が炭団のように転んだとのふたつの説がある。もちろん今はキレイに整地されご覧の様な立派な階段まで設けられている。実はこの坂上の東角の崖上に坪内逍遙が住んでいた。坪内逍遙は明治時代に活躍した日本の小説家、評論家、翻訳家、劇作家。代表作に『小説神髄』『当世書生気質』およびシェイクスピア全集の翻訳がある。それはそれは立派な文人なのです。この場所に坪内逍遙が住んだのは明治19年から明治20年と言われているが、逍遙が同じ町内に移転後、旧伊予藩主久松氏の育英事業として「常盤会」という寄宿舎となり、俳人・正岡子規は学生時代三年余ここに入り、やはり俳人の河東碧梧桐もここに寄宿したのだった。この説明の通り、この場所は如何に文学の匂いがプンプンするかがお解り頂けると思う。そんな坂の上で眼下を見るとしゃがの花が斜面一面に群生していた。なんでも常盤会時代には多くの文人がここに集まり酒盛りをしていたとも聞く。きっと彼らも逍遙もこのしゃがの花を見ながら飲んだ酒は格別だったと想像してしまう。このゴールデンウィーク中はまだしゃがの花があると思います。是非、本郷散歩を楽しんで下さい。本郷界隈を紹介したワイズクリエイト制作のホームページは下記です。

本郷界隈
http://www.hongo-kaiwai.com/