以前のブログでも書いたとおり、私が新宿に自動車で出かけた時は新宿御苑の駐車場に停めて用を足すことが多い。昨日もこの駐車場に自動車を停め歩き出すと、いつも気になっている人物を認めた。駐車場の出入り口脇の木陰で木槌とノミで小さな彫り物をしている人がいるのだ。「トントントン」と小気味よい落ちが響く。こんなに炎天下なのに大変だと思い、今回は声を掛けてみた。この方はある理由があっていつもこの場所で趣味の木彫りをしているという。プロではなくそこらの廃材を拾ってきては毎日彫っている。写真を見ての通り決して上手いとは言えないが何かほのぼのとした雰囲気が作品から伝わってくる。中には「売って欲しい」と言う人もいるらしいが商売で彫っている訳ではないと言う。話していると「廃材だから木が堅く彫りにくい」とも言われた。今度行った時に彫りやすい木を提供しようかとも思ってしまった。どんな訳があるか知らないが若くない年齢でこの過酷な炎天下でコツコツ作業している姿を見ていると「熱射病に気をつけて下さいね」と思わず声を掛けてしまう。お元気で。