プルサーマル計画を憂慮する有志の会

原発問題に関して投稿します。

地下水バイパスの開始

2014-04-10 11:55:29 | 日記
 東京電力は、原子炉建屋の山側に掘った12台の汲み上げ井戸(深さ20~30メートル)から、地下水を汲み上げて海に流す「地下水バイパス」を、来月のゴールデンウイーク明けに実施したいとのことで、そのための作業を始めたそうです。(参照・引用は『朝日新聞』)

 地下水放出に関しては、福島県漁業協同組合連合会が、「風評被害」への懸念や高濃度汚染水の流出事故などから反対していましたが、先月末に「放出」に合意し、全国漁業協同組合連合会も続いて了承しました。放出基準は、セシウムなどの放射性物質の濃度が、周囲の川と同程度としています。汲み上げた地下水を、一旦貯蔵タンクに溜め、外部の2つの検査機関が調べた後、基準以下なら放出するとのことです。

 この汲み上げ井戸では昨年の9月、一昨年3月約100トンの(地中への)汚染水漏れによる影響と思われる、放射性物質の上昇が見られました。約1年半掛かって汚染した地下水が移動し濃度が上がったのだと思われます。現在は濃度も下がってきているのだと思います。(周囲の川の濃度が分かりませんが)放出できるレベルなら、放出せざるを得ないのかもしれません。実行できれば、地下水対策として非常に有効ですし。只、昨年9月の300トンの高濃度汚染水漏れの影響が出てくると流せなくなりますが・・・

P.S. (報道によると)ALPSのB系統でのトラブルについて東電は、汚染水から放射性物質を含む「金属」を取り除く円筒状のフィルターに欠陥があったと発表しました。このフィルターには、金属を取り除く前の汚染水と、取り除いた後の汚染水を仕切る樹脂製のシール材が、幅およそ6センチにわたって欠けていたのが見つかり、この部分から放射性物質を含む金属が通過した可能性があるということで、放射性物質の濃度が下がっていなかった原因はこのシール材だとして、他の系統のシール材も調査するとのことです・・・

by「プルサーマル計画を憂慮する有志の会」 (平成26年4月10日)

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