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新・コラム記事「 オートバイは鉛筆だ、サーカスでは ない 」の進行計画

2021-11-23 18:48:07 | 基本講座・ライディング


次から次へと浮かび、中には無事にコラム記事として発信され、今も多くの閲覧が続いている企画もありますが、大抵、その多くは発信以前の段階でフリーズ状態になっている企画も数多くあります。

そんな現状を少しでも変えて、陽の目を見る企画を記事に育てるための策の一つとして、分割掲載を計画しています。 これは、公式Webサイトで一つのコラム記事として発信する以前に、ストーリーや章毎に分割して掲載していき、ある程度の記事や掲載する画像やイラストの製作が終わった段階で、一つのコラム記事として 公式Webサイトに掲載するという考えです。

そして、この考えに沿って、現在進行中の企画が 「 オートバイは鉛筆だ、 サーカスでは  ない 」です。

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このコラム記事の狙いは、ライダーの多くが “ オートバイを想った様に操ろうとしている ” 風潮への提言です。

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というのも、オートバイは、物理法則に従って運動する、重量とエネルギーの大きな物体であるにも関わらず、その法則を正確に理解したうえでの安定した適切な運転よりも、オートバイに不安定な動きを強要する、曲芸的な運転が評価される傾向がとても強いからです。

曲芸的と言っても、それは オフロード車を使っての バックフリップ(空中での背面一回転)や スタント的走行の エクストリーム を指している訳ではありません。
オートバイの運転技術を高める為に広く開催されている、「安全運転」を謳った講習会や競技会で浸透している現象だからです。

例えば、坂道を利用した規定セクションの走行においては、どれ程、車両を安定させて何事も無かった様に走り切らせる能力は重視されず、例え 不安定な動きを生み出す不安定な運転操作であっても、規定通りに走破する事だけしか評価されません。

更に、狭い直線路を走り切る課題では、オートバイに機械的な無理を強いても、より遅く走り切った者が高く評価されるのは、本来の危険回避や運転回避を含めた安全運転の理念とは別次元の課題になっているのです。

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そんな想いが企画の発端ですが、何分にも、文章として世に出す事には責任が伴い、想いの意図を適切に表現するには、文章構成能力とは別に、画像やイラスト制作能力も必要になってきます。

それらの責任と能力をまとめてコラム記事を一つひとつ発表していく考えには変わりありませんが、一つでも 多くを表現して届ける為に努力を続けていきますので、どうぞ、ご期待を願います。


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COVID-19 世界地域別【ワクチン接種回数】と【感染密度】【死亡者率】推移グラフ (2021年11月 20 日現在)

2021-11-21 23:18:09 | COVID-19 世界状況


COVID-19 Vaccine doses and Cases, Deaths per population by country, as of November 20, 2021 

新型コロナウイルスが地球上に生まれてから2年が経ち、全世界で数多くの人々が亡くなり、世界各国で生活や経済の混乱を招きましたが、ノーベル賞級の画期的なワクチン接種の登場と接種促進にも関わらず、世界は混迷の中から抜け出せず模索の道を歩んでいます。
というのも、ワクチン接種を他国に先駆けて推進して、高い接種率を達成した後に徐々に国民の行動規制解除を進める手法が確定したと思われたのも束の間、その先駆け国の英国では再び高い感染被害に数か月以上見舞われ続け、西アジアのシンガポールでも同様な現象に見舞われるなど、高いワクチン接種率だけでは感染被害を防ぎ切れない事実が露呈しているからです。
そして、9月以降、中東から東欧への新たな感染の “波” が発生して、10月中旬以降、EUの東部諸国での感染拡大に繋がり、オーストリアやオランダ、ドイツなどでも過去最多の新規感染者を記録する程になり、一時的に緩和していた各種の行動規制を改めて強化する動きに入っています。
EU 圏内に東から入ってきた “波” は、いづれ 西部の諸国を覆うのは必然と思われ、衛生パス(ワクチンパス)政策を強行に押し進めてきたフランスさえ例外とはならないでしょう。


『 世界各国の ワクチン接種状況 』

最初に、世界各国でのワクチン接種状況を確認しましょう。
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この グラフ「国民 100人あたりのワクチン接種回数 」では、シンガポールが圧倒的に高い接種回数を誇り、それに英国や韓国などが続き、米国やドイツ、ノルウェーは、世界平均を上回るものの、接種率は日本を下回り、接種回数の伸びは緩やかになっている事が判ります。 そんな中、オーストリアが積極的にワクチン接種を進めている様子がはっきりとグラフに表われています。  
      
続いて、各国政府が発表している ワクチン完全接種率の一覧を見てください。
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完全接種とは、そのワクチンが効果を発揮する回数の接種を行なう事ですから、ジョンソン & ジョンソン社製のワクチンの様に 1回接種タイプを多く採用した国は、国全体の接種回数は少なくても、高い完全接種率を示す事になります。
そして、このグラフでトップを占めるのは UAE と シンガポール で、それに続いて 70%以上の高い接種率の国々が並び、日本は英国やドイツ、フランス以上の割合を記録している事が判ります。


  

『 ワクチン接種者と未接種者との感染率の違い 』

次は、ワクチン接種者と未接種者との違いを見てみましょう。
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米国での調査結果のグラフですが、今年に入ってワクチン接種を積極的に始めて半年後の7月以降、接種者と未接種者との間で感染率(グラフは 人口 10万人あたりの数値)に大きな違いが表われています。
このグラフが示す事は 三つあります。一つ目は、接種者であっても「フラッシュオーバー」と呼ばれる感染がある事。 そして二つ目が、感染者の多くを未接種者が占めており、感染拡大と新規感染者として報告される人の大半は未接種者である事。
そして三つ目は、最も深刻な事ですが、新型コロナウイルス禍を防ぐ為に ワクチン接種を選んだ人が、ワクチン未接種で感染した人によって感染させられている事を示しています。



  
『 世界の主な国家の【感染密度】推移 』

先ずは、世界の各地域から代表的な国で、人口あたりの新規感染者数【感染密度】の推移をグラフにまとめてみました。
      
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このグラフでは、トルコが原因不明の突発的な数字を報告して目立っていますが、それ以外の諸国を観察すれば、英国は、ワクチン接種行政の成果として行動規制緩和を行なった後の感染拡大を抑えきれていない事が明らかです。しかし、1月に看板政策の EU離脱を果たした後に減速した経済を回復させる為、海外労働者不足であらゆる品が不足して国民生活が不安定な中、以前の様なロックダウンを行なう事が出来ない状況だと推察されます。
また、この英国の動きを追う様に、行動規制緩和を進めてきた ドイツで急速な感染拡大が起き、ドイツに先駆けて東欧の ウクライナやロシアで感染拡大が起きている事もはっきりと表れていますが、それ以外の地域の諸国では感染拡大を起こしていない様子もはっきりと表しています。

   
では、今回の感染拡大の中心地域となっている、東欧から西欧、南欧と北欧などの地域での【感染密度】の推移グラフを見てみましょう。

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このグラフでは、2度に亘り新規感染者数の大幅な過大報告をしたフランスが、その修正の為に大幅なマイナス数値修正を行なった跡が目立ちますが、直近には感染拡大の兆候を示している事が判ります。
このフランスよりも低い【感染密度】に留めているのは 全世界の平均を除けば、イタリアとスペインだと言う事がはっきり見えます。 逆を言えば、それ以外の諸国は、フランスを遥かに凌ぐ大幅な感染拡大の渦中に入ってしまっている事がはっきりと表されていて、特にオーストリアとベルギーではかなり深刻な状況に一気に追い込まれている様子が見えてきます。
   
そして、北欧に目を向けると、高い【感染密度】につられるように隣国の アイルランドでは感染拡大を起こしており、アイスランド や ノルウェーでは過去最多レベルの新規感染者数を記録する様になるなど、南欧に続いて、EU圏内でも感染拡大が更に進む事は確実に思われます。


  
  
『 世界各国、COVID-19 による 死亡者割合の推移 』

感染症で最も懸念されるのは人が亡くなる事ですから、次は、感染拡大を起こしている国々での【死亡者割合】( 国民100万人あたり 死亡者数 )のグラフを見てみましょう。
        
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9月以降、中東から東欧へ感染が伝わった後、バルカン半島のジョージアとウクライナでは深刻な割合で亡くなる人が急増した事がはっきりと表れています。
それに続いて、急速に【死亡者割合】が増えているのが、ロシアやポーランド、オーストリアなどで、下降気味の米国を除けば、グラフ中の多くの国々で深刻な結果を残し続けており、ベルギーやドイツ、オランダに混じって、ワクチン完全接種率が 約90%を誇っている シンガポール が 高い【死亡者割合】を記録している事が注目されます。



『 まとめ 』

こうして考えてみると、このウイルスが出現して 2年以上も経過していているのに、現在も感染の主流は “デルタ株” であるのに、ウイルスの研究とワクチンや臨床薬の開発が進んでいるというのに、何故、各国が強力して臨床結果や研究結果を共有した対策を進めないのか?疑問に思われます。
政治体制が大きく異なる国同士は難しくても、せめて、EU諸国間では共有できる筈だと期待していたのですが、9月に始まった感染の “波” が EU諸国に伝わり、慌てる様に規制強化へと舵を切り、国民の強硬な反対デモに直面している様にしか見えないのです。
感染状況を真摯に捉え、70%を超えるワクチン接種率でも充分に感染を防げない事例を認識し、刻一刻とEU圏に迫る感染の危機を 丁寧に国民に説明して共有し、真剣に対策を議論して進める事が充分ではなかったとしか思えないのです。
      
第二次大戦後、国家や民族間での不和を解消して、協力して共通の利益の為に誕生したのが EU の筈です。
世界トップレベルの 研究機関を多くの加盟国が持つのが EU です。国家間の政治的な思惑を抜きに、優れた知能と施設を活用して、世界をリードする感染対策を発揮して欲しいと願っています。

 

<資料出典 : OCHA、Our World in Data >

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新型コロナウイルス、都道府県別、週間対比・感染被害一覧表 ( 11月19日現在 )

2021-11-20 22:38:06 | COVID-19 国内状況


この一覧表は、各都道府県別に、前週と比較して新規感染者が増えた増加率や、人口あたりの新規感染者や治療中患者数の増加率、人口あたりの死亡者数の増加率など数値で表し、感染被害の深刻度を他の都道府県と比較して理解する助けになります。
さらに 被害と影響が悪い箇所は黄色で欄を塗り、良い結果を出している箇所は薄いピンク色で欄を塗って識別しているので、各都道府県別の医療体制などを勘案すれば、医療機関などが直面している状況や、住民の人々が感じている恐れの度合いも推定する事が出来ます。


『 都道府県別、感染被害一覧 』

先週まで続いた「沖縄県」での高い人口あたりの死亡者数は収まり、全国的にほぼ収束しつつある事は確実です。

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しかし、「東京都」を含めて、医療機関の限られた受入れ体制の為に、自宅療養を余儀なくされた後の急変で亡くなった実状の解明と発表は未だありません。
行政は、パンデミック発生以降、受入れ可能な医療機関の拡充を公約として繰り返しており、現在も更に高い目標を発表していますが、パンデミック発生以前から課題とされた事は容易に解決されるとは思えません。
感染状況が一旦落ち着いた時期だからこそ、単に、目標値を掲げて、各都道府県と医療機関に指示を出し続けるだけでなく、パンデミック以降に行なった施策と結果を国民に説明して、現状の理解が共有された後に、次に求められる対策や協力体制を丁寧に説明するべき時期だと思います。

そして、各報道機関も、単に「新規感染者数」の僅かな増減に時間を費やすのではなく、世界的な感染状況の解析と解説を行ない、現時点で日本で必要な対策に焦点を当てた報道を行なうべきです。

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『 都道府県別、治療中患者数、重症者数、死亡者数 』

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出典 : 厚生労働省

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全日本 新型コロナウイルス 治療中および重症患者数など、一週間毎の増加数動向 (11月19日現在)

2021-11-20 22:03:22 | COVID-19 国内状況

『 病床確保宣言よりも、【未接種者】対応と「下水PCR検査」を 』

感染の “第5波” は、ほぼ全国的に収束したと言えますが、東欧から西欧にかけての感染拡大とは別に、近隣の国でも、高いワクチン接種率の韓国やシンガポールでも感染が広がっています。

次の “波” に備えて、病床確保を中央行政が “掛け声” を掛けて、地方自治体もつられる様に “確保目標” の発言が報道されています。しかし、長年に亘って課題となっている民間病院も含めた感染治療の為の拡充を図る事は、単なる秒種施設数ではなく、感染対応を行なう医師と看護師の確保があってこそです。ベッドや医療機器は短時間で調達可能ですが、“掛け声” 一つで、人は簡単には増えません。国民からの批判を逃れる為の “掛け声” では、新型コロナウィルス禍以外の疾病で通院している人の不安は増すでしょう。

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この収束した段階だからこそ、行政は、【 ワクチン未接種者 】を対象にした接種・啓発活動と、発症した人数を把握するよりずっと早く、個人の検査結果が判明するより早い、下水PCR検査を導入すべき段階です。
先ず、【 ワクチン未接種者 】が感染拡大に与える影響は大きい事を認めなければなりません。米国では、州政府によっては中央政府とは異なる政策を執る事も珍しくなく、州によって完全接種率は大きく異なり、【 未接種者 】が接種者と較べて感染率が高い事から、それが今も米国で高い感染被害が続いています。
同様に、ワクチンの完全接種率が 80%を超えているシンガポールでも、10月末から急激な感染拡大が発生して、日本に例えると 1日あたり 5万人近い新規感染者が報告される程に高い【 感染密度 】と被害を出しています。そして、これも人口の 10%強の【 未接種者 】による影響も大きいと思われます。

      

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日本では、20%を超える【 未接種者 】が残っていますが、日々、報告されるワクチン接種者数の伸びは減り続け、到底、シンガポールの完全接種率には届かない事を考えれば、【 未接種者 】に対しての丁寧な啓発活動が、今、最も大切な事だと考えます。
現在、感染拡大で過去最多の新規感染者数を更新し続けている EU 各国は、国民からの不満や暴動を招くと承知しつつ、また、全面的なロックダウンや【 未接種者 】対象の外出規制の準備段階に入っていますが、そこまで強制的な措置が出来ない日本だからこそ、今、【 未接種者 】に対してのワクチン啓発活動を丁寧に行なう必要があります。
      
そして、啓発活動と並行して、国内の感染状況や感染地域の感染状況の把握に最も効果がある方法として、「 下水PCR検査」を重ねて強く要望します。
この検査方法は、各地の下水処理場毎に 下水の PCR検査を行なうもので、感染者の発症を待たず、また 個人の検査と結果を待つよりも早く、感染者のいる地域を最も早く知る事ができる方法です。
既に、検査方法は確立しており、各処理場にはサンプル下水も一定期間は保管されている筈ですし、今後もサンプル採取は続く訳ですが、特に深刻な感染被害が想定される、人口密集地域や大型の高齢者施設を中心に、「下水PCR検査」の早期導入が強く望まれます。




『 直近一週間で、19人が亡くなり、重症者数が 21人減って 62人に 』

この一週間で、前週よりも多い、19名の方が亡くなり、同じく 重症者の方も 21名少なくなっており、詳細は不明ですが、重症だった方が亡くなって、それによって重症者数が減っととも見做せる深刻な状況です。
この状況は数週間以上も続いており、重症者用ベッドで闘病を続けている人だけでなく、その方のご家族の方々、そして救うべく治療を続けている医療担当者の方々の心情を考えると、大変に鎮痛な状況が続いています。
そして、今後、新型コロナウイルス感染が再拡大した際、重症と診断された人にとって、新たに現状以上に有効な治療法が確立されない限り、同様な現象が待っている事にもなり得ます。

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「新規感染者数」が大幅に減少して、日常生活と経済活動を回復させる為の動きが盛んになっていますが、東欧から西欧の諸国で過去最多の新規感染者数を記録する新たな感染の “波” が発生しており、変異を繰り返しながら感染を広げるウイルスの特性を考えると、また日本国内でも “波” がやって来る事は確実視されます。
感染拡大をしている諸国の実状を見ると、ワクチンの感染接種率を現在の日本以上の 80% 以上達成の国でも感染拡大が報告されており、90%以上を目指したワクチン接種の啓発活動や、重症と診断された場合に待つ深刻な状況の報告など、生活と経済の回復だけでなく、命を守る為の啓発活動が今こそ必要だと思います。

また、一年以上前から検討されて一部では実施されている “下水PCR検査” も、広域の地域の感染状況をモニターする有効な唯一の方法として、感染中心地になり易い 人口密集地域を中心に導入を図るべきだと考えます。
そして、メディアも、単に行政の施策の旗振り役を担うだけでなく、重症となり亡くなっている人の現状や、ワクチンの高接種率を記録している国々での感染状況、そして 現時点で次の “波” に供える為に必要な施策を報道すべきです。

 

出典 : 厚生労働省

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新型コロナウイルス、国別・人口あたり新規感染者数(11月17日現在) / COVID-19 cases per population by country, as of November 17

2021-11-18 21:30:21 | COVID-19 世界状況

  
世界各国の感染状況は、人口あたりの新規感染者数【感染密度】で比較しなければ、その被害の深刻さの判断は出来ません。この一覧表は、各国の【感染密度】(人口1億人あたり日別・新規感染者数)で、深刻度が高くなっている程に欄を濃い色で塗り分けています。


『 世界の国別・日別、感染密度推移一覧表 』
New infection case per popuration by country and day

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今後の感染の中心地域となると予想される EU諸国ですが、今回の感染拡大には深く懸念される事があります。それは、ワクチン接種がかなり浸透している国々でも、過去最多の新規感染者数を記録しているだけでなく、最悪レベルの人口あたりの新規感染者数【感染密度】を記録し続けている事です。
       
それまでの通説では、ワクチン接種が感染抑止の大きな働きを発揮する唯一の手段と言われ続けていましたが、その効果がはっきりと見られないのです。それは、今回の “波” が 東欧や西欧の各国が過去に体験してきた波より大きい事からも明らかです。
例えば、バルカン半島のクロアチアやジョージア、スロベニアは過去最多か最多レベルになっています。東欧諸国では、接種率が若干低い国々もあり、ロシア製でWHOの承認は得られてウィルスベクター型ワクチン(Sptonic V)を利用している国が多い地域とは言え、昨年よりも多い新規感染者数を記録している事の説明にはなりません。
更には、WHOが承認していて、特筆の高い有効性を発揮している mRNA型のワクチンを早期から投入して、高い接種率で施している西欧の国々でも、ドイツやオーストラリアなどでは過去最多の新規感染者数を連続して記録し続けており、フランスで徐々に拡大の兆候が表れ始めている事と併せて、ワクチンパス等を採用して、接種によって緩和を進めた行動規制の是非が問われている段階と言えます。
      
そして、その懸念は、現在は “波” の影響は無く、被害レベルも低く抑えている、南欧の イタリアやスペイン、ポルトガルなどに広がる事は容易に予想され、国民生活や経済回復を急ぎたい EU の政策と併せて、今後の対応が懸念されます。
   
一方、同じ EU 諸国でも、北欧に目を向けると、異なる “波” が到来している様に見えます。 素早い接種政策と高い接種率によって規制緩和した英国では、過去最多レベルの新規感染者数を記録し続けており、その英国を除いても、アイスランドやノルウェーは過去最多の新規感染者数を記録して、同時に深刻なレベルの【感染密度】を記録している事が気掛かりです。
     
ただ、世界の他の地域を見回せば、アフリカはほぼ抑制された安定した状況が続き、アジア諸国では シンガポールやベトナムなどが比較的高い【感染密度】を記録しているものの、世界的に見れば、報道される程に深刻な状況にはなっていません。
同様に、オセアニアは全く抑制されており、北米各国も拡大傾向は抑え続け、カリブ海諸国と中米各国は 1ヶ月前から抑制へと進み、一時は心配された南米は二か月程前から減少へと進み続けています。
  
    
以上、今後の感染の中心地は東欧から西欧の諸国で、ワクチン接種にも関わらず、過去最多・最悪レベルの【感染密度】を記録する程に、感染拡大が続くと強く懸念されます。

 
 
なお、情報出典元の OCHA とは「国際連合人道問題調査事務所」の事です


Source:#OCHA  ( https://www.unocha.org/ )
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