『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2007年11月25日(日)

2007年11月25日 00時00分01秒 | Weblog
古いブルースは、アドリブで韻を楽しみながら、歌われる。歌っているうちにどんどん、気持ちも高まり、ある種のトランス状態の中で、思いがけない韻も飛び出し、それらがふいに真実に聞こえたりして、また、聞いている人の思いと、思いがけずつながったりして、呼応は続くのである。書きとめられる前に、歌はでき、誰も書きとめず、継承された。落ち着いて、ノートに書きとめようとすると、そこで冷静に韻を解釈したりなどして、これでいいのかという疑問も生じたりして、突然、つまらないものになっていたかもしれない。歌は机やノートでは、生まれないというのは、わかりきったことであるが、生まれないというネガティブより、生まれる現場のポジティブを感じていればいいことである。

洋司

2007年11月24日(土)

2007年11月24日 00時00分01秒 | Weblog
1オングストロームでも、ぶつからないものはぶつからず、ぶつかるものはぶつかるのであるが、1オングストロームでぶつかっても、ぶつかった気はしないだろう、ということについて、書いていたら、くどく長いものになったので、すっかり消したところである。
別のことを書こうとして、羊毛を着る洋司という人について考え、太陽の2000倍の星を思い出し、左に曲がります、に迷い、覚えていないということについて、愕然としてみたが、結局、1オングストロームでぶつからないことにしたところである。

洋司

2007年11月23日(金)

2007年11月23日 00時00分01秒 | Weblog
コーヒーの発見には様々な説があるそうである。ヤギが食べて興奮状態になったのを見て、エチオピアのカルディー君というヤギ飼いの少年が発見したとか、山火事で、コーヒーの木が焼け、いい匂いがしていたのを、誰かが試しに食べたとかなんとか。ヤギの興奮も興味深いが、ここでは触れないのである。
匂いだが、食べて美味しいと思ったことがあるから、いい匂いと感じるのか、いい匂いだから、とりあえず食べちゃったのか。僕は、匂いが苦手である。いや、苦手じゃない匂いもあるけれど、こういうことを書いると、匂いに弱いのだと感じる。酔うというか、ちょっと気持ち悪くなってくるのである。コーヒーの発見は無理である。

洋司

2007年11月21日(水)

2007年11月21日 00時00分01秒 | Weblog
電車で、席を譲ることはよくあるけれど、譲られることは、まずない。今は当然であるが、それがいつかは、譲られるような年齢にもなろう。そのときに、若者から、どうぞ、と言われると、それなりに緊張しそうである。緊張でドキドキして、具合が悪くなりそうである。
たとえば、怖い映画みたいなものを見ても、昔はなんともなかったのに、このごろはできれば見たくない。ハラハラしていけない。
昔、祖母が、電車に乗ったところ、席を譲られたときに、譲ってくださった方も、ある程度の年齢の男性だったようであるが、その方が「年寄り扱いするようで、申し訳ないが、座ってください」と言ったのだ、と、祖母は話しながら、感心している様子であった。
僕も、感心はされなくてもいいが、譲るだけで、おどかしてしまわぬよう、気をつけたい。また、将来は、驚かぬように、心の準備をしておきたい、と気がはやいながら思ったところである。

洋司