コメントありがとうございます。
moonさん、スズメバチは実際に怖いですね。９月はまだ、危ないそうですから、続けてご用心ください。
久保田洋司、今朝は、いつも楽しみな、万葉集の講座に行ってきました。夏の間、講座はお休みでしたから、久々。
巻十一の、寄物陳思、物に寄せて思いを陳べる歌が続いています。
今日、出てきた「物」は、灯火、筵（むしろ）、橋、墨縄。蚊火、板、馬、道、など。
当時の人たちが、どんなものに囲まれて暮らしていたのか、わかって興味深いです。
墨縄というのは、大工道具で、木材に直線を引くために、墨つぼに巻きつけてある糸。
いったい、墨縄に寄せて、どんな思いを歌にするのか。
かにかくに 物は思はじ 飛騨人の 打つ墨縄の ただ一道に （２６４８）
訳）あれこれと 迷いはしまい 飛騨人がはじく 墨縄の線のように ただ一筋に思おう
なるほど。
当時から、飛騨の大工の腕がいいことが、都にも知られていたんでしょうね。
すごいことです。
馬に寄せる歌として載ってる三首のうちの一首を。
君に恋ひ 寝（い）ねぬ朝明けに 誰が乗れる 馬の足音そ 我に聞かする （２６５４）
訳）君恋しさに 眠れなかった夜明け 誰の乗った馬の足音ですか わたしに聞かせるのは
「君」に向けて詠んでいますから作者は女性。夜、男性が来てくれず眠れない。朝方になって、馬の足音。
近所の女性の家から、誰かが馬に乗って帰っていく音。うらやましい、ともとれますし、
「こんな時間にやってきて、あなたは誰なの？」と、ちょっと意地悪く言ってるようにも。
この歌では、当時、男は、馬に乗って、会いに行ったのか、と想像できますが、
夜、馬で移動するのも、なかなか、危険そうですね。
そして、物に寄せて思いを陳べる、にしては、この歌は、そのまんま、なんですね。
思いを、馬の持っている性質や状態に、例えて歌ったわけではない。
だから、この歌は、寄物陳思とは、言えないわけです。
編集者も、だんだん、わからなくなってきたのか、たまに、こういうものがあるそうです。
おおらかなことです。
他にも、面白い歌がたくさんありましたが、それは、また今度。
久保田洋司、明日は、二子玉川KIWAで、ラジオの公開録音。
ゲストYoNaGa。
会場を、禁断の花園に、してしまうのか。
ミニライブで、「スズメ人間」「１００ミリ」「ｐ羽」など生演奏。
はじけていきます。
是非、応援に、また、乾杯で、盛り上がりに、遊びに、おいでください。
***
■２０１３年９月１３日（金）
＜久保田洋司と郷田祐美子の鼓動は三拍子・公開録音＞
神戸＜FM MOOV＞で毎週金曜夜8時より好評ON AIR中＜久保田洋司と郷田祐美子の鼓動は三拍子＞公録イベント！The東南西北の久保田洋司と、Moment Stringsのチェロ奏者・郷田祐美子がパーソナリティを務めるラジオ番組の公開録音を東京・二子玉川「KIWA」で行ないます。ゲストに＜YoNaGa＞をお迎えします。収録後に、ミニミニライブ、ロビーでの乾杯などもあります。皆様のご参加、お待ちしております！
【出演】久保田洋司(DJ Vo G)、郷田祐美子(DJ Vc)
【ゲスト】YoNaGa
【日程】2013年9月13日(金)
【時間】開場18:30／開演19:00
【会場】東京・二子玉川「KIWA」
【料金】前売/当日共￥3,000(ドリンク￥500別途)
【予約】KIWA ＨＰ予約： http://oasis-kiwa.com/
電話予約：03-6805-7948（12:30～14:30）まで
***
今日は、もう夕方。
素敵な夜を。
美しい明日へ心をこめて歌っています。
洋司