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一日一書 859 奥の細道(かさねとは八重撫子の名成べし)・芭蕉

2016-04-13 19:58:15 | 一日一書

 

「奥の細道」より

 

半紙

 

 

那須の野原での出来事。

句は、曽良の作となっていますが、芭蕉の代作との説もあるようです。

 

句の意味は

この子は田舎には珍しく優雅な「かさね」という名である。

子どものことをよく撫子にたとえるが、撫子だとすれば

「かさね」とは、花弁の重なった八重撫子の名であろう。

 

「やさし」というのは、古語では

姿や言語、振舞いなどに、こまやかな心づかいや、

たしなみの深さなどが感じられるさま。

また、それを優れたものとして評価すること。」

の意味です。



いちおう全文を。


ちいさき者ふたり、馬の跡したひてはしる。

独(ひとり)は小姫(こひめ)にて、

名を「かさね」と云(いふ)。

聞(きき)なれぬ名のやさしかりければ

かさねとは八重撫子(やへなでしこ)の名成(なる)べし




 

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