『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
since 2000.3.7

2011年4月29日(金)

2011年04月29日 00時00分01秒 | Weblog
昨日は、朝、万葉集の講座へ。
またまた、素晴しいお話をたっぷり。

巻十の夏の相聞、いわゆる恋の歌です。

巻十の1981
ほととぎす 来鳴く五月の 短夜も
ひとりし寝れば 明かしかねつも

(訳)
ほととぎすが来鳴く 五月の短夜でも 独りで寝ると、
明かしかねることよ

夜は短いのに、もんもんとして寝られず、
なかなか明けない、みたいな。

こういう感覚は、平安時代の人々にも、
共感されたみたいで、
参考に、「蜻蛉日記」のお話も、
聞かせていただきました。

独り寝る夜が、どんなに長いか、
あなたにはわかりますか? と。

「蜻蛉日記は、全編、女の愚痴」と、
先生、面白く話してくださいましたよ。

「蜻蛉~」の、この「独り寝」ですが、
そこには、物語が。

当時は、通い婚。多妻。
藤原兼家の、奥さんのうちで、
一番美人で、頭のいい女性が、作者。

だけど、この女性、プライドが高く、
自分から、甘えたり、すがったりしないタイプ。

最初は、喜んで通った兼家も、
この女性とは、だんだん、間遠くなる。

ある日、久しぶりに訪ねてきた兼家が、
何度、戸をたたいても、
プライドが高い、女性は、
いそいそ迎えたりせず、しかとを決め込む。
開けてもらえないので、兼家は帰ってしまう。
そのあとで、女性、
一時間開けなくても、外で待っていてほしかった、と。
それで、一人寝る夜が~、などと兼家に、歌を送った、と。

難しいですね。


昨日夜は、はっかいさんの民族音楽ユニット、
「シャルキィロマ」のライブに。

対バンの「R・O・M・A」は、
村松邦男さん、安部OHJIさんのバンド。

どちらも、それぞれで、とってもかっこよかったですよ。

僕は、予想外でしたが、「R・O・M・A」のステージに、
飛び入り参加。

一曲、コーラスを、
その場で教わって歌わせていただきました。

ステージ上での、バンドのグルーブ、
生の音楽の、直中にいる感じが、
とっても気持ちよかったんですよ。

MMRがゴールデンウイーク休暇で、この「今日の出来心」、
10日ぐらい、アップされませんから、
あとで、まとめて読んでいただくことになりますね。

その間、あんまり、長くならないように、
気をつけようと思います。

今日も素敵な一日になりますように。
美しい明日へ心をこめて歌っています。

洋司