顎鬚仙人残日録

日残りて昏るるに未だ遠し…

偕楽園で梅の剪定見学会

2019年12月17日 | 水戸の観光
来春きれいな花が見られるように、造園の名工の皆さんによる剪定作業の見学会が14日に行われました。

偕楽園では年2回、実の終わった夏と11月から1月の冬季に行い、一般に冬季の剪定は、徒長枝と樹形を乱す枝の切り戻し、込み枝の間引きを行い、樹形を整えることに重点を置くそうです。

一般的な庭の剪定は、見た目が重要になりますが、老木の多い偕楽園は樹勢の回復や生育環境の維持を考えなくてはならないので、説明の中で、通常はいらない枝も来年の開花のために残しておくというような説明もありました。

枝の剪定箇所は、葉芽の向きや花芽を考えながら、成長した時のイメージを思い浮かべて…と細かい作業の説明です。

当日は、「着物の着付け体験イベント」も行われていました。ちょうど二季桜も満開です。

いつもの早咲き梅チャボトウジ(矮性冬至)に蕾を1つ発見、萼が異常に大きく、まだ普通の咲き方ではないようです。

吐玉泉下で池浚いが行われていました。住人の魚たちは上の水路に仮住まいしていて、まもなくきれいになった住処に戻れるそうです。

その他、環境に優しい防除や樹下の草刈り、施肥など、偕楽園の独自の管理方法の説明もありました。
なお、「切る」という言葉は造園業界では忌み言葉としてあまり使わないそうで、「はずす」という言葉で作業の指示をしているのが印象に残りました。