ミュンヘンなんて、どこ吹く風

ミュンヘン工科大留学、ロンドンの設計事務所HCLA勤務を経て
群馬で建築設計に携わりつつ、京都で研究に励む日々の記録

最後じゃなかったSHARIのアップデート会

2014-01-26 22:42:14 | ロンドン・hcla
昼前起床。会社へ。同僚がひとり出社してPartIIIのケーススタディレポートを書いている。

2時からSHARISHARISHARIの大アップデート会。今回はwikihouse (http://www.wikihouse.cc/) からエンジニアのトムをゲストに招いた。
まずはトムからwikihouseの紹介。もともとアイ・ウェイウェイのアートプロジェクトとして始まったが、現在はそこから独立し、プライウッドによる家型ストラクチャーをデザインし部品化できるソフトウェアと加工のためのハードウェアをオープンソースとして開発している(ソフトウェアはSketchupのプラグインとして提供されている)。単発のアートプロジェクトのつもりが、世間にその可能性を「発見」されて、長い潜伏期間を経て再始動したという経緯が面白い。ゆくゆくは実際に家として機能するフルパッケージをwiki化(wikipediaのように、ユーザーが専門的な知識なしに自由に改変できるように)することが目標であるとか。直感的な操作で家をデザインし(現在のところは欲しい空間のサイズ等であるが、パラメータは今後増やされていく)、それを自動で部品化し、CNCあるい3Dプリントを使って現地生産する。今はロンドン市内のシェアオフィス Impact Hub Westinster をベースに、アーキテクトとエンジニアのチームによって開発が進められているそうだ。来月中に一度SHARIメンバーでHubを訪問させてもらえることになった。
つづいてNZホテルチームの最終報告。クライアントに昨秋提出した各ホテル案を、改めてSHARIメンバー全体にも共有する。プロジェクトメンバー4人でNZを訪問できる日も近いか。
つづいて山本くんからハイチでのアートプロジェクトの報告。世界最貧の国と言われるハイチでアートに何ができるのか/できないのか、彼が見たもの感じたものを報告してもらう。事態を直接変えることはできないが、アートを通してひとに伝えることはできる。ハイチでの体験をロンドンでアートとして発表する機会をうかがっているという。
次に、僕からコンペTの紹介。敷地や応募要項をひととおり説明したあと、現在の僕の案を紹介し意見をもらう。興味をもってくれたメンバーには継続的な参加を誘う。セミナーDについてもメンバーと共有したいところだったが、今日のところは簡単な紹介に留める。
最後に堀田くんからHouseO/HouseHプロジェクトの紹介。カランバを使った構造解析を使い達成しようとしているデザインについて。

終了後、参加者14人全員で中華街へ。いつもの店で夕食。僕が1月末で離英するかもしれなかったので、今日のアップデート会は「最後の」という触れ込みになっていた。結局2月末まで留まることになったので、もう一度くらい僕の主催で集まれそうである。今日集まってくれたみなもそれに賛同してくれたのでよかった。
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