『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2010年2月18日(木)

2010年02月18日 00時00分01秒 | Weblog
今朝は、雪が積もっているのである。

大伴家持の、
雪が降り積もるように良いことよ重なれ、と詠ったあの歌を、
思い出すところである。
今年の旧暦の元日は、2月14日であった。

家持といえば、
「万葉集~ココロ・ニ・マド・ヲ~」
先週、第二水曜日に、新たな歌が更新されている。

これも家持の歌で、
柳を見て、都を思う歌。
こちら

解説部分を僕が担当させていただいています。
是非、ご覧ください。

柳を見て、都の大路を思い出す、というより、
柳の葉を見て、さっとひいた女性のまゆを思い出す、と。

家持が、若い時に作った歌に、
三日月を見て、女性のまゆを思い出す、というのもある。

家持は、女性のまゆが、好きなのかもしれない。

今、どの人の顔を見ても、それぞれ違うように、
1300年前のどの人も、それぞれ、違う顔をしていたのであろう。
顔となると、何パターンなど、数えられない。
人の数だけである。

しかし、まゆ、となると、まゆだけなら、
三日月を見ても、柳の葉を見ても、
誰か特定の人を思い出せるほどに、
形が限られてくる。

面白いところである。

僕の場合は、自分の顔でいうと、
目とか鼻とか、そういうものより、ほくろによる個性が、
目立つような気がするので、
例えば、黒いなにか、それぐらいの大きさの点を見ると、
自分の顔を思い出すとか、そういうことが起こりそうである。

洋司