『今日の出来心』

シンガーソングライター&作詞家“久保田洋司”の365日書き下ろし公開日記です
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2008年11月22日(土)

2008年11月22日 00時00分01秒 | Weblog
毎日、詞を書かせていただいている。

日に二、三、取り組んでいることもあるのである。

前にも書いたことであるが、
また、大げさなようであるが、
一つ書くと、ずいぶんその歌に、入り込んでいることもあるので、
今がいつなのやら、ここがどこなのやら、
油断していると、本当に、わからなくなっている。
なかなかに、楽しいといえば楽しい状態なのである。

それこそ、夢の中であろうか。

いくらでも書ける時は、やはりだいぶ、ハイである。
なかなか書けないときは、とてもローである。
単純なものである。

太田治子さんの「石の花」、とっても面白い。
林芙美子のことが書いてある。
芙美子の青春と、太田さんご自身の青春を、
思い入れと共に、どことなく、わざと重ねられているように感じるところもあり、
かわいい場面に、時々出会う。
現実にその場にいては、たまらない渦のようなことかもしれないけれど。

僕は林芙美子と同じ高校出身なので、
本に、尾道の町のことが出て来る場面など、
ドキドキする。
僕は、「放浪記」ぐらいしか、読んでいなかったけれど、
林芙美子の詩人の才能に、驚く。

つくづく、太田さんとお会いした時に、
尾道のことを話せばよかった、と思うと同時に、
話したからといって、それで? って思うところもあり、
ま、これはこれで、本を楽しく読ませていただければ、いいことである。

どうも、夢の中で、話は、あちこちに飛ぶのであった。

皆、それぞれに、忙しく、眠れぬ日々もあろう。
もう、だいぶ寒いし、温かくして、
風邪など引かずに、
共に、頑張ろう。

洋司